そんなわけで前回の続きのお話、ここで原作微改変とか生きてくるわけですが、ぶっちゃけ予想ついている人たちはついてるはず。まぁおきにせず~
それでは本編どうぞ!
?「えっと...見直しとかしなかったんですか?」
すみませんでした!(土下座
追記:誤字の方修正しました、報告の方ありがとうございました
「それで、話してもらえるか?」
「えーっと、何を?」
クリスに声をかけた後、俺はカズマに声をかけ少し野暮用があるというと、カズマはまたかという感じで許可を出してくれた。カズマとしてもあの状況のアクアを放っては置けないだろう。なので今カズマたちは別の場所で打ち上げをやっている
「あのアクアの様子から察するに、クリスは女神エリス様と関係があるんだろう?」
「・・・」
だんまりだ。まぁクリスとしても話せない事情はあるんだろうが、こっちもこのままでは困るのだ、なので口を割ってもらう
「お前が喋りずらいのもわかる、でもこっちもアクアがあの調子だと困るんだ」
「・・・」
「この通りだ頼む」
テーブルに頭をこすりつけてクリスに頼む、てかなんでここまで俺はやってるのだろうか?自分でも不思議だが、どれくらいの時間頭を下げていたかわからないが、クリスがため息をついた
「はぁ...これじゃあ私が悪者みたいじゃん。取り合えず頭を上げて」
「・・・」
言われた通り頭をあげると、困り顔をしているクリス
「とりあえずここじゃあ場所が悪いから、移動しよっか」
「はいよ」
クリスと俺が食べた分の代金を支払い、ギルドを後にする。その際支払いで揉めたが、もともと俺が無理を言ってるからと、無理やり支払った。それからギルドからはだいぶ離れたのだが、今だ俺たちは歩いていた
「なぁ、どこまで行くんだ?」
「特に決めてないよ?もともと人の気配がないとこまで行くつもりだから」
ということらしい、まぁ話しをしてくれるならいいので、黙ってついて行く。ようやく止まったと思ったら、なんかの屋敷の前だったのだが人の気配はない
「ここでいいかな。それで何が聞きたいの?」
「クリスの正体」
「アタシの正体?それにはまだ早いかなぁ」
なんて笑って言ってるが、冗談や遊びに今は付き合っている気にはなれない
「茶化さないでくれ」
「そうだね、ごめん。今のはアタシが悪かったね」
そうやって謝るクリス。でも、申し訳なさそうな表情から一変して、真剣な目で俺を見てくる
「でも話すことはないよ。アタシは君のことを信用してないもの」
「まぁそれもそうだわな」
思わずため息をつく、あって間もない人間に自分の秘密を語れ、そんなこと言われてはいそうですかと語るやつがいたら、ぜひとも見てみたかった。だがここで引き下がるわけにもいかない
「でも、それで俺が引き下がれるわけもないだろ?」
「まぁ短い時間だけど、君という人物を見てそうじゃないかとは思ってた」
苦笑するクリス、まぁそうだろうな
「だから聞くけど君はアクアさんの何?どうしてそこまでするの?」
「・・・」
俺は言葉に詰まる。何と聞かれればパーティーメンバーと言えるが、なぜそこまでするのかと言われれば、自分でもわからない。わからないが
「パーティーメンバーがあんな顔していたんだ、何とかしてやりたいと思うのが仲間だろ?」
それも本心だ、もやもやはしているが
「・・・まぁいいや、後は任せよ」
答えに納得したのかわからないが、小さく呟き目を閉じるクリス。次の瞬間何か言いようのない力がクリスからあふれる、わからないが危険は感じなかった
「・・・貴方を試すような真似をしてすみません。ですが事がことなので、試さしてもらいました」
目を開けるとさっきのさばさばした感じから、違う雰囲気になるクリス。いやちがうな
「貴方がエリス様ということでよろしいですか?」
「はい。私は幸運を司る女神、エリスです」
どうやらそういうことらしい、詳しい仕組みとかわからないけどね
「とりあえずクリスがどうなったとか、そういう話は置いておいて。単刀直入に言います、アクアとあってもらえませんか?なんか直接本人じゃないとややこしくなりそうで」
「すみませんがそれはできません」
「はい?」
思わず聞き返す、この状況で何を言ってるんだろうか
「状況はクリスのおかげでわかっていますが、この今の状況が天界規定に違反してるんです」
「天界規定?」
なんじゃそりゃ、初めて聞いたが。天界の法律みたいなものだろうか
「天界の法律みたいなものです。ですので心苦しいんですが、後はクリスに任せますのでお願いします、アクア先輩をよろしくお願いしますね」
そう言って神聖な空気が引っ込んでしまう、えらく勝手だなおい。いや、都合つけてもらったこっちが言うのもおかしな話だけど
「えーっと、そういうことらしいけど...」
クリスは苦笑いしていた、まぁそれはそうだろうけど
「一応エリス様が言いたいことはわかってるけど...どうする?」
「その前に質問」
「なにさ?」
「クリスとエリス様ってどういう関係?別に熱心なエリス教徒、ってわけでもないだろクリスは」
「まぁ否定はしないよ?うーん...」
ただの興味から聞いたことだったのだが、言いにくいのかそれとも話しちゃいけないのか、クリスは言わない
「別に言いたくなかったら無理して言わなくてもいいぞ?」
「あぁ、そう言うわけじゃないんだけど...まぁ一から話せばいっか」
そう言って語り始めるクリス。もともとクリスは転生したそうだ、と言っても俺達みたいな日本からというわけではなく、この世界出身の転生者だが。もともと前世のクリスは体が弱く、小さいころに死んでしまったらしい、それを当時新米女神だったエリス様がかわいそうに思い、天界規定を破り記憶を持ったまま転生させたそうだ。まぁ今のクリスは見ての通り元気だが。そしてとある仕事をエリス様から任されているらしい、ここら辺は聞いても教えてくれなかったが、まぁ再三言ってる通り知り合ったばかりだ、そこまで喋る必要はないしな。それでアクアが感じた神気は、たぶん今回のようにクリスの身にエリス様の力を一時的に預けた状態の時の名残ではないかということだ。ちなみにこれはクリスとエリス様の力の性質が、似ているから出来るらしい
「ほーん、でも話してよかったのかそんなこと?」
「君にエリス様のこと、勘違いしてほしくなかったからね」
「勘違いねぇ...」
別に冷たい人(女神?)などとは思ってない、ただ言いたいことがあるなら自分で言えばいいのに、と思っただけだ
「とりあえずついたな」
ここは俺たちが寝ている馬小屋だ、なぜこんなところに来たかというと
「おいアクア、話がある」
「私にはないわ」
とアクアに話に来たのだが、本当に面倒。さっきからこんな感じで、話し合いにつこうとすらしない
「エリス様から伝言預かってきてんだけど」
「興味ないわ」
流石にイライラしてきた、後輩が後輩なら先輩も先輩だ。いろんな意味で似ている、流石に我慢の限界だ、なので
「クリスちょっとごめんな」
「ん?どうしたの?」
クリスの手を握り精神を集中させる、クリスが何か言っているが気にしない。俺はカタログを取り出し、とある能力を発動させる
「召喚の門、魔力値無限」
召喚の門、モンスターなどを召喚するための門だが、気になる一文があった。条件さえ満たせば神も召喚できると。なのでクリスの中のエリス様の神気を頼りに、大量の魔力を込める。何かがつながった感覚がした。そして俺はこうも思ったわけだ、召喚ができるなら俺たちが門を通って、その場に行くことが可能なんじゃないかと。まぁ賭けみたいなものだが、どうやら行けそうだ、なので
「天界規定とか、そんなもの知るか。クソくらえだ。とりあえずお前らは面と向かって話せ、このアホども」
さらに門に魔力を込める、すると門は眩い光を放つ。どうにでもなーれ
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目を開けると真っ暗な空間、すぐに俺は召喚の門と魔力値無限を切る。どうやら賭けは成功したらしい、懐かしい感覚、ということはだ、あたりを見回すと驚いた顔をしてこちらを見る女性
「どうもエリス様お届け物です」
こんなに長くなるとは思わんかった...ということで後編に続く
今回使ったチート
召喚の門 特に細かい設定は考えてないよ?説明としては、モンスターや悪魔を召喚するための能力、門を起点に魔力で呼び出す。条件がそろえば神も召喚できる、その分魔力も消費する。