織斑一夏になったがオリ兄がいたので丸投げしたい   作:XYZ+

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文章の長さにムラがあるのは仕様です。


そのに

俺の名前は織斑一秋。

俗に言う<転生者>と言う奴である。

テンプレ通りの流れでこのIS世界に転生する事になったのだ。

チートと言うか転生特典とか言うのもちゃんと貰える事になったので、

「織斑千冬並みの身体能力」「勉強していくのに困らない頭脳」「専用機」辺りを受け取って。

 

魔法とか気とか仮面ライダーに変身とか興味はあったのだが、あんまり無茶な物を導入すると

<世界>が辻褄(ライダーになると悪の組織がある、みたいな)を合わせようとしてくるぞ?

と言われたのでこんな感じになった。

 

そんな感じで転生してみれば、織斑一夏の双子の兄である。

ただ、双子の弟こと原作主人公でもある織斑一夏なのだがどうも俺と同じ匂いがするのだ。

能力的な面で言えば、俺の圧勝なので原作一夏かなとも思うのだがいやな予感は拭えない。

 

1.実は能力を隠してて裏から俺の立場を奪い取ろうとしている

2.実は俺が俗に言う「踏み台転生者」ポジション。調子ぶっこいて一夏を苛めてると

酷い未来が待っている。

 

思いつく最悪の予想はこの辺り。

面と向かって「さては貴様………転生者だな!」などと聞くわけにも行かないので、

様子を見る事しかできなかったのだが。

(むしろ、俺の転生特典的に何かしようと思っても無理、と言うのがある。仮にこの織斑一夏が

ルルーシュのギアスとか使えたらもうどうにもならん。考えるだけ無駄のレベル。)

 

そんなこんなで月日は流れるのだが、特に何か動くわけでもなければ尻尾を出すわけでもなく。

千冬姉の凄さと俺の才能のお蔭で「姉も兄も凄いのにお前と来たら」的な事は周囲から

言われてるようだし、俺に対しても「出来ない弟さんを持つと大変よねぇ」なんて

(どういう理由でかは知らないが)言ってくる輩もいるのだが、その辺は適当にかわしている。

 

まさか虐めを扇動する訳にもいかず(そんな事すれば死亡フラグの可能性が!

いや、どっちにしてもそこまで俺は腐っていない)、かと言ってアイツを擁護した所で

アイツへの風当たりが強くなるだけで根本的に事態を解決する事にはならないだろうと

思ってたのだ。

 

一夏自身もそこまで気にしていないと言うか、対処慣れしてると言うか………。

やはり転生者なんでは?と思ってしまう。

 

なにせ原作と性格がかけ離れてるしなぁ。

何というか「やる気がない」。

この辺は生活環境の問題も含まれてるんだろうが、それにしても木の葉が風に流れるかのように

………と言うと聞こえがよくなるが、その実「やる気がない」。

「姉と兄が立派だから俺も頑張らないと!」とそれくらいは思いそうなんだよなぁ、

原作一夏の場合。

 

原作通り、剣道もやってたんだが真剣じゃない。

「連れて来られてるからやってるだけ」感バリバリと言う印象と言うか。

お陰で幼馴染の篠ノ之箒なんかは「この軟弱者め!一秋を見習ったらどうだ!!」などと

竹刀を振り回しては俺に止められる日々だったのである。

 

そんなことが数度あって「身の危険を感じる。習い事で死ぬような目に合いたくない」(要約)

と辞めてしまい放課後や休日は図書館に引き籠るかのような生活をおっぱじめたのだが。

 

一度、もう一人の幼馴染である凰鈴音なんかは直接一夏に聞いた事がある。

「悔しくないの?」と。

何かあれば常に俺より下で(この場合、俺が加減しても仕方のない話でしかない。逆に向こうが

猫被って雌伏の時を待ってると言われても驚かない)、それでも悔しそうな顔の一つもしない

一夏に対して業を煮やしたと言うか発破をかけたかったんだろうか?

 

まぁ、一夏の答えは「一秋兄さんと千冬姉さんが凄いのはいつもの事だから」だったんだが。

鈴も呆れ顔と言うかもういいわ、みたいな諦め顔と言うかそんな感じだった記憶がある。

そっから先、鈴は一夏の相手なんてろくすっぽしなくなった。

 

結果として、俺が箒と鈴とのフラグを立てたような物で………俺が原作一夏の代わりをやるのか?

と言うよりも弟では原作通りに物事なんて進められないだろうと言う話で。

無論、原作なんて知らん!で独自路線に行くと言う選択肢はあるが、

恐らくそうはならないはずだ。

何とはなくの予感と言うかこれは確信に近い。

 

ドイツへの千冬姉の応援もちゃんと行ったさ。

弟は風邪を引いて日本で留守番だったが。

まぁ、行こうと思えば少々無理すれば行けるような熱だったんだが「迷惑を掛けたくないから」と

(弟にしては珍しく)押し出すようにドイツに行かされたのである。

 

そして案の定、誘拐監禁される俺だった。

抵抗?開幕初手スタンガンでノックダウンだよ!

身体能力あっても実戦戦闘の経験なんてないんだから奇襲受けたら

どうにもならなかったんだよ!!

 

原作通り姉に救出されてこの件は終了だったのだが、これで分かった事が一つ。

「織斑一夏が仮に転生者であっても、原作に関わるつもりは全く無い」と言う事だ。

このイベント(という表現もどうかと思うが)がなければ、ラウラ・ボーディッヒは

底辺から這い上がる事も出来ず、ずっと沈んだままの状態だっただろう。

アンチラウラの転生者と言う線もあるが、そう考えるよりは箒・鈴への対応も含めて

原作に関わるつもりなんて全く持っていないと思った方がいい。

 

正直、俺の考えられる限界はここまででそれ以上の事を考えてるなら諦めよう。

少なくとも無下にしてるつもりはないので、「イレギュラーは死ね」的な事を言いだすような

人間でなければ死にはしないだろう、多分。

 

そうなると自然と俺がISに関わる事になるのか?とも思ったのだが生憎俺は藍越学園ではなく

ごく普通の進学校へ受験する事になっている。

藍越なんて受けるって言ったら「その優秀な成績で進学校に行かないとか何考えてるんだ!」

って学校の先生に言われるのは間違いない。

千冬姉だって「学費の心配はするな」とか言うだろうし、実際にそれだけの蓄えはあるわけで。

 

これはどうなる?まずいんじゃないのか?と思ったのだが………杞憂だったらしい。

 

<何故か>受験会場で道に迷い<何故か>置いてあったISを起動してしまったからだ。

いやまぁ、「専用機」なんて転生特典のオーダーを出しておいて何だけど「もし俺が

IS起動できなかったらこれどうなるんだろう?」と悩んだ結果のこの有様である。

 

計算外の出来事があるとすれば、何故か弟である織斑一夏も原作通りISを起動させた事。

………あいつは一体何をしたいんだ本当に。

それともこれも<辻褄合わせ>と言う奴なんだろうか?




Q:家事とかはどうなってんの?
A:兄弟で頑張ってました。

・生活無能者の姉
・割と家事の出来る兄
・それなりに家事の出来る弟

そんな感じ。
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