東方深意伝   作:ただのみらの

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お久しぶりです。
進路のこととテストが重なって時間が取れなかったです(泣)
それに久しぶりに書いたからか全然文字数が...。
でも内容は良かったですよ。自分で書いといてなんですけれど。
では!22話をどうぞ!


22. 再始

第二十二話

 

眼前には林。その奥に強い力を感じる。

持っている刀すべてを操りその場所へ一直線に向かっていく。

 

 

「はぁぁぁぁ!」

 

友を救うために全力で刀をふるう。

 

「言葉を返せぇぇぇ「うるせぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ドォン...

 

____________________________________  

 

 

 

「天狗、やり過ぎだ」

「こいつが弱いだけだよ悪鬼、カカッ」

 

目の前には地面に顔を突っ込んで微動だにしない刀華。

 

何があったかって?何か勘違いしてた刀華が刀振り回しながら突っ込んできました。

それを天狗がはたき落としました。びっくりしたわぁ...

 

ま、俺が原因なんだけどね!

 

「んじゃ今から起こすけど、暴れ始めるかもしれないし、気をつけて」

 

刀華を引き抜いて仰向けに寝かす。

額に手を当てて一言。の前に。

 

「音を『収縮』。『行き先』は意識。」

「おきr「うあああああああああああああ」

 

予想以上に驚いてくれた。

 

「おはよう刀華」

「おはようじゃないですよ!なんですか今の!」

「意識に直接語りかけた」

 

自分でも思うけど、エグい。

 

「言葉は意外と下衆だな」

「悪鬼はよく心を読むなぁ」

 

まあ、何やかんやあった後。

 

「私は妖怪の生まれた過程が気になりますね」

「それは俺も同じだ。悪鬼は何か知ってるのか?」

 

妖と似ているが、違う何かを持っている。

悪鬼たちはそんな雰囲気の妖怪だ。

 

「ああ、そりゃあな。天狗も妖狐も知ってるぜ」

「何故あなた方3人は妖怪の起源を知ってるのですか?」

 

 

「カカッ何故かって?それはな...」

 

「私達がですね...」

 

「現妖怪の原祖だからな」

「現妖怪?」

  

現妖怪ってことは旧妖怪がいたってことか?

でも妖怪の前には妖しか存在しなかったんじゃ...

 

「まあ『知能を持ち始めた妖怪』ってことだよ」

 

妖から妖怪への進化も同じ感じなんだよな。

 

「妖から妖怪になった際、既に知能はあったのでは?」

「そこのあたりは長いんだよ。また別の機会に教えてやる。」

 

((ぬうぅ...しぃ...))

 

あ、忘れてた。どれくらい置いてけぼりにしてたんだろ...。

 

「じゃあ俺の話をしようか」

 

なんとか機嫌取らないと。

 

「あなたからの話は珍しいですね」

「妖狐がいないとこでは結構してるんだけどな」

「じゃあ紹介しよう」

 

(乱華、発果。いきなりだけど外出れるか?)

(行けるよ)(もっちろん!)

 

何か二人でこそこそと相談した後、俺に合図してきた。

 

「俺の中の住人。発果と乱華だよ!『顕現』」

 

「どうも!発現の力を持つ発果です!よろしく!」

「やっほー!言葉の神力乱華です!よろしくね!」

 

どうやら相談していたのは自己紹介みたいだ。

 

「どっちも言葉に似てるな、カカッ」

「小さい言葉と、清々しい言葉?」

「清々しい方は雰囲気以外そのまま言葉ですね」

 

発果は分かるけど乱華はそれほど似てないと思う。

いや、意外と似てる?

 

「でもさぁ主ぃ?僕達ほったらかしにしてたよねぇ?」

「僕ら暇してたのになぁ。また閉じ込めるよ?」

「ごめんなさい」

 

 

監禁は勘弁して欲しいです...。

 

 

「複雑だな」

「だな」

「「ですね」」

「別にそういうことじゃないからな!」

 

 

全員が笑い始めた時、その場にギィという重い金属音と共に共に都市の方から巨大な船が現れる。

真っ白な体を空に向けゆっくりと進んで行くその船が何のためのものか今この時には分からなかった。

 

_____________________________________

 

「軍の皆さんは奥の方へ詰めてください!」

 

案内係が民を所属別に分けてそれぞれの席へ誘導していく。

 

ここは『方舟』の中。月へ向かう救いのための船。

もう月が昇り切るため皆急いでいる。

 

(最後まで反対していたけど、永琳も乗ってくれた...。)

 

会議で宣言した後、永琳は私室に飛び込んできた。

そしてなぜ彼を見捨てるのかと訴えてきた。

子供のように泣きじゃくりながら。

まるであの時の私のように...。

 

全員の搭乗が終わったのか案内係の大きな声もなくなり周りからは話し声しか聞こえなくなってきた。

 

『全員の搭乗が完了致しました。皆様は腰の辺りにあるレバーを下ろして待機してください。』

 

アナウンスが鳴り響く。このレバーは飛行の際の衝撃で体が動かないようにする簡易的な呪いをかけてくれる。

私の目の前に永琳。そして互いの横には空席が一つずつ。

 

(刀華も乗り込んでいないか...)

 

片方は言葉のものであるが、使われることはないものだった。

しかし、刀華の席は違う。月で暮らしていく中でも警戒は必須である。

警戒のための軍をまとめているのは刀華であり、彼がいないのはそこそこの痛手である。

 

『それでは出航いたします。』

 

これで後戻りはできなくなった。

 

船は仕舞われていた格納庫の天井が開くと、ギィと音を立てて宙へ浮きだした。

 

目指すは月。

 

(言葉...お願いだから恨まないでね...)

 

友へ残す言葉はなかった。残ったのは心に残る悪だけ。

 

出航の成功で喜ぶ者はたくさんいた。ただ悲しむものが1人。

永琳は静かに涙を流す。

 

 

____________________________________

 

「あれは何だ?」

「月へ向かう船ですね。私達を乗せずに飛び立っていくようですが」

 

先程の船は月へ向かっていることはすぐに分かった。

何故かって?能力かけた板を使って作られたからね。

 

「月へ向かうってどういうことだ?」

「穢れから逃げるためらしい」

 

でも何故俺らを置いていくのかは分からない。

船はもうかなり進んでおり、小さく見えてきた。

 

すると遺された都市の方から細長い筒状のものが打ち出された。

 

「都市の奴らは何をしたいのか全く分からねぇな、カカッ」

「全くそのとおりだよ!」

「それよりもさ、あれみてみなよ」

 

発果の指差す方に皆の視線が行く。

さっき船の後に飛んだ物体が空から降ってきている。

流石に危険だ。

 

(能力使うか)

「飛来する物体を『対象』とし、『解析』」

「どうだった?」

「核。爆発と共に周囲を焼きつくすらしい。」

 

爆発まで残り二分。

 

「全員自分なりの最強の防御を貼れ」

「了解。でも焼きつくすくらいなら何もそこまでしなくていいんじゃないか?」

「悪鬼、あれはすべて焼き消すらしいぞ」

「それが本当ならやるさ」

 

悪鬼たちはそれぞれ妖力を使い自身を覆う盾を作った。

 

「それじゃあ発果、乱華こっちに来て」

「はいはい」

「よろしくね主」

 

盾などを分ける理由は一つ。範囲が広いと能力がかかるのに時間がかかるからだ。

 

「『守護』『展開』」

 

神力に能力を持たせた。

自分らを覆うためだんだん暗くなってくる。

 

(落ち着いたら起きるか)

 

盾に覆われていくと共に眠りが深くなっていった。

 

_________________________________

 




後2話ですねぇ(白目)
頑張っていきますね!
次回は11月末辺りです!
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