爆豪勝己に成ってたんだが以下略   作:大仙

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月日は流れて小学校3,4年生くらいだと思っていただければ。



コメント、評価ありがとうございます。お気に入り件数が予想を遥かに越えてチビりそうな程に嬉しいです。


ちょっと火力強すぎじゃない?

 

 

  月日は流れる。原作では確執の原因となったであろう"あの日"を境に変わる筈だった僕と出久君の関係性は今も変わらずのままに成長した。

 

 

 

  無個性で何にも出来ないデクと、何でも出来て一番のかっちゃん。

 

  客観的に見てみると、本当に正反対だなと時々思う。だがしかし、それも出久君が高校に進学すれば変化する。

 

  オールマイトからの期待を背に"立派なヒーロー"へと進んでいく。それが原作での出久君だった。筈。

 

  対して僕は?外見がかっちゃんなだけで中身はそこらのモブとなんら変わらない思考の持ち主。褒められれば調子に乗るし傲慢にだってなる。()のかっちゃんの様に強靭なタフネスだって持ち合わせちゃいないし、精神だってそんなに強くない。

 

 

 

  これで将来敵に拐われたら、僕はどうなる?

 

 

 

  出久君と出会ってから、よく考えるようになったそれはまるで誰かに急かされるように、じりじりと僕の思考を焦がした。考えて考えて、夜遅くまで考えた。最悪の予想が頭をよぎる。敵に拐われたら、もしかしたら、今の僕のままじゃすぐ殺されるのがオチかもしれない。でも、でももしかしたら、案外そうでもないのでは?

 

  甘い考えに誘われるようにこのまま()()()()()()でいいのか?何かやれることがあるはずだろ?あやふやながら原作を知っているというのは、この世界では未来予知というチートにも近い強いアドバンテージに為りうるのだ。それをみすみす黙って過ごしているのか?活用しなくてどうする?上手く活用すれば、後方支援だって出来る。痛い目にも会わない。良いこと尽くしだった。

 

 

 

  例え今が辛くなろうとも、そんなのは自分のやる気、気力次第だ。それに原作では戦闘センス抜群と言われたのだ。大抵のことは軽々こなせる筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ―――――思った通り、この身体は何だって出来た。個性も有能で、動きのサポートも出来るようになった。うろ覚えではあったが原作での技も思い出しながら、鍛練する日々。さすが才能マンと云うべきか、原作での技だって出来ていた。まだまだ改善点は多いが、それは独学だから仕方がない、とは言い切れなかった。ビデオを録って、自分で見直す。客観的に見れば、分かるところは多かった。優秀な頭脳に感謝。

 

 

 

  爆破の調節も完璧になっていた。爆破の衝撃で空に跳んだ時は色々な意味でドキドキした。あと足は骨折した。痛かったです。すごく。あと光己さんにはめちゃんこ心配された。申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ―――――爆破、と言われて思い浮かべるのは何だろう?端的に言えば()()()()な力、となるだろう。爆破という能力は、僕の世界でも()()()()として扱われてきた。人物で言えば某錬金術では狂った奴とか、爆破ではないけれどそれに似た事象を引き起こせた無能とかかな。

 

 

 

  こうして見ると、手から爆破を引き起こして戦う近距離特化型としか思えない僕の個性は、このままだと後方支援なんて夢のまた夢になってしまうことに先日気づいた。あほか僕。

 

  焦った。大いに焦りましたとも。敵を前にして戦うだなんて、そんなの、怖すぎる。()にじゃなく、()()()どうなるのかが怖かった。

 

 

 

  ……時々、どうしようもなく暴れたくなるときがある。いや、語弊があるかな。正しくいうならば全力を出して戦ってみたいと思うときがあるのだ。それだけではなく鍛練中だって、技の練習をしていればまだまだ俺はイケる。こんなちっぽけなもんじゃない。そんな気持ちになるのだ。

 

 

 

 

 

  ――――――多分、これは、この感情は()()()()本来の、魂の叫び、咆哮だと、本能的に誰に言われるまでもなく感じた。

 

  だからこそ、敵を前にしたとき、僕は自分の意思で敵と相対出来るのか、それが怖かった。存在するかも分からないタフネスの権化のような男に僕の精神は跡形もなく食われてしまうのではなかろうか。そう思って、しまうのだ。

 

 

 

 

 

  だからこそ、遠距離でなにか技を新しく考えねばならない。近距離めっちゃ怖い。後方支援大事。うん。

 

  そこで考えたのが、汗の使い方だった。なにも手から爆破するだけではない。()ではなく、汗腺から分泌されるニトロを使って爆破しているのだから手から離れたとしてもそのニトロを使えば遠距離爆破も可能では?と僕は考えた。

 

 

 

  実際今の僕は汗の中に含まれるニトロの量だって調節できるようになっていた。これなら少量の汗での大爆発も可能、な筈。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  家から遠く。ランニングがてら偶然見つけた小高い丘に僕は居た。ここから眼下には、夕暮れが映え赤色に染まる町の姿があった。大分遠くまで来た。ここら辺には人っ子一人いないことは入念に調べたから大丈夫だろう。誰か怪我する心配もないので思いっきり出来そうだ。

 

  深く深呼吸すると、無意識のうちに口角が鋭く上がっていたのに気が付いて思わず手で押さえる。危ない危ない。テンション上がりすぎたか。

 

 

 

 

 

 

 

  ここまでのランニングの甲斐もあって汗腺は大幅に拡張しているようでめっちゃ汗出てくる。滝のようとはこのことか。すごいな。個性の影響もあるんだろうけど。

 

 燃え移ったら洒落にならんので草が無く、地面が剥き出しになっている所に移動する。うん、ここら辺で良いかな。

 

  そうやって始めようとした瞬間、僕の目に映ったのは、めっちゃでかい蛾だった。

 

 

 

 

 

 

 

  ………くぁwせdrftgyふじこlp!!!!????

 

 

 

 

 

 

 

  蛾である。何で蛾がいるんだ、ふざけるなよここら辺の外灯はもっと上だぞ目の前に来るなぁぁぁああああやめろぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!(半狂乱)

 

  ……ここで分かる通り僕は蛾が嫌いだ。苦手だ。あのフォルムに羽模様、不規則な軌道飛行。全てが恐怖だった。詳しいことはあんまり思い出したくないから却下とする。

 

 

 

  鳥肌がたつ。生理的な嫌悪感が襲ってくる。今はもう働かなくなったニート表情筋に感謝した。多分社畜だったら今の僕の顔は酷いものだっただろうから。

 

  何故か向かってくる蛾を必死で避けながら後ろや右へ左へと移動する。僕の顔が明かりそのものとでも云わんばかりに。ぁ~っ、何か今のポエムっぽい。

 

 

 

  蛾は数十秒程僕を追いかけるとやっとこさ外灯ではないと判断したのか不規則飛行でふらふらと外灯(本物)に向かっていった。

 

 

 

 

 

  た、助かった………。

 

  いや正直ここ最近で一番肝が冷えたね。蛾はやっぱり嫌いだな。何はともあれ続きしないと。

 

  先の行動で偶然にも汗は散らばっているだろう。最悪な気分だが好都合ではある。まぁ、失敗しても一回目だしね。これからも研究し続ければ問題はない、だろう、うん。

 

 

 

 

 

  ――――――いざ、爆破ぁ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ――――昨日未明、……町近くの丘で大規模爆発が起こりました。警察は個性を使った何らかの戦闘痕が残っているとして、事件の可能性があると見て調査を進めています。では、次のニュースを―――――――……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  や、やり過ぎたぁ……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




明らかに配分間違えたかっちゃん主。


この作品オリジナルの技ですので御容赦下さい。何か他に技のアイディア思い浮かべられたら追加していきたいなぁ。

※タイトル変更
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