練習 作:田中@フィッシュマン
僕と彼の出会いは、本当にちょっとしたことだった。満開の桜がたくさんある穴場の花見スポットで団子を食べながら花見をしていた僕に、いきなり突っかかってきたのでした。
「お前、そのオッドアイまさか・・・」
「へ?これがどうかしました?」
確かに僕は黒と赤っていうちょっと不思議な目の色を今はしていますが、これはルイとリンク状態にあるからであって普通の時は両目とも黒なのですが。
「まさかこんなところで会えるなんてな、俺の妹を殺した奴に」
「いや、人違いなんですけど―――」
そう言った時にはもう遅く、一瞬にして僕の目の前に来た彼はそのまま右のこめかみを狙いまわし蹴りをしてきます。一瞬反応が遅れましたが、何とか両腕を使い防ぎました。数メートル吹っ飛びましたけど。
「まだまだァ!」
吹っ飛んだ僕に追撃を入れる為にこっちに向かってきます。
「ちょ、ちょっとまってくださいよ!君人違いしてるってば!」
聞こえていない模様。そのまま向かってくる。しょうがない、これは僕悪くないですよね。向かってくる彼に先に近づき、腹に蹴りをいれました。
木にぶつかり、その場に倒れこんだ訳ですがすぐに起き上がりました。
「ウォーミングアップは終わりだ」
「見せてやるよ、これがお前を殺す為に得た力だ」
ライフレイム そう言うと彼の右手にノコギリクワガタの顎によく似た二つの角が装備された。というか右手そのものが昆虫の体のような色、光沢感がある。
「攻撃形態 双角の拳(アタックフォルム・ツインナックル)」
戦いは好きじゃないんだけどなあ。一旦倒さないと話も聞いてもらえなさそうだ。
パチン 僕は指を鳴らした。すると地面に円状の黒い場所ができ、中から一本の刀が出てくる。
「霊刀 闇桜」
今度はこちらから仕掛ける。左手で坂手持ちをした刀を構えながら一気に距離を詰める。そして、射程距離に入った瞬間一気に振りぬく―――
(刀が振りぬけていない?)
見ると、右手の甲で刀を防いでいる。
「こっちの番だ」
右手で受け止めた刀を弾くと、そのままストレートを打ち込んでくる。刀は間に合わない、避けるしか。
左に回避をすると、閉じていたクワガタの顎が開いた。
(これじゃ避けきれないッ)
右腕に深めのダメージを受けてしまった。舐めていたわけじゃないけれど、この人は強い。
「お前は絶対に許さない、ここで殺す」
「ははは、下手すると本当にそうなりかねないや」
僕はいつも背中にいる守護霊であるルイに話しかける。
「ルイ、フルリンクいける?」
「はぁ?そんな軽く使えるものじゃないでしょ、それに体の負荷がまだ―――」
「使わないで死んじゃうよりマシでしょ。頼むよ」
「どうなっても知らないからね!」
完全に神経をリンクさせるフルリンクは、体に対するダメージが大きい。だから僕も使うのが好きじゃない。
「何を一人でぶつぶつ言っている?」
「いや、話は終わったよ。さあ第二回戦と行こうか」
本編ではかなり端折っちゃってますけど
フルリンクすると、両目の色がスカーレットになって声もちょうど中間程度になります。
ライフレイム 生物の力の秀でた所を人間の一か所に集中させる事で、力を100%引き出せるようにしたシステムです。
得る為にはテトラという町で手術するか、遺伝などでも力を得られる場合があります。