超短編   作:まーぼう

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・葉山くんとヒキタニくん
・師弟対決

両方なんかのパロディだったはずだけど……元ネタ思いだせん。


ショートギャグ2本

・葉山くんとヒキタニくん

 

 

ガラガラ

 

葉山「ん……?」

 

八幡「(-_-)zzz……」

 

葉山「ヒキタニくん……授業終わってからずっと寝てたのか……」

 

葉山(起こしてくれる奴がいないって言ってたけど、ホントなんだなぁ……)

 

葉山「起こしてやるか……ほっといて風邪でもひかれたら寝覚め悪いし」

 

八幡「ん……葉山……」

 

葉山「え……」

 

葉山(寝言?い、いや、でもなんで俺の名前を!?)

 

八幡「葉山……ダメだ……!そっちは危険だ……!」

 

葉山「……ふぅ、脅かすなよ。なんの夢見てるんだ」

 

八幡「葉山、こっちだ……俺の方へ……!急げ……!」

 

葉山「……ま、夢とはいえ俺を助けてくれてるんだよな」クスッ

 

八幡「そうだ……そのまま……クックックッ。引っ掛かったなバカめ!」

 

葉山「助けてくれてない!?」

 

八幡「ヒッヒッヒッ、溶けろ溶けろ!どうだ、俺の作った地獄トラップの味は!」

 

葉山「夢とはいえ酷すぎる!」

 

八幡「ん……これは……?ナニィ!?ジョグレス進化!?」

 

葉山「ホントに何の夢見てんだ!?」

 

八幡「ダメだ、戸部……!あれはもう葉山であって葉山じゃない……!今の内にトドメを……!」

 

葉山「いやそれヒキタニくんのせいだよね!?いい加減にしろよ!?」パカンッ

 

八幡「痛っ……あん?葉山?」

 

葉山「おはよう、ヒキタニくん。よく眠れたかい?」

 

八幡「おお……なんだ、わざわざ起こしてくれたのか?」

 

葉山「たまたまだよ。教室に寄ったら君が寝てたから」

 

八幡「……あんま不用意に近寄んなよ。海老名さんが涌いたらどうすんだ」

 

葉山「ははっ、気をつけるよ。それじゃ、また明日な」

 

八幡「おー、じゃーな」

 

 

 

・師弟対決

 

 

「退く気は無いんだな、比企谷?」

 

 先生のその言葉に、俺は黙って頷いた。

 時刻は正午を僅かに回った頃。日は高いが冬の空気は冷たく、ともすれば凍えそうにもなる。

 

「そうか……」

 

 だが先生はその寒風に震えることもなく、俺の答えに対してただ寂しげに微笑んだ。同時に、言いようのない悪寒が俺を襲う。

 先生はいつもと同じ、優しい瞳で俺を見ている。しかしその瞳に俺は圧倒的なーー否、絶望的なプレッシャーを感じていた。

 

「残念だよ、比企谷。教え子に対して本気の拳を振るわねばならん日が来るとはな」

 

 その呟くような静かな言葉に、しかし俺の身体を戦慄が駆け抜ける。

 

 俺が初めて見る、先生の本気の殺意だった。

 

 

 

 甘かった。侮っていた。

 舐めるつもりなどなかった。それでも勝ち目はあると思っていた。

 先生が年上でいくら強いと言っても女性なのだ。本気になれば男の俺の方が有利だと、そう思っていたのだ。

 それがとんだ思い上がりだと思い知らされた。

 

 先生は先ほどからまったく動いていない。ただ自然体で立っているだけだ。

 しかしそこから発せられる重圧に物理的な圧力さえ感じ、思わずたたらを踏みそうになる。

 一方の俺は、何もしてないのに額から汗がにじみ、滴り落ちてアスファルトに染みを作る。肺がひきつり息が乱れる。それでもーー

 

 俺は左足を退き、簡単な戦闘態勢をとる。

 先生の姿に重ねるように拳を掲げ、その先に遥か彼方の未来を幻視する。

 

「……行きます」

 

 俺はそれだけを告げて駆け出した。

 

 負けるわけにはいかない。

 天下一品のとろとろチャーシューは日に十人限定。

 残る席は、あと1つ。

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