爆豪勝己に成ってたんだが以下略   作:大仙

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またそうやって時間あけて投稿しやがって!さっさとやれやバカヤロー!!!
なんて自分に叱咤激励してみても中々どうして文が浮かばねぇもんですね(言い訳)大丈夫、サマーメモリーに対しては溜めに溜めた石をここぞとばかりに使ってものの見事にドブったから。あ~~!!モーさん欲しいなぁ~~~!!!(大の字)





ふぅ……




それはそうと、ヒロアカ2クール目始まったね。すごいね。盛り上がるね。ここからだね。opとedもヤバイね。まさかedであの衣装着てくれるとは思わんかったからね。かっこいいぜ……。
てなわけで()今回はかっちゃん主はちょびっとしか出ません。

みなさんいつも感想と評価ありがとうございます!!!!!!!!!感想返信できてないけど!!!!!!!ありがとう!!!!!!ございます!!!!!!!





夢と現実は混ぜちゃいけません

 

 

 

 

 

「─────!!──────ぃ!!」

 

  ぼやけ霞がかった暗闇の底で、何処からか音が響いてくる。

  遠くから響くその声はどこか、記憶の片隅に残っていた聞き覚えのある声で、何故だか安心した。

  漂う思考の海の中から声のする方へと浮かんでいく。

  濃藍から淡青色へと薄みがかっていくのを感じながら背中を押されるように海面へと押し出された意識は、頬への痛みと共に覚醒した。

 

「─────Hey!少年!目ぇ覚めたかい!!」

 

  太陽を背にした逆光から姿形だけは明確に分かるその濃い線は言ってはなんだが『画風が違う』。それにこの声……何処かで聴いたことがあるような………?

  覚醒から数秒、眼前に屈むその人物に有り得ないと数少ない冷静な理性が叫ぶが、そのシルエットは間違いない、テープが擦りきれるほど何度も見返して幼少からの記憶に鮮烈に焼き付いている彼は、

 

「オールマイト!!!??」

「HAHAHA!!そのとーり!!」

 

  太く逞しいその声音は鼓膜の底を奮わせて響く。本物だ。

  本物の、オールマイト!!

 

 

  それからは何を話したのか、詳しく覚えていない。興奮のままに喋っていたのは覚えているんだけど。そして、長年愛用のノートに、直筆のサインを貰ったことも。

  何を話したのかは覚えていないが、幼少期のあの日から、僕は彼に聞きたかったことがあることを思い出していた。その答えを聞くまでは、僕は引けなかった。「引いてはいけない、此処で聞くのだ」と本能が五月蝿く訴えてくる。だから、彼がそのまま焦って何処かへ行こうとした時咄嗟に足に捕まってしまったのは、僕の理性が「しまった」と思う前だった。

 

「Heyheyheyhey!!?何やってるんだ少年!?」

「す、すみましぇ、……!!勝手に付いてきてしまっひぇ……!!でも、どうし、ても……!!聞きたいことが、ある、ん、です!!!!!」

 

  吹き荒れる風で髪を後ろに引っ張られ口も満足に聞けない状況の中で、強風に負けないくらい大きな声を腹の底から捻り出す。叫ぶと同時に、しがみついた指に更に力を込めた。

  近くの建物の屋上に危うげなく着地して何とか息を吐く。

  興奮か緊張か、はたまた恐怖にか。小刻みに震える掌を固く握りしめてから口を開こうとした瞬間僕の視界に映ったのは、煙に包まれながらも現れた、金髪の細身の男性。顔は骸骨のように痩せ細っていて頬骨も出ているし目元も落ち窪んで深い影ができていて、その影から覗く藍紫色の鋭い瞳には、身体とは対照的に力強い印象を与えてきた。

 

「………ぇ、ぇぇぇえええええ!!?何か知らない人がいるぅぅうううう!!!??」

 

  堪えきれない驚嘆の気持ちはそのまま喉から飛び出して空気を震わせた。僕の言葉に、眼前の彼は困ったように(?)目尻を下げてから掠れた声で私はオールマイトだ、と。正確には、言おうとして途中で吐血した。

  その様子に慌てながらも話を聞いてみると、何でも事件解決時に負った傷らしくその傷のせいでか個性の持続時間も以前よりも遥かに短い時間となってしまったらしい。抉れたようにへこみ縫合痕に沿って走る赤い肌は見ていて痛々しく、僕は呆然と立ち尽くしていた。

 

「………少年」

「ひゃ、ひゃいっ!!?」

「何か、聞きたいことがあると言っていたが……。私に聞きたいこととは何だい?」

「ぁ…………、」

 

  そうだった。いきなりの事で忘れていた。

  息が詰まり緊張のせいか唾液が大量に分泌される。普段よりも数倍動かしづらく感じる喉を動かして唾を呑み込んだが、余計に緊張が腹の底に蓄積されただけだった。湿る掌を弛く開閉させながら、息を吸って彼を見据える。

 

「ぼ、僕、ヒーローに小さい頃から憧れてて、それで、ぼく、無個性で、僕は、」

 

  小さい頃から憧れた。大きい掌で高らかに笑いながら人々を救って。皆からは笑顔で名前を呼ばれて、誰もが彼に憧れた。圧倒的な力で敵をやっつけて。

  彼みたいになれたら、と。ずっとその思いだった。ずっとその思いを抱き続けてヒーロー観察も続けて。そうすれば。いつか見たあの背中に追い付いて、隣に立てるのだろうかと。

 

 

 

「─────あなたみたいな、ヒーロー(英雄)になれますか?」

 

 

  沈黙が場を支配する。高層ビルで発生した風がひゅるひゅると響いた。

  自分の足元に視線を移して返事を待つが、ほんの少しの沈黙が何時間とも感じる。心臓が嫌な早鐘を打つ中で僕は宣告された。

 

「……無個性というのはヒーローになる上での大きなデメリットだ。ヒーローという職業上、凶悪な個性を持った敵(ヴィラン)とも戦うことになる。一ヒーローとして、そして一人の大人として言うのならば、君は、“ヒーローにはなれない”」

 

  眩暈がする。世界が崩れ落ちていくような錯覚を覚えた。

 

「だが、ヒーローにはなれずとも“人を救ける”職業は他にたくさんある。その心意気があるんだ、君にあった職業を選びなさい。………夢を見続けるのもいいが、相応に現実も見なくてはな。“ヒーローになる”だなんて夢は、」

 

  ────わかってる。わかってるんだオールマイト。

 

  ────夢は、所詮夢なんだって。

 

  ────そんなこと、僕が一番わかってた。

 

  点明する意識の中で、様々な感情が芽吹こうとしては枯れていく。死刑宣告は、人生で二度目になるなぁ、なんて。熱くうすらぼやける視界で赤いお気に入りのスニーカーに水滴が落ちるのを眺めながら、僕はオールマイトが静かにその場を去った後も、その場から動けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 ***

 

 

 

 

 

  赤く腫らした目元が熱い。また嗚咽と共に溢れてきそうな悲しみを、鼻を啜ることで誤魔化した。あんまり考えないようにと思えば思うほど先の記憶が再生される。一粒溢れ頬を伝ってきた水滴をまた手の甲で拭った。

  分かっていたじゃないか。無個性の僕には、無理な夢だったって。

  でも、それでも、憧れてしまったのだ。どうしようもなく強くて眩しい存在は、太陽のようで僕は心踊らせて憧れた。僕も、って。

 

  本当は心の底では分かっていたのかもしれない。無個性はヒーローにはなれないと。だから『ヒーローになれる努力』ではない、ヒーロー観察という逃げ道を無意識にとっていたのだろうか。だとしたら、僕はなんて道化だ。なりたいなりたい言っといて、結局諦めて逃げていただけだなんて。

  思わず口の端を歪めて自嘲した。

 

  ……早く帰って、録っておいたヒーロー特番でも見ようかな。

  うん、そうしよう。無理矢理気分を上向きにさせた気持ちで天を仰ぐ。するとそこで、焦げ臭い臭いが鼻についた。

 

  すぐ横通りにある商店街。そこには多くの人だかりが出来ていて、その人垣の向こうには瓦礫の山と所々燃え上がる炎が揺れていた。

 

  どうやら、長年の癖は消えないようだ。まさか無意識の内に、事件現場に来てしまうなんて。

 

「……馬鹿じゃないのか、僕…………」

 

  一人自嘲めいたように呟きながらも足は商店街へと向かっていく。今まではあんなに心踊らせてヒーロー観察ができたというのに今はノートを取り出す気力さえ湧かなかった。

  人と人の間を縫うようにして人だかりの最前列まで行くと、益々現場の凄惨さが伺える。

  どうやら、敵が人質をとっているのとその人質が取り込まれまいと暴れているのと、有利な個性を持ったヒーローが居ない為に手を出しあぐねているらしい。遠くから聞こえる爆発音と動く鉄色の流動体の敵を見つめながらヒーローたちが話しているのが聞こえた。

 

「……!あれって………!!」

 

  あの敵、あの時の奴だ!

  だけどどうしてだ?彼奴はあの時、オールマイトが確かにペットボトルに詰めて捕まえていた筈。なら、どこかで………あっ。

 

  甦るのは、屋上を伝っていくオールマイトの足に必死で捕まっていたこと。ここに彼奴がいるということは、移動していたことも含めてあの時しかない。ということは、これって、僕のせいで────……?

 

「くそっ、早くしねぇと!人質の中学生がもたないぞ!」

「今応援呼んでる!!」

 

  中学生?!僕と同じ……!?

  鼻を塞がれて呼吸も儘ならなかったあの苦しみと恐怖を、ずっと耐えているっていうのか!?

  あんな苦しい思いを、ずっと……!!?

 

  甦る恐怖と苦しみに思わず両手で口を塞ぐ。僕は一分と持たなかったのに、人質として捕らえられないために、息が苦しい中でもがいているっていうのか!

 

  うねる流動体ヘドロに纏わり浸かれた人質の子へと視線を向ける。遠目からでも分かるもがき様に息が詰まる。そのヘドロの間から見慣れた金糸が垣間見えて目を見開いて、僕は今度こそ、呼吸を忘れた。

 

「かっちゃん…………??!!」

 

 

 

 






セリフうろ覚えでちょこっと(所ではないけど)変わってる箇所ありますがお見逃しくださると幸いです。
ものの見事に話が進まない。うん。次回はかっちゃん主に戻る(かもしれない)
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