in 此世界家
(変な夢見たなぁ、まあやること見つかったからいっか)
久々に寝たからか、数日ずっと寝てたみたいだ。
言葉「今は寝始めてから『何日』くらい『経った』?………。ひゃっ、百日か、、、。」
(数日ってレベルじゃねぇな)
自分の睡眠欲に引いた。
ちなみに俺の部屋は和室だ。何か落ち着きがあって気に入ってる。
障子を開け、此世界達の部屋に向かう。
言葉「てか廊下寒っ!いつも太陽出てるときだったから気づかなかった…。」
廊下を能力で暖めていると、
時雨「あ、言葉おはよう…」
どうやら時雨も目が覚めたらしい。
言葉「おはよう、時雨」
(にしても、寝癖すごいな。俺も人のこと言えないけど。)
さすがに百日も寝ていたからか、髪が大爆発していた。
(この体、此世界達には少し不便かな?)
女の子は髪の毛の手入れとか難しそうだから、そんなことを考える。
言葉「おし、みんな揃ったな!」
まあ、リビングに集まるまでに既に数時間経っている。
運命が布団から中々離れないので、皆で引っ張ったり、誘惑したり、色々と試していた。
最終的に能力を使って起こしたが、
(これからは1日のリズムの中に睡眠時間を入れないとな。)
今後の課題が見つかった。
人命「言葉?どーしたの?」
色々と振り返ってたらまたぼーっとしてたみたいだ。
言葉「あ、ごめん。色々と考えててな。それより、皆を集めた理由なんだけど、、、」
夢の中で出会った、俺の世界、なも知らぬ誰かとの会話で見つけた、俺のなすべきこと。
言葉「俺は、これから地球に降りて生活していく。その上で皆に頼まないといけないことがある。」
空間「私たちに?」
時雨「頼み事?」
言葉「ああ、俺が地上に降りている間、維持だけじゃなくて、世界を管理してほしいんだ。そのために、、、」
実はこの世界、俺が能力でずっと管理してきた。
例えば、妖怪達が急激に増えないようにとか、水が完全に枯渇しないようにとか。
今この世界は、俺と維持人っていう支えだけじゃ不安定だった。
言葉「でも、俺と此世界達だけじゃ世界は不安定だ。だから、新しく『神』を作る。」
運命「でも、神は信仰する奴らがいないと存在できないんじゃないのか?」
確かに、運命達は神にはなれなかった。信仰する者達がいないから。
言葉「ああ、そうだ。だから……
俺は人を生み出す。
皆驚いた顔をする。そりゃそうだ、だって俺は人を作ることに失敗している。
人命「でも言葉は人を作ることができないんじゃ……」
言葉「ああ、俺はできない。でも、維持人の力があるだろ?」
運命「まさか、人命を使うのか?」
運命は机の向かい座ってにいる俺を睨む。
前に人命の能力で作った人は、妖怪になってしまった。そのとき以来、生命を安定させる以外、使わないように皆で決めたのだ。
言葉「でも、人を作る、という事に能力は使わないよ。それに、人っていっても『形』を作るだけだし、そして俺の作った形に『命』を埋め込んでもらう。」
皆はまた驚いた。その後にやることをたくさん話したが、軽くまとめてみる。
まず、俺の作った形に神の力、此世界達も持つ、いわゆる『神力』を馴染ませる。
神力は、信仰だけで作られる『神』という存在を、
信仰が強くないと、相応の力を持てない存在に変える為のものだ。これを形に馴染ませることができれば、この世界に存在することができる。
そして、人命の能力を使い、命を埋め込み、形、神力だけの物を『神』にする。
他にも外見やら名前やらあったが、皆で一日中頭を捻って考えた。
『神作り』は成功した。
今目の前には布団ですやすや眠っている、『角』の生えた小さな神がいた。
人命「可愛いですねぇ~」
人命は、始めは不安がっていたが、いざ成功するとこの神を我が子のように眺めていた。
?「むにゃ、、、あれ、ここどこ?」
言葉「おはよう。神様」
?「だれ?」
まだ少し存在が不安定なようで、話す言葉が幼稚だった。
言葉「俺は言葉。よろしくね。」
俺はそっとその娘に微笑む。
空間「私は空間だよ!」
運命「私は運命」
時雨「時雨です!」
人命「私は人命」
皆新しい『命』が生まれたことに興奮しながらも自己紹介をした。
そして、、
「「「「よろしくね!世界!」」」」
言葉「……!?」
(まさか『世界』って、こいつの事か!?いや、でもこいつは生まれたばかりだ、関係無い、、はず、、)
空間「言葉、どーしたの?」
言葉「っ!ごめん、また考え事してた。それより、世界、改めてよろしくね!」
世界「うん!よろしく!」
こうして、此世界家に家族が増えた。
でも、何で女の子ばかり産み出しちゃうかなぁ?
これを調べるために実験しないといけないかもな。
言葉「さて、神も生まれたことだし、皆に役目を与えるね。」
ここから長い長い説明が始まった。いつものように軽くまとめようか。
まず、人命、彼女には生き物の生態と、食う食われるの関係を管理してもらうことにした。
地球にはもちろん妖怪以外にも生き物はいるからね!
そして、空間、彼女は空間が崩れないように管理するのと、この家を俺たちだけの『空間』にする事、後はその他諸々の空間事情を支えてもらう。
時雨には、流れる時間が今のまま一定になるように管理してもらうことにした。
運命はこれらを管理してる中で、悪い運命に片寄らないように、ある程度その運命をいじってもらう。
しかし、これらはひとりだけじゃ難しい。ここで世界の番だ。
世界はみんなの力に自分の能力である『世界にある程度干渉する』能力で、空間、時間、命、を管理するのを補助してもらう。
後は、状況に応じて自分達で対応して欲しい、一応の通信手段を残す。この二つについて伝えた。
言葉「ひとまずこんなところかな?」
人命「い、色々とあって大変そうです…」
時雨「だねー。もう聞いてるだけて疲れちゃった。」
言葉「あはは、まあ少しずれた部分があったら、俺も管理するのを手伝うし、頑張ってね!
」
空間「それより、これでどーやったら話すことができるの?」
空間はさっき渡した小さなカプセルを見ながら俺に問いかける。
言葉「それは飲めば使えるようになるよ。」
そう、このカプセルは俺が考案した画期的な通信機器なのだ!
…。まあ、このカプセルに体に作用する効果をつけて通信できるようにしただけなんだけど。
言葉「心に念じるようにすれば、相手を選んで話すことができるんだ。」
空間「ほぇー、すごいね~。」
運命「なあなあ、言葉。」
言葉「どうした運命?」
運命「私だけそこまで仕事がないが何でだ?まあ能力の使い道があまり無いのが関係してるんだろうけどさ。」
言葉「ん~それもあるけど、他にも生き物の運命とか、この先の地球の運命とか管理してほしいけど、情報量がすごいでしょ?そんなのをずっと頭に流しているとパンクしちゃうからね、仕方ないよ。」
運命「なるほど。そういうことか。」
運命は少し残念そうな表情を見せた。
この一連の会話をしている間、世界は何もない空をポケーッとみていた。が、急に俺らを見てこう言った。
「ここは、独りぼっちなんだね!」
意味がわからなかった。はじめは、俺ら家族だけがいるから、家族が1つだけと思った。
でも、何でか、違う。そう思った。そう感じてしまった。
時雨はどこにいるかって?話してる途中に出した料理に夢中で話せてなかったよ……。
本人は仕事については問題ないといってたし、後から文句来ても知らんぷりしとこう。そうしよう。
in ???
『世界』「また変わった……何でだ!このままじゃ……もう交われない……!」
誰かが焦る。そして急ぐ。
世界を救うために。
しかし、世界は残酷だ。求めるものを、与えてはくれない。