この転生者たちに祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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久しぶりに書くなと思って確認したら、GW以来書いてなかったでござる

ア「そもそも休み中に、引きこもって書いてるのはどうかと思うんだけど、ヒキニート」

ヒキニート上等、仕事辞めて無職になりたい

ク「私生活でどれだけ闇抱えてるのさ...」

普通の人から見たら、そんなんでもないんでしょうけどね~、癒しはこのすばです

エ「本編どうぞ!」




第十四話 この主と決闘を!

「あ~あ...」

 

突如突風が吹き、腕で顔を覆い隠す。隙間から覗くが何も見えない、風も止み、正面を見るとなぜか鎧を着こんだ、何かがいた。クリスはそれを見た瞬間、声を上げた。今更だが、俺たちはクエストに来ていた

 

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「なにか楽なクエストはないだろうか」

 

「そもそもクエストに楽を求めるのは、いかがなものかと思うぞ?」

 

クエストを物色しながら、俺はカズマと話していた。冬も本番となり、雪はくるぶしの上あたりまで積もるようになっていた。そんな寒い中、俺たちはクエストに出るため、クエストを探していた

 

「それにしても...なんでほかの冒険者はこんなふうに、ギルドで飲んだくれてるんだ?」

 

「多分冬は高難易度のクエストしかないからじゃないか?」

 

一枚のクエストを手に取る。白狼の群れの討伐、ギルドが設定している難易度は、相当なものだった

 

「それに...外は寒いからな」

 

「なのに俺たちはクエストか...」

 

カズマはまたクエスト探しに戻った。そもそも今回言い出したのはカズマなのだが、まぁ良いか

 

「これなんていいんじゃないか?」

 

そう言って、一枚のクエストを渡してくるカズマ。内容は雪精の討伐だった

 

「一匹一万か、報酬はいいけど、何か引っかかるんだが...」

 

「何かいいクエストあった?そろそろ決めないと、アクアさん怒り出すよ?」

 

どうやら待ちくたびれてクリスが来たようだ、パーティーメンバーが集まっているところを見ると、アクアがこっちを睨んでいた

 

「ああ、ちょうど決まったところだ」

 

「あ、カズマ!」

 

カズマは俺から依頼書をひったくると、受付の方に行ってしまう

 

「どうしたのさリュウヤ」

 

「いや、カズマが受けたクエストなんだけどさ、なんか胡散臭かったんだよ」

 

「どんなクエスト?」

 

「雪精討伐とかいうやつ」

 

「なに、雪精討伐受けるの?」

 

「あ、あぁ...」

 

どうやら待ってられなかったらしく、全員が来てしまたようだ。クリスのアチャーみたいな顔は気になったが、アクアが話しかけてきたので、無視するわけにもいかず、話すことにした

 

「なら、改めて準備が必要だからちょっと待ってて」

 

「あ、おい!」

 

さっさとギルドから出て行ってしまうアクア。声をかける暇すらなかった

 

「受けてきたぞー...ってアクアは?」

 

「改めて準備してくるって」

 

「なんじゃそら」

 

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「三匹めー!!」

 

俺達は準備が終わったアクアと合流して、雪山に来ていた。雪精討伐、その内容は、白いふわふわした物体の討伐だった。なんでも一匹討伐するごとに、春が半日早く訪れるだとか。アクアが自慢げに解説していた。雪精自体軽く、なかなか剣が当たらないらしく、他の奴らも苦戦していた

 

「見てみてリュウヤー!」

 

「ん?」

 

アクアに呼ばれそちらを見ると、アクアが瓶に入った雪精を抱えていた

 

「四匹目ゲットよー!」

 

「・・・おう、そりゃあよかったな」

 

「うん!」

 

いい笑顔だが、俺はその恰好に言葉が詰まる。この寒い冬にだ、虫取り網と、瓶を入れるケースを持っているため、夏場に虫を取る子供みたいに見えてしまう。まぁ本人が楽しそうだし気にしなくてもいいか

 

「リュウヤ、調子はどう?」

 

いまいち乗り気じゃないのか、討伐していないクリス。俺はそんなクリスに、戦果を報告する

 

「とりあえず五分でいつもの銃を使って、三十ちょい」

 

「少ないのか多いのかわからない...でも銃って便利だよね」

 

「まぁな」

 

剣を振ってもどうせ当たらないだろうと思い、銃を出したが、銃でも狙いをつけるのが難しかった。雪精も止まってるわけじゃないからな

 

「ところでさ、ギルドで言いかけてたのって何さ?」

 

「あぁ、あれ...きゃ!?」

 

どうやらめぐみんが爆裂魔法を撃ったらしく、爆風が。一瞬暖かかったが、また寒くなる

 

「継続しないかな、一瞬暖かかったのに」

 

「それ爆裂魔法じゃなくてもよくない?」

 

「私の爆裂魔法は暖房ではありませんよ!!」

 

小さく話していたのに聞こえていたようだ、クリスが回収しに行った

 

「なんでこんなおいしいクエスト、誰も受けないんだろうな」

 

「さぁ?」

 

本当にこれで終わるならおいしいクエストだろう、だがどうにも俺にはそう思えなかった

 

「ん?」

 

突如突風が吹く

 

「あ~あ...」

 

そして冒頭に戻るわけだが

 

「なにあれ」

 

「あれがアタシがこのクエストに難色示した理由、冬将軍だよ」

 

「冬将軍?」

 

なんだその名前、向こうじゃよく聞いたけど、こっちじゃまったく関係ないだろ

 

「リュウヤとカズマは知らなかったわね!冬将軍というのはね」

 

始まったアクアの解説、要は雪精の主らしい。そして冬将軍という名前だが、日本人の転生者のせいらしい

 

「なんかこういうところ適当だよなこの世界」

 

「言ってる場合か!俺達も土下座するぞ」

 

「いやそれはいいんだがあれ」

 

ダクネスが自分の欲求を満たすためだけに、折れた剣を構え冬将軍と対峙していた。カズマはそれを見て絶句、クリスも背負っていためぐみんを下ろし、いつでもダクネスを助けられるように、スタンバっていた

 

「少しは自重しろこの馬鹿!!」

 

すんでのところで、カズマがダクネスの頭を下げさせたが、だが許されてはいなかった。なんせカズマは剣を持ったままだったからだ

 

「カズマ!剣を捨ててください!」

 

振りおそされそうになった刀を、俺がすんでのところで止める

 

「カズマ!剣捨てて、さがれ」

 

「リュウヤ!っ、すまん」

 

ダクネスと下がってくれたのはいいが

 

「そいつに魔法と物理攻撃は聞かないわよ!」

 

ということらしい。爆裂魔法くらい火力があれば別らしいが、俺も一応それに準ずるものは持っているが、チャージに時間がかかる

 

「さてどうするか」

 

虎徹で受け止めてるのはいいが、時々透過するため生傷が増えていく

 

「リュウヤ!」

 

「来るなクリス!!」

 

そんな俺を見てかクリスがこちらに来ようとするが、今来られても困るので止める。本当にどうするか、そろそろ虎徹も時間切れだ、別に武器類はどうとでもなる、だが倒し切れるかと言われれば、微妙だ

 

「やば!」

 

ついに虎徹が時間切れになり、手から消える。俺は急いで距離を開け、カタログを開く。

 

「ほ!よ!」

 

「なんで見ながら避けられるんだよ!!」

 

カズマからツッコミいただきました。そんなことより、こいつを殺しきれる武器か能力だ

 

「これなら...」

 

俺はカタログを消し、いつもの木刀を出す。そして瞳を閉じる

 

「リュウヤ!?」

 

「リュウヤ!!」

 

みんなの声が聞こえるが、精神を集中させる

 

「カズマなんとかしてください!!」

 

「こんな距離間に合うわけないだろ!!」

 

目を開くと所々に線が見えて、しかも気持ち悪くなるが、気にしていられない。腕に入っている線に沿って木刀を振るう、すると

 

「!?」

 

冬将軍が俺と距離を開ける。腕を回収してくっつけようとするが、どうやらくっつかないようだ。一か八かで選んだ能力だったが、どうやら成功したようだ

 

「さて、気持ち悪いし...うぷ!速攻で決めさせてもらう!!」

 

縮地を利用して一気に攻勢に転じる、線にそって切っているのだが、そもそも痛覚とかがないのだろう、切っても切っても埒が明かない、てか気持ち悪い

 

「あぁもう死ねよ!」

 

そう言ってゼロ距離で点に向かって、牙突をする。すると

 

「!」

 

なぜか徐々に消えていく冬将軍、だが俺は我慢できなくなり

 

「おろろろろ」

 

吐いていた。しばらく吐くとだいぶ楽になり、冬将軍に向きなおる

 

なぜか刀を渡してくる冬将軍、どうやらくれるということらしい。ありがたく貰っておく、すると満足したように消えていく冬将軍。俺の手には冬将軍からもらった刀が

 

 

 

 




今回使った新能力など

直死の魔眼

前作の主人公が使ってたので、今回は説明いらないですよね!今後使うことがあるか未定

冬将軍の刀改め冬将軍

前作と同じ能力

こんなところですかね、それではまた次回


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