ア「そもそも休み中に、引きこもって書いてるのはどうかと思うんだけど、ヒキニート」
ヒキニート上等、仕事辞めて無職になりたい
ク「私生活でどれだけ闇抱えてるのさ...」
普通の人から見たら、そんなんでもないんでしょうけどね~、癒しはこのすばです
エ「本編どうぞ!」
「あ~あ...」
突如突風が吹き、腕で顔を覆い隠す。隙間から覗くが何も見えない、風も止み、正面を見るとなぜか鎧を着こんだ、何かがいた。クリスはそれを見た瞬間、声を上げた。今更だが、俺たちはクエストに来ていた
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「なにか楽なクエストはないだろうか」
「そもそもクエストに楽を求めるのは、いかがなものかと思うぞ?」
クエストを物色しながら、俺はカズマと話していた。冬も本番となり、雪はくるぶしの上あたりまで積もるようになっていた。そんな寒い中、俺たちはクエストに出るため、クエストを探していた
「それにしても...なんでほかの冒険者はこんなふうに、ギルドで飲んだくれてるんだ?」
「多分冬は高難易度のクエストしかないからじゃないか?」
一枚のクエストを手に取る。白狼の群れの討伐、ギルドが設定している難易度は、相当なものだった
「それに...外は寒いからな」
「なのに俺たちはクエストか...」
カズマはまたクエスト探しに戻った。そもそも今回言い出したのはカズマなのだが、まぁ良いか
「これなんていいんじゃないか?」
そう言って、一枚のクエストを渡してくるカズマ。内容は雪精の討伐だった
「一匹一万か、報酬はいいけど、何か引っかかるんだが...」
「何かいいクエストあった?そろそろ決めないと、アクアさん怒り出すよ?」
どうやら待ちくたびれてクリスが来たようだ、パーティーメンバーが集まっているところを見ると、アクアがこっちを睨んでいた
「ああ、ちょうど決まったところだ」
「あ、カズマ!」
カズマは俺から依頼書をひったくると、受付の方に行ってしまう
「どうしたのさリュウヤ」
「いや、カズマが受けたクエストなんだけどさ、なんか胡散臭かったんだよ」
「どんなクエスト?」
「雪精討伐とかいうやつ」
「なに、雪精討伐受けるの?」
「あ、あぁ...」
どうやら待ってられなかったらしく、全員が来てしまたようだ。クリスのアチャーみたいな顔は気になったが、アクアが話しかけてきたので、無視するわけにもいかず、話すことにした
「なら、改めて準備が必要だからちょっと待ってて」
「あ、おい!」
さっさとギルドから出て行ってしまうアクア。声をかける暇すらなかった
「受けてきたぞー...ってアクアは?」
「改めて準備してくるって」
「なんじゃそら」
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「三匹めー!!」
俺達は準備が終わったアクアと合流して、雪山に来ていた。雪精討伐、その内容は、白いふわふわした物体の討伐だった。なんでも一匹討伐するごとに、春が半日早く訪れるだとか。アクアが自慢げに解説していた。雪精自体軽く、なかなか剣が当たらないらしく、他の奴らも苦戦していた
「見てみてリュウヤー!」
「ん?」
アクアに呼ばれそちらを見ると、アクアが瓶に入った雪精を抱えていた
「四匹目ゲットよー!」
「・・・おう、そりゃあよかったな」
「うん!」
いい笑顔だが、俺はその恰好に言葉が詰まる。この寒い冬にだ、虫取り網と、瓶を入れるケースを持っているため、夏場に虫を取る子供みたいに見えてしまう。まぁ本人が楽しそうだし気にしなくてもいいか
「リュウヤ、調子はどう?」
いまいち乗り気じゃないのか、討伐していないクリス。俺はそんなクリスに、戦果を報告する
「とりあえず五分でいつもの銃を使って、三十ちょい」
「少ないのか多いのかわからない...でも銃って便利だよね」
「まぁな」
剣を振ってもどうせ当たらないだろうと思い、銃を出したが、銃でも狙いをつけるのが難しかった。雪精も止まってるわけじゃないからな
「ところでさ、ギルドで言いかけてたのって何さ?」
「あぁ、あれ...きゃ!?」
どうやらめぐみんが爆裂魔法を撃ったらしく、爆風が。一瞬暖かかったが、また寒くなる
「継続しないかな、一瞬暖かかったのに」
「それ爆裂魔法じゃなくてもよくない?」
「私の爆裂魔法は暖房ではありませんよ!!」
小さく話していたのに聞こえていたようだ、クリスが回収しに行った
「なんでこんなおいしいクエスト、誰も受けないんだろうな」
「さぁ?」
本当にこれで終わるならおいしいクエストだろう、だがどうにも俺にはそう思えなかった
「ん?」
突如突風が吹く
「あ~あ...」
そして冒頭に戻るわけだが
「なにあれ」
「あれがアタシがこのクエストに難色示した理由、冬将軍だよ」
「冬将軍?」
なんだその名前、向こうじゃよく聞いたけど、こっちじゃまったく関係ないだろ
「リュウヤとカズマは知らなかったわね!冬将軍というのはね」
始まったアクアの解説、要は雪精の主らしい。そして冬将軍という名前だが、日本人の転生者のせいらしい
「なんかこういうところ適当だよなこの世界」
「言ってる場合か!俺達も土下座するぞ」
「いやそれはいいんだがあれ」
ダクネスが自分の欲求を満たすためだけに、折れた剣を構え冬将軍と対峙していた。カズマはそれを見て絶句、クリスも背負っていためぐみんを下ろし、いつでもダクネスを助けられるように、スタンバっていた
「少しは自重しろこの馬鹿!!」
すんでのところで、カズマがダクネスの頭を下げさせたが、だが許されてはいなかった。なんせカズマは剣を持ったままだったからだ
「カズマ!剣を捨ててください!」
振りおそされそうになった刀を、俺がすんでのところで止める
「カズマ!剣捨てて、さがれ」
「リュウヤ!っ、すまん」
ダクネスと下がってくれたのはいいが
「そいつに魔法と物理攻撃は聞かないわよ!」
ということらしい。爆裂魔法くらい火力があれば別らしいが、俺も一応それに準ずるものは持っているが、チャージに時間がかかる
「さてどうするか」
虎徹で受け止めてるのはいいが、時々透過するため生傷が増えていく
「リュウヤ!」
「来るなクリス!!」
そんな俺を見てかクリスがこちらに来ようとするが、今来られても困るので止める。本当にどうするか、そろそろ虎徹も時間切れだ、別に武器類はどうとでもなる、だが倒し切れるかと言われれば、微妙だ
「やば!」
ついに虎徹が時間切れになり、手から消える。俺は急いで距離を開け、カタログを開く。
「ほ!よ!」
「なんで見ながら避けられるんだよ!!」
カズマからツッコミいただきました。そんなことより、こいつを殺しきれる武器か能力だ
「これなら...」
俺はカタログを消し、いつもの木刀を出す。そして瞳を閉じる
「リュウヤ!?」
「リュウヤ!!」
みんなの声が聞こえるが、精神を集中させる
「カズマなんとかしてください!!」
「こんな距離間に合うわけないだろ!!」
目を開くと所々に線が見えて、しかも気持ち悪くなるが、気にしていられない。腕に入っている線に沿って木刀を振るう、すると
「!?」
冬将軍が俺と距離を開ける。腕を回収してくっつけようとするが、どうやらくっつかないようだ。一か八かで選んだ能力だったが、どうやら成功したようだ
「さて、気持ち悪いし...うぷ!速攻で決めさせてもらう!!」
縮地を利用して一気に攻勢に転じる、線にそって切っているのだが、そもそも痛覚とかがないのだろう、切っても切っても埒が明かない、てか気持ち悪い
「あぁもう死ねよ!」
そう言ってゼロ距離で点に向かって、牙突をする。すると
「!」
なぜか徐々に消えていく冬将軍、だが俺は我慢できなくなり
「おろろろろ」
吐いていた。しばらく吐くとだいぶ楽になり、冬将軍に向きなおる
なぜか刀を渡してくる冬将軍、どうやらくれるということらしい。ありがたく貰っておく、すると満足したように消えていく冬将軍。俺の手には冬将軍からもらった刀が
今回使った新能力など
直死の魔眼
前作の主人公が使ってたので、今回は説明いらないですよね!今後使うことがあるか未定
冬将軍の刀改め冬将軍
前作と同じ能力
こんなところですかね、それではまた次回