タイトルを「教えて!アダム先生!」とどっちにしようか迷った。
廃墟都市のとあるビルの屋上で、2人の機械生命体が話していた。
「なあ・・・にぃちゃん。9Sを操作してるとさ、ハッキングで機械生命体を操作出来るようになるじゃん?何で機械生命体を操作してる状態でもレジスタンスキャンプに普通に入れるんだ?2Bが皆でカミになりたい機械生命体達から逃げる時に9Sが遠隔操作してる機械生命体に会った時だって、9Sが名乗るまで2Bは気付かなかったじゃないか」
「レジスタンスキャンプのアンドロイド達にはきっと普通の機械生命体とアンドロイドが操っている機械生命体を判別する機能があるんだろう。そういうことにしておけ」
「分かったよ。・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「機械生命体を操ってる間、9Sは何処にいるんだ?」
「ポッドが抱えているんだろう。機械生命体を操作している間はポッドは使えないからな。分かったらいちいちハッキングで機械生命体を操ってレジスタンスキャンプに入るのを止めろ」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。ゲームをやってるとアイテムって持ち切れないくらい手に入るけど、何処に収納してるんだ?」
「データ化して持ち歩いているという話を聞いた事がある。分かったらショップによる度に99個まで買うのを止めろ。何のために99個アイテムを持ってると思っているんだ」
「分かったよ。・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「動物の餌とかはデータ化出来ないと思うんだけど」
「見た目以上に小さいのかもしれないぞ?それに、高級な匂い袋が手に入ればどのみち動物の餌は必要なくなる」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。俺達って機械生命体のネットワークを統括する個体として登場したけどさ、その後3週目で赤い少女が登場したじゃん?ネットワークそのものである赤い少女がいるなら、俺達の存在って何だったんだ?」
「赤い少女自体は2週目から登場していたがな。私とお前が死ぬことによって機械生命体のネットワークが崩れたという誤解がアンドロイド側に広がるんだ。そうすることでアンドロイドがウィルスに侵されたり、バンカーが落ちたり2Bが死んだりする流れがプレイヤーに大きなショックを与えるんだ」
「へえ・・・だけど、にぃちゃん」
「何だ?」
「ウィルスに侵された2Bの操作に手間取り過ぎてPエンドに入っちゃって別の意味でショックなんだけど」
「・・・ちゃんとルート構築をしろ」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。水没都市でポッドが全然釣れないんだけど」
「それは個人差が出る問題だからな。2回3回でポッドが釣れる奴もいれば1時間粘っても釣れない奴もいる。分かったら釣れるまで続けろ」
「分かったよ。・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「さっきからアジしか釣れないんだけど」
「お前、誰かの影響を受けてないか?」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。アクセスポイントはアンドロイドの自我データを他の場所に飛ばすことでワープと似たようなことをしてるって設定だけどさ、アイテムはどうしてるんだ?」
「アクセスポイント周辺の機械生命体が集めておいてくれているんだ。彼らは裏方も兼任している。分かったら彼らに感謝しながらアイテムを使うようにしろ」
「分かったよ。・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「ポッドはどうしてるんだ?」
「・・・瞬間移動してる」
◇◇◇
「なあ、にいちゃん。主人公の人間が異世界に転生するライトノベルが流行ってるじゃん?もしもこの世界に人間が転生したらどうなるんだ?」
「この世界だと転生と言えるのか微妙なところだと思うが、第一発見者にもよるだろう。何も知らないアンドロイドなら保護するだろうし、ヨルハの真相を知っている者なら殺そうとするだろう。機械生命体の場合は、パスカル村の機械生命体なら保護してくれるんじゃないか?」
「そっか・・・。なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「この世界でも無双って出来るかな?」
「・・・とりあえず、お前の小説にいちいち私の意見を反映させようとするのを止めろ」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。目つぶるって言う?目つむるって言う?」
「なんかもうNieR:Automata何も関係なくなってないか?まあいい。辞書には両方載っているんだ。自分の好きな方を使え」
「分かったよ。・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「新人賞って何処に応募すればいい?」
「この世界にそんなモノはない」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。アンドロイドは武器を空中に浮かせて操ったりして戦うこともできるじゃん?挙句の果てには投げた武器を瞬時に手元にワープさせたりできるじゃん?機械生命体も同じようなことはできないの?」
「それは無理だ。武器を操るのはアンドロイドの特権だ。こっちまで同じような戦い方したら敵も味方も動きが皆同じなゲームになってしまう。それに、機械生命体のドラム缶ボディではアンドロイドのような動きは出来ん」
「そっか・・・なあ、にぃちゃん」
「何だ?」
「もしかして、俺達なら出来るんじゃないかな!?」
「可能性はあるかもな。だが、私達にはもう個性がついてるだろう?複製された街とか1週目2週目のラスボスとか、個性的な動きしてただろう?今更無理して個性をつける必要ないんだ。分かったらそのどこから拾ってきたか分からない大剣を振り回すのを止めろ」
◇◇◇
「なあ、にぃちゃん。この話、どうやってオチをつければいいんだ?」
「・・・」
「にぃちゃん?」
「・・・イヴ」
「なあに?」
「・・・私にも、分からないことはある・・・」
この答えを鵜呑みにしてはいけません。
質の悪い作者の想像です。