『アリアンロッド』
「乃木・マークス」
階級は一佐。ウトガルド宙域会戦を生き延びた数少ないラスタルの幕僚。
士官学校ではなく幹部候補生養成所の出身。老獪で隙のない指揮能力をもつが、ラスタルが急に戦死した時に狼狽するばかりで適切な対応をとれなかったことから、自分の器では佐官が限界と考えている。また自分と正反対に全軍をまとめ上げたガエリオのことを高く評価している。
ラスタル戦死後はアリアンロッドでの最上位階級の持ち主で、なし崩し的ではあるが旧エリオン閥の筆頭となってしまう。
マグワイア基地決戦後は准将へ昇進。本人は固辞したが、政治的事情もあって最終的には受け入れる。
名前の元ネタは日露戦争で活躍した乃木希典。とある作家の影響で長らく無能扱いされてきた悲劇の人物。
「ジュールズ・ブリュネ」
階級は三佐。一兵卒から三佐にまで成り上がった男で、ラスタル・エリオンの倍の戦歴を誇る古強者。ラスタルから見出されたことで佐官になったことから忠誠心は強い。
もうすぐ退役という年齢から辺境基地司令をしていたが、これはラスタルから密命を受け、これから起こるかもしれない戦争に備えてノーアトゥーン要塞基地を使える状態に整備していたからである。
マグワイア基地決戦後はそれらの功績を鑑みて一佐へ特進。宇宙総司令部を兼ねることとなったノーアトゥーン要塞基地の責任者となった。
名前の元ネタは帰国命令を無視して、榎本武揚と共に旧幕府軍と共に戦ったフランス軍人のジュール・ブリュネ。
「ギュンター・フォン・フックスベルガー」
ボードウィン家の閥にある貴族家、フックスベルガー伯爵家の長子で既に老父より爵位を継承している。
階級は三佐でマグワイア基地決戦で副司令官と参謀長を兼任するという常識外れの職務を見事にこなした。
派閥内のバランス調整のため戦後は一佐に昇進。旧ボードウィン閥の筆頭となる。
名前の元ネタはドイツ元帥のギュンター・フォン・クルーゲ。
「クラウス・ロレンス」
階級は三佐。ウドガルド宙域会戦で多くが戦死した参謀の生き残り。非常に好戦的な性格で、立案する作戦もそれに準じたもので非常に過激。
反マクギリスの最右翼の過激派ではあるが、決して無能なわけではない。他の将校からは『ブリュネ司令とロレンス参謀の案を折半すれば丁度いいバランスになる』ともっぱらの評判。
基本的に慎重策を唱えるジュールズ・ブリュネ三佐とはよく激論を交わす仲であるが、一方で深く尊敬してもいる。
「ユーゴ・ブラウン」
階級は二尉。スキンヘッドで筋骨隆々とした巨漢であるが、面倒見の良い性格。
元は警務局所属で刑事事件を専門にしていた刑事であったが、エドモントン事件後による大規模人事異動において、本人が嘗てパイロット志望だったこととMS適正が高かったことからアリアンロッドへ異動となる。
ギャラルホルンの花形であるアリアンロッド艦隊に所属すれば給料も上がり、社会的地位も向上するので彼は喜んで妻に報告したが、翌日残っていたのは判の押された離婚届だった。彼は仕事に熱を入れて給料と階級を上げることこそ家庭に奉仕する術と考えていたが、仕事ばかりで碌に家に帰ってこない彼に妻と子は正反対の見解を抱いていたのである。
職場においては厳しいが非常に面倒見の良い人物だが、それは妻と子に去られてしまった寂しさを埋める代償行為なのかもしれない。
マグワイア基地決戦において部下であるジョニィ・ジョンソンを守るため戦死。
生前に遡って一尉へ昇進した後、二階級特進して二佐となった。
名前の元ネタはミスターブラウン。
「シノン・ハスコック」
正体不明の仮面の男(棒) いったいなにものなんだー(棒)
冗談はさておきノルバ・シノがアリアンロッドに参加するというトチ狂った発想から生まれた三代目仮面の男。
表向きには没落貴族の三男坊で一家離散の末に火星で暮らしていたところを、ガエリオに見出されてパイロットとして抜擢されたということになっている。
なお没落したハスコック家は実在するが、一族は全滅済みである。
「ジョニィ・ジョンソン」
階級は三尉。アリアンロッド艦隊に配属されたばかりの新米パイロット。
アリアンロッドに配属されるだけあって筋は良いのだが、まだまだベテランには及ばない。
初出はわりと序盤でガンダム・フラウロスを発見回収したパイロットの名前として登場する。もしあの時、ジョニィがフラウロスを見つけていなかったら、シノは確実に酸素がなくなって死んでいたので命の恩人といえる。
それから新米であるが故にラスタルに対する思い入れが浅かったことからシノの面倒見を一任された。
どうも教師としての才覚があったようで、彼の指導でシノはめきめきと学力をつけている。
上司をやられたことで復讐心を滾らせるも、シノの虐殺には引いてしまうなど、本作においては数少ない一般的感性を持ち合わせた人物。
名前の元ネタはその場の思い付き。
「エルネスト・エリオン」
階級は特務一佐。近衛隊長官としてエクェストリスを率いるマクギリスの双璧。
エリオンの姓が示す通りエリオンの血を継ぐ者で、ラスタルの甥にあたる。
マクギリスの革命には当初自らは表に出ず、裏で協力するに留めていたが、ウトガルド宙域会戦でラスタルが戦死したことで表社会に現れる。
民間人の殺害、略奪、海賊に対するリンチなど数々の無法行為を行ってきたが、実績そのものはあげていることとエリオン家の出であることと、そして被害が圏外圏のみだったこともあってギャラルホルン本部からは黙認されてきた。
戦記物において民間人を虐げたりする人間が大抵無能として扱われることのアンチテーゼとして造形されたキャラで、そのため性根は腐っているが実力は極めて高い。パイロットとしては『
なおバイセクシャルで守備範囲は極めて広い。男女年齢問わずヒューマンデブリや非合法組織出身の人間を愛人兼私兵として囲っている。
名前とキャラのモデルはナチス突撃隊(SA)の指導者エルンスト・レーム。
「ヨセフ・プリマー」
階級は三佐。後に近衛隊に特務二佐として栄転する。近衛隊エクェストリスにおいてはナンバーツーにあたる。
ギャラルホルンにおける貴族の一つ、プリマー家出身。
幼少期は妖精のような容姿と溢れんばかりの知性から、次期当主として将来を渇望されていたが、過激思想家によって人質として拉致され、薬品で顔面を壊され、美しい容姿と家族からの愛情を失う。
もはや人間ではないと称される容貌と卓越したパイロットとしての実力から『黒紅の醜星』の異名をもつ。
厭世的で人間不信の絶望論者。特に野心も主義主張もない人間だったが、マクギリスの異常性の一端を目にしたことで彼に興味をもち始める。
なおエルネストに性的に狙われている。
名前の元ネタはドイツ空軍のエースパイロット、ヨーゼフ・プリラー。
また異名の元ネタは水滸伝に登場する宣贊の〝醜郡馬〟から。
「ジョージ・カスター」
プリマーと共に近衛隊のナンバーツーにあたる軍人。文中では二佐とだけ書かれていたが正式には特務二佐。
勇猛果敢な猛将で、本人の自慢の長髪と嵐のように無慈悲な攻勢から『長髪の壊し屋』と恐れられている。なお攻勢に秀でている分、お約束通り守勢は苦手。
ただ猪突猛進であっても蛮勇の徒ではなく、佐官に相応しい合理的な視野と見識を持ち合わせている。
革命当初からマクギリス配下として参戦した革命将校の一人で、配下からの支持は厚い。
士官学校時代は喧嘩で侯爵の息子を殴りつけたことであわや退学寸前までいったという過去がある。
「ユリシーズ・グラント」
地球外縁軌道統制統合艦隊に所属する三佐。
華麗な指揮力はないが総力戦と消耗戦のプロフェッショナル。
過去にドルトコロニーで勤務していたことがあり、その時の経験から大のアンチアリアンロッド。ラスタルの後を継いだガエリオのことも『平和に対する逆賊』と呼び嫌っている。
また地球外縁軌道統制統合艦隊こそがマクギリスの親衛隊であると考えており、新設された近衛隊やそれを率いるエルネストのことも快く思っていない。
主人公であるガエリオを悪として批判することで、主人公側を大正義の存在にさせないという役割を果たしている、メタ的にはかなりの重要キャラ。
名前の元ネタは南北戦争の北軍側の英雄にして後の歴代最悪の大統領ことユリシーズ・S・グラント。
「ロバート・ショー」
階級は二尉。グラントの部下である男。
実力的には性格のいいオーリス・ステンジャくらいで、半分くらいはモブ。
「デイジー&ヴァイオレット」
エルネストが囲っていた愛人の中でもMSの操縦においては最強と称された双子姉妹。
年齢は十三歳という非合法ロリ。当初は十四歳になるはずだったが、背徳性アップを狙って十三歳になった。ただ一歳違うだけなのに十三歳というだけで犯罪臭が倍増するのはなんでじゃろ。
三日月と一緒で三回の阿頼耶識施術を受けており、更にそれをチーム・マンハッタンにより強化された。
そのため凶悪な戦闘力を誇るが、あくまで粗悪品を改修しただけなので、マクギリスやエルネストの施術した真の阿頼耶識には劣っている。また完全な人機一体となったアインや、ガンダムに代償を捧げた三日月やシノにも反応速度で一歩劣る…………はずだったのだが?
悲しい過去をもつ幼女の双子という如何にも主人公に救済されそうな背景事情の持ち主だったが、原作が鉄血だったことと作者が絶望病だったために片割れがミンチより酷い死に方をした。
残ったヴァイオレットの明日はどっちだ!
「クラーク・ギブズ」
エルネストに同道していたチーム・マンハッタンの技術者。
マッドサイエンティスト。エルネストの性癖に合致しないため、尻は安全。
「ライニ・フーシェ」
階級は特務二佐。直接の登場はなく、エルネストの口からのみ存在が語られる。
先代監査局局長が反マクギリスの姿勢を表明し更迭されたことから、監査局局長代理を任せられた男。
若いが極めて優秀な男で、監査局を秘密警察として動かし、マクギリスの独裁を陰から支えている。
名前の由来はラインハルト・ハイドリヒとジョセフ・フーシェ。
『鉄華団』
「ジン・カーン」
マクギリスによって鉄華団へ出向になった参謀……だったのだが、この人事をマクギリスによって〝捨てられた〟のだと認識したことで、ギャラルホルンに退職届を叩きつけて、正式に鉄華団へ入団。鉄華団参謀として辣腕を振るうことになる。
火星行きの際に家族を捨ててくるなど人間的には最低だが、能力的には極めて優秀。
名声を轟かせ、歴史に名を残すことに拘っており、そのための手段として鉄華団を盛り立てようとしている。
その仕事ぶりと人格からオルガを含めた古株からまったく好かれてはいないが、一定の信用は置かれているらしい。
名前の元ネタは漢の三傑の一人である韓信。キャラのモデルは前漢の宦官・中行説。
「カンリュウサイ・タケダ」
幕末より蘇った謎の剣客。
幕末四大人斬りの一人、人斬り半次郎と十五時間に渡る決闘の末に敗れ、気づけばガンダムの世界に来ていたらしい。
なお周囲からは十五時間も決闘してれば日がくれるだろ、そもそも人斬りの目的は暗殺なのに一対一の決闘なんて馬鹿みたいなことするはずねえだろ、第一人斬り半次郎って殆ど後世の創作じゃね、などという激しいツッコミを喰らっている。そのため誰にも信用されない。
「テオドール・ゼルテ」
ニューディエゴ自治区を仕切っていた自警団の元ボス。鉄華団に参加してからは六番隊隊長を拝命する。
鉄華団に入団した新隊長は能力はともかく人格に問題を抱えた連中ばっかだが、彼は数少ない人格と才覚を兼ね備えた人物。
特に地元であるニューディエゴでの声望は強く、鉄華団の不慣れな治安維持のノウハウも持ち合わせている。余りにもぐう聖すぎて出番がないのが最近の悩み。
「フランシス・スフォルツァ」
鉄華団の新隊長の一人で元傭兵団の首領。
かなりの拝金主義者で高い能力に比例した報酬を要求することで有名。鉄華団に参加しているのも金のためで、通常の団員としての給料以外にかなりの特別手当を受け取っている。
名前の元ネタは傭兵隊長からミラノ公まで成り上がったフランチェスコ・スフォルツァ。
『その他』
「カエル・コウソン」
オセアニア連邦の表と裏の軍を統括する責任者。
ギャラルホルン内乱に乗じてオセアニア連邦からギャラルホルンの影響力をそぎ落とすことを考えている。
暗殺を警戒して決してオセアニア連邦から出ようとしないことから、オセアニアの蛙と揶揄される。
名前の元ネタは新末で皇帝を名乗った公孫述。
「破軍」
オセアニア連邦の闇の軍。その中にあって最精鋭の七人の長を務める者。
経歴などは一切不明だが、刀で容易く鉄を両断してみせるなど尋常ではない腕前の人斬りである。正直出る作品を間違えているとしか思えない。
彼等の元ネタは北方水滸伝に登場する致死軍。
「アブラハム・デイヴィス」
現SAU大統領。支持政党は共和党で、豊富な議員経験をもち様々なところに顔が利く中道的大統領。
父は上院議員で母は社長令嬢。さらにはヴィーンゴールヴ大学への留学経験もあるなど凄まじいエリートではあるが、南部訛りのある英語を喋り、誰に対してもフランクに話しかける姿から多くの市民から親近感を抱かれている。なおそれらは全てそう見られるよう計算した上での政治戦略である。
名前の元ネタはエイブラハム・リンカーンとジェファーソン・デイヴィス。南北戦争時代の両陣営の大統領。
「ゲオルグ・マクレラン」
ギャラルホルン退役一佐にして現SAU防衛軍少将。事実上の防衛軍総司令官である。
組織運営のプロフェッショナルで極短期間で素人集団の防衛軍を〝軍隊〟にまで育て上げた手腕をもつ。
また一兵卒に至るまで気を配る性分から部下からは絶大な人気をもつ。ただ自分の能力に強い自信をもつため、立場が上の人間からは嫌われやすい。
特に軍事に政治家が口出しすることを一番に嫌っており、ギャラルホルンを退役したのも当時セブンスターズで主導的地位にいたイズナリオと揉めたからである。
政治家への不信感と自分の才能への信用は彼に政治家を志させたが、アブラハム・デイヴィス大統領が直接頭を下げて依頼したことで、政治家を辞職してSAU防衛軍の将帥へ転身することとなった。
名前の元ネタはロバート・E・リー将軍から北軍最高の将軍と言わしめたジョージ・マクレラン。
なおグラントが三佐でマクレランが少将だったのは、作者がマクレラン好きだからである。
『兵器』
「ガンダム・フラウロス・レオパルドゥス」
ヤマジン・トーカがガンダム・フラウロスを改良したMS。
変形機構の簡略化と高速化により、トリッキーな戦い方ができるようになっている。
「グレイズ・ツヴァイ」
エドモントンの悪鬼ことグレイズ・アインの後継機。
厄祭戦後初めてのツインドライブを実装されたMSで、極めて高いポテンシャルを誇る。
グレイズ・アインを凌駕する性能を有するが、動かすためには阿頼耶識が必要不可欠となる。
「ガンダム・キマリス・ヴィダール・トルーパー」
恐ろしく長い名前のMS。キマヴィダのトルーパー版。要するにキマリス・トルーパーとキマヴィダを合体させたような機体。
なおキマリス・トルーパーとは異なり突貫工事だったので宇宙での使用はできず、通常のキマリス・ヴィダールに再換装する必要がある。
「リバースクイーン」
スキップジャック級戦艦の一隻で、ウトガルド宙域会戦後はなし崩し的にアリアンロッド艦隊の旗艦となる。
名前の由来はスキップとジャックと同じでUNOとトランプのカードの組み合わせから…………だったのだが、大分後になってからスキップジャックというのがカツオのことだと気づいた作者であった。
「エドワード・リー」
先代クジャン公が旗艦として運用していた宙陸両用戦艦。
宇宙と地上の両方で使用できるだけではなく、宇宙戦艦としても陸上戦艦としても高いポテンシャルをもつ。
ただし製造するのにハーフビーク級十隻分の費用がかかるため正式採用されることはなかった。カスターの『こんなもの造るくらいならハーフビーク級五隻と陸上戦艦五隻製造するほうがよっぽど効率的だ』という台詞は、この艦が採用されなかった理由の全てを示している。
艦名のエドワード・リーは南北戦争最高の名将ロバート・E・リー将軍に由来する。これは開発者がアメリカ南部の出身者だったためである。
『用語』
「ウトガルド宙域会戦」
原作におけるマクギリス・ファリド事件のこと。
本作品はマクギリスが勝利したIFのため、原作通りの名称を使うことができないので、仕方なく適当な名前をでっちあげることとなった。
「ノーアトゥーン要塞基地」
厄祭戦時代の前線基地であり、現在では辺境基地の一つ。
本来であれば破棄されてもおかしくなかったが、アグニカ・カイエルが数多くの武勲をたてた聖地の一つであったことからかろうじて残されてきた。
しかしながら流石にコストの問題から厄祭戦時代そのままというわけにはいかず、本作開始時点で基地機能の八割は停止した状態だった。
純血宣言後の大幅改修により厄祭戦時代の基地機能を回復し、新生ギャラルホルン宇宙総司令部となる。
「近衛隊エクェストリス」
マクギリスが新たに組織した自身の親衛隊。初代長官はエルネスト・エリオン。
中核をなす構成員は初期から革命に参加していた青年将校で、そのためマクギリスへの忠誠心は人一倍強い。
エルネストの強権的な采配などから、旧来のギャラルホルンからは反感をもたれているが、革命政権の地上支配に彼等の力が不可欠なのも動かし得ぬ事実である。
地球外縁軌道統制統合艦隊のことは勝ち馬に乗っただけの羊の癖して、一丁前に親衛隊面していると敵愾心を抱いている。
黒と紫色のカラーリングの独自の軍服を採用している。
元ネタはユリウス・カエサルの護衛団である第10軍団エクェストリス。
「地球外縁軌道統制統合艦隊」
本作品オリジナルではないのだが、内実が大きく変異しているためここに記載。
マクギリスが革命当時司令官を務めていたことから、革命に賛同していない者も流れ的にマクギリス陣営として参戦する。
原作ではマクギリス敗北により完全な貧乏くじを引く羽目になってしまったが、まさかのマクギリス大勝利により運命は百八十度変わった。
新たに一佐に昇進した石動・カミーチェを新司令として迎え、宇宙におけるマクギリスの親衛隊ともいえる軍団と化す。
革命以前からマクギリスの配下であった自分たちこそ真のマクギリスの親衛であると自認しており、近衛隊のことを新参者として敵愾心を抱いている。
なお比較対象である近衛隊の存在もあって、地球外縁軌道統制統合艦隊は旧来のギャラルホルンには好意的に見られている。
名前が長いことを読者にも度々指摘されてはいるのだが、かといって適当な略称がないという作者泣かせ。
いっそ第二部では宇宙艦隊に名称変更してしまおうか悩み中。
「純血演説」
ガエリオ・ボードウィン・エリオンがデトロイトで行った演説。
マクギリス・ファリドの弾劾、エリオン家当主の継承、新生ギャラルホルンの結成、バエル神話の否定、アイン・ダルトンの名誉回復などが宣言された。公式にはこの演説が行われた日を角笛戦役の開戦日としている。
僅か五分程の演説でギャラルホルンの根底を覆すような発言を連続させたことから、最も革新的な五分間ともいわれる。
これによりガエリオの下に反マクギリスの人間が集うことになるが、一部の保守層に見限られる結果も生んだ。
名前の元ネタはオットー・フォン・ビスマルクの鉄血演説。
「角笛戦役」
マクギリス・ファリドとガエリオ・ボードウィン・エリオンの両指導者によって二分されたギャラルホルン史上最大のシビル・ウォー。
広義には青年将校達の武装蜂起から、狭義にはガエリオによる純血宣言からを開戦日とする。
というわけで第一部〝純血編〟は完結となります。
ちょっとしたネタばらしをすると、実は本作のオリキャラには最初からプロットに組み込まれていたキャラと、書いている最中の突発的な思い付きから始まって、キャラとして確立したパターンの二種類があります。エルネストとかは作品として重要な役割を与えられたキャラなので当然プロットにもいましたが、シノとトリオを組んでいたブラウンとかジョニィは後者です。名前が適当なのも適当に出したからです。
正直ジョニィ以上に適当に出したブラウンが想定外のムーブをしたのは私にとってもまったく予想できませんでした。
第二部の冷血編にいくまえにプロットの見直しなどもしたいので、暫く充電期間を置きます。再開日については活動報告で予告するのでお気に入り登録お願いします(露骨な宣伝)
――――遂にあの男が動く。
「野望がアレクサンドロスを突き動かした、革命がナポレオンを生んだ、戦争がカエサルを育んだ、厄祭戦がアグニカを神話にした。私はこの戦争を通して何になるのだろうな」
純血のヴィダール第二部〝冷血のカイエル〟
近日公開予定!!