東方大黒柱   作:千~葉

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久々の投稿です。
学生は勉強に時間をとられて困る。特に理系(文系の方すいません)

今回は、前回の続きのような何か。


彼と彼女の昔話

「それにしても、本当に無様よねぇ。今思い返しても。」

「もう…、忘れてくれ。マジで。冗談抜きで恥ずかしい。」

 

切実な俺の願いに対して

 

「嫌よ。」

 

一言で切り捨てやがった。

しかし、永琳の表情は先ほどまでの意地の悪い笑みではなく、何かを慈しむ様な慈愛に満ちた笑みにかわっていた。

 

「簡単に忘れられる訳ないじゃない。あんな大切な思い出を。」

 

そう、これから話すのは、彼と彼女が『出会った』そんなお話。

 

______________________________

 

 

俺と永琳は、両親が共に重役(龍也は国防トップの息子。永琳は有名な研究所所長の娘)であったからか、色々と顔を合わせる機会が多かった。

 

それまでは『父親の親友の娘』程度にしか意識しなかったが、あの日を境にそれは一変する事になった。

 

6年前

俺と永琳が小学生だった時の話である。

 

この時代にも学校はあり、俺と永琳は俗に言うエリート学校に通っていた。

この学校は、あらゆる地方のエリートが通う学校で、現代日本で例えると中学3年までのカリキュラムは、小学6年で終える事になっている。(逆に小学3年までの内容は、『は?んなもん、常識だろ?』の一言。)

 

ぶっちゃけ、現代日本の小学校と大差ない。強いて異なる箇所を言うなら、先ほど述べた勉強スピードが段違いなのと、『武術』を習わされる事だろう。

『武術』を習う理由は、俺のような武家出身以外は、自己防衛のためである。何せ、都の外には数多くの妖怪がうごめいている。そのため、最低限雑魚から逃げ切れるくらいの実力が、例えガリ勉野郎でも例外なくつけさせられる。

無手・刀剣・弓などなど、様々な種類が選べる。また、学業の一環であるため、成績に反映されるのは無論のこと。

 

成績の話をすると、永琳は学術面では当然のごとく苦手科目なしのオール満点。つまり、学年1位を毎度取っていた。

武術面では弓を選択し総合11位、この結果に本人曰く

「私はあくまで学者よ?あなた達みたいな、化け物クラスと一緒にしないでちょうだい。」

とのこと。

 

ちなみに俺は学術面10位(文系科目がゴミのようだ。)、武術面はだいたい総合1位。だいたいな理由は、たまに親友に抜かされるから。

 

 

と、まぁ俺達はそんな学校に通っていた訳だが、エリートという人種は、某野菜王子然り某カードゲーム専門学校のブルー生徒然り、妙にプライドが無駄に高い連中が多い。

大久保 康司(おおくぼ こうじ)もその1人だった。

こいつは、とある地方では最強を誇る武家の次男坊で、同世代の中では兄の次に優秀だったらしい。

しかし、井の中の蛙と言うか何と言うか、この学校に入ってその地位は、あっさりと崩れ去ることになった。

ほら、みんなの周りにも1人くらいいるんじゃない?中学ではトップクラスに頭の良かった奴が、高校で一気に落ち込む奴。

その典型的な奴だった。

この学校に入ってからの成績は、初めのほうは学術15位・武術13位と優秀な成績であったが、才能にかまけて努力を怠りはじめ、周りが伸びてきたため学術65位・武術45位に落ち込んだ。

 

性格のためか、こいつを好いている者は少なく、『いい気味だ』と思っている者が大半だった。

 

大久保の紹介はこの辺にしておこう。

 

当時10歳だった俺は、永琳に学校の研究棟によびだされた。

 

「今回はどうした?『外』の欲しい薬草の調達か?」

 

呼び出されるのはこれが初めてではない。大抵『薬草が足りない』とかでパシらされている。

 

「今日は違う。ちょっと見て欲しい物があるのよ。」

 

そう言って目線を1つのケージに動かした。そこには、1匹のネズミがいたのだが………

 

「このネズミがどうかしたのk…………って、何だこいつ!!??」

 

パッと見、何の変哲もないただのネズミだが、内包している『気』があまりにも異常だった。

 

「父さんがね、最近ものすごく疲れた様子でかえってくるのよ。でね、良く効く栄養ドリンクを作ろうと思ったの。それで色々と入れた結果………」

 

「こうなったと……。ちなみに効能は?」

 

「思考能力と戦闘能力の飛躍的な向上。ただ、上昇率とかを計る機械が貸出中で、今、測定ができないのよ。」

 

「で、俺が呼ばれたと。よし、ちょっと待ってろ。」

 

そう言って、ネズミに意識を集中させる。

 

「……………ん。だいたい解った。

感覚だから断言できんが、戦闘能力は大体12~13倍くらいに跳ね上がってる。思考能力は知らん。」

 

「そう、今日はありがとう。お礼に何か奢るわ。」

 

永琳はそう言いながら、先ほどの薬が入っているであろう褐色ビンを、見るからに厳重そうな金庫に入れた。

 

「なら、『夕暮れ屋』のとり玉丼で頼む。」

 

「またぁ?たまには他の所にしたら?」

 

「何だと!?よろしい、貴様にあの料理の素晴らしさを、徹底的に教え込んd「はいはい、さっさと行くわよ。」ちょ…おま……。」

 

そうして俺と永琳は、校舎を後にした。

 

今思えば、この時の不用心だった俺を殴ってやりたい。

俺と永琳の会話を、盗み聞きしていた奴がいたことを、察知できなかったことを。

 

 

 

――――――――――――――――――――

2ヶ月後

 

俺は学校の三大行事である『武道大会』に出場していた。

 

俺は順当に、決勝まで勝ち進んでいた。が、そこで俺の下にある知らせが届いた。

 

 

 

親友であり、ライバルである桐島 翔(きりしま しょう)が重傷を負って医務室に運ばれた。という知らせだった。

 

 

 

「翔っ!!」

 

医務室と書かれたドアを開けると、保健医の先生と全身包帯姿の翔と…――――――――

 

「龍也!!どうしよう!翔が!!翔がっ!!!」

 

俺に駆け寄ってくる永琳の姿があった。

 

 

 

翔の状態は、四肢と両手の指さらにあばらを4本折っていた。

 

「手ひどくやられたな。お前をここまでボコすとか、どんな奴だよ。」

 

武道大会は、あくまで学年別で行われる。少なくとも、翔を一方的に殴れるような奴はいないはずである。

 

「大久保だ。」

 

「大久保ッ!!?」

 

正直、想像してなかった名前だった。

どうせ向こうのブロックは、翔が勝ち抜くだろうと思っていたため、対戦の内容を全く見ていなかったのだ。

 

「はっきり言う。ありゃ別人だ。準決勝まで上がってきたんだ、警戒はしていたんだが、その遥か上だった。」

 

「そうか……。」

 

 

その後、二言三言翔とはなして、俺達は医務室を後にした。




正直、永琳が主人公に惚れた理由が欲しいが為の話だったのですが、もう「どうしてこうなった」感が否めない。
しかも駄文のフルコースと来たもんだ。


永琳製作のドーピング剤は、例えるなら、サイヤ人編においてヤムチャがベジータを倒せる程度に強化されます。
ナッパ?秒殺です。
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