艦これ 境界線 (上)   作:柏のこ

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キャラの心情が書かれていないのはわざとです。

その理由は境界線(下)を読んでいただいたらおわかりいただけるとおもいます。

深海棲艦側の描写もあります。でも口調は普通ですので予めご了承ください。


第1話

ーまた一つ、夢を見ました。恐ろしい夢を…。

忘れたいの。でも、内容は覚えてないの。何か、恐いことがあった、と、体が記憶しているの。その存在を忘れたいの。忘れられないの。

 

類をみない不快感の下、私は起きました。

 

まだ日は昇りきっていない…。汗が凄い…。軽くシャワーを浴びることにします。

 

――

 

「…………」軽く汗を流した私はバスタオル一枚で部屋に戻る。髪は濡れている。

 

「あっ、おはようございます」

 

「……起こしてしまいましたか?……赤城さん」

 

赤城「いえ、大丈夫ですよ、加賀さん」

 

加賀「……そうですか」

 

赤城「それにしてもいつも加賀さんは朝早いですね♪」

 

加賀「そうでしょうか?」

 

赤城「はい♪いつも朝餉の匂いで起きる私よりも早く起きているということは、つまりそういうことです」

 

加賀「………」

 

赤城「どうかしましたか?」

 

加賀「いえ、なんでもありません。それより」

 

加賀「早く朝餉に参りましょう」

 

赤城「……ふふ、ええ、一航戦の誇り、見せてあげるわ」

 

――本当は、私だって起きたくない。私だって、赤城さんのように、 朝餉の匂いに誘われて目を覚ましたい。

…でも、あの夢がそれを邪魔する…。

 

 

――食堂

 

赤城「鳳翔さん、お早うございます!」

 

鳳翔「ああ、赤城さん、加賀さん、お早うございます」

 

赤城「はい!あの…いつもの出来てますか?」

 

鳳翔「ええ、もちろんですよ」

 

赤城「やりました」

 

加賀「……やりました」

 

鳳翔「ふふ、いつもあなたたちが一杯食べてくれるから」

 

鳳翔「私にとっても作りがいがありますよ」

 

 

赤城「それはよかったです♪」

 

加賀「…てっきり私達がたくさん食べるから」

 

加賀「迷惑ではないかと思っていました」

 

鳳翔「…そんなわけないですよ」

 

鳳翔「あなたたちがたくさん食べてくれることが」

 

鳳翔「私の誇りです」

 

加賀「…本当によかったです」

 

鳳翔「はい、さあさあ、冷めないうちにどうぞ」

 

赤城「はい♪それでは」

 

赤城・加賀「いただきます」

 

・・・・・

 

―温かい朝餉。私をあの夢から覚ませてくれる。

…でも、どこか冷めている…。僅かに安堵を持つ私がいる。僅かに不安を追う私がいる。

 

な に か が お か し い

 

何かなんてわからないの、でも「なにか」はあるの。

わからないことが恐い…。恐い…。

 

・・・・・

 

赤城・加賀「ごちそうさまでした」

 

鳳翔「はーい」

 

<ピンポーン

 

大淀「赤城さん、加賀さん、大至急執務室までお越しください」

 

<クリカエシマス

 

赤城「おや?なにやら呼ばれてしまいましたね」

 

加賀「そうですね、至急、とのことでしたので早速行きましょう」

 

赤城「ええ」

 

赤城「それでは鳳翔さん、失礼します」

 

鳳翔「ええ、・・・気を付けて」

 

・・・・・・赤城・加賀執務室へ

 

――

 

鳳翔「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

・・・・・・・

 

コンコン

 

提督「…はいれ」

 

ガチャ

 

赤城・加賀「失礼します」

 

赤城「一航戦、赤城、加賀、ただいま参りました」

 

提督「おう、ご苦労、すまなかったな急に呼び出して」

 

加賀「いえ、大丈夫よ、…急に呼び出すということは何かあったんでしょう?」

 

提督「……そうだ」

 

赤城「…では、ご用件はなんでしょうか?」

 

提督「…ああ、次に行う大規模作戦についてだ」

 

加賀「大規模作戦?…そんな兆しは聞いてないのだけれど」

 

提督「…ああ、俺もさっき大本営からの入電で知った」

 

赤城「…随分急ですね」

 

加賀「…ということは急に"何か"が起きたということね」

 

提督「そうだ…それも人類存亡に関わるような、だ」

 

赤城・加賀「っ!!」

 

赤城「そ、それで、作戦概略は……」

 

提督「………」

 

提督「作戦名【MI作戦】だ」

 

加賀「っ!!」

 

―私は思い出した。思い出したくない、あの夢を。

全てを失った。夢を。

夢であって欲しい、いや、夢だ。何度も、なんども言い聞かせた。

あの、夢を…。

 

提督「大本営によるとMI周辺に今だかつてないほどの深海棲艦が発見されたらしい」

 

提督「MIは我々にとっても、重要な拠点である」

 

赤城「…それで、出撃命令が…」

 

提督「…そうだ」

 

提督「我々はMIに向けて出撃をしなければならない」

 

提督「その際、赤城、加賀に本作戦の旗艦を務めて貰いたい」

 

赤城「…わかりました。一航戦の誇りにかけて、作戦を遂行させます」

 

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」

 

―胸の鼓動をなんとか抑えようと奮戦する。でも抑えきることは雨夜の月であるということは分かりきっているのに…。

冷や汗が、いや脂汗が私の体を舐め回してくる…。

提督が何かをおっしゃっている。でも、もう私には届かない…。…届かない…。

 

――深海棲艦側、某所、鎮守府。

 

レ級「…ふうん…なるほど…」

 

ル級「レ級、どうしたの?」

 

レ級「いやね、今地上の無線を傍受してたんだけど」

 

レ級「どうやらやつら、【MI】って所に攻めてくるらしい」

 

ル級「…え?それ本当?」

 

レ級「ああ、なんせやつらのトップからの無線だからね。間違いないよ」

 

ル級「そうなったらおお手柄じゃない!!早速提督のところへ報告に行きましょう」

 

レ級「……ああ」

 

――深海執務室

 

深海提督「…それは本当か?レ級」

 

レ級「ああ、間違いないヨ」

 

深海提督「ふむ…なら、レ級の進言を採用、直ちにやつらを葬りさるための作戦を考える。」

 

レ級「ドーモ」

 

深海提督「…ところで、【MI】ってどこなんだ?」

 

レ級「……そこがわからないんだよなー」頭ポリポリ

 

深海提督「それがわからなきゃどうしようもねーな」

 

レ級「うーん…奴らの無線によると」

 

レ級「最近うちらが戦力を増やした所だな」

 

深海提督「うーん、最近増やした所といえば」

 

レ級「ミッドウェーとアリューシャン」

 

深海提督「…おそらくその2つのどちらかだろう」

 

レ級「あるいは全く別の所、か」

 

深海提督「少しまとめてみるか…ホワイトボードを…

 

ー地上軍の進行阻止計略ー

 

目的:地上軍の【MI】攻略阻止

 

問題点:【MI】とはどこか?

 

候補

・ミッドウェー島

・アリューシャン列島

・全く別の場所

 

深海提督「現状はこんな感じか」

 

レ級「そうだね」

 

レ級「さーて、どうやって【MI】の正体をバラそうか」

 

深海提督「ああ、さすがに戦力を分散させるほどの余裕はないからな」

 

レ級「うん、ということは確実に明らかにしていかないとね」

 

深海提督「なんかいい案ないか?」

 

レ級「随分楽観的だね…無いこともないけど」

 

深海提督「まあ、最悪分散させてもいいし…あるのか」

 

レ級「ああ、それはね」

 

――地上側、某所、鎮守府執務室

 

大淀「提督、大本営から追加入電が入りました」ガチャ

 

提督「ん…なんだって?」

 

大淀「はい、【MI防波堤決壊、此ヲ期トシ、直チニ作戦ヲ結構セヨ】とのことです!」

 

提督「なに?防波堤決壊だと?」

 

大淀「…はい、大本営によりますと防波堤の決壊が確認でき、深海棲艦は余裕がないとのことです」

 

提督「…つまり今が攻め時ということか…」

 

提督「赤城!加賀!」

 

提督「直ちに連合艦隊を編成!MIに急行せよ!」

 

赤城・加賀「はい!これより一航戦」

 

赤城「赤城」

 

加賀「加賀」

 

赤城・加賀「我らが勝利の義、直ちにMIへと急行致します!」

 

―――深海棲艦側、某所、鎮守府

 

レ級「やったぞ!やつらまんまとひっかかったぞ!」

 

レ級「これでMIがどこか、わかった!」

 

――以下回想

 

提督「嘘の情報を流す?」

 

レ級「ああ、そうだ」

 

提督「…なんのだ」

 

レ級「現在有力なのはミッドウェーとアリューシャンだ」

 

レ級「ならどっちでもいい、どっちかに不具合を生じらせればいい」

 

レ級「そうすればMIが分かるかもしれない」

 

レ級「例えばミッドウェーをMIと仮定として」

 

レ級「ミッドウェーの防波堤決壊、現場は混乱を期す」

 

レ級「と無線でわざと奴らに流す」

 

レ級「すると、だ奴らはこう発表するだろう」

 

レ級「【MIが防波堤決壊】と」

 

提督「…なるほどな…奴らをつるのか」

 

レ級「ああ、これでミッドウェーがMIじゃなかったとしても、奴らはミッドウェーに変更するかもしれないし、変更しなくても消去法でMIがわかる」

 

提督「…レ級の案を採用、直ちに実行へ」

 

――現在

 

深海提督「よくやったレ級」

 

レ級「きしし♪余裕だったネ!」

 

深海提督「これで奴らを沈めることができるな」

 

深海提督「早速部隊を送ろう」

 

レ級「…まった」

 

深海提督「ん?まだなにかあるのか?」

 

レ級「ああ、いくら奴らの作戦が分かったとはいえ、慢心はいけないよ」

 

レ級「確実に奴らを打てる作戦を作らないと」

 

深海提督「…それもそうだな」

 

レ級「相変わらずの無線情報だと…奴らは空母を中心に編成してるな」

 

深海提督「ふむ…となると制空権は死守しなければな」

 

レ級「…そうだね、でも取れそうかい?うちの空母は大分少ないけど」

 

深海提督「…無理だな」

 

レ級「じゃあ?どうするの?」

 

深海提督「だから制空権はくれてやる」

 

レ級「えっ?」

 

レ級「なに行ってるの?バカなの?」

 

深海提督「お、おい…いくらなんでもひどいんだが…」

 

レ級「いやそれにしても」

 

深海提督「どっちにしろ制空権取れないんだ。だったらやっちまったほうがいい」

 

レ級「えぇ…」

 

深海提督「大丈夫だって」

 

レ級「…ということは何か考えが?」

 

深海提督「ああ、奴らはまず偵察機を出して、偵察をする」

 

深海提督「その後制空権を取るために戦闘機を送るだろ?」

 

レ級「ああ、戦闘機といっても攻撃機兼だが」

 

深海提督「そうだ。奴らが戦闘機から攻撃機の準備をしている間に攻めいるのだ」

 

深海提督「装備の変換作業中はいくらなんでも手薄になる」

 

深海提督「その隙間をつくのだ」

 

レ級「…なるほどね、確かにいい案だ」

 

レ級「でも空母の護衛艦の処遇はどうすんだ?」

 

深海提督「」




まだ完成していないのでこれから書き足していきます

下のほうはまだまだおまちください。

参考にしたのはご存知かと思いますが、WW2の【AF・MI】作戦…ミッドウェー海戦です。
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