最強と最凶   作:伍長

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次回は少し時間を飛ばします!






では第六話ご覧くだしゃい


六話 偽り

<織斑家>

 

ここは朝の織斑家、この織斑家にかつてないほどの衝撃が襲った

 

「ブロリー.....今、なんと言った?」

「ブロ兄......」

 

 

「........」

 

原因は千冬と一夏の前に座っている男、ブロリーがとんでもないことを言ったからだ

 

「.....俺は字が読めない」

 

 

昨日の深夜

ブロリーは〔起きてしまった〕、それはある〔夢〕を見てしまったからだ

 

『エハーハハハハハ!!』ポウ

 

「(ここは.....どこだ?....あれは....俺?)」

 

ブロリーはその夢で自分の姿を見た、だか、

 

「(あれは.......俺、なのか?)」

 

それは今の自分とは余りにもかけ離れていた、小さな頃なのだろうか?今より背は低い、そしてなにより

 

「(なんだ.....あの〔髪〕は......?)」

 

自分の髪が〔蒼く光っていた〕、しかも良く見てみると黄金色の空気?が自分から放出されている

 

「(......俺は....)」

 

そう考えているとブロリーの前を何かが横切った

 

『ブロリー!やめるんだ!!』

 

『!!』

 

「!!」

 

褐色の肌の男性が自分を羽交い締めにした

 

ブロリーはその男性を見た瞬間、胸に痛みを感じた

 

「(なんだ、これは......千冬や一夏の時とは違う....悲しい...?)」

 

『ヘェア!!』ブン

 

『どぅお!?』ドゴォ

 

そう考えていると自分が男性の顔面を殴った、男性が負傷したためかその場に鮮血が舞う

 

そこで夢は途切れた

 

 

「!!っ」バッ!

 

ブロリーは飛び起きた、体から嫌な汗が流れている

「.......」

 

ブロリーは先程見た夢を思い返した

 

変わり果てた自分の姿

 

褐色の肌の男性

 

自分が〔攻撃〕していたもの

 

「俺は......何者なんだ...?」

 

もしかしたら人間ではないのでは?という考えが頭を過ったがブロリーは首を横に振った

 

「所詮、夢だ......忘れよう」

 

人間でなければなんだというのか、ブロリーは自身の考えを否定して、また毛布を被った

 

 

ーチュン、チュンー

 

そして朝が来た、ブロリーは昨日と同じように一夏とランニングをしようと準備をして茶の間へ向かった

 

「一夏、おはよう......」

 

「早いなブロ兄.....おはよう...」

 

案の定、一夏が居たがもう一人意外な人物が居た

 

「おはよう、ブロリー」

 

「.......千冬?」

 

何故千冬がここに居るのだろうか?仕事に行くはずでは?

 

「.....昨日の夜に言ったろうが、忘れたのか?」

 

「......あ」

 

忘れていた、昨日の夜千冬に「明日は休みだから私もランニングをするぞ覚悟しておけ」と言われたのだ

 

「全く、お前は.....、まぁ良い、早く行くぞ」

 

「ああ....」

 

「??」

 

なんだろう?一夏に元気が無い一体どうしたというんだ?そんなことを思いながら家の外へ出た

 

「これから全力ランニングを開始する」

 

「全力ランニンg「うわぁーー!」一夏!?」

 

全力ランニング?と言おうとしたら一夏の叫び声で遮られた

 

「一夏!いったいどうしたんだ!?」

 

「もうだめだぁおしまいだぁ......殺される..!俺殺される...!!」

 

「ふん、あれしきのことでトラウマを持つなどと」

 

前に何があったのだろうか?

 

「.....一体何をするんだ?」

 

ブロリーは不安になり質問した

 

「ただ五キロを全力で走るだけだ」

 

「.....それだけか?」

 

「そうだ」

 

なんだ簡単じゃないか

なら何故一夏はこんなに怯えているのだろうか?

 

「千冬姉は俺よりも早く五キロを完走して俺の後ろに付くんだ、....罵声と蹴りを浴びせながら...!」

 

.....成る程

 

「千冬......」ジト

 

「な、なんだその目は!弟を鍛えるためだぞ!?」

 

千冬が必死に弁解する

 

余談だが昨日の夜、一夏が千冬にブロリーを兄としてこの家に迎えて欲しいという願いを千冬が受け入れて、ブロリーは晴れて織斑家の一員となった

 

「弟を......鍛える....」

 

「そ、そうだ」

 

鍛える.....それは一夏が今よりも逞しくなること、兄としては嬉しい限りだ

 

なのでブロリーは

 

「一夏.......」

 

「な、なんだ?ブロ兄......?」

 

「ガンバ.......」グッ

 

一夏を見守ることにした

 

「........」ダッ

 

「ブロ兄の薄情者ーーーー!!」ダッ

 

ブロリーのその言葉がスタートの合図となり、千冬と一夏

は走っていった

 

「....さて、俺も行くか...」ダッ

 

そしてブロリーもまた出遅れたが走り出した

 

 

結果だけを言うとブロリーはほぼ千冬と並んで走った、そしてブロリーは今、家の前で一夏と一夏を追い掛けていった千冬の帰りを待っていた

 

一夏と千冬の姿が見えてきた

 

「おーい、一.......夏?」

 

何故か一夏の名前が疑問形になってしまった

それは無理もない、何故なら一夏は

 

「..........」パァァァァ

 

背中から後光を出していらした

 

「い、一夏?」

 

「.....ん?、なんでしょう」ニッコリ

 

「.......怒っているのか?」

 

「....走る直前までは貴方達に怒っていましたが千冬姉さんが後ろに来たときには取るに足らないと悟りました..」ニコリ

 

「そ、そうか.....」

 

一夏の様子がおかしい、まるで別人のようだ

心配したブロリーは千冬に聞いた

 

「(千冬、一夏の様子がおかしいんだが...)」ヒソヒソ

 

「(心配するな、これの後は必ずああなる、家の中に入れば元通りになっている)」ヒソヒソ

 

「(......だと良いんだが...)」ヒソヒソ

 

そう言うとブロリーはチラッと一夏を見た

 

「うふふふ」チュンチュン

 

なんか小鳥と戯れていた

 

「........」

 

そしてブロリーは静かに家へ戻った

 

 

あの後、無事に一夏は元に戻ってくれた

ブロリーは一夏が作ってくれた朝食を食べ、茶の間でテレビを見ながらくつろいでいた

すると茶の間に千冬がやって来た

 

「一夏、ブロリー、話がある」

 

「なんだ?千冬姉」

 

「?」

 

なんなのだろうか?ブロリーはテレビを消して千冬の方を向いた

 

「ブロリーの事のなのだが、昨日ブロリーを家族として迎え入れることにした」

 

「..........」

 

「そうだけど、どうしたんだ?千冬姉」

 

「と言うことは私達はもう家族だ、私は家族に隠し事をしてほしくないと思っているんだ」

 

「!.....」

 

「???」

 

一夏は全く意味がわからないようだったがブロリーは驚きを露にした

 

「昨日一夏が私にお前が買い物をした話をした時、お前の表情が曇ったのを私は見た、そこで私は思った〔お前は何かを隠しているのでは?〕とな」

 

「えっ?」

 

「........」

 

確かに隠していることがある、だがこれは言っても良いのだろうか?もし言ったらこの二人に迷惑が掛かるのではないか?

 

そう考えていると千冬がこう言った

 

「隠し事とは時間が違えどいずれは明らかになるものだ、だが先程も言った通り私は家族に隠し事をしてほしくない、ブロリー、言ってくれないか?」

 

それともここでは言えない事なのか?、と千冬は続けて言った

 

「.....いや、そこまでの事じゃない」

 

「なら、話してくれないか?」

 

「......わかった」

 

「............」

 

千冬はブロリーの言葉を待った、そしてブロリーは口を開いた

 

 

 

「実は字が読めないんだ」

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る

 

「(待て、私は何を驚いている?よく考えれば当たり前の事ではないか)」

 

目の前の男、ブロリーは記憶喪失なのだ

もしかしたら外人のような容姿をしているから漢字がわからないのかもしれない

千冬は聞いてみた

 

「ブロリー、どの範囲で分からないんだ?」

 

「.....言葉は理解できる、だが読み書きが出来ない」

 

「......そうか」

 

千冬はしばし考えた、たしか物置に一夏が小学校の時に使っていた教科書とドリルがあることを思いだし急いで一夏に持ってくるよう指示した

 

「千冬姉、持ってきたよ」

 

ードサドサー

 

「うむ、ご苦労」

 

「千冬、これは....?」

 

「これは教材と言うものだ」

 

「教材....?」

 

「そうだ、まぁ分かりやすく言うなら言葉や文字の読み方が分かるようになる物だな」

 

「!......そんなものがあるのか?」

 

「ああ、だが一人では出来ん、だから今日から私がお前に教える....私が帰れない時は一夏が教える」

 

「....すまないな」

 

「気にするな、私達は家族なんだからな」

 

「そうだぞブロ兄!」

 

千冬が立ち上がった

 

「では昼過ぎに始める、準備しておけよ」

 

「分かった」

 

「昼過ぎにな」

 

そう言うと千冬は自分の部屋へと戻っていった

 

 

 

 

 

<千冬の部屋>

 

 

「......ふぅ」

 

 

電気も付けていない薄暗い部屋のベットの上で千冬は深く息を吐いた

 

原因はあの男、ブロリーの事だ

 

「家族だから.....か」

 

千冬は先程言った自身の言葉を鼻で笑った

 

「(確かに私はブロリーが放っておけないと思った、だがそれだけではない)」

 

医者から見せられた写真と病院でブロリーと対峙した時に思ったこと

 

「(ブロリーはただの記憶喪失者ではない....)」

 

病院の時のブロリーから発せられるプレッシャー、服の上からでも分かる鍛え抜かれた肉体

 

「あいつは危険だ......」

 

自分でも勝てないかもしれないとさえ思わされる男、ブロリー

 

「(一夏の提案を受け入れたのはあいつを〔監視〕するため....)」

 

幸いにもあいつは記憶喪失だ、敵としてではなく知識を埋め込んで味方に引き込めば良い

 

「(最低だな、私は.....)」ボスッ

 

そこまで考えると千冬は枕に顔を埋めた

一夏はこんな姉をどう思うだろうか?

 

「すまない.....」

 

それはブロリーに対してか、はたまた一夏に言ったのか、その答えは誰にも分からなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




生活パートが長い.........

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聖☆おにいさん
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