ガンバライダーVAL Chronicles サプライズ・フューチャー編   作:ケニア&VAL

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サプライズ・フューチャー編1

「てやっ!」

 鍔が銃になっている刀とオレンジの果肉を模した二刀の剣を振るい、大量に居た雑兵の最後の一体を倒す青いボディにオレンジのアーマーを纏った戦士が居た。

 

「お疲れ様、VAL。調子はどう?」

通信で呼びかけられた戦士の名はガンバライダー、コードネームはVAL(ヴァル)。

ある日、任務を終わらせた直後にその連絡は入った。

「問題無い、次の任務は?」

「次って……もうぶっ続けで4連続も任務に当たってるのよ貴方」

 

物静かな中にも力の入った声で話すこの女性は四ノ宮、下の名前は ……聞こうとしたが機会を無くした。

 

「まだ動けるんだ、全然無茶はしてない」

「身体はそうでも頭脳の方は動きっぱなしでしょう」

 

この身体は生身にスーツを着込んだ状態ではなく、機械の素体に自分の意識を移した状態で活動している。

故に万が一のことが起きても本当の身体の方は無傷で済むのだが、勘違いしないで欲しい。

他のガンバライダー全てがVALのようなスタイルではない、生身の身体で変身する者の方が多数。

 

「鎧武世界の任務はもう無いですっ!もう帰還して下さい!」

「了解」

「まったく……世界の“視点”はドライブ世界に移ったのだから主な任務をドライブ世界にはしないのですか?」

 

誰がいつ頃からこう呼ぶようになったのかは定かではないが新たなライダーの世界が現れて怪人発生や歪みなどの出来事がまるで“誰か”に見て欲しいように次々と起こるこの現象を何者かの視点に例えられたのか?世界の“視点”と呼ばれるようになった。

 

「ドライブ世界の任務だってしてるさ、だが俺の担当は鎧武世界でな。解析出来てない技も色々あってやり残したことがまだある。」

 

まだ極アームズの必殺技の解析が済んでいないせいで他のガンバライダー達も極アームズの技を会得出来てないでいる。

鎧武世界担当としては申し訳ない気持ちで今まで過ごしてきた。

だが……

 

「これより帰還する、ボディの格納準備を……」

「待ってください、救難信号を受信しました。発信源は……ドライブ世界からです」

「何?ならドライブ世界担当のガンバライダーに当たらせればいいだろ」

「いえ、それが……妙な事にドライブ世界の2035年からの信号なんです」

「……確かに妙だな、ここ最近のドライブ世界では未来からの干渉が幾つかあると聞いたが……」

「おそらくはその件かと、そしてこの映像もご覧下さい」

 

ヘッドのモニターに映し出された映像には泊エイジなる人物が2035年の未来から映像を発信していること、そして未来はロイミュードの支配によって人類はメチャクチャになってることが明らかとなった。

 

「なるほど、話は分かったが俺じゃなくてもいいだろ。そっちの担当に……」

「それが……ドライブ世界担当の“イグニッション”との連絡がつかなくなっているです。先程の映像受信後にジャンプしたらしいのですが、それを最後に……。」

 

「ふむ……」と頷きしばらく黙り込んでいたが、腹部のベルト“ガンバドライバー”に触れ、メニューを開きドライブ世界へのジャンプを始めようとした。

 

「ドライブ世界へジャンプするつもりですか?!待ってください!イグニッションとの連絡がその世界で途切れた状況で、この信号と映像が信頼できる要素なんてないんですよ?ドライブに向けた罠を我々が偶然受信したなんてことも……」

「そうかもしれんな、だがイグニッションがそこで何かあったのは間違いないんだろ?ここでジッとしててもわからないし、他の担当から救援を呼ぶのにも時間が掛かるなら、今を手が空いてる俺が直接現地に跳ぶのは道理だよな、その方が情報も多く入る。ともかく今すぐ跳ぶぞ、ナビゲート頼む。」

「……了解しました、ドライブ世界の2035年へとワープします、お気を付けて」

 

VALが準備を終えると縦長いゲートが現れそこに飛び込み、光の線が飛び交うトンネルを潜り抜け終えると……そこには驚愕の光景が広がっていた。

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