雪の降る日   作:大妖精ちるてぃ

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これは、もう書き始めの頃のだし文章がやばばだけどまぁいいや、過去より今今より過去!なにいってんだ
そんな訳でいたらない部分が多いけどお読みいただけるとありがたいです。
新作書いてるのでそっちはできしだい投稿します。


G塔にて

雪の降りそうな夜、瓦礫と化した町に二人の兵士が現れる。

そこは、瓦礫が散乱しているだけで住人などの居ない、いわゆるゴーストタウンになっていた。

二人は辛うじて原形を留めた建物で夜が明けるのをひっそりとまっていた。

 

 

――目覚めると灰色で冷たそうな雲が空を一面覆っていた。

ぼっとした頭で今置かれている状態を確認し始める。

そこはレンガ作りの小さな家だろう、だが大部分は建物と呼べるような形はしていない。

自分が居る場所が辛うじて、天井に壁があり家の名残が残った場所である。

ふと、ガーランドライフルによく似た銃が壁に立てかけてあるのが目に入る。

はっと覚醒し、自分が置かれている状態が一気に頭に流れこんでくる。目が覚め現状がはっきりとし始める頃には、憂鬱な気分になっていた。

 

崩れた天井から覗く空を見上げ、むしろそれ以上だろうとため息をつくと、入口から防寒具で身を固めた十代後半の女が雪を被り白い息をぽくぽくとさせながら入ってきた。

その女も、同じくガーランドライフルのような銃を持っている。

が、その女は敵ではない、兵士であり私の友人である。

 

軽く説明すると

名前は、リリス

リリスの容姿はあんまり大人っぽくない。

言えば少女だ。

 

リリスとは特別古くからの友人などではない。

よく二人で行動をしているだけである。

 

 

勝手に入るな泥棒! 、とでも叫んでやろうかと思ったが、憂鬱な気分で声を発するのをためらう。リリスはため息混じりに、雪を払い落とす。

建物が建物だけあって、外と変わらずここも寒い

俺が壁をせに立っているのを見つけるとすぐに、状況を説明し始める。

 

「雪がふっててさむい、食い物がない、死にそうなくらいさむい」

「…っふざけるなって、それにそんなに寒いアピールしなくてもわかってるつもりだ」

特に面白くもない冗談に苦笑しつつ立てかけてある銃を手にとる。

「…ま、何も変わりなかったって事だよな」

こくりと頷きリリスは外に出て行く、私も後をおうように外にでる。

リリスがぐぐっと背伸びをし、はぁ、とため息をついていた。

つられて俺も、はぁ、とため息をつく。

白い息が空へ溶け込むように消える。まだ空には永遠に広がる雲、それにぱらぱらと雪がふっている。

 

はぁ、憂鬱である。

 

――あの建物をでて、歩き出したのはいいのだが、俺達以外に友軍がいない、それに住人の姿すら見えないのだがどうしてだろうか。

ひょっとして異世界にでもきちまったとか?

「ちょっと…と言うかすこしと言うか、前線から後退してるね」

まぁ、そうだよな

そんな非現実的な事、こんな無機質な世の中で起こるわけないか

ん、まてまて

じゃ、どうして住人が居ないんだ?

いや、別に異世界入りを期待してる訳ではないが、住人が誰一人いない、死体なども一切ないのだ。

ただ、壊れたりした人口物があるだけで、妙な静けさが漂っている。

雪に埋もれてるだけか…?昨日は、ばたばたして気にもしなかったが、ちょっと変な場所である

「なぁ、ここなんか不思議な場所だよなっ」

「ええっ?、頭でもぶつけた?、得に不思議な要素なんてどこにも無いよ…?」

突然、今の状況では突拍子の無い事を聞いたが、その言いようは酷い

「だけどだな、誰ひとりいないんだぞ? 前線から離れてるって言ったってそんなに…いっ!?」

ぐいっと引っ張り倒される

瞬間、弾丸が空気を引き裂いて飛んでいく音が聞こえる。

かなりの至近弾だ。

とっさに二人とも姿勢を低くし、建物が崩れて残った壁に身を隠す。

「危なかった。すまない、………それでどこからだと思う」

もう、お決まりの台詞のような気がする

「多分、この壁の向こうに見える崩れたG塔の方だと思う」そして二人とも、はぁ、とため息をつく、白い息がほわっと上がる。

リリスに引っ張ってもらえなかったら負傷、悪ければ死んでたかも知れないんだな。

数十秒前の出来事に身震いする。

そしてこんな事で身震いする自分が情けない…

「…さて、どうするよ」

「とりあえず、不思議な場所では無いって事はわかったよねっ」

確かにそうだが、今はそんな事考える場合じゃない。

俺は狙撃手を前にして 戦場に居るのだと再度実感していた。

とりあえず、あいつもそうだろう。

「でも、困ったな…、このままここにいるわけにも行かないしな」

ん、ちょっとまてよ

あいつ、前線から後退してるって言ってなかったか?

考えたくないが、残党が残っているのか?もし、ここを拠点にしているとすれば発見を恐れて住人を殺して死体をどこかに隠したか、住人の方が逃げたりしたのかもしれない

でも、まさか、そんな事…。

どんどん悪くなる事しか考えられなくなってきた。

「リリス、まさ…」

「うん、きっとここは残党の拠点なのかもしれないねっ」

 

――狙撃手を目の前に成す術をなくした俺達は、戻る事も無くイソギンチャクのように壁にへばり付いていた。

「なぁ、二度目になるがどうするよ」

「そうだね、さっき言ったように此処が残党達の拠点になっているとすると、長居は出来ないね」

「ああ、それもそうだが、残党を放って置いて良いい訳でもないだろ?」

万が一こんな後退した場所で力を付けていて、巻き返しを謀ろうと考えているなら、どうにかしないと面倒だ。まぁ、俺達二人で解決できそうにない問題に出くわした時点で面倒なんだが…。

「とりあえず移動しよう、射線に入らないように注意してよね…」

「ささっきのはあれだ、そのちょっと気が抜けてたんだっ、そうっ気が抜けてた」

「はいはい。とにかく、お互い気をつけようね」

「っ、了解…です……」

 

リリスは淡淡と瓦礫などを盾に歩きだしている

…はぁ、憂鬱だ。

なんで、こんな敵地でもない所でこんな目に遇うんだろうか。

ついてないよ…本当に。

「…まぁ、そうだね。でも、こう言う事態になった以上、何もしない訳にはいかないよ」

「…ふむ」

何も言い返す言葉は無い。事実なのだから、そもそも言葉を返す気力なんて毛頭ないのだが…――不安定な瓦礫の山をよたよたと上がって来ると、G塔が目前だ。

もう、全力疾走すればすぐに辿り着ける距離なのだが、わざわざ狙撃手に姿を見られるような事はしない。

そもそもそんなワイルドな事できるような人間じゃないんでね。

「そう言えば、G塔に辿り着いてそこからどうするの?」

「あっ?、いや、どうするって狙撃手を無力化しないと危なくて自由に動けないだろ?」

「それはそうなんだけど…、もし狙撃手以外に居たら僕達でどうにか出来るかな、て思ってね」

なるほど、確かにそうだ。

俺とリリスだけで大人数を相手には出来ない。

もし軽歩兵部隊になんか出会っちまったら一たまりもない。

だからと言って狙撃手を放置する訳にもいかない。速めに対象しないと、場所を移動してしまうかもしれない。

いや、もう手遅れかもしれないが…。

なんとも、八方塞がりな状況だな。

「とにかくだ。行ってみるだけ行ってみよう、どちらにしたって危ない事に変わりはないんだからな」

「うん、そうだね。それに狙撃手が居なくなるだけで、大分危険が減るからね」

瓦礫の山を降りると、二人は狙撃手を無力化するためG塔跡地へと足を進める。

空は今だに冷たい表情を崩さない。

俺達も未だに緊張を崩す事は出来そうにない。

狙撃手の目をかい潜り、目的地である、崩れたG塔に到着した。

「…はぁ」

「おっ珍しいな、リリスがため息か?」

「うっ仕方ないでしょ!!、こんな!!んっ…!?んんっん……。」

ばっ馬鹿、こんな所で大声だすな

狙撃手に聞こえたら逃げちまう

それに、他にも居るかもしれないってのに…。

「……んはぁっ、はぁ…はぁ、ごめん、つい、かっとなってしまった」

まぁ、原因は俺だがな。

リリスもこんな状況になって気が立っていたのだろう。

俺はすまないと、心で言う。

「っでも、こんな所でするなんて、君は少し強引な所があるよね。その勇気は認めてやろう!。でも、もう少し時と場合を考えて欲しいよ?」

 

満足げな笑顔で妙な事を言うな。だが、勘違いしないでほしい

ただ、リリスの口を手で塞いだだけだ

「…冗談は置いといて、ローチ?」

ようやく俺の名前が出て来たな。

待たせやがって…。

俺はローチ・アーカー、リリスからは普通にローチと呼ばれている

特に先行って言う事もないので、これくらいにしておこう。

 

 

「ごめんローチ…、ごめんねローチ、タイミングが掴めなくてね…ローチ。ローチ、それで、ローチ、どうする?ローチ…」

「今、ふざけるのは止めてくれ、とにかく静かに行こう。同時に大人数を相手するなんて俺達には得策じゃない。」

「ふふっ冷たいね。了解、ローチ」リリスが、わざとらしく女の子らしい笑顔を見せてくる。

やかましいっ調子がくるう、止めてくれ…頼むから……。

にしても、崩れたG塔などと言ったが、完全に形が無くなっている訳ではない。

一部が砲撃か爆撃で崩壊して居るだけで、一部以外は綺麗に残って居る。

きっと使われてた時は円柱型の要塞だったんだろうな。

「そして俺達は入り口の前にいる…。のか」

「…ん?何…?入り口?」

「っと、すまない。つい頭の中の声を口に出てしまった。」

「頭の中?、何でも良いけど今から潜入するんだから、止めてよ…?」

何に対して止めてと言ってるのかわからないが、今は潜入の事だけ考えて居ればいい。

「…ローチ!」

小さな声で呼ばれる。気が付くと、リリスは入り口からG塔に入っていたようだ。

手で来るようにと合図をしている。

待たせる訳にはいかないな。

……さ、潜入と呼べるかわからないが潜入の始まりだ。

だが、俺には一つ、不安要素がある。

 

 

――G塔に、一応潜入した俺達だが、少し気になる事がある。

戦闘があった事だけあって中は当然に荒れている。

だが、何かおかしい。

あるはずの何かが足りないのだ…。

「おい、リリス、やっぱりここ何か変じゃないか?」

「うん、これだけ荒れてるのに、死体が一つもないんだよね。

先行隊は死体を片付けるような事は、まずしないし…」

弾痕や薬莢は当然のようにあるのだが、死体それに、その痕跡が何一つ無い。故意に死体だけを綺麗に片付けたようにすら感じる。

 

 

っと、疑問に思って居る人もいそうだな。

先に説明するべきだったかもしれないが、軍は俺達が所属している先行隊で、前線を無理矢理に押し上げていっている。

その為に、ほとんどの地域が、本隊が来るまでの間、敵、味方お構いなしにそのまま放置されているのが現状だ。

 

後々面倒な事にならなければいいんだが、

まぁ、どうなろうが俺達には関係ない。

 

「――そんな言い方しないでよ、僕までそんな非常な人間だと思われたくない」

「んな事言ったって、俺達だって先行隊の一員だろっ?、それに何を言おうがクリーンなイメージが付く日は来そうにないがなっ」

「だけど僕は君ほど非常な人間じゃないよ? それだけは絶対に言える!」何を根拠にそんな事言ってるんだか、銃を持ってる兵士にクリーンも何もないだろうよ。

 

そんなやり取りをしていると、G塔3階に値する部分についた。一部が外に剥き出しになっている場所だ。

狙撃手がいそうな場所ではあるが…。

「ん〜ん、本当なにもないよねここ、何か出て来きたりしないの?」

風が吹き抜ける高い音がする。

リリスは落ちている小機関銃のであろう薬莢を手にとり退屈そうに言う。

潜入と言う言葉はいつどこに消えたのか、俺にとっては迷宮入りだ。

それに、そんな事聞かれたって俺に分かる訳無いだろうよ

すると 突然、おぉっ!! と言う叫び声が響く。

リリスの声だ。

 

どしたと近寄ると、そこには屋上から落下して来たものであろう高射砲が自分の方に砲先を向けている。

「…たく、びっくりさせやがって、こんなもんにビビってたらこの先もっ…と、んっ?」

どうやらビビったのはその声を聞いていた俺だけのようだ。

 

 

 

――叫び声を聞いてビビっていた俺の視線の先には、

めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしたリリスが、クマの縫いぐるみを腕に沢山抱え興奮して妙な声を発している。

 

俺を見つけると、プレゼントをもらった子供のように走りよってくる。

 

 

「なっなんだ、それはっ、ここは一応戦場だよな?、なんでそんな子供じみたもんがそんないっぱいあるんだ?」

 

俺は夢でも見てるのか?そうだ…。

きっと夢でも見てるんだろう。

そうだよ、これは夢だ…。

違うなら、なんでこんな場所にクマの縫いぐるみが落ちてんだよ…。「ローチィっ!、子供とは失礼な! でもっクマだよっクマぁっ。はわぁっこんなかわいいクマがこんなにいっぱいあったよっ!」

 

あいつ、こんな性格だったか?キャラ崩壊…。

でも、こんなリリスを見たのは初めてだな

もしかするとこれが本当のリリスなのかもしれないなっ

俺は子供をあやすように頭を撫でて言ってみた。

「お、それはよかったなぁ、これで元気になれそうか?」

するとリリスはほんわりした笑顔で俺の顔を見た。

 

おっ?おぉっ?

え…?えが、お、?

瞬間、強烈な顔面パンチが!

ものすごい衝撃とともに視線が天井に向く。

すかさずリリスからの横蹴りが迫る!?。

だが、俺も一兵士だ、ぎりぎり避けるのに成功したっ

「ふぅ、あっぶねぇ…」

「…っ、当然の報いだよっ。女の子に気安く触れない事っ!、それと僕は子供じゃない!、良い!?分かったね!!?」

リリスよ〜

そんな、縫いぐるみいっぱい抱えながら言われてもなぁ。

説得力がないぞ。

 

それと同時に、リリスが女の子だと再認識した俺がいる。

「わかった分かった。以後気をつけようじゃない、か…。ん?」

「んぬ〜、その言い方絶対にわかってないよね!?、 ね!!、聞いてる!?」

 

何だあれは、リリスの抱えてる縫いぐるみの一つから、ピアノ線の様なのがのびている…?

「おい、リリス、それ何だ?」

と、縫いぐるみからのびているピアノ線を指摘する

「えっ何?ピアノ線?」微笑ましい笑顔のままピアノ線を確認しようと首を捻る。

と、同時に プツン と音がしてピアノ線がシュッと乱れる。

「おい!?」

「ふわっ何!?」

その瞬間だった。

凄まじい爆音とともにG塔が揺れる。

周りの壁やら天井やらが崩れ、色々なものが散乱、煙りで視界が奪われる…。

……何も見えない。

それに色々危険そうな音がしているんだが…。

 

続けよな。

 




よくよく考えると区切りがおかしい
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