なので今回のは特に東方紅魔郷のイメージをぶち壊す可能性があります…
幻想郷のどこか
「お嬢様、準備は整いました」
「そう…じゃ早速、初めて頂戴」
人影の一人が一礼して出ていく
「やるのか?本当に」
「決まってるじゃない、あんたも定位置につきなさい…全部は私の大切な家族の為なのよ…あんたも探し人を見つけれて一石二鳥じゃない?」
「…わかった…」
男がドアを開けて出ていく
「さぁ…始めましょう…幻想郷をわが手に…!」
剣崎が幻想郷に来てはじめての夜を明かした
というのも、朝っぱらから寝て起きたら深夜だったというわけだ
剣崎は起き上がると暗闇の中、縁側に座り夜空を見上げた
美しい満月が剣崎と奥で眠る霊夢を照らしていた
「綺麗だな…」
剣崎はボソッと呟いた
刹那、夜空を真っ赤な霧が覆う
「なっ!?」
剣崎は急いで霊夢を起こしに行った
「霊夢!起きろ!霊夢!」
「ふにゅ…?」
「寝惚けてる場合じゃないぞ!空が!」
霊夢は空を見ると戸惑うようにえ…と言葉に溢す
「…なによ…これ!異変!?」
「みたいだな…」
霊夢は目を凝らす
「人里…いえ、更に奥ね」
「…どうするんだ?」
霊夢は鋭く眼光を光らせる
「幻想郷の異変に…剣崎くんを巻き込むわけにはいかないんだけど」
「何いってんだ、俺は人間の自由を守る仮面ライダーだ…その事実は幻想郷でも元の世界でも変わらない」
剣崎はブレイドバックルを強く握りしめた
「…なら異変解決を手伝ってほしいの…魔理沙はもう動き始めてるだろうし」
「任せろ!」
「ただ、明るくなってから、ね?暗い内は妖怪やらなんやらがわんさかいるわ、しかも奴ら外来人の男は大嫌いなのよ…剣崎くんの安全を考えて明日の朝に行動を開始するわ」
霊夢は立ち上がり準備をし始めた
剣崎は複雑そうな表情で事実を飲み込んだ
朝になっても赤い霧は晴れることはなかった
まぁ当たり前といえば当たり前かもしれない
剣崎と霊夢は行動を開始する
人里で聞き込みを開始した
殆どの人は赤い霧に恐怖し閉じ込もってしまっているが中年くらいの男性が洗濯物を取り込んでいるのが見えた
「すみません、私たち、この異変をおっているものなんですけど…この赤い霧について、なにか知ってることはありませんか?」
霊夢が丁寧に聞くと男性は頬を掻きながら空を見上げた
「あー、関係あるか分からないけど、向こうの湖に真っ赤な屋敷が急に現れたんだ」
人里の男性が指差した方向に巨大な屋敷の屋根が小さく見えた
「いつ頃から?」
「3日位前かな…にしたって何なのかね?この霧は…気味が悪くてならないよ」
「はい、解決に尽力します…あなたも危険なので…」
「分かっているよ…洗濯物を取り込み終わったら家で大人しくしている」
剣崎と霊夢は湖まできた
「ここが…あの男の人が言ってた真っ赤な屋敷…」
「本当に紅いな…驚いた…」
剣崎はブレイバックルを腰にまく
その後、必要な手順を踏んで仮面ライダーブレイドに変身した
「それが仮面ライダー?」
「あぁ…行くぞ」
「えぇ…」
門には門番がいたがぐっすり寝ているようだ
「…」
剣崎はジャックのカードを読み込ませジャックフォームになる
ジャックフォームのブレイドは空中飛行が可能になる
二人は音もなく飛び立ち門を越えた
屋敷の中は薄暗く不気味な雰囲気であった
「…!」
剣崎は霊夢に飛んできたナイフを止める
「なっ!」
「どこから…」
剣崎はブレイラウザーを構え霊夢と背中を合わせる
「…そこ!」
霊夢の札が当たりナイフを投げていた本人が姿を現す
「相変わらず…鋭い勘だこと…」
霊夢は驚き目を見開いた
「千…夜?」
「ここでは咲夜と呼んで頂戴…久方ぶりね…そちらはボーイフレンドかしら?」
霊夢は今まで見たことないような怒りの表情を咲夜に向けた
「これは…何の真似…!?」
「私はお嬢様に忠誠を誓ったのよ…言っても分かんないわよね…自由気ままに暮らしてきたあんたには…」
咲夜は再度、ナイフを投げてきた
霊夢はお祓い棒で弾き飛ばす
「霊夢、あいつ、時を止めた見たいに早いぞ…それに知り合いか…?」
「…私が幻想郷にくる前に…友人だったのよ…今は咲夜と名乗ってるけど昔は千夜と名乗っていたわ…私も…昔は…」
霊夢が歯を食い縛る
「ここでは霊夢だったわよね…霊夢が居なくなってから…」
咲夜の表情に闇が宿る
「…剣崎くんは…進んでくれるかしら」
「うぇ!?…いいのか?俺は…」
「いいから行きなさい!」
霊夢の気迫に気圧され剣崎は先に進んだ
「させないわよ」
咲夜はナイフを投げた
それを霊夢がはたき落とす
「…中学の頃、本気で殴りあったこと…あったわよね」
「忘れたわ」
「なら…あの頃みたいに思い出すまで殴ってやるわ…そして連れ戻す、私の大切な物を!」
霊夢は再度、札を投げる
が咲夜に当たることはなかった
「遅い…止まって見えるわよ」
「…」
霊夢の表情は怒りのまま変わらなかった
剣崎は階段をかけ降りていた
剣崎の勘が地下に何かあると言っていたのだ
そして彼は地下室の通路にたどり着いた
「まるで…牢獄だな…」
その時だった、地下の壁の向こうから声がした
「マスタースパーク!」
「!?」
剣崎は身の危険を察知し伏せた
壁から出てきた熱線は壁に巨大な穴を開けた
「よしよし、侵入完了…」
「よしよしじゃねぇよ!こんな音をたてて、気づかれたらどうする!?てか誰だお前!?」
「それはこっちの台詞だぜ、初対面でこの魔理沙様に説教なんざ、いい度胸してるな」
魔理沙は魔女らしい帽子を上にあげてニヤリと笑った
「俺は剣崎一真だ…霊夢と一緒に行動している」
「霊夢と?…おいおい、霊夢はこんな甲冑野郎が好みなのか?…まぁ、あいつの好みは私にゃ理解できねぇね」
「甲冑野郎!?」
「おーおー怒んなってジョーダンだぜジョーダン」
魔理沙は地下の通路を見渡した
「誰も来てねぇな…よし、剣崎手伝ってくれ」
「何をだ?」
「異変解決さ…私も何も泥棒しにここまできた訳ではない」
魔理沙が指差す
「この先に図書館がある…そこから調べるぜ」
「お、おう」
剣崎は魔理沙に気圧され図書館へと急いだ
一方、霊夢と咲夜は
咲夜が優勢であった
霊夢の肩にはナイフが突き刺さって鮮血が滴っていた
「咲夜は…相も変わらずナイフ投げが上手ね…人里で曲芸師でもやったら…?いい稼ぎ口になりそうだけど…?」
咲夜は黙ったまま霊夢にナイフを投げる
霊夢はギリギリ回避をしたが肩のダメージが大きくよろけてしまう
その隙を見逃さず咲夜が急速接近して霊夢の肩に刺さったナイフを押し込んだ
「!!」
声こそあげなかったが鋭い痛みに霊夢は悶絶した
咲夜は瞬時に目をそらす
「貴方みたいに遊んで暮らしてた訳じゃないのよ…私は異能力者…向こうで馴染める訳がなかった…忌み嫌われ…政府に追われ…殺されそうになった…でもそんな私でもお嬢様は救ってくれた…私は恩を返す…たとえその結果、霊夢が死んだとしても…私は…」
咲夜は違和感を覚えた
肩に刺さっていたナイフに手応えがない
ナイフの先を見ると霊夢の肩ではなく
札が刺さっていた
「!?」
「あー痛かった…容赦ないなぁ…あんたは」
咲夜の背後に霊夢はいた
肩から出血はあるもののナイフの姿はない
「いつから…」
「すり替えておいたのさ!」
咲夜がぽかんとしている
「そうやすやすと死なない女…霊夢っ!」
「!!巫山戯ないで!」
咲夜が再度、ナイフを投げる
が精密に欠け霊夢の頬を掠めた
咲夜の落ち着きが欠如しはじめる
「なんでそんなに余裕そうなのよ!…私が優勢なのよ…殺されるのかもしれないのよ!?」
「殺せないよ…千夜は…私のこと」
咲夜はついに投げるのを止め
突き刺そうと霊夢の喉元にナイフを突き立てる
相変わらず霊夢は余裕そうな表情だ
「むかしっから…あんたのその目…嫌いだった…人を蔑んでるみたいに見えて…まぁ、付き合ってみてそんなことはない、純粋な奴って解ったけど」
「私はその銀色の瞳が好きだった…だからどんなに突き飛ばされても一緒にいようと思った…なんか宝石みたいでかっこいいもん」
霊夢は微笑んでみせる
「こんな状況でも…笑えるのね」
「信じてるからね…千夜…いや、咲夜の事…」
咲夜はため息をついてナイフをしまった
「あんたには敵わないよ…最初の怒りも演技ってわけ」
霊夢はニコッと笑った
咲夜も微笑みながらため息をついた
「お嬢様を止めて、こんな事実を妹様のお耳に届けば深く悲しまれるわ」
霊夢が咲夜に問いかけた
「妹様?」
「あら?知らなくてここまでにきたの?…この屋敷の地下にはお嬢様の妹であらせられるフランドール様が幽閉されているのよ」
「フラン…待っててね」
赤く染まった空を見上げ、異変の主謀者は呟いた
「咲夜は解決した…これで…わだかまりを直せたら…幻想郷を我が妹の物に…!」
皆、いい人だな…くそ…(´・ω・`)
やっぱり悪い人は書けないのかな…