えー、容疑者は「衝動が抑えられなかった。アニメ二期万歳」等と供述しており――――――。
そんなかんじの小説です。勘違いになればいーいな、いいな。駄文でもない頭振り絞って書いていきたいな。
プロローグ
話をしよう。
平和で味気ない現代へと産まれおちた赤ん坊は、俗士と同じく何の問題もなく事故もなく、健やかに子供らしく成長した。一次成長期、二次成長期を経て青年へと育った彼は遅く長い思春期を過ぎてから、社会の荒波に揉まれて社会人と成った。新入社員。輝かしい。
社会に希望と期待を膨らませて飛び込んだ青年を待っていたのは、理不尽の数々だった。輝かしい未来は、鬱屈とした未来へと様変わりした。別に何も、全てがすべて楽しくなかったわけではなく。それなりに社会人としての楽しさも在りはしたが、それも大半が苦しみと退屈に埋もれていった。
さて、そんな彼だが。
社会に揉まれ精神削れる日常の中でも彼が楽しみとするところ。即ちそれは創作だった。
異世界、ファンタジー、魔法、不思議、珍妙奇手烈。それらに彼は心惹かれた。現実の日常にない物語。手に汗握るバトル。数多の作品を眺め読んでは彼は物語たちに心踊らせた。そして羨んだ。
自分もこんな日常を送ってみたい。自分が主人公の物語を作りたい。てか
断言しよう。そんな事は止めておけ、俗士が主人公になってもただ神経磨り減るだけだ、と。
そして個人的な忠告をしよう。睡眠は大事だぞ、あと上司は殴れば殺れるものだから。
―――――かくして、彼、山田太郎は、爆豪勝己へと成ったのである。
◆
幼児期、というか産まれた瞬間から明確な思考があった。それに違和感を覚えたのは最初だけで、言語を覚えることと身体能力の向上を目指しての運動に気をとられて些末な違和感は鳴りを潜めていった。
だがしかし。幼稚園入園時、鳴りを潜めていた違和感はまたしても表層へと浮かび上がってきた。喉元まで出かかった
違和感。感じるそれはどうしてもあと一歩というところで出ては来ない。日々の日常の中で膨れ上がるその違和感はじりじりと理性を焦がしていった。
そしてその
「かっちゃんすげぇ!!」
「爆破の
「かっこいいなぁ!!スゴいなぁかっちゃん!!!」
――――――あ、これ僕のヒーローアカデミアだ。
神は僕を見捨てちゃいなかった。僕のヒーローアカデミアと言えば、大人気だった漫画。途中まで読んだ記憶があるが、それもぼやけて曖昧な記憶しか残っていない。
確か、主人公の幼馴染みで、主人公苛めてて、戦闘センスがすごくて、頭良くて、あと何だかんだと根は真面目だったみみっちい奴で、悪役に誘われたりなんだと色々と大変だった気がするという記憶しかない。
―――――もしかしてこれ、神は死んだ感じかな?
死因:ブラックな上司と会社