ガンバライダーVAL Chronicles サプライズ・フューチャー編   作:ケニア&VAL

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サプライズ・フューチャー編2

 2035年のドライブ世界からの救難信号と泊エイジなる人物からのメッセージビデオを受信したVALはドライブ世界へ赴くもそこには驚愕の光景が待っていた。

 街には機会生命体“ロイミュード”が闊歩し、空にも陸にも巨大ロイミュードで埋め尽くされ、建物は荒れ果てて機能していなかった。

こんな地獄を体現したかのような場所に生存者はいるのだろうか?

ドライブ世界担当のガンバライダー“イグニッション”はこの世界で消息を絶ったらしいのだがこの惨状を目にし、急いでイグニッションの捜索に乗り出したのだが……。

 

「こちらVAL、2035年のドライブ世界へ着いた。そちらで分かる事はあるか?」

「ダメです…!ジャミングがかけられて音声のみでの通信がやっとです」

「クソッ!パッと見た感じじゃ人はいないぞ、ロイミュードがそこらにうろついてやがるっ!」

 

音声でしかやりとりできず、自分以外には敵しか居ないこの状況下での戦闘は不利と考え身を隠しながら、捜索に乗り出すも……。

 

「グェゲゲゲェェェェェ!!!」

 

人のものではない奇声を上げながらVALへ向かって来たのはロイミュード、それも進化前の姿だったが何か様子がおかしい。

 

「四ノ宮!どうなってる?!進化前なのに戦闘力数値は進化後のそれだぞ!」

「2035年のロイミュードはそういう仕様のようです!しかも数は百八体止まりではなくほぼ無尽蔵となってます!」

 

自身のピンチの情報しか入らないことに苛立ちつつも、戦闘に応じるVAL。

とは言っても戦闘力は進化後、しかも一体ではなく数体がかりで襲ってくる上にこの騒ぎで他のロイミュードもやってきたばかりか巨大ロイミュードまで現れる始末。

すかさずバックルに触れ火縄大橙DJ銃を取り出し、自身の周りにキングラウザー、ブドウ龍砲、アックスカリバー、ギガランチャー、ディエンドライバー、ボルティックシューター、トレーラー砲、ファイズブラスター等々を呼び出し、それらを一気に敵の群れへと一斉掃射を行う。

だが、一つ一つの武器は強力でも敵の数が圧倒的に勝っており、尚且つ進化前のロイミュードのボディが現代の物より強力で頑丈なのも相まって敵の数は大して減っては居なかった。

そうして攻撃の隙を晒してしまい、巨大ロイミュード達の無数の光線がVALを襲いその攻撃で吹き飛ばされ中を舞う。

 

「がっ…!あ…!」

 

地に叩き付けられ苦悶の声を上げながら体を起こし、敵が飛ばしてくる光線の猛攻をベルト操作で呼び出したメロンディフェンダーとアップルリフレクターで防ぎつつ、攻撃が及ばない瓦礫へと身を隠した。

いかに戦闘慣れしたVALと言えど多勢に無勢、等身大の敵数体ならどうにかできてもこの場での戦力差があまりにも違い過ぎる。

 

「(くそ…!やっぱ自分一人であの数、それも真っ向じゃあ捌ききれないか…なら!)」

 

瓦礫に預けていた体を起こし、手を顔にやりあの言葉を叫ぶ。

 

「バーストチェンジ!」

 

バーストチェンジ、自身の顔のパーツをバースト面と呼ばれる裏面に裏返し、自身の基本スペックを一時的にそこ上げるガンバライダーの強化形態である。

バーストチェンジを終えたVALの背中には十時の手裏剣のようなパーツがついた“トリッキータイプ”へチェンジした。

相手の意表を突くことに特化したタイプでチェンジ直後、VALは透明となり忍者のように音も立てずに瓦礫から離れ、敵の群れの右の死角へと移動し反撃へと移った。

バックルを弾く様に操作し、ソニックアローを呼び出しメロンエナジーロックシードをハンガーにセットする。

 

\ロックオン!/

 

エナジーロックシードから流れるエネルギーを一点に集中し、右の死角からのソニックボレーを叩き込むことに成功し、空に居た巨大ロイミュード数体が細切れとなって爆散した。

攻撃されたとなれば当然敵は黙っておらず、即座にVALが攻撃した箇所へと光線の雨が注ぐ。

しかし、透明となったVALの姿を追うことが出来ず、攻撃は当たる事無く空虚を走りVALはその後ろを取る。そして、呼び出したマグナバイザーに一枚のカードを装填する。

 

\ファイナルベント!/

 

ミラモンスター、マグナギガの幻影を呼び出しその背中にマグナバイザーをセット、トリガーを引くと先程自分に食らわせた光線の雨のお返しとばかりのビームとミサイルの雨を敵の背後へとお見舞いする。

目の前は赤とも白とも取れる爆炎と爆風で焦土と化すがそれでも倒れない敵が何体かは出てきてしまう。

敵の群れに止めを刺すべくVALは再び顔に手をやり、「バーストチェンジ!」の掛け声とともに背中のタイプユニットはブースターパックのような“アタッカータイプ”へとチェンジする。

相手から先手を取りやすいタイプでスピードとパワーが上がり、カブテクターの展開ができないかわりにこのバックパックでパーフェクトゼクターの反動を相殺するのだ。

その状態からバックルを弾きパーフェクトゼクターを取り出し、発射体制をとった。

 

\カブト、ザビー、ドレイク、サソードパワー!/

\オールゼクターコンバイン!/

\マキシマムハイパーサイクロン!/

 

赤い渦巻状のエネルギーの波が正面の敵を飲み込みそこら一帯を一掃するとVALは深い溜め息を尽き、また他の敵がやってこないうちに再び調査を再開させた。




「VALのボディは機械なのに疲れた描写が出てくるのは何で?」と思われる方がいらっしゃると思うので解説しますと、攻撃を食らうとボディに移した精神にダメージが及ぶので身体である本体は無傷でもあまり激しい攻撃を食らうと精神が壊れてしまう可能性があるのです。
良い事ばかりじゃないですねぇ…(^^;
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