この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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んぁー!スティ子の限定版欲しいー!アニメ版のスティ子欲しいー!!

エ「えっと、どうしたんでしょうか?」

ク「あー、なんか改造プランが浮かんだらしいよ?というかそんな欲しいなら、買いに行けばいいじゃん」

近場に売ってるとこありません(真顔 てかこのすば書いてるけど、ダンまち書きたい

ア「ろくに作りもしないくせに、計画書どまりの何件あるのよ?というよりもこの作品だって完結してないのに、何言ってるんだか...それにせめてアニメ見てから言いなさい、そういうの」

ごもっとも、それではどうぞ!


第十一話 この哀れな中年騎士に制裁を 後編

「俺はつい先日この近くに越してきた魔王軍の幹部の者だが...毎日、毎日、毎日、毎日!!俺の城に毎日欠かさず爆裂魔法を撃ちこんでくる、頭のおかしい大馬鹿は誰だぁぁぁ!!!」

 

 そう叫ぶ魔王軍幹部、なんというかご愁傷様だな、他人ごとではないのだが。周りの冒険者は別の意味で、ざわついていた。そして爆裂魔法を放っていた、当の本人は

 

「・・・」

 

 周りの視線を受け、目をそらしていた。駆け出しの魔法使いだろうか、めぐみんのせいで他の冒険者から視線を受け、テンパっていた

 

「おーい、可哀そうだろ」

 

「うぐ...ふぅ、わかりました」

 

 カズマが小声で声をかけると、観念したのかめぐみんは、デュラハンの前にあるって行く。俺とカズマも仕方なくついて行く、まぁ一応当事者だしな

 

「お前か...お前が毎日爆裂魔法を撃ちこんでくる大馬鹿者か!俺が魔王軍幹部だと知って喧嘩を売っているなら堂々と城に攻め込んでくればいい、その気がないなら町で震えてるがいい!!ねえなんでこんな陰湿な嫌がらせするの?どうせ雑魚しかいない町だと思って放置しておれば、毎日毎日ポンポンポンポンポンポンポンポン打ち込みにきおって頭おかしいんじゃないのか貴様ー!!」

 

 まぁ確かにあんなものが毎日寝床にぶち込まれれば、それは怒るわな。ご愁傷様です、ナム

 

「我が名はめぐみん!!アークウィザードにして爆裂魔法を操りしもの!」

 

 めぐみんはいつもの中二全開の自己紹介をする、一瞬の間の後

 

「めぐみんてなんだ、馬鹿にしているのか?!」

 

 まぁこんなもんだよな、俺も初めての時はそんなもんだったし

 

「ち、違わい!我は紅魔族のものにしてこの町随一の魔法使い、爆裂魔法を放ち続けていたのは魔王軍幹部のあなたをおびき出すための..作戦、こうしてまんまと一人でのこのことこの場所に来たのがあなたの運の尽きです」

 

「いつの間に作戦になったんだ?」

 

「口からの出まかせだろ?そっとしておこうリュウヤ」

 

 後ろもガヤガヤしているが、めぐみんは気にしな...いや、少し顔を赤くしていた。そんなめぐみんの様子に気が付かず、デュラハンは続ける

 

「ふっ...まぁいい、俺はお前ら雑魚にちょっかい掛けにこの地に来たのではない。しばらくはあの城に滞在することになるだろうがこれからは爆裂魔法を使うんじゃない、いいな」

 

「無理です、紅魔族は日に一回爆裂魔法を撃たなければ死ぬんです」

 

「お、おい!聞いたことがないぞそんなこと!」

 

 帰ろうとしていたデュラハンだったが急いで方向転換する、こいつは何を言っているんだろうか。そんなめぐみんの態度に、デュラハンは諦めたのか

 

「どうあっても爆裂魔法を撃つのをやめる気はないと?」

 

 そうめぐみんに問うた

 

「おれは魔に身を落とした身ではあるが、元は騎士だ弱者を刈り取る趣味はない...だが!」

 

 デュラハンの目が怪しく光る、だがそんな様子にも余裕ぶっていた

 

「ふん...余裕ぶってられるのも今のうちです、センセー!お願いします!!」

 

 見事なまでの他力本願だった、そんな呼びかけに答える馬鹿が一人

 

「しょうがないわね、魔王の幹部だか知らないけどこの私がいるときに来るとは運が悪かったわねあんたのせいでまともなクエストが受けられないのよ、覚悟はいいわね」

 

 まぁ頼られたことがうれしかったのはわかるけどな、すっ飛んできた。カズマは呆然としているが

 

「ほぅ...これはこれはアークプリーストか俺は仮にも魔王軍の幹部こんな街にいるアークプリーストに浄化されるほど落ちぶれてはいないそうだなここはひとつ紅魔の娘を苦しませてやるか」

 

 そう言うとデュラハンは右手を前に突き出す、突き出された右手はまがまがしい何かが出ていた

 

「私の祈りで浄化してやるわ」

 

「間に合わんよ...汝に死の宣告を、お前一週間後に死ぬかんなー!!」

 

 なんか色々とおかしいが、俺は嫌な予感を覚え、めぐみんを庇おうとしていたダクネスを突き飛ばし、何かを受けた

 

「リュウヤ!」

 

「リュウヤ!なんともないか!!」

 

 仲間たちが心配なのか駆け寄ってくる、体をさするが今のところは、違和感などはない

 

「なんともないが...」

 

「今は何ともない、だが貴様は一週間死の苦しみに「何を言ってるんだ?」ふぁ?」

 

「俺が死の苦しみ?一回死んでるのにそんなわけあると思ってるのか?」

 

 俺は静かに立ち上がる、周りは静まり返っているが、そんなことはどうでもいい

 

「貴様何を言って」

 

「もういい喋んな、スタープラチナ!ザ・ワールド!!」

 

吹いていた風も何もかも感じなくなる、時を止めるなんて書いてあったが、どうやら本当らしい

 

「同時詠唱、サンダーランス、結合」

 

同時詠唱を使い、サンダーランスを五十本作り、結合。五本のサンダーランスにする。それをベルディアに投擲する

 

「そして時は動き出す」

 

それまで止まっていたサンダーランスは、デュラハンに突き刺さる

 

「ぬうわああぁぁぁぁぁぁ!!!??」

 

馬ごと突き刺さった槍は、すごい勢いで放電していた。馬は消滅するが、デュラハンは消滅せず、なおも放電は続く

 

「へー、あれでも殺しきれないんだ。なら、術式解放、サンダーランス」

 

遅延魔法であらかじめ作っておいたサンダーランスを展開、その数は千本。それを

 

「一斉射出」

 

デュラハンに向かって一斉に射出した、土ぼこりが立って確認はできないが

 

「「「「・・・」」」」

 

周りの冒険者はおろか、仲間たちもその光景に言葉を失っていた。土ぼこりが晴れてきたが、奴はそこに立っていた

 

「き、さま」

 

「なんだ、片腕飛ばしただけか」

 

大剣を地面に刺し、頭を抱えながら立っていた。片腕飛ばしただけと言ったが、鎧は結構ボロボロだった

 

「なんだその貴様の力は!!」

 

「敵に言う必要ないでしょ。てかお前こそなんなんだよ、サンダーランス十本分の結合したやつ突き刺さって死なないとか、その後千本撃ったんだぞ、まぁ予想はつくが」

 

「ちょ、ちょっと待って!サンダーランス十本分の威力の奴くらわしたの!?」

 

クリスが慌てた様子で、俺に聞いてくる

 

「最初の五本はそうだぞ」

 

「ありえない...」

 

その目はデュラハンに向けられていた。まぁそうだろう、二本分ですらあのカエルが丸焦げになり、買取できないと言われたほどだ。あれの五倍で殺せなかったのだ、そりゃあ驚く

 

「そんなことはどうでもいい!クソ、アンデットナイト!こうなれば貴様ら全員皆殺しだ!!」

 

デュラハンが吼える、流石に俺のせいで皆殺しは勘弁だ。なので

 

「クリス」

 

「なにさ」

 

「今召喚されそうになってるアンデットナイト、全員拘束できる?」

 

「うん、無理!」

 

いい笑顔で言ってきやがった、まぁ俺も無理だと思ったが

 

「ならこっちでやるか、めぐみん爆裂魔法頼む」

 

「え?ど、どこにですか?」

 

「あそこに」

 

そう言って召喚している、デュラハンの方を指さす。

 

「わ、わかりました!」

 

「リュウヤどうするんだ!」

 

カズマが聞いてくるが説明してる時間はない、なので

 

「チェーンバインド!!」

 

手に魔力を込め、魔力で作った無数のチェーンを出す。もちろんそれは、今召喚されているアンデットナイトとデュラハンに向かってだ。アンデットナイトは拘束できたものの、デュラハンは簡単に拘束できるはずもなく、簡単に引き裂かれるが、何重にもチェーンを這わせ、ようやく拘束することに成功する

 

「めぐみん!」

 

「わかっています!エクスプロージョン!!」

 

まばゆい閃光、とどろく轟音。てかあれだ、近くで撃ちすぎだろ。おかげで飛ばされそうなので、いつもの木刀を地面に刺し、クリスを抱き寄せながら爆風に耐える。やがて土埃も収まり、確認するがやはりというべきか、そいつはそこに立っていた。鎧などは融解して酷いありさまだが、いまだ健在だった

 

「はぁ...いい加減死ねよ」

 

「まだ...死ねぬ、私と戦え冒険者!」

 

ボロボロになりながら、俺のことをまっすぐ射貫くデュラハン、だがそんなことは俺には関係ない

 

「はあ?嫌だよ、なんでこの距離捨てて、打ち合わないといけないんだよ。お前は俺の仲間に手を出した、それだけでもう討伐対象だから。流石に爆裂魔法で死ななかったのは、驚いたけど」

 

「戦え...戦え」

 

そう言って頭を放り投げ、大剣を取るデュラハン。足を引きずりながらも、一歩ずつ近づいてくる

 

「はぁ...」

 

頭を掻きながら俺は詠唱する

 

「集え、明星。全てを焼き消す炎となれ」

 

カズマ達が離れるのを確認し、魔法を放つ

 

「ルシフェリオンブレイカー」

 

拳に炎をまとわせ、収束した魔力に向かって、思いっきり拳を打ち込む。その収束砲に飲まれるデュラハンだが、あれでも消滅しないだろう、ならばだ

 

「こっちは俺撃てないけど、アクアー!」

 

確実に打てるであろう、アクアを呼ぶ

 

「なによ?」

 

「さっき俺が撃ったように、もう一個同じの作るから、神聖属性の攻撃してくんない?」

 

「それはいいど...」

 

「なら決まりだな...咎人に、滅びの光を。星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ」

 

さっきよりかなり魔力が集まったのか、かなり大きいものが出来上がったが気にしない

 

「アクア!」

 

「わかったわよ!死になさい、このくそデュラハン!ゴッドレクイエム!!」

 

「技名違う!?これスターライトブレイカー!」

 

「んなもんいいのよ!」

 

アクアが神聖な力を杖に宿し、思いっきりぶち当てると、デュラハンの体は閃光に飲み込まれる

 

「後ついでに!」

 

サンダーランスで、頭を地面に縫い付けるように投擲する。もちろんスターライトブレイカーの射線上にだ

 

閃光がやむと、デュラハンの体は跡形もなく消えていた

 

「「・・・やりすぎた?」」

 

「「「もしかしなくてもやりすぎだー!!」」」

 

なんかその場にいた冒険者、全員からそんなツッコミをもらった




今回使った新魔法や能力の解説

スタープラチナ

言わずと知れた、ジョジョ三部の空条承太郎のスタンド。ザ・ワールドに関しては、術者の魔力が続く限り時間を止める

チェーンバインド

リリなのネタです。この世界でもバインドはあるが、広範囲しかも耐久性を考えるなら、魔法の方がよくね?と主人公が開発

なんかアクアの出番少なくね?なんて書いてて思った。これじゃあクリスがメインヒロイン、みたいになってますが、ハーレムです。ネタにリリなのが多いのは仕様です、気にしないでください。なんかベルディアがかなり強い設定になってますが、まぁいいよね。
さてさて最後に、皆様遅れましたが評価、しかも高評価ありがとうございます(土下座
励みにして頑張りたいと思います!
後最初に書いたダンまちですが、書きたいのは本当です、まだアニメすら見てないですが(汗
気が向いたら書くかも、それか書いてほしい方は感想の方にまで、あくまでも気が向いたら書きますので

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