予定していなかった3話目の投稿です。
え?なぜかって?実は未来悟飯の方のモチベーションが…
???ー「くずがぁ…今楽にしてやる…!!」
やめてください!!僕の存在がぁぁあ!!!僕のそn「無☆視」アハァ☆
☆デデーン☆
え?ネタが分からない?…伝説の超サイヤ人で調べると面白い動画が出ると思いますよ。
「…ほむらさん?」
辺りを見回すがほむらの姿は何処にも見当たらない。
仕方なくツナは部屋の中でゆっくりと腰を下ろす。
ほむらの部屋にはテレビもなくエアコンどころか扇風機すらなかった。
言われなければ誰もここに人が住んでいるとは思わないだろう。
それくらい部屋の中はさっぱりとしてしまっていた。
(…ほむらさんはこんなとこにずっとすんでるのかな?でも転校してきたって言ってたしまだ荷物が届いてないだけかも…)
そう考えながら部屋を眺めていた。
本来なら女性の部屋をマジマジと見ていたらただの変態になってしまうが、ほむらの場合はもはや男でもここまでさっぱりはしないと言うところまで来ているのでツナ自身もそこまで緊張することはなかった。
時計はあるため時間の確認は出来るが暇をつぶせるような物は何一つとしてなかった。
「…はぁ、ここにいても暇だしほむらさんを探しに行こうかな。」
そう言いながら立ち上がるとほむらの家に鍵をかけて出かけていった。
ところ変わって、とあるマンションではまどかとさやかの二人がインターホンを鳴らしていた。
「マミさん。こんにちは。」
「マミさん!今日も来たよ!」
するとインターホン越しにマミさんの声が聞こえてくる。
少ししてから鍵の開く音がしてから扉が開かれる。
二人はマミさんの部屋の中へと入っていこうとするが、その時背後に誰かの気配を感じた。
恐る恐る振り返ると、そこには暁美ほむらがたっていた。
「ほ、ほむらちゃん?」
「私も上がって良いかしら?巴マミ。」
マミは笑顔で返事をすると三人を招き入れた。
三人がテーブルに着くとマミは紅茶を入れてきてくれた。
以前とはまた違う種類の紅茶のようでとてもおいしかった。
少し雑談をした後にさやかは本題を話し始めた。
「あの、今日の魔法少女の体験コースってどうするんですか?」
その言葉を聞いたマミの肩が僅かに震える。
ほむらもそのマミの様子を何か見定めるかのように見つめていた。
「そ、それは…。」
マミが言葉に詰まっているとほむらが立ち上がり先に話し始めた。
「巴マミ。しばらくの間この街の魔女は私が倒すわ。あなたは手を出さないで。今のあなたがいても足手まといになるだけ。」
そう言うとほむらはすぐにマミの家を出ようとする。
その言い方にさやかは怒りを抱く。
「ちょっと!そんな言い方ないでしょ!それに何でマミさんが足手まといになるのさ!あなただってマミさんの強さはわかるでしょ!なんせ一度マミさんに拘束されてるんだからさ!!」
その言葉にほむらが僅かに反応を見せる。
まどかが慌ててさやかを止めようとするがさやかは止まらない。
「あの時助けてくれたのはありがたいけどさ、それでもあんたがマミさんに言ってることはソウルジェムの濁るのを放置しろって事じゃん!!まどかに聞いたけど、この前の魔女もあなたが横取りするつもりだったみたいだし…転校生…あんたを信じられない!!」
そう大声で告げるとほむらを睨み付ける。
ほむらは表情を変えずに同じようにさやかを睨み付ける。
まどかは仲裁に入ろうとするが二人の雰囲気が恐ろしく入り込むことが出来ない。
それはマミも同じようで二人に対して何かをしようとする素振りこそ見せるものの動くことは出来ていなかった。
少しの間、マミの家の中を沈黙が支配する。
その沈黙は恐ろしく空気を張り詰められたもので永遠にも感じられるほどのものだった。
その沈黙はほむらによって破られる。
ほむらは無言のまま振り返り玄関に歩いて行く。
さやかはほむらを睨んだまま動こうとはしなかった。
ほむらが扉を開けて外に出たときやっとさやかが話し始めた。
「…なんでマミさん言い返さなかったんですか…!あんなこと言われて、マミさんの方が正しいことをしてるのに…なんで!!」
さやかは悔しそうに拳を握り締めながらマミにそう叫んだ。
対するマミはうつむいたまま口を開こうとはしなかった。
マミがほむらに言われていたのにさやかは本人以上にその事を重く受け止め悔しく感じていた。
マミはさやかとまどかにとっては命を救ってくれたヒーローだ。
だから憧れたのであり、いままでのマミの行動が素晴らしいと思えていた。
が、ほむらは違う。
同じ魔法少女でありながら、マミのように人のために戦っているようには見えない。
それどころか人に冷たく接し、協力しようとはしないのだ。
そんな人がマミのように尊敬する人を馬鹿にされたら腹が立つのは無理もない。
だがその怒りの矛先はほむらが消えてしまったせいかマミへと一瞬だが向けられる。
その後完全に怒りのぶつける場所を見失ったさやかはたただただ歯をかみしめることしか出来なかった。
ほむらはそんな様子を気にせずに扉の外へと出て行ってしまった。
まどかは急いでほむらを追いかけようとする。
「そ…それは…。」
マミが話し始めようとしたとき外から誰かの声が聞こえてきた。
「ほ……ん……ほむ……ん…。」
「あれ?この声は…」
そう思ったまどかはすぐに外に出る。
すると出て行ったはずのほむらがまだそこにいた。
そして外に出るとその声はよりはっきりと聞こえてきた。
「ほむらさ~~~ん!!はぁ、はぁ。ほむらさ~~~ん!!」
「沢田さん…なんで。」
「ツナ君!!」
ほむらは驚いたように目を丸くし、まどかも驚いて思わず声を上げてしまう。
それに気づいたツナはまどかの方を振り返る。
そしてそのそばにいたほむらを視線に捉えると、
「あぁ!!ほむらさん!やっと見つけたよぉ~。」
そう言いながらマンションの下まで走って行き、ほむらに話しかけた。
「はぁ、はぁ、ふぅ。ほむらさんが家にいなくて、心配だったから探しちゃったよ。」
そう言いながら安心したように笑みを浮かべるツナ。
(志筑仁美は確か今日は何か習い事が合ったはず…そしてその時間は今から大分前。そこからツナさんが私を探していたのなら、かなりの時間を歩いていたことになるけど、馬鹿なのかしら?にしても…)
ツナの様子を再び見つめるほむら。
ツナは肩で息をしているように見えるがさほど疲れてはいない。
(こんな長い時間探していたなら途中から駆けてただろうけど…別に探さなくたって戦力であるあなたを見捨てたりなんかしないのだけれど…)
ほむらはすぐに魔法少女に変身すると、屋根へと次々に飛び移りながら何処かへ飛んでいってしまった。
ツナは驚きながら、
「えっ!ちょっと待ってよ!!?」
と追いかけようとする。
が、そこにある声が聞こえてくる。
「待ってツナ君!!」
驚いて声のした方を振り返るとそこにはまどかがこちらを見ていた。
事情は分からないが何かあったことを察したツナはすぐにまどかに下へと来てもらい、一緒にマミの家へと入っていった。
部屋に入った瞬間以前とは雰囲気が全く違うことがツナには分かった。
以前と時間はさほど変わらないが部屋は暗く思え、空気が重かった。
ツナは息の飲む。
そして部屋の中ではさやかとマミがいた。
が、2人とも暗い表情でさやかは何処か苛立ちを感じているようでマミ先輩はどこか脅えたような表情をしていた。
「さ、さやかちゃん、マミさん。大丈夫?何があったの?」
すぐに2人のところに向かって声をかける。
するとさやかはいきなりこんなことを言った。
「ねえ、ツナ。あのほむらって言うやつ、私は信用できないよ…。ツナはほむらの家に今住んでるんでしょ?だったらすぐにでもうちに来た方が良いよ。」
そう言うさやかの顔は…怖かった。
恐怖を覚えような怒り感じた。
ほむらがマミさんの部屋で何をしたのかは今は分からない。
だけどツナは全くためらわずにこう言った。
「ほむらさんは悪い人じゃ無いよ。根拠とかは無いけど…それでもそう信じれる。」
さやかとは対象的に恐ろしいほど穏やかにそう言った。
それがさやかを刺激する。
「…なんでよ…。だってあいつはマミさんを…「待って!!」…!!!」
その声はさやかよりも弱いものだったがこの狭い部屋の人達に聞かせるには十分だった。
マミさんはゆっくりと立ち上がると、笑みを作りながら
「ごめんなさいツナ君。さやかさんも少し落ち着きましょう?まず状況をツナ君に教えないと。今紅茶を入れてくるから鹿目さん、ツナ君に説明、お願いできるかしら?」
まどかはいきなりふられたことに戸惑いながらも返事をする。
するとマミは「じゃあお願いね。」と言うとキッチンの方に歩いて行った。
話を遮られたことに少し苛立ちながらもテーブルに着く。
その間にまどかがある程度のことを説明してくれた。
ほむらがマミに対して言った言葉、そしてそれに反論したさやか、ほむらに対して何も言い返さなかったマミに対してのさやかの怒り…全部を話した。
詳しいことは省いていたがそれでも状況を把握するには十分だった。
「あいつはマミさんを足手まといだって言った…。マミさんは弱くない…絶対にあいつなんかより強いのに…!」
さやかはやはりほむらのことが許せないようだった。
そんな時、タイミング良くマミさんが紅茶を持ってきてくれた。
皆はその紅茶を一口飲むと、その温かさに自然と心が落ち着いてくるような気がした。
さやかもその紅茶を飲むと自然と顔が柔らかくなっていた。
それを見たツナとまどかは安心したように肩を落とす。
(ねぇまどかちゃん。これ俺必要あったのかな?)
と聞くツナにまどかは慌てて、
(あっ…まだツナ君にはここにいて欲しいな。マミさんの様子が少し変だったから…)
そう言った。
それを聞いたツナは先ほどの話を思い出す。
確かに少し変なところはあったかもしれないがそこまで心配するようなほど大きな違和感でも無いと思っていたのだ。
「…実は、三人に相談したいことがあるの。」
いままで口を閉じていたマミが突然口を開いた。
三人の視線がマミへと移る。
するとマミは一瞬身体を震わせる。
が、軽く息を吐くとまっすぐと三人に向き直った。
「じ…実は、私は…あの魔女と戦ってからずっと怖くて仕方ないの…っ。今日の朝も魔女を見つけて倒そうとしたけれど、足がすくんで動けなかったの。ごめんなさい…もう、怖くて…っ!」
そう言いながら震える肩を両手で押さえるようにしてうつむくマミさん。
その様子にさやかとまどかの2人は思わず目を見開く。
それはそうだ。
正義の味方だったものが崩れ去る。
絶対に負けないと信じていた正義が負けてしまった、そしていま恐怖に震えている。
マミだって中学生の女の子だ。
負けて殺されそうになったのなら戦えない状況になってしまってもおかしくない。
いや、そうならない方がおかしい。
「じゃ…じゃあ…っ!まさか転校生にこの見滝原を任せるつもりですか!!?」
「そ、それは………。」
さやかの問いにマミは答えることが出来なかった。
そんな2人を見たツナは慌てて2人の仲介に入る。
まどかも2人を落ち着かせようとする。
(多分…マミさんもほむらさんに見滝原を任せるのは不安なんだ。きっと俺がいま何を言っても信用してくれなさそうだなぁ…。まぁ俺も信じる確証が無いから何も言えないんだけど…。)
2人をなだめるとマミはツナに向かってこう言った。
「ツナさんはなんで命がけで戦ってるの?…怖くないの?」
その言葉にさやかとまどかの動きも止まる。
マミは泣きそうな顔でツナを見つめていた。
ツナは見てこそはいないもののまどかとさやかもこちらを見つめていることが分かった。
が、ツナは自身でも驚くくらい答えは簡単に口からこぼれ落ちていた。
「皆がいるから、戦えるんです。」
ツナの口から放たれた言葉とその早さに戸惑いを隠せない三人。
こんな問い、命というものに対しての質問だというのにツナは驚くほどすんなりと答えを出した。
その事に唖然として固まってしまう三人。
だがやっとの思いでさやかがその沈黙を破る。
「ど、どういう事?独りじゃ戦えないって事?でも…マミさんはいままで独りで…」
「うん、俺は一人じゃとても戦えないよ。だからいま2人の話を聞いて、ずっと一人で戦ってきたマミさんをスゴいと思ったんだ。」
「ツナ…さん…。」
マミはその意外すぎる答えとツナの口から放たれた言葉が自身の予想とは全く違ったもので唖然としてしまった。
しかしツナにスゴいと言われたことにどこか喜びも感じていた。
唖然としてしまったのはさやかとまどかも同じで二人とも再び固まってしまった。
「…だから俺は、マミさんはもう休んでも良いんじゃ無いかと思ってるんだ。」
「「「!!!?」」」
その言葉に全員が驚く。
さやかはその言葉の意味することを理解すると再び声を荒らげる。
「まさかツナもほむらに見滝原を任せようっての!!?」
ツナはさやかの方を見ると鋭い目つきで睨まれていることに気づく。
その様子に一瞬ひるんでしまうが一度息を大きく吐いてから、
「俺はほむらさんを信じてる。」
そう言いきった。
それに付け加えてこう言った。
「それにもし3人が不安だって言うなら俺も戦うよ。皆を守るためにだったら…俺は戦えるよ。」
その言葉を聞いた3人は完全に迷ってしまっていた。
確かにツナはいい人であり、マミの命を救ってくれたまさに正義の味方だ。
だが、いくらツナがほむらを信じると言っても三人はほむらを信じ切ることなど出来なかった。
少し間が空いてからマミが話し始めた。
「ほ、本当に任せても良いかしら?ツナさんになら…任せられると思うの。」
その言葉にまどかとさやが振り向く。
自分に視線が集まったことに一瞬脅えるもののすぐに気を入れ直し、
「ご、ごめんなさい。私…やっぱり怖いの。今日の朝も魔女の気配を感じたとき…動けなくって…っ。だから…その…」
言葉に詰まるマミ。
そしてツナが言った。
「はい。マミさんはスゴく頑張ったと思います。だから、後は俺たちに任せてください。」
その言葉を聞いた瞬間マミの目から涙があふれ出してきた。
ツナ達が驚いてマミさんを心配するがその様子はマミの瞳にはぼやけてしか写らなかった。
嬉しかった、ただただ嬉しかった。
自分の本心を理解してくれる人がいてくれたこと。
頼れる人が…頼ることが出来る人がそこにいる事実に、マミは涙するしか無かった。
いままでずっと孤独に戦ってきた。
いや、正確に言えば一時期は違うのだがそれでもずっと長い間一人で戦ってきたのだ。
そんな世界で…
(マミさんはもう独りじゃありません。)
(後は俺たちに任せてください。)
仲間がいた。
これほどまでに望んでいたことは無いだろう。
小さい頃に思い描いていた正義の味方。
魔法少女になったとき、マミはそれを目指そうとした。
悪い奴らから人々を守る、優しくて、力強い正義の味方。
力を合わせてどんな困難でも乗り越えていく正義の味方を…。
けれど現実はそうでは無かった。
生きるためにグリーフシードを必要とし、それは魔女を倒さなければ手に入らない。
魔法少女達はそれを奪い合うこともあるし、下手をすればお互いに戦うことさえもある。
そんな世界で独りで戦ってくることがどれだけ苦しかっただろうか。
一人きりで、周りに相談できる相手もいない、下手をすれば他の魔法少女に倒されてしまうかもしれない。
ほむらのように敵対してしまうかもしれない。
そんな孤独な世界で鹿目まどかと美樹さやかという光を見つけた。
とくに鹿目まどかに至ってはスゴい才能を秘めていることも分かった。
とても嬉しかったのだ。
しかしそこに同じくして現れた暁美ほむらと言う魔法少女。
彼女はどうしても鹿目まどかを魔法少女にしたくはないようだった。
そんな不安の中であの出来事が起きた。
目の前に迫る魔女、最早死を受け入れることしか出来なかった。
目の前に迫る死は恐ろしいくらいにはっきりと、そしてゆっくりと近づいてきた。
その直前に走馬灯のように様々が浮かんでは消えていく中、2人の顔がはっきりと思い浮かんだ。
(あぁ…鹿目さんと、美樹さん…。ごめんなさい。)
そこでようやく我に返る。
目の前を見るとぼやけていてよく見えなかったが、ツナ達3人が自分の心配をしてくれていることだけは分かった。
目元の涙を拭うと笑顔を見せながら、
「ありがとう。鹿目さん、美樹さん…ツナさん。」
そう言った。
まどかとさやかの2人はその笑顔を見て安心したように笑みを浮かべるが、ツナはそのマミの笑顔を見て目を離せなくなっていた。
その様子にさやかが気づくといたずらっぽい笑みを浮かべながら、
「あれぇ?ツナ~?顔が赤いけどもしかして~マミさんに見とれちゃったとかぁ?」
その言葉を聞いたまどかとマミはツナの方へ振り向き、ツナはそれに気づいてよりいっそう顔を赤くする。
「そっ!そんなこと無いですよ!!!」
と首やら手やらを大きく横に振るが耳まで赤く染まった顔とその反応を見れば誰でも分かる。
(((見とれてたんだろうなぁ…。)))
3人は確信していた。
マミがその様子に我慢できずに笑いをこぼしながら、
「フフッ。随分と可愛い騎士(ナイト)さまね。」
と言った。
さやかはそんなツナの事をいじり倒しながら、まどかは頭の中で騎士の甲冑を身にまとったツナを想像しながらあまりにも似合わないその様子をおかしく思い独り笑っていた。
そんな何気ない会話をしていたときツナがあっと声を上げて立ち上がる。
3人は驚いてツナにどうしたのかと質問する。
すると、
「ほむらさんが魔女と戦ってるかもしれない。すぐにほむらさんを探さないと!」
そう言いながらツナは扉へと向かって走り出そうとする。
が、それをマミが呼び止める。
「探すって言ってもどうやって探すつもりかしら?」
「そ、それは…走って?」
「そうじゃなくて、暁美さんがどこにいる見当がついているのかしら?」
そう言われたツナは「それは…」と言葉に詰まり答えることができなくなってしまう。
するとマミさんが小さなため息をつきながら、
「今日はツナさんは家に帰った方が良いと思うわよ。」
そう言った。
ツナは少し驚いて何かを言おうとするがそれをマミが遮って言葉を続けた。
「暁美さんなら大丈夫よ。まだ一度しか見ていないから確証は無いけれど、かなり強力な魔法を使えるみたいだしそれに、彼女もそれなりの経験があるように感じたわ。少なくとも、私が朝確認した魔女の魔力は私が初めて鹿目さん達とあったときの魔女よりも弱いものだったわ。きっと大丈夫よ。」
ツナにはまどかとマミさんが初めて会ったときの魔女を見ていない。
がまどか達の表情が悪いように変化しなかったところを見る限り、強いというわけでは無いように思えた。
そうだとしてもほむらを一人で戦わせることはツナにとっては不安で仕方なかった。
「で…でも!その魔女じゃ無いかもしれないですよね?やっぱりほむらさんを一人にするわけにはいかないよ!」
「けれど探す手がかりは無いわよ?」
そう言われるとツナは気まずそうな顔をする。
そしてツナの視線が下がった瞬間、まどかとさやかはマミに視線を送る。
(マミさん…どうしてそんなにツナを戦わせたくないんですか?ツナが代わりに戦うって言ってたし問題ないんじゃ…。)
テレパシーだ。
マミと始めてあった日にまどかやさかや、そしてツナもそれぞれが説明を受けているし体験もしている。
ただ、その時とは違い今はツナだけに聞こえないように話していた。
さやかの質問にまどかも小さく相づちを打つ。
するとマミもテレパシーでさやか達にこう答えた。
(確かに魔女との戦闘は任せられるけれど、ツナさんには魔女を探す手立てが無いわ。そんな状況じゃあいくら強くても魔女を倒せない。少なくとも暁美さんがいないとツナさんを魔女と戦わせるわけにはいかないの。)
(それならマミさんのソウルジェムを貸すとかは出来ないんですか?)
その言葉を聞いたマミさんの表情は一瞬強だったように見えたのをまどかは見たような気がした。
(それは出来ないわ…。私にとっても大切なものだから、そう簡単に人に渡せるものじゃないわ。)
そう言われたまどか達は軽率だった自身の発言を少し後悔する。
二人が謝ろうとしたときツナが話し始める。
「…そうですよね。ほむらさんならきっと大丈夫だと信じます。だから今日は素直に帰ろうと思います。心配かけてすみませんでした。」
その言葉を聞いた3人は安心したようなため息をつき、まどかとさやか、そしてツナの3人で帰路についた。
3人を見送ったマミは1人になった部屋の中で少し寂しそうな表情を見せながらも、
(私はもう…1人じゃない。助けてくれる友達もいる…!)
その事実を自身で確かめるかのように何度も繰り返し考えていた。
ツナは再びほむらの家へと帰ってくる。
誰もいないとは思いながらも扉を開き、「ただいま。」と口にする。
すると予想外の出来事が起こった。
「あら、随分と遅かったわね。」
「えっ!?」
ほむらが既に家に朝帰ってきており、ご飯まで食べ始めていたのだ。
ツナはほむらが出て行ってからまどか達と話していたがその時間はあっても30分程度。
そしてここまで帰ってくるのに珍しく何のアクシデントにも見舞われなかったため、十数分ほどの時間しかかかっていないはずだった。
(は、早いなぁ。こんな短い時間で魔女を倒してここに来て、ご飯…と言ってもカップ麺だけど、それを食べ始めてるなんて…。)
そう思いながらツナも腰をかける。
するとほむらはまた昨日のようにツナにカップ麺を選ばせる。
ツナはべつに数日間カップ麺を食べることに抵抗があるわけではない。
むしろツナが心配するのは…
(ほむらさんは、ずっとこんなものしか食べてないのだろうか…。)
ほむら自身の体調のことだった。
しかしそんな心配をするツナをよそにほむらは食べ終わると部屋の中へと行ってしまった。
ツナとほむらが互いに話すことは本当に必要最低限の会話しかすることは出来なかった。
この小説…どうなんでしょうね?
キャラが迷走してなきゃ良いんですが…
すでにツナのキャラが危うい気が…