至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします。
ここは、妖怪や悪魔、さらには神や龍など、外の世界では忘れ去られてしまった存在が住む土地、幻想郷。
ある日幻想郷に一人の少女がやって来た。赤い頭巾を被る少女は、いつしか赤ずきんと呼ばれるようになっていた。
これは、赤ずきんと呼ばれる少女が異変に巻き込まれながらも懸命に生きる様を描いた冒険譚である。
〇
時刻は七時、良い朝である。私はベッドから体を起こすと、軽くストレッチをした。
ここ最近は雨ばかり降って思うように外出が出来なかったが、本日は快晴、雲一つない。
久しぶりに外に出て、狩りにでも向かってみようか。いやいや、人里に行って買い物を楽しむのもいいかもしれない。だがまずは……
「洗濯物を干そう!」
そう、貯まりに貯まった衣類を、お日さまの元に晒すことが出来るのだ。私は洋服をもって外に出ることにした。
「そろそろ下着が無くなるところだったね、危ない危ない。っとあんなところにキノコが」
私がすんでいるこの魔法の森は、実験や食用に取れるキノコが大量に生えている。魔法使いに全部とられる前に必要な物だけ回収しに行くとしよう。
私は洗濯物をすべて干し終えると、いつも愛用している手帳を持って、森の奥の方まで足を運ぶことにした。
「お?あそこにいるのは……」
私が目を向けた方には、白黒の服に身を包んだ魔法使いが立っていた。彼女もこちらを見て、手を振っている。
「よう、真華!奇遇だな」
「おはよう、魔理沙」
彼女は霧雨魔理沙。この魔法の森に住んでいる魔法使いだ。私の初めての友人でもある。
ところで、私の自己紹介をまだしていなかった。私の名前は真華。五年ほど前にこの幻想郷にやって来た。あまり人と交流することはないが、何故か割りと有名で、人里の人間などからは赤ずきんと呼ばれている。
「ここ最近雨続きだったからな。実験材料が大量に転がってるぜ」
「私が食べる用の物も残しといてね」
「保証は出来ないな」
それは困る。最近は外に出なかったせいで碌な物を食べてないのだ。
しょうがない、猪でも狩りに行くか……。
●
しばらく真華と話していると、気づいたら空には嫌な色をした紅霧が浮かんでいた。
「なんだ?」
「なんだか不気味な色してるわね……」
全身真っ赤っかのお前が言うか、と内心ツっこみつつ、魔理沙は愛用の箒に跨がった。
「あれ、どこに行くの?」
「霊夢の所だ。これはもしかしたら……」
異変かもしれない。魔理沙はそう考え、異変の専門家の元を訪れることにした。
真華に挨拶をして、魔理沙は紅色をした霧の中を全速力で抜けていった。
真華はそれを見送った後、魔理沙が残していったキノコの回収作業に取りかかった
〇
「これで全部かな?」
私は、魔理沙が残していったキノコをすべて取り終え、家に帰ることにした。その時、
「グオォォォォォォォォ!!!」
と、なにやら大きな鳴き声が聞こえてきた。私はすぐさま背負っていた銃を鳴き声の方に一発撃ち込んだ。
何か大きな物が倒れる音がした後、辺りは静寂に包まれた。
「普段はおとなしい生き物のはずなんだけど。これも、霧の影響だったりして……」
私は、一回りも二回りも大きい猪を見て、そう呟いた。こんな狂暴な生物が襲いかかってきたのでは堪らない。
ともあれ、今夜の夕食は決まった。
「最悪、私も異変に首突っ込もうかな~」
私は、紅霧の奥にある大きな館を見て、少しばかり思案するのであった。
すっごい短いですね、すみません。
次回からはもう少し文量を増やしていきたいと思います。