学生は勉強に時間をとられて困る。特に理系(文系の方すいません)
今回は、前回の続きのような何か。
「それにしても、本当に無様よねぇ。今思い返しても。」
「もう…、忘れてくれ。マジで。冗談抜きで恥ずかしい。」
切実な俺の願いに対して
「嫌よ。」
一言で切り捨てやがった。
しかし、永琳の表情は先ほどまでの意地の悪い笑みではなく、何かを慈しむ様な慈愛に満ちた笑みにかわっていた。
「簡単に忘れられる訳ないじゃない。あんな大切な思い出を。」
そう、これから話すのは、彼と彼女が『出会った』そんなお話。
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俺と永琳は、両親が共に重役(龍也は国防トップの息子。永琳は有名な研究所所長の娘)であったからか、色々と顔を合わせる機会が多かった。
それまでは『父親の親友の娘』程度にしか意識しなかったが、あの日を境にそれは一変する事になった。
6年前
俺と永琳が小学生だった時の話である。
この時代にも学校はあり、俺と永琳は俗に言うエリート学校に通っていた。
この学校は、あらゆる地方のエリートが通う学校で、現代日本で例えると中学3年までのカリキュラムは、小学6年で終える事になっている。(逆に小学3年までの内容は、『は?んなもん、常識だろ?』の一言。)
ぶっちゃけ、現代日本の小学校と大差ない。強いて異なる箇所を言うなら、先ほど述べた勉強スピードが段違いなのと、『武術』を習わされる事だろう。
『武術』を習う理由は、俺のような武家出身以外は、自己防衛のためである。何せ、都の外には数多くの妖怪がうごめいている。そのため、最低限雑魚から逃げ切れるくらいの実力が、例えガリ勉野郎でも例外なくつけさせられる。
無手・刀剣・弓などなど、様々な種類が選べる。また、学業の一環であるため、成績に反映されるのは無論のこと。
成績の話をすると、永琳は学術面では当然のごとく苦手科目なしのオール満点。つまり、学年1位を毎度取っていた。
武術面では弓を選択し総合11位、この結果に本人曰く
「私はあくまで学者よ?あなた達みたいな、化け物クラスと一緒にしないでちょうだい。」
とのこと。
ちなみに俺は学術面10位(文系科目がゴミのようだ。)、武術面はだいたい総合1位。だいたいな理由は、たまに親友に抜かされるから。
と、まぁ俺達はそんな学校に通っていた訳だが、エリートという人種は、某野菜王子然り某カードゲーム専門学校のブルー生徒然り、妙にプライドが無駄に高い連中が多い。
大久保 康司(おおくぼ こうじ)もその1人だった。
こいつは、とある地方では最強を誇る武家の次男坊で、同世代の中では兄の次に優秀だったらしい。
しかし、井の中の蛙と言うか何と言うか、この学校に入ってその地位は、あっさりと崩れ去ることになった。
ほら、みんなの周りにも1人くらいいるんじゃない?中学ではトップクラスに頭の良かった奴が、高校で一気に落ち込む奴。
その典型的な奴だった。
この学校に入ってからの成績は、初めのほうは学術15位・武術13位と優秀な成績であったが、才能にかまけて努力を怠りはじめ、周りが伸びてきたため学術65位・武術45位に落ち込んだ。
性格のためか、こいつを好いている者は少なく、『いい気味だ』と思っている者が大半だった。
大久保の紹介はこの辺にしておこう。
当時10歳だった俺は、永琳に学校の研究棟によびだされた。
「今回はどうした?『外』の欲しい薬草の調達か?」
呼び出されるのはこれが初めてではない。大抵『薬草が足りない』とかでパシらされている。
「今日は違う。ちょっと見て欲しい物があるのよ。」
そう言って目線を1つのケージに動かした。そこには、1匹のネズミがいたのだが………
「このネズミがどうかしたのk…………って、何だこいつ!!??」
パッと見、何の変哲もないただのネズミだが、内包している『気』があまりにも異常だった。
「父さんがね、最近ものすごく疲れた様子でかえってくるのよ。でね、良く効く栄養ドリンクを作ろうと思ったの。それで色々と入れた結果………」
「こうなったと……。ちなみに効能は?」
「思考能力と戦闘能力の飛躍的な向上。ただ、上昇率とかを計る機械が貸出中で、今、測定ができないのよ。」
「で、俺が呼ばれたと。よし、ちょっと待ってろ。」
そう言って、ネズミに意識を集中させる。
「……………ん。だいたい解った。
感覚だから断言できんが、戦闘能力は大体12~13倍くらいに跳ね上がってる。思考能力は知らん。」
「そう、今日はありがとう。お礼に何か奢るわ。」
永琳はそう言いながら、先ほどの薬が入っているであろう褐色ビンを、見るからに厳重そうな金庫に入れた。
「なら、『夕暮れ屋』のとり玉丼で頼む。」
「またぁ?たまには他の所にしたら?」
「何だと!?よろしい、貴様にあの料理の素晴らしさを、徹底的に教え込んd「はいはい、さっさと行くわよ。」ちょ…おま……。」
そうして俺と永琳は、校舎を後にした。
今思えば、この時の不用心だった俺を殴ってやりたい。
俺と永琳の会話を、盗み聞きしていた奴がいたことを、察知できなかったことを。
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2ヶ月後
俺は学校の三大行事である『武道大会』に出場していた。
俺は順当に、決勝まで勝ち進んでいた。が、そこで俺の下にある知らせが届いた。
親友であり、ライバルである桐島 翔(きりしま しょう)が重傷を負って医務室に運ばれた。という知らせだった。
「翔っ!!」
医務室と書かれたドアを開けると、保健医の先生と全身包帯姿の翔と…――――――――
「龍也!!どうしよう!翔が!!翔がっ!!!」
俺に駆け寄ってくる永琳の姿があった。
翔の状態は、四肢と両手の指さらにあばらを4本折っていた。
「手ひどくやられたな。お前をここまでボコすとか、どんな奴だよ。」
武道大会は、あくまで学年別で行われる。少なくとも、翔を一方的に殴れるような奴はいないはずである。
「大久保だ。」
「大久保ッ!!?」
正直、想像してなかった名前だった。
どうせ向こうのブロックは、翔が勝ち抜くだろうと思っていたため、対戦の内容を全く見ていなかったのだ。
「はっきり言う。ありゃ別人だ。準決勝まで上がってきたんだ、警戒はしていたんだが、その遥か上だった。」
「そうか……。」
その後、二言三言翔とはなして、俺達は医務室を後にした。
正直、永琳が主人公に惚れた理由が欲しいが為の話だったのですが、もう「どうしてこうなった」感が否めない。
しかも駄文のフルコースと来たもんだ。
永琳製作のドーピング剤は、例えるなら、サイヤ人編においてヤムチャがベジータを倒せる程度に強化されます。
ナッパ?秒殺です。