いやぁ、欲しいですね!!
またどんなトラウマを植え付けてくれるんでしょうね!ウフフフフ
では第三話、ご覧くだしゃい
<<一夏>>
千冬姉があの男と病院へと向かった後も俺は警察から事情聴取をさせられ
家へと戻った頃には深夜を過ぎていており、俺はシャワーを浴びて寝た
そして次の日の夜、俺は眠れないでいた
「(眠れない.....)」
あの騒動の事を思い出し、目がすっかり覚めてしまった
「(明日はアルバイトもないし、もう少し起きているか)」
明日は幸いにもオフの日だったので俺は眠たくなるまで、ホットミルクを飲みながらテレビを見ていた
すると
ーー♪~~~ーー
家の固定電話が鳴りだした
「こんな夜遅くに誰だろう?」
ーガチャー
『一夏、私だ』
「千冬姉!」
電話相手は病院に居るはずの千冬姉からだった、こんな夜遅くにどうしたのだろうか?
「というか千冬姉、よくまだ俺が起きてるのがわかったな」
『お前の事だから「明日はオフだからもう少し起きていよう」等と思っていたのだろう、話しが終わり次第すぐに寝ろ」
「(な、なかなか鋭い......流石は千冬姉ぇ)わ、わかったよ...それで、話ってなんだ?」
『明日の、そうだな.....昼頃にそちらへ戻る、お前に四人分の昼食の準備を頼みたい』
四人分?......そんなに作ってどうするんだ?.....ま、まさか!?
「千冬姉.......嬉しいけど悪いことは言わない、太っちまうぞ?」
『..........何を勘違いしているかは知らんが、まずは脇腹から逝くか?』
「ひぃ!?...スンマセンでしたぁ!!」
なんなんだ!?...電話での会話なのに殺られそうな感じがしたぞ!?
これが姉の本気だと言うのか!
『.....冗談だ、明日はお前に紹介したい奴が来る、それはそいつの分だ』
「(冗談に聞こえなかった....)....紹介したい奴?...」
『詳しくは明日説明する、.......それと一夏』
「な、なんだ?」
『最近体が鈍ってな、昼食が終わり次第道場に来い』
『以上だ』ガチャン
そう言いうと千冬姉は電話を切った
「.....................」
俺はゆっくりと受話器を戻し、フラフラとした足取りで自分の部屋に戻り、毛布を被った
「(さようなら、俺の休日)」
その日の晩、織斑家周囲にて泣き声が響いたという
ーー次の日の朝ーー
<<千冬>>
私は先生に挨拶を済ませ、ブロリーと病院を出た
今私はブロリーを連れて街へと向かっている、ブロリーの生活用品を買うためだ
まぁ買うと言っても服だけだ
最初は一夏の服でも良いかと思ったのだがそれはベットで寝ている写真を見て思った事だった
昨日初めて実際にブロリーと対峙した時に思った事は
「(デカイな.....)」
ブロリーの背丈の高さだった
180~190位だろうか、私が見上げなければならない程ブロリーの背は高かった
一夏の服などとても入らない
だから服を買うため家から少し遠く離れたこの街にきたのだ
今は買い物を済ませてブロリーにこの街を紹介している
「千冬、あれは何ですか?」
「ああ、あれは駄菓子屋だ」
「駄菓子屋....おいしそーです」
「....食ってみるか?」
「!!......良いんですか?」
「ああ買ってやる、どれが良い?」
「...これが良いです」
そう言って指差したのは駄菓子屋の前に並べられていた果物の絵柄の入った大きめのアメだった
待っていろ....私はそう言って駄菓子屋の中に座っていたご老人にお金を渡し
受け取ったアメをブロリーに渡した
「.............」
受け取ったアメをブロリーはまじまじと見つめた後、袋から取りだし口へ放りこんだ
「.....おいしーです、ありがとう千冬」カロコロ
「あ、ああ(なんだか子供みたいだな...)」
私はブロリーを見てそう思った
さっきからブロリーの行動や言動が子供染みている、まるで好奇心旺盛な子供のようだ
おかしな奴だなと思ったが同時に
「(放っておけないな)」
...と思った、実を言うとブロリーを預かると言ったのはそういった気持ちの方が強かったからだ
こいつは無知な子供と同じだ、自分が正しいと思えば意地でもそれを貫くだろう
子供には親のような〔理解者〕が必要だ、昔の一夏のように
もしかしたらこの気持ちはこいつが一夏に似ているから来ているのかもしれない
そんなことを考え、私は腕時計を見た
「(む、もうこんな時間か.....)ブロリー、行くぞ」
「どこに行くんですか?」
「そういえば言っていなかったな、今から行くのはお前が住む家だ」
「.....住む..家?」
「ああ、私の家だ」
「......良いんですか?」
「良いも悪いもお前には他に頼るものがいないのだろう?それに家に人が増えたところで私はなんとも思わん(まぁ一夏はどう思うかは知らんがな)」
「.........」
そう私が話終わるとブロリーは下を向いて黙ってしまった、どうしたのだろうか?
そしてしばらくすると突然ブロリーは顔を上げてこう言った
「千冬..............
..........ありがとう」
「!?」
恐らくそれは今ブロリーが精一杯にできる笑顔だっただろう
私はそれを見たとたん、自分の体が熱くなるのを感じた
「(な、なんだこれは!?/////)」
私はその場にいるのが恥ずかしくなって、歩く速度を上げ急いで家へと向かった
途中でブロリーが喋っていたが私は聞こえなかった
<<ブロリー>>
俺は千冬(発音を覚えた)という女に〔街〕へと連れ出された
恐らく初めて聞く場所だったのでいくらか不安があったが同時に興味もあった
俺はそこで見た光景に言葉を失った
そこには高い建物が建ち並び、たくさんの人々が至るところで歩いており、その全てが自分が初めて見るものばかりだ
気が付いたら俺は千冬に質問をしていた
千冬は俺の一つ一つの質問に答えてくれて、俺達はしばらく〔街〕を見て回った
そして俺はある建物の前で立ち止まる
その建物は俺が見てきた建物と違いすぎた、千冬の説明で分かったのだが俺が見た建物は人々が改良に改良を加えて〔過ごし易い〕ようにしたものらしい、だが今俺の目の前にある建物はとても過ごし易いようには見えず、この街の中ではとても浮いているように見えた
でもそれだけじゃなかった、他の建物よりと何かが違うと俺は思った
千冬に聞いた、あれは何か?と
千冬によるとあの建物は駄菓子屋と言ってお菓子を安く売ってくれる所らしい
「(お菓子.......)」
そういえば歩き続けてばかりで何も食べていなかったな
俺は駄菓子屋に並ぶ菓子を見てつい言ってしまった
「おいしそーです」
「....食ってみるか?」
「!!.....良いんですか?」
「ああ、買ってやるどれが良い?」
「.....これが良いです」
俺が駄菓子屋の前に並んでいた大きめの玉のような菓子を指差すと、千冬はそれを持って奥へと消えた
それからすぐに千冬は出てきて俺に菓子を渡してくれた、俺は初めて見る菓子をまじまじと見つめ
袋から取りだして口の中へ転がした、病院で食べた〔りんご〕のような味がしてとても美味しかった俺は買ってくれた千冬に礼を言った、何故か呆れたような顔をされた、何故?
千冬が手首を見た後、俺にこう言った
「ブロリー、行くぞ」
「(?)」
どこへ行くというのだろうか?俺は思わず聞いてしまった
「そういえば、言ってなかったな、今から行くのはお前が住む家だ」
俺が.....住む?、まだ病院でしばらく過ごすことになるだろうと思ったが違うらしい
いったいどこへ住むのだろうか?
「私の家だ」
!!......、てっきり病院関係の所へ住むと思っていたのだが、いつの間に決まったのだろうか?
そんなことよりも俺はあることを考えていた
何故、千冬は自分にそこまでしてくれるのだろうか? 俺と千冬は赤の他人同士だ、オマケに俺は記憶喪失だ、どう考えても千冬に良いことは一つもない、なら何故自分にそこまでしてくれるのだろうか?
俺は思わず言ってしまった
「.....良いんですか?」
「良いも悪いもお前には他に頼るものがいないのだろう?それに家に人が増えたところで私はなんとも思わん」
.....何なのだろうか、これは
千冬の言葉を聞いてから自分の体がおかしい、胸辺りが暖かくなったような感じがする、
こんなのは初めてだ、だが
「(悪くない.....)」
俺は千冬の前に立ち、心の底から感謝の言葉を伝えた
それを聞いた千冬は顔が赤くなり、素早い動きで俺に背を向け早々と歩きだした
どうしたのだろうか? そして俺は千冬の後を付いていった
ちなみに今まで街にいたのは俺の服を買うためだったと分かり、改めて礼をいったら
千冬に「う、うるさい!!///」と怒鳴られた、
本当にどうしたのだろうか?
感想よろしくお願いいたします!