設定として、我々の世界のアニメ等は存在しない設定。
まあ、ネタとして電波受信はしますが。
7/8加筆しました。最後が違和感バリバリだったので。
それでも違和感あるけど。
ここは、遥か古代の地球。
そこには、本来は存在しないはずの人が繁栄していた。
それも、現代の文明を遥かにしのぐ高度な文明を築いていた。
未来都市を彷彿とさせる都(みやこ)から、遠く離れた山岳地帯。
そこで、二人の男が組み手をしていた。
――――――――――――――――――
まるで嵐のごとく、拳が蹴りが飛んでくる。それも、一撃一撃が鉄の様に硬く重い。速度は見切れない程ではないが、楽々と躱せる物でもない。
躱せる物は躱し、いなせる物はいなし、どうにも出来ない物は『気力』を込めて防御する。防いでばかりではない。無論、こちらも反撃するが、さも当然のごとく防がれる。
一進一退
それを絵に描いた様な攻防戦が、二人の間で繰り広げられていた。
が、それも終局を向かえようとしていた。
(ヤベッ!?)
体勢を崩された。重心が右に傾き、左側ががら空きになる。
先ほど、左からの攻撃を防御したものの、思った以上に威力があり、防御した左腕ごと体を弾かれたのだ。
こんな大きな隙を、見逃すような相手ではない。
好機と見たか、がら空きの左側へ追撃に入った。
左側からの『力』の籠った右ストレート。ご丁寧にも、顎を的確に狙っている。
完全に落とす気である。
(けど…、甘いぜ『親父』!!)
右足を軸に、『気』の力を借りて左腕を振り抜く。左手を手刀にして、相手の右腕を弾く。
今度は、左足に重心が乗る。そのまま、左足を起点に体重の乗った肘鉄を叩き込む。
相手はストレートを思いっきり弾かれた為に、体勢は先の俺より崩れている。タイミングは完璧。
が、俺は一つ見落としていた。
現状、俺に出来て親父に出来ない事は、『何一つ無い』。
肘鉄を繰り出した瞬間、相手が視界から消え、右下から強烈な一撃。
「がァ……!」
完全に体が浮いた。
すぐ目の前に、親父の顔が映る。
「力を入れておけ。死ぬぞ?」
握り締めた拳には 、本日最高の『気力』が宿っている。
それも、小さな山なら消し飛ばせんじゃねーの?ってくらいの力が。
これを食らうのは、今回で5回目で2年ぶり。前4回は、例外なく1週間程気絶した。
(はは…。次は5日くらいで起きたいな……。)
そんな事を思いながら、凄まじい衝撃の中、記憶が途切れた。
―――――――――――
「ん…………?」
(知らないてn……いや知ってるな。)
目が覚めたのは、自室のベッドの上だった。
「あれから、何日たった?」
そう言いつつ状況整理をしていると、部屋のドアが開く音がした。
「あら?もう起きてたの?意外と早かったわね。」
自分と同年代の少女の声。しかし、年不相応な雰囲気と、俺の部屋にズカズカ入ってくる女なんて、母親以外こいつしかいない。
「あれから、いったい何日たった?『永琳』?」
透き通る様な綺麗な銀髪を揺らし、ベッドの縁に腰を掛けた少女。
彼女の名は、八意 永琳。15歳で俺の幼なじみである。
いや、正確には『セカンド』幼なじみと言うやつだろうか。某ラノベ風に言えば。(おっと、何か変な電波が)
俺、緋村龍也はあの日、東風谷早苗に転生させられた。
確証は持ってないけど。容姿は前世と全く変わってないが、親が別人だった。かといって、捨て子と言う訳でもない。親に確認したところ、しっかりと腹を痛めて産んだとのこと。
あれだ、小学校の頃にやった「自分のルーツを探ってみよう!」的なやつ。ご丁寧にも、俺誕生時の映像も残ってた。赤ん坊も、今も太ももに残っているアザで、俺だと確認出来た。
「4日よ。最短記録ね。」
「4日か……。我ながらたった2年間で、成長したもんだな。」
「そんなの、あなたの部族の人達だけよ。全く、呆れるくらいの成長率ね。」
俺が転生したのは、この世界の国防(世界防なんて語呂が悪い。)を支える戦闘部族、サイヤ族だった。
親父は、その中でもトップの実力を持ち、侵略者等を数多く撃退している英雄的存在だ。
「それにしても、あなたまた負けたの?」
「またとは失礼な。少なくとも2回は勝ってる。」
それを聞くや、永琳は意地の悪い笑みを浮かべる。整った容姿と雰囲気で、妖艶に見えてドキリとさせられた。
「2回?数えきれない程の内の2回でしょう?」
「ぐっ……」
「それも、私が出したヒントを元にした奇襲が成功しただけ。」
「うぐっ……」
「さらに言えば、有効打があたっただけ。それ以外は、気絶かヨロヨロの状態で帰ってくるか。完敗以外の何物でもないわね。」
「がはっ……」
「そう言えば、最初はちびって泣きながら帰ってきたのよね~。」
「その事は、忘れろおおおおおおおおおおお!!!!」
こうして、新たな幼なじみと軽口を叩き合える日常を、前世では味わえなかった非日常を、俺は結構楽しんでいる。
正直、転生した当初は気が狂いそうだった。元の時代に帰りたいと思った。死ねば助かるとも思った。
でも……、と目の前で笑っている少女に目を向ける。
俺が産まれた事で、戦った事で守れた命がある。
そう考えると、『今』も案外悪くない。そう思えてくる。
そして、『現代』を生きている少女に思いを馳せる。
早苗…。俺はこっちで、お前にもらった『生』を謳歌するさ。
だから早苗……。お前も幸せな一生を過ごせよ。
届くはずのない願い。でもそう願わずにいられなかった。
早苗と永琳。
どちらに幼なじみフラグを建てるか、迷った結果こうなった。
需要あんのかコレ?無くても書くけど。主に自己満のために。
いや、それで楽しんで下さる読者様がいるなら、全力で書きますけど。