その夜、街は黄巾党討伐を祝って祭りの様に盛り上がった。
勿論、死傷者が全く出なかった訳では無いが、遺族は死者を誇りに思い、彼等をあの世に送り出す意味も込めて勝利を祝った。
既に酒樽は幾つも空になり、皿に盛られる食べ物は食卓に並べられると直ぐに無くなっていった。
そうした祝福ムードの一団から少し離れた所に、涼は一人で居た。
「皆よく食べるなあ……。」
キャンプファイヤーの様に燃え盛る炎を中心にして座り、飲めや歌えの大合唱をしている義勇兵達。
そんな彼等を遠目に見ながら、涼は一人で小さな丘に座って食事をしていた。
初めの内は涼が「天の御遣い」と言う事もあって皆と一緒に勝利を祝っていたが、酒を勧められそうになるとこう言ってその場から逃げた。
『この勝利は君達あっての勝利だ。ならば、このお酒を飲むのは君達が最も相応しい。俺に遠慮せずに沢山飲んでくれ。』
そう言うと義勇兵達は感動したらしく、涼を讃えながら食べ物や酒を口へと運んでいった。
涼はその光景を暫く見た後、その場から離れた。
本来どんちゃん騒ぎは嫌いでは無いのだが、何故か今日は思いっきり騒ぐという気分にはならなかった。
実は、涼はその理由を解っていた。
自身は戦っていないが、戦場に立ち、沢山の人間が殺し殺されていく光景を目にした。
殺す人間の雄叫びや表情、殺される人間の悲鳴や形相。
それ等が目に焼き付き、耳にこびり付いて離れない。
あれが、戦い。
あれが、この世界の現実。
それ等の事実が、涼の心に深く突き刺さる。
(……解ってはいたけど、結構キツいな……。)
敵であれ味方であれ、人が殺され、死んでいく様を見て平気でいられる筈がない。
少なくとも、平和な世界で生きてきた涼は平気ではなかった。
だから、折角の戦勝祝いの宴にも積極的に参加する気にはなれず、適当な理由をそれらしく言ってその場から離れた。
その方が、場の雰囲気を壊さずに済むと思ったから。
暫く一人で考えてみたいと思ったから。
そうしてこの場所を見つけ、今に至っている。
「結局、覚悟が足りないって事か……。」
涼はそう呟くとお茶をグイッと飲み干す。
普段、余り考え事をしないからか、中々考えが纏まらない。
それでも何とか考えようとしていると、こちらに近付く足音が耳に入ってきた。
「清宮殿、ここに居ましたか。」
そう言ったのは徐福だった。
「徐福、何故ここに?」
突然の訪問者である徐福に対して、少し驚きながら尋ねる。
「“天の御遣い”である清宮殿の姿が何処にも見当たらなかったので、心配になって探しておりました。」
「心配?」
「ええ。……人の死を間近で見て怖くなったのではないかと。」
徐福は涼の正面に腰を下ろしながらそう答えた。
涼は自分の心を見透かされた様で驚いたが、今更取り繕うのもなんなので正直に話した。
「……徐福の言う通りだよ。今日の戦いを見て怖くなった。」
「……そうですか。」
予想通りの答えが返ってきたので、表情を暗くし俯く徐福。
だが、涼はそんな徐福の表情を一変させる言葉を繋げた。
「……けど、逃げるつもりは無いよ。」
「え?」
思わず顔を上げる徐福。
その眼に映った涼は、どこか寂しそうな表情だったが、同時に何かを決意しようとしている瞳をしていた。
「確かに怖いけど、だからって逃げても何にもならないからね。」
「それはそうですが……ならば、これからどうするのです?」
「そうだな……まあ、“天の御遣い”として大陸が平和になる様に頑張るだけだよ。」
「……それが、辛く困難な道だとしてもですか?」
徐福は涼の眼を見ながら尋ねる。
涼は徐福の真剣な表情に少し戸惑いながらも、ゆっくりと自分の思いを語り続けた。
「ああ。勿論、不安ではあるんだけど、俺は一人じゃないから。劉備や関羽、張飛が居てくれる。皆が“天の御遣い”である俺を頼ってくれる。なら、俺は俺に出来る事をするだけだよ。」
そう言い終わると、どこか清々しい気持ちになったのか、涼の表情は先程迄と違って明るさを取り戻していた。
「……解りました。」
涼の言葉を聞いた徐福は、一度眼を閉じ、暫く考える様に静かにしてから口を開く。
「ならば、私は貴方の生き方を支持します。私に出来る事が有れば、力になりましょう。」
「有難う、徐福。」
徐福の言葉に涼は有りの儘の気持ちを口にして返す。
すると、何故か徐福は顔を耳迄真っ赤にし、慌てて帽子を深く被って顔を隠してしまった。
だが、耳は隠していない為に真っ赤な姿を露わにしている。
因みに、涼は徐福が何故そうなったのか気付いていない様で、徐福の突然の変化に戸惑っていた。
そうして涼がどうすれば良いか解らず慌てていると、先程徐福が来た方向から三人の少女の声が聞こえてきた。
「涼さーん、どこー?」
「涼殿、何処にいらっしゃるのですか?」
「どこなのだー?」
二人が声のする方向を見ると、そこには桃香、関羽、鈴々の姿があった。
涼は手を振って桃香達に自分達の居場所を知らせる。
「あっ、居たっ。」
それに気付いた桃香達が、駆け足で近付いてくる。
「涼さんも徐福ちゃんも、こんな所に居たんですね。」
「ああ、俺はお酒飲めないから、ここでゆっくりしてたんだ。」
「私は清宮殿を探して先程ここに来たところです。」
桃香が尋ねると、涼と徐福はそう答えた。
涼は何気なく三人の顔を見る。
三人共、少なからず顔を赤らめており、ほんの少しだけ酒の匂いがした。
「お兄ちゃんお酒飲めないのかー。情けないのだー。」
「そう言われてもなあ。俺の国では、二十歳にならないとお酒を飲んじゃいけないんだよ。」
「なんと、天の国ではその様な決まり事が有るのですか。」
「うん。だから十七歳の俺はお酒を飲んだ事が無いんだ。」
「そうだったのかー。」
涼が関羽や鈴々に現代でのお酒に関する話をしていると、徐福がゆっくりと立ち上がりながら涼達に告げた。
「では、私はこれで失礼します。」
「えっ? 今さっき来たばかりじゃないか。」
驚いた涼がそう言うが、当の徐福は帰る気でいる。
「私は、清宮殿がお元気かどうかを確かめに来ただけですから。それに、清宮殿だけでなく劉備殿達迄が宴に参加していないのなら、私くらいは参加しないといけませんからね。」
そう言って徐福は元来た道を戻っていく。
「それでは皆さん、また明日。」
手を振りながら去っていく徐福は、やがて夜の闇に消えていった。
徐福が帰った後、桃香達は暫くその場で食べたり飲んだりしていった。
やがて、粗方食べ終わった涼達は宴を楽しんでいる街の人達を丘から眺めていく。
この光景は、戦いに勝ったから見られたのだと思うと、誇らしい気持ちになる。
だけど、敵も味方も傷付き死んでいった人も居るという事を忘れてはいけない。
涼は今日何度目か解らない思いを胸に刻んだ。
「……これからも、頑張らなくてはいけませんね。」
関羽がそう呟くと、涼や桃香、鈴々がゆっくりと頷く。
それは四人共同じ気持ちだという事だった。
暫くの間、宴の光景を見ている四人。
その状態は、涼が口を開く迄続いた。
「……少し冷えて来たな。場所を変えようか。」
「それなら、鈴々が良い場所を知ってるのだっ。」
鈴々はそう言うと同時に駆け出し、涼達は慌てて後を追った。
途中で追い付いた涼達は、鈴々を先頭にして丘から街に降り、道を歩く。
途中、陽気に酔っ払った人達から声を掛けられ、少し話をした。
お酒を勧められたりもしたが、何とか理由をつけて断っている。
やがて、大きな屋敷の門前で鈴々は立ち止まり、後ろを振り返って元気よく涼達に告げた。
「ここなのだっ!」
「ここって……鈴々ちゃんの家だね。」
鈴々に連れられた大きめの屋敷は、桃香が言うには鈴々の家らしい。
立派な門と壁に囲まれた屋敷は緑も溢れており、恐らく庭もかなりの大きさなのだと想像出来る。
「張飛の家って大きいんだな。」
涼がそんな呟きを口にしていると、鈴々が門を開け、桃香達を家に入れていた。
「どうしたのだ? お兄ちゃんも早く入るのだー。」
「ん、ああ、今行くよ。」
鈴々に促され、涼も家へと入っていく。
そのまま家の中に入るのかと思ったが、鈴々は桃香達を庭へと案内している。
なので涼もそれについて庭へと向かう。
その庭は予想通り広く、そして素晴らしい光景が広がっていた。
「綺麗だ……。」
涼の目に飛び込んできたのは、淡い紅色や白色、濃い紅色の花を咲かせている沢山の木々。
風が吹く度に、花が吹雪の様に舞っていく。
「相変わらず綺麗な桃園だね。」
「ほう……張飛殿はこの様な庭を持っていたのですか。見事なものですね。」
「えへへー♪」
桃香達は目の前に広がる絶景を見ながら、顔をほころばせている。
涼も同様の表情になっていたが、ふとある事に気付いた。
(張飛の庭……それに桃園……これってもしかして……?)
涼の頭の中に、「三国志演義」でも一、二を争う人気エピソードが思い浮かぶ。
劉備、関羽、張飛の三人が、桃園でする事と言えばあれしかない。
「それじゃあ、お酒と食べ物を持ってくるから、ちょっと待っててねー。」
そんな涼の思考を遮るかの様に、鈴々の元気な声が耳に入ってくる。
声がした方に振り向くと、その鈴々が家に入っていくのが見えた。
「張飛は元気だねえ。」
「本当ですね。」
涼の言葉に関羽も同意する。二人や桃香は、鈴々が居る方向を見ながら微笑んでいた。
「けど、こんな時間に騒いだらお家の人に迷惑じゃないのかな。」
何気なく涼はそう呟いた。
すると、何故か桃香の表情が急に曇った。
場の空気が変わった事に涼も関羽も気付き、ゆっくりと桃香を見る。
「劉備、どうかしたのか?」
「…………。」
涼が尋ねても、桃香は直ぐに答えなかった。
その表情は何か困っている様で、また、迷っている様にも見える。
そうして逡巡した結果、桃香は口を開いた。
「……実は、鈴々ちゃんには御両親が居ないの。」
「「えっ……?」」
桃香が語った事実に、涼と関羽は同時に絶句した。
「鈴々ちゃんが幼い頃、御両親が戦に巻き込まれて……。それ以来、鈴々ちゃんはこの家に一人で暮らしているの。勿論、私達も力になっているんだけどね……。」
「そうだったのか……。」
こんな大きな屋敷に、小さな頃から一人で居るなんて、どれだけ大変だっただろうか。
自分がそんな立場だったらどうだろう。
多分、ちゃんと生きて行くのは無理だろうな。
自分の境遇を呪って、周りに当たり散らしたりしていたかも知れない。
そう考えると、明るく生きている様に見える張飛は凄いと、涼は心から敬意を表した。
「あの、二人共この事は……。」
「解ってる、聞いた事は秘密にするよ。」
「勿論、私もです。」
涼と関羽がそう約束すると、桃香は頭を下げて感謝を示した。
それから暫くして、鈴々が食べ物とお酒を沢山持って駆けてきた。
よくそんなに持てるなと思うくらいに沢山だったので、涼は今更ながらに戸惑っていたが。
「それじゃあ、早速始めるのだっ。」
鈴々が庭に在る木製のテーブルに食べ物とお酒を置くと、宴の二次会開始の音頭をとる。
だが、
「その前にちょっと良いかな?」
「はにゃ?」
桃香が鈴々に待ったをかけた。
鈴々は何かなと不思議そうに桃香を見つめ、涼と関羽も同様にしている。
そんな涼達の視線を受けながら、桃香は口を開く。
「私は、涼さんと関羽さんに私達の“
「“真名”を? 鈴々もさんせーなのだっ。」
桃香の提案に、鈴々は即座に同意する。
それを聞いていた涼は、少し驚きながら桃香に尋ねた。
「良いのか? 確か“真名”って大切なものなんだろ?」
「うん。だけど、涼さんと関羽さんは大切な人だから、是非預けたいんだ。」
「そっか。なら、受け取らせて貰うよ。」
「良かったー。関羽さんはどう?」
「私も涼殿と同じです。」
「じゃあ、決まりだね。」
涼と関羽が了承したのを確認した桃香は、喜びながら二人を見て言葉を紡いだ。
「それじゃあ、改めて自己紹介するね。私は、姓は“劉”、名は“備”、字は“玄徳”、真名は“桃香”です。ヨロシクね。」
桃香はそう言うと、両手を前で組んで笑顔のまま二人を見ている。
続いて、その左隣に居る鈴々が元気よく自己紹介を始めた。
「鈴々は、姓は“張”、名は“飛”、字は“翼徳”、真名は“鈴々”なのだっ。よろしくなのだー♪」
言い終わると、両手を頭の後ろに組んでニカッと笑う。その顔は元気な子供そのものだ。
桃香と鈴々の自己紹介が終わると、今度は桃香の正面に居る関羽が姿勢を正して話し始めた。
「では、私も改めて自己紹介を。私の姓は“関”、名は“羽”、字は“雲長”、真名は“愛紗”です。皆さん、宜しくお願いします。」
そう言って関羽――愛紗は涼達に向かって一礼する。
桃香、鈴々、そして愛紗が改めて自己紹介をしたので、愛紗の左隣に居る涼も同様に姿勢を正し、桃香達を見ながら自己紹介を始めた。
「じゃあ、俺も皆に倣って、と。俺の姓は“清宮”、名は“涼”。字と真名は無いから、好きな様に呼んでくれ。」
「解りましたっ。これからもヨロシクお願いしますね、御主人様♪」
「ああ宜しく……って、御主人様?」
普通に応えようとした涼だが、現代で聞くにはメイド喫茶にでも行かないと聞けない単語が聞こえた為、思わず聞き返す。
「はい♪ 涼さんは“天の御遣い”ですから、私達はそう呼んだ方が良いかなあと。」
「俺、そういった堅っ苦しいのは苦手だって、言わなかったっけ?」
昨夜初めて会った時も、桃香の家に着いてからもそう伝えた筈だが。
「確かにそう仰っていましたね。ですが、“天の御遣い”という立場を最大限に利用するには、劉……いえ、桃香殿の判断は間違っていないかと。」
「関……じゃなかった、愛紗迄そう言うの?」
真名を呼び慣れていない所為か、共に一度言い直しながら話を続ける愛紗と涼。
「ええ。桃香殿や涼殿がこれから成そうとしている事を考えれば、私達が涼殿を“御主人様”と呼び慕うのは理に適っています。」
「えーと……つまり?」
イマイチ、ピンとこない涼は愛紗に聞き返す。
「つまり、この大陸を平和に導く“天の御遣い”に私達が仕えているという事を周りに示し、涼殿の存在をより大きくする、という事です。」
「成程。“天の御遣い”の存在を皆に示す為にも、俺に敬称を付けて呼ぶって訳か。」
「その通りです。」
虚勢を張ると言うか、見栄を張ると言うか、兎に角大事になってきたなと、今更ながらに思う涼だった。
「まあ、それは解るけど、普段はもう少し砕けた感じで話しかけてくれよ。」
「うーん、じゃあ、出来るだけそうしますね。」
「頼むよ。」
涼の申し出に桃香が了承すると、その後に愛紗と鈴々も同様に了承した。
すると、今度は愛紗が杯を取りながら一つの提案をする。
「それでは、我等の結束を固める為にも、一つ誓いをたてませんか?」
「誓い?」
頭に疑問符を浮かべた鈴々が聞き返す。
「これから先は、困難な事も多々有るでしょう。ですが、そんな時も我等が力を合わせれば必ず解決出来る筈。その為の誓いです。」
「成程ー。うん、良いと思うよ。」
愛紗の説明を聞いた桃香が笑顔で同意して杯を手にし、愛紗の杯に酒を注いだ。
鈴々も同様に杯を手にし、桃香の杯に酒を注ぐ。
その間、涼は内心で複雑な表情を浮かべていた。
(これってやっぱりあの“誓い”だよなあ……。この場面に俺が居て良いんだろうか……。)
涼が思い浮かべるあの「誓い」は本来、劉備、関羽、張飛の三人が誓うもので、他には誰も居なかった。
だからこそ涼は、この場面に参加して良いのか迷っている。
「お兄ちゃん?」
「えっ?」
そんな涼の思考を、鈴々が遮った。
その顔は不思議そうに涼を見ている。
「どうしたのだ? お兄ちゃんも早く杯を取るのだ。」
「あ、ああ。」
鈴々に促されて杯を手にする涼。それと同時に鈴々の杯に酒を注ぐ。
(まあ、いっか。)
それを見ながら、涼はそう思った。
考えても始まらないし、何より場の雰囲気を壊したくない。
こんな風に、深く考え過ぎないのが、涼の長所であり短所でもある。
「涼殿、お酒を飲んだ事無いと仰ってましたが、これは大丈夫ですか?」
徳利を手にした愛紗が、心配そうに尋ねる。
「これくらいなら、多分大丈夫だよ。日本にも、御神酒とかは子供でも一口は飲めるし。」
「そうなんですね。それは良かった。」
そう言って愛紗が涼の杯に酒を注ぐ。
話し方が余り変わらないのは、涼の意見を聞き入れたからだろう。
「これでお酒は皆に行き渡ったかな?」
「はい。」
「それじゃあ、早速誓いを始めるのだっ。」
桃香が確認し、愛紗がそれに答える。
鈴々は早くしたいらしくニコニコ顔で、涼はそんな彼女達を見て内心で微笑んでいた。
「そうだね。それじゃあ……。」
桃香がそう言って杯を掲げ、それに愛紗、鈴々、涼が続く。
「我等四人。」
「姓は違えども、兄妹姉妹の契りを結びしからは。」
「心を同じくして助け合い、困窮する者達を救わん。」
「上は国家に報い、下は民を安んずる事を誓う。」
「同年、同月、同日に生まれる事を得ずとも。」
「願わくば、同年、同月、同日に死せん事を。」
四人がそれぞれ言葉を口にし、最後に四人の杯を合わせる。
そしてその杯に注がれている酒を、同時に一気に飲み干す。
「これで私達は、
「ですね。」
「て事は、一番上がお兄ちゃんで、それから桃香お姉ちゃん、愛紗お姉ちゃん、そして鈴々の順番かあ。」
「俺が長兄って訳か。なら、しっかりしないとな。」
「うん、期待してるよ、涼兄さん♪*1」
桃香が笑顔でそう言うと、愛紗と鈴々も同様の笑顔を向ける。
桃香達から笑顔を向けられ、涼は顔を赤くした。
すると桃香達が笑いだし、つられて涼も笑う。
四人の宴は、これからだった。
「桃園の誓い」編をお読み下さって有難うございます。
今回は前章で登場した黄巾党の本隊を倒し、涼達が誓いを立てる所を書きました。
原作には出ていない三国志のキャラ、徐福を登場させました。一応、原作では名前だけ出ているのですが、お菓子作りが好きといった情報くらいしか無いので、結構好きにデザインしました。
真名や服装、武器については朱里や雛里を参考にしています。帽子が野球帽なのは、真桜の服の元ネタが某球団からきているそうなので、ならもう一チーム必要だなと思い、デザインした次第です。
この頃は未だ三国志に詳しくなかったので、色々設定がヘンだったりします。「三国志序盤に仲間」「徐福」とか、ちょっと変ですよね。「三国志中盤」「単福」といった方が良かったと思います。
今回、修正にあたってその部分を書き直す事も考えましたが、良い勉強になったと思ってそのままにしました。
戦闘については「無印恋姫」を参考にしています。戦闘描写が簡素なのは実力不足だからです。結構難しいです。
「桃園の誓い」は原作と「横山光輝三国志」を参考にしています。
原作より「義兄弟・義姉妹」っぽくするのはこの時考えていましたが、桃香からの呼称が「御主人様」なのは未だハッキリと呼称を決めていなかったからでしょうね。
取り敢えず、今回はこんな所でしょうか。ではまた次の修正時にお会いしましょう。
2012年11月22日更新。
2017年4月6日掲載(ハーメルン)