本編どうぞ!
<IS学園>
IS学園....ここは若きIS操縦者達を育てる学舎、だが皆がIS
操縦者になるわけでわなく、その大半はIS関係の職に就くものが多い、校内の殆どは従業員を除いて〔全員女性〕の女子高だ。
「ここがIS学園かぁ」
普段は女子生徒が潜るはずの校門の前で青年がそう呟いた
この青年の名は〔一夏〕、IS学園の受験会場にどういう訳か入り込んでしまいそこにあった〔受験用IS〕に触れ、見事起動させた、世界にただ一人の〔男性操縦者〕だ。
「.....うぅ、なんか緊張するなぁ..」
果たして自分は女子しかいないこの場所でやっていけるのだろうか?
そんなことを考えていると重要なことを思い出した
「俺ってどこに行けば良いんだ?」
数日前に姉の千冬にIS関係の教材やIS操作書などを貰ったが古い電話帳だと思い全て捨ててしまった、その前にも千冬に説明を受けていたがそれすらも忘れてしまっていた。
このままでは千冬に体を破壊しつくされてしまう!!
「どうしたら良いんだ......ん?」
そんなことを考えていると目の前の校舎の窓を掃除している男性用務員の姿を見つけた
「(しめた!あの人に聞こう)あのーすみませーん!」
すると用務員はスッとこちらを振り向いた
「え?」
一夏は驚愕した、そこにいたのは
「...一夏」
「ブロ兄!?」
自身の兄だったからだ
「ブロ兄、何でこんなところで校舎の窓を拭いてるんだ?」
「それが........」
ブロリーの話によると先週の《一夏IS起動事件》のあと千冬がブロリーをどうするか考えた結果、千冬はこの学園のお偉いさんの《更織》に連絡して学園の用務員として置いてもらえる事となったそうだ。
「 そっか.....」
一夏は変な感情を抱いていた、一夏にとって家族とは命よりも大切といって良いほどに大事なものだ、その家族の側で勉学に励むことになると思うと嬉しかった。
「(おっと、そうだ)」
一夏は大事な事を思いだしブロリーに聞いてみた
「ブロ兄、千冬姉の居場所知らないか?」
「.....千冬から聞いていないのか?」
「いやぁ....忘れちゃって」
「......千冬が練習場で一夏を待つと言っていたぞ」スッ
ブロリーは指差ししながら千冬の居場所を一夏に伝えた。
「サンキュー!ブロ兄!」ダッ!
一夏はそう言うと練習場の方へ走り去っていった
◇
<練習場>
「おーい、千冬姉ー!」
練習場の前で立っている千冬を一夏は見つけた、すると一夏の声に気づいて千冬がこちらを振り向いた
「やっときたか.....」
「ごめんごめん! 千冬姉、道に迷っ.....ふおぉ!?」ガシ! メキメキィ
一夏が千冬に謝罪しようとしたら千冬が眼では捉えられない速度で一夏に接近してアイアンクローを掛けた。
「顔面がぁ! 顔面そのものがぁー!」バタバタ!
足が地面に着いていない
「道に迷った? おかしいなぁ一夏、お前には家で資料と何より私から説明したよなぁ、一体どうしたんだ?一夏」ニッコリ
まずい! ここで変なことを言ったら確実に顔面を破壊しつくされる! ここは正直に話した方がいいとみた!
「も、申し上げます! 内容を忘れた上に資料は間違って捨てましたぁ!」
「一夏」ニコ
「はい!」
「そこまで腐っていたとは(脳みそが)......」グググ!
「おおあぁーー! 自分の姉に殺されるとはこれも弟の定めか....」ピシ!ペキッ
もうその場がカオスとなり始めてきた
「織斑先生!? お、落ち着いて下さい!」
一夏は聴いた、魔王(千冬)に抗議する 天使の声を
「山田先生....」
「お、織斑先生! 弟君を離してあげて下さい!」
「...はぁ、分かりました」スッ
千冬は暫し考えたが一夏を離した
「イテ!」ドスッ!
上手く着地出来ずに尻餅をついた一夏に山田が駆け寄った
「い、一夏君? 大丈夫ですか...?」
「...山田さん、ありがとうございます...!!」ガシ!
一夏は山田の手を握り感謝の言葉を述べた
「ふぇ!?あ、あの、その」チラッ
山田はどうしていいか分からず千冬に救いを求めた
「早くはなれんか馬鹿者!」
「あっ、す、すみません...」
「い、いえ」
「まったく...」
始めたのは千冬姉だと言うのにまるでこっちが悪いみたいだなぁ、と思ったがもう余計な事をするのは止めよう
「千冬姉、 この人は?」
「この人は山田先生といって私の後輩だ、今から山田先生と模擬戦をしてもらう」
「えっ、な、なんで?」
「あのなぁ...」
千冬姉が言うにはIS学園に入学する前に試験官と戦うらしい、それはクラスを決める為だとか
「つまり俺が勝つか、負けるか、引き分けるかでクラスが決められるってことか?」
「そうだ」
良し!ここは千冬姉の前で良いところ見せないとな!
「山田さん!よろしくお願いします!!」
「は、はい!」
やってやるぜ!!
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「次は花壇か...」
ブロリーは相変わらず用務員の仕事を着々とこなしていた
「...ん?」
後ろから足音が聞こえてきたので振り向いてみるとそこには一夏が向かってきていた
「おぉ、一夏どうしたんだ?」
「...千冬姉にブロ兄を手伝ってこいって言われて...」
なんか元気がないな...どうしたのだろうか?
「さぁ、やろうぜ...ブロ兄」
「あ、あぁ」
...そっとしておいた方がいいだろう
その日は男二人が無言で花壇で作業している姿が目撃されたという
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「まったく...」
千冬はいま保健室へと向かっていた...気絶した山田を背負って
「それにしても更識が話のわかるやつで良かった...」
あの後更識に電話をした、無論ブロリーについてだ。 国籍不明、私も調べたがデータバンクにも登録されておらず、更にはIS装甲を握り潰す怪力を更識が放っておけるはずもなく直ぐ様アイツをIS学園で監視する事を許された
「しかし...用務員兼ボディーガードとは...」
私は数時間前の事を思い出した
『ボディーガードだと!?ふざけるな!!』
私は所構わず怒鳴り散らした、冗談じゃない。あんな危険な男の側に一夏を置いておくなど...!
『落ち着きなさい、織斑教師』
私にそう言うのは目の前で座っているIS学園生徒会長の《更識楯無》だ。
『落ち着けるか!! 私でも対処出来ないからお前に任せたというのによりによってボディーガード!?正気か!?」
『仕方ないでしょ、正体不明とはいえ人一人おいそれと消せる訳じゃないし、それとこれは私の判断ではなく《上》の方々の判断よ?そう怒鳴らないで欲しいわ』
『...すまん...取り乱した』
だが何故ボディーガードなのだろうか...?
『...上の話では貴女の弟...一夏君がどれだけ世界で注目されているか分かっているわよね?...それにその前からいる《ISを握り潰す男》...その男がもし、一夏君を殺そうとしているなら貴女の家で殺しているはずだわ...しかもその男は記憶喪失らしいじゃない、まず一夏君に危険はないはずだわ。かといって男を見過ごす訳にはいかない、一夏君の保護と《男の監視》、そのどちらも行いたい。ならば二人が近づいて居ればやり易いっていうのが上の話...あ、でもボディーガードは建前だ彼には学園の雑用をしてもらうわ』
それでボディーガードか...だが
『...もし...もし、ブロリーが危険な輩だったら...?』
『その時は私が動くわ、私が命をかけて一夏君を守る』
速答だった、その目を見る限り嘘では無いようだ...《学園一位》なら任せても良いだろう
『...分かった、、...でもその時が来たら...私も動く』
『...その時が来ない事を願うわ』
話は終わった、ここにいる理由はない
『私はこれで失礼する』
『ええ、それでは...織斑教師』
ーガチャー
◇
ーprprpr♪ー
「ん?」
あの会話を思い出しているとポケットに仕舞っていた携帯が鳴りだした、非通知だ、誰だろうか?
「もしもし」
『ヤッホー!ちーちゃん!』
この声は...!
「束か...?」
『大正解ー♪さっすがちーちゃん!』
束博士...私の友人であり、この女尊男卑の世の中を造り出した張本人。IS開発の第一人者だ、今彼女は軍に追われているはずだ、一体何の用だろうか?
『あのね!今日ちーちゃんに電話したのは...
...あの男の事でね...」
「!!」
◇
ーチュンチュンー
「ん、んー!いい朝だ!」
昨日はISに乗っただけで帰された、今日が本当の入学日だ
「今日からこの家にはあまり来れないのか...」
今日から自分はISの寮で寝泊まりするらしい、ということはこの家に来るのは千冬姉かブロ兄だけというわけだ、千冬姉と共に過ごしたこの家の思い入れは半端なものじゃなかった
「休日は掃除しに来るからな!」
そう言い残して俺はこの家を後にした
◇
「ブロ兄!おはよう!」
「おお一夏、おはよう」
今日は門の前で掃除していたブロ兄に挨拶をした、するとブロ兄に呼び止められた
「一夏、お前は俺に付いてこい」
「?なんでだブロ兄?」
「クラスで俺とお前を千冬が紹介するらしい、俺がお前をクラスまで案内するようにと千冬に言われたんだ」
「そっか、じゃあ早く行こうぜ!ブロ兄!」
そして俺はブロ兄の後を追った
◇
「ここだ」
ブロ兄に付いていき、辿り着いた場所はある教室の前
「ここで待つようにだそうだ」
数分たっただろうか? 向こうから山田さんがこちらに走ってきた
「すみません!待たせてしまって...」
「いや、俺達も少し前に着いたばかりですから」
「・・・・・・」
いやブロ兄、そこで無言になったら怒ってる様にしか見えないぞ?
「...うぅ、すみません...千冬先生は遅れて来るそうです...千冬先生がいらっしゃるまで私が指示します...本当にすみません...」
ほら!見るからに落ち込んだじゃないか!
「では、私が先に入って準備するので名前を呼ばれた順番で入ってきてください...」
「一夏、こいつどうしたんだ?」ヒソヒソ
「ブロ兄のせいだよ!」
「??」
◇
「一夏君!入ってきてください!」
「はい!」
山田先生が俺の名を呼んだ、なんかいざとなると緊張する。すると俺は肩に重みを感じた、ブロ兄の手だ
「緊張することはない、ありのままの『織斑一夏』を皆に見せてやれ」
「ブロ兄...」
そうだな、確かにそのとおりだ
「ブロ兄、行ってくる!」
「ああ、行ってこい」
そして俺は教室の扉を開けた
◇
ーガラッー
外でも分かるほど賑やかだった教室は俺が入ったとたんに静まり返った
「(...すっげぇ見られてる...)」
教室にいる女子達全員の視線が俺に集中している
「じゃあ自己紹介お願いします!」
山田さん...あんたこの空気で言えというのか...!いいぜ、やってやんよ!
「皆知っているように世界初の男性IS操縦者の織斑一夏です、えー趣味は料理です、あとは...うん無いな!以上!」
ふぅー!言えた言えた!これで大丈夫だろう
「そ、それだけ?」
どうしたんですか?そんな顔をして...というか皆ポカーンとしているな、間違ったか?...あ!そうだった!
「えーと、これから宜しくお願いします!」
これだ!これで良いんだろ!?山田さん!
ーバシン!ー
「いてぇ!」
なんだ!?この頭の衝撃は!?
「もっと言うことがあるだろうが、馬鹿者」
こ、この声は!
「ゲェ!?りょ、呂布!?」
ードゴン!ー
「誰が最強の武将だ」
ねぇ、俺、頭大丈夫?モーゼさんが海を割った時みたいになってない?ねぇ
「聞いてるのか」スッ
「ひぃ!?聞いておりますとも!ええ、それはもう!ですからその凶器をお下げ下さい!」
これ以上叩かれたら洒落にならないよ!?マジで!
「まったく...」
「「「・・・キ」」」
「ん?」
先程から反応がなかった女子たちが千冬姉が入ってきた途端に動き始めた、なんか嫌な予感が...
「「「キャァァァァァァ!!!!」」」
「耳がぁ!?」
女子達が一斉に叫び出した、その威力はさながら兵器ようだ
「生千冬様よ!」
「私千冬様に会うために九州から来ました!」
「もう私死んでもいい...」
中には数人泣いていたり、倒れている人もいた。
「さすがは千冬姉...」
最強のISパイロットの称号『ブリュンヒルデ』を持つ千冬姉は全世界の女性の憧れの的だ、こういう反応をするのも納得できる
「五月蝿いぞ貴様ら!!...今日ここにいるのは皆が知っているように世界初の男性IS操縦者であり私の弟の織斑一夏だ、皆ビシバシ鍛えてやってくれ。あと...ブロリー!入ってこい!」
ーコッコッコッー
千冬姉に呼ばれたブロ兄は黙って千冬姉の隣に立った
「こいつは新しく来た用務員のブロリーだ、もう知っているかと思うが最近入ってきたばかりなので皆サポートするように、ブロリー、自己紹介しろ」
静かに教卓の前へと立つブロ兄、皆何を言うのだろうか?とブロ兄の言葉を待つ、するとブロ兄の口が開いた
「俺は...ブロリーです」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「「「・・・・・・」」」
・・・ん?
「あの...もしかしてそれだけ?」
「そうだ」
ーズコッ!ー
皆一斉にずっこけた、すげぇよブロ兄、ある意味尊敬しそうだ
「・・・まぁいい、以上だ、皆勉学に励むように」
千冬姉は諦めたように教室を出た、気持ちは分かるぞ千冬姉
「...えーと、じゃあ授業を始めましょうか!」
えらいぞ山田さん!こんな空気でよく「ですが」・・・ん?
「その前に来月のクラス対抗戦に出てもらう代表を決めたいと思います!誰か出たい方はいますか?」
「はーい、私は一夏君が出た方がいいと思いまーす!」
ちょ!?出たい人でしょ!なんで俺の名前を言うの!?
「私もー」
「私も...」
「私もー♪」
ああ、まずい!このままでは俺が代表になってしまう!
「納得いきませんわ!」
俺の斜め後ろの金髪の女の子が声を挙げた、いいぞ!言ってやれ!
「なんで野蛮な男が選ばれてこのセシリア・オルコットが選ばれないのです!?」
・・・ん?
「なぁ、セシリアさん?野蛮って...」
「気安く名前を呼ばないでくださいませんこと?」
...なんなんだこの子は!さっきから好き放題言いやがって...!
「おい!なんなん「一夏...」...ブロ兄?」
文句でも言ってやろうとしたらブロ兄が俺とこの子の間に入ってきた
「...ちょっと良いか?」
「...何なんですか貴方は、...まぁ良いでしょう。何ですか?男ごときが私と話せるなんてあり得ない事なのですから感謝してください」
「ああ、すぐ終わる...」
相変わらずムカつく言い方だったがブロ兄は一体何を言うのだろうか?
「お前はISに乗れることをどの様に思っている?」
「そんなことですか、下らない。...誇りに思っていますとも」
「そうか...お前たちもこいつと同じか?」
すると女子たちの殆どが首を縦に振った
「貴方は何を仰りたいのですか?」
不本意だがこの子の言うとうり俺にもブロ兄が何を言いたいのか分からない
「...ずっと思っていた、お前やこの世界にいる女達を見て何故、『人を殺せる物』を使うのがそんなに誇らしいのかと」
その瞬間教室が静まり返った、ブロ兄、それはマズイ
「...何ですって...?」
「そうだろう?テレビなんかではISは兵器だと言っていた、兵器とは戦いに使うものだ、誰と戦う?人間だ、戦って負けた人間は死ぬ。そんな代物を扱っているのにこの世の女達は平気な顔で使う、挙げ句にはそれを使える者は人より優れていると思ってISが使えない男達をお前達は見下している、確かにISは凄いが女は凄いわけではないと俺は思う、お前はどうなんだ?お前はそこまで偉いのか?」
「・・・・・・」
周りを見ると女子が皆黙ってブロ兄の話に耳を傾けていた、だがもう止めた方が良いだろう
「ブロ兄...そこまでにしよう、君も」
「...なぁ一夏、俺が間違っているのか...?」
「ブロ兄...もういいよ、ブロ兄が言いたいことは分かったから...もう止めよう?」
「...ああ」
すっかり教室は静まり返ってしまった、するとその沈黙を破るように一人の女の子が手を挙げた
「あの...私達はISに乗れるんですからISで勝負して決めればいいんじゃないですか...?」
・・・・・・・・・ゑ?
「ちょっ、何を言っ「決闘ですわ!」・・・え?」
突然セシリアさんが顔を上げて俺に宣戦布告した
「何で気が付かなかったのでしょう!そうです!私達はISというものがあるのですから、それで決めれば良いじゃないですか!」
てめっ!?この空気に耐えられないからって...!俺はISに乗って間もないんだぞ!
「そ、それでは二週間後に試合が出来るように頼んでみます」
ブルータ、いや山田さん、あんたもか!
「それではせいぜいみっともない所を見せないように練習をしてくださいまし」
それだけ言うとセシリアさんは席に座ってそっぽを向いた
「どうしてこうなった...?」
すると俺の肩にブロ兄の手が置かれた
「一夏...ドンマイ」
「...ブロ兄...」
あんたのせいだよ...ちくせう
これからどうすれば良いんだろ...
一方その頃、束はある男と連絡を取っていた
「やっほー!元気にしてたー?」
『おお束か、上手くいったか?』
「うんうん!上手くいったよー、でもさぁ...一夏君に送ったISは欠陥機だよ?しかもあの男に送ったのも最早ISとは言えないし...」
『問題ない、あやつにISなど邪魔な物でしかないからな』
「むー!酷くない?私が作ったのに...」
「おお、すまんすまん!お前は偉い子だ...」」
「えへへ♪」
「(ブロリーよお前の力を見せてもらうぞ)」