しかし、酷いタイトルだ…
オリジナルキャラクターが大量に出ます。
ご了承下さい。
トリントンから日本への道は、特に語るべき事も無く。
無事、日本へ到着した。
大阪なる港に着いた時、アマディスがこんな事を言って来た。
「ちょっと、そっちに移るわ」
と。
始めは首を傾げたが、MSデッキに空きは有るので認可した。
潜水艦の全員がゲーティアに乗り換え、京都とか言う街へ。
ヘイムダルの日本基地は、京都の中心からちょっと離れた山に有る。
ただし、京都の街は焦土と化していた。
あちこちに、MAやMSの残骸と思しきモノが転がっている。
おそらく、戦闘が有ったのだろう。
そちらへ接近すると、山が動いてハッチが露わとなった。
そして、俺達は無事ヘイムダルの日本基地へ入ったのだった。
日本基地でも、ヴィーンゴールヴと同じく18機のガンダム・フレームを建造している。
その内、17機が完成して1機は最終調整中だとか。
そんな感じの説明を、アマディスから受けていると。
「ほーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほ!!」
「ゲッ」
変わった高笑いが、周囲に響いた。
聞こえると共に、アマディスが嫌そうな声を出す。
「…どちら様で?」
「――この日本基地には、ピッタリ18人のガンダムパイロットがいた。アイツは、その中でも優秀な奴だよ。ちなみに、オレが3番でアイツが1番」
「ちょっと、何故直接聞かないのかしら!?」
その高笑いを上げた女性が、アマディスに近寄る。
その女性の第一印象は、「SAMURAI」だ。
服こそ和服ではないものの、左腰に日本刀を提げている。
銀髪の美しい髪に整った顔立ちをした美女は、現在アマディスに突っかかっている。
「そもそも、何で貴方もペラペラ喋ってんのよ!」
「あー、はいはいわるかったよ。とりあえず、コイツらに自己紹介しろよ」
アマディスは、適当に女性をあしらう。
女性は俺とスヴァハ、大駕を見るなり咳払いをして日本刀を抜き掲げて自己紹介した。
「私はカロム・イシュー! 日本をこよなく愛する、ガンダム・パイモンのパイロット!!」
「アグニカ・カイエル、ガンダム・バエルのパイロットだ」
「私はスヴァハ・クニギン、ガンダム・アガレスのパイロット。よろしく!」
「…ガンダム・グラシャラボラスのパイロット、大駕・コリンズ」
自己紹介完了。
シンプル イズ ベスト。
「適当すぎよ! もっとしっかりやりなさい!」
「分かれば良くね?」
「アグニカの言う通りだ、エセサムライ」
アグニカの言葉に、アマディスが賛同する。
「ああもう、アンタはいつもうるさいわね! ちょっとは私を立てるとか出来ないのかしら!? これじゃ、私がダメなキャラだって記憶されるじゃないのよ!!」
「いやー、オレは別にどうでも良いね。テメェがどう思われようと、オレには関係無いし。そもそも、テメェの見た目からしてエセサムライだろうが。昔の日本では、女は刀を振るわなかったらしいぞ?」
「知ってるわよそんな事! でも、私は着物を着て屋内で大人しくするなんて嫌よ!」
「嫌じゃなくて、無理だろ? テメェから好戦的性格を取ったら、冗談抜きで何も残らねェし」
カロムとアマディスが、舌戦を繰り広げている。
このまま見守っても別に良いが、俺達には時間が無いのだ。
「何も残らないとは失礼ね! 私から好戦的性格が取ったら……あれ?」
「ようやく気付いたか。それがテメェの限界だ、カロム」
「ぐぬぬ…!」
「ゴホン」
わざとらしく咳払いをして、アマディスとカロムを注目させる。
「えーっと、アンタの事は…名前で呼び捨てして良いのか?」
「勿論。その代わり、私も貴方達の事は呼び捨てにするわよ」
「了解だ。で、カロム。この『ヘイムダル』日本基地の現状を確認したい。さっき、アマディスは18人のパイロットが
俺の質問を受け、カロムは真面目な顔になる。
「――MAの襲撃を受けたわ。同時に30機のMAの襲撃を、ね」
「…30、だと?」
「ええ。当時は18機のガンダムの内、2機が最終調整中だった。私達は16機のガンダムを出してMAと交戦し、その殆どを撃破したわ。――11機のガンダムと、8人のパイロットを犠牲にして」
…成る程。
MSデッキに空きが有ったのは、そう言う事か。
アマディスは「17機が完成して1機が最終調整中」と言ったが――その
「――11機、も…?」
「…そうよ。しかも、襲撃に来た中で倒せたMAの数は29機。1機は、取り逃したわ」
「…その機体の、特徴は?」
今、俺の中に1つの推測が思い当たった。
それが正しければ、この日本基地は壊滅していたとしてもおかしくない。
「襲撃を掛けて来たMAの中では、巨大だったわ。それに反応速度が段違いで、味方に指示を送っていたようにも思えたわ。武装も異様に多かったし、プルーマの随伴数も桁違い。後は――
「…何て、事だ」
「――アグニカ?」
…推測が当たった。
間違いは無い、と思える。
巨大であり、反応速度が段違いで味方に指示を送る…つまり、より高度なAIを持っていると推察出来る。
尚且つプルーマの随伴数も桁違いな上武装も多く、ダインスレイヴなどと言う規格外兵器を使った。
どう考えても、普通のMAでは無い。
海やトリントンで戦ったMAは論外だし、ヴィーンゴールヴで俺とスヴァハが戦ったMA…「天使長」ザドキエルをも凌いでいる。
天使長の上、それ即ち――
「――カロム。よく、全滅を免れたな」
「…そこは私の功績では無いけれど、誉めたのなら少しは嬉しがってやるわ。で、一体何なのよ」
「その逃げたMAは、多分逃げたんじゃない。
「「「「は!?」」」」
スヴァハ、大駕、カロム、アマディスが驚く。
とにかく、俺は推論を述べる。
「ここからは勝手な俺の予想だが…お前達が戦い、見逃されたMAは普通のMAとは一味二味どころか十味くらい違う。俺達が倒して来た天使、天使長とは比べ物にならない。ソイツは――」
そして、俺はタブレットを取り出してMAのデータを見せる。
「『四大天使』――天使、天使長とは比較にさえならない強大かつ絶大な戦闘力を持つ…最上位のMAだ」
そう。
襲撃して来たMAが「四大天使」だとするなら、辻褄が合う。
ガンダム・フレームが11機破壊されたとしても、四大天使相手ならば納得は行く。
むしろ、よく11機で済んだモノだ。
「全滅を免れさせた司令官は、バカみたいに優秀だな。どいつだ?」
「この基地で2番目に優れたMS操縦技術を持つ、ドワーム・エリオンって奴だ。ガンダム・ベリアルのパイロットをしてる。後で紹介しよう」
「ああ。生き残ったパイロット共々、よろしくな」
「おうよ」
アマディスに約束を取り付けて、俺はカロムに向き直る。
「ふむ…仲間のMAに指示してたって事は、結構周到な奴だな。初手で月面都市を壊滅させた『四大天使』ウリエルと思われるMAは問答無用で暴れ回ってたらしいから、ソイツじゃないとして――当然ガブリエルは出て来ないだろうし、ラファエルっぽい機体は確認されてない。消去法で行くならば、この日本基地に現れた機体は『四大天使』ミカエルだ」
ミカエル。
「神の如き者」とさえ呼ばれる、魔王サタンと戦い勝利したとまで伝えられる四大天使の一角だ。
「――そんなの、デタラメだ」
「ああ、デタラメだ。だから俺はカロムにこう言っただろう、大駕。よく全滅を免れたな、って」
今、こうして日本基地が存在してるだけでも奇跡と言って良い。
「いつか戦わねばならない、とか考えると頭が痛くなってくるから止めておくとして…この基地の科学者はどこだ?」
「――あー、浦上博士とオファロン博士は…」
アマディスの口調からして…俺は大体、察しが付いてしまった。
「MA…ミカエルに殺された」
俺は頭を抱えて、溜め息をつく。
「…どうやって殺されたか、聞いて良いか?」
「どうもこうも――ダインスレイヴで一撃さ」
そして、アマディスは基地の奥を指差す。
かなり距離は有るものの、外壁がぶち抜かれてダインスレイヴ専用弾頭が突き刺さっているのが確認出来る。
「撃ち込まれたダインスレイヴは、たった1発。それでこの有り様だよ。ミカエルはオレらの布陣から基地がどこかを見抜き、そっちに向かってダインスレイヴを撃った。そして、見事にエイハブ・リアクターの建造技術を持つ天才科学者8人の内2人を殺したって寸法だ」
「一度発射されたダインスレイヴを、止める手段は無いわ。私達はただ、基地が破壊される所を見ている事しか出来なかった」
――デタラメにも程が有るだろ、ミカエル。
いや、流石は四大天使と言うべきか。
「――とりあえず、お前達がギリギリなのは分かった。しかしだ、俺達はお前達と合流してMAを狩る旅に出ようと思ってインド洋からこの日本まで来たんだ。戦艦とか、用意有るか?」
「それ何だが…博士達は、戦艦の準備をしてくれていた。だが、その途中でMAの襲撃を受けて博士達が死んだ為に完成させられない。戦艦の建造なんて、オレ達には出来ない」
ふむふむ、成る程成る程。
志半ばで倒れたものの、博士達は全ての下準備を整えていてくれたらしい。
俺は電話を取り出し、ゲーティアのMSデッキに通信する。
「マッドサイエンティスト、ちょっと来い」
『了ー解』
遠くに止まったゲーティアにいるマッドサイエンティストを、電話で呼びつける。
数分後、走ってマッドサイエンティストがやって来た。
「戦艦が建造途中だってよ。マッドサイエンティスト、ちょっと造って来い」
「よろしく、
『良ーかろう!! しかしだなスヴァハ、悪の科学者呼ばわりは止めてくれ』
スヴァハはマッドサイエンティストを軽く流し、マッドサイエンティストは少しばかり落ち込んだ様子で日本基地で建造途中の戦艦の下へ向かった。
「まあ、いつの間にか完成してるだろうさ。もう1つ…生き残ったパイロットと挨拶したいんだが」
◇
十数分後。
日本基地の応接間に通された俺達の前に、11人のパイロットが並んだ。
「じゃあ、改めて…私はカロム・イシュー。ガンダム・パイモンのパイロットよ。MAの撃墜数は、5機って所ね」
「オレはアマディス・クアーク。ガンダム・フォカロルのパイロットで、撃墜数は4機だ」
ここまでは知ってる。
本題は、この後だ。
「ドワーム・エリオン。ガンダム・ベリアルのパイロットであり、新型戦艦の艦長を務める予定だ。撃墜数は…4機だ」
艦長とパイロットを兼任とは…こやつ、出来る。
「俺はミズガルズ・ファルク。2機撃墜した所で、MAに返り討ちにされた。煙草を吸わないと落ち着かないが、大目に見てくれ」
と言いながら、彼は煙草に火を付けてニコチンを吹き出す。
なあ、受動喫煙って知ってるか?
「ゴドフレド・タスカー。で、こっちが…」
「メイベル・タスカー。夫婦で、ガンダム・フラウロスのパイロットをしているわ。撃墜数は3機よ」
夫婦で1機のMSのパイロットとは。
どうやら、フラウロスは複座式らしい。
「僕、
「…
「クジナ・ウーリーよ。ガンダム・グレモリーのパイロットをしているわ。2機撃墜よ」
み、皆様撃墜数が結構…。
「
気を落とすな、ミカエルだよその相手。
お前、よく生き残ったな。
「カサンドラ・ウォーレン…ガンダム・アスタロトのパイロットだ」
そして、これで最後か。
では、こちらも自己紹介をしよう。
「俺はアグニカ・カイエル。ガンダム・バエルのパイロットで、撃墜数は1だ」
「私、スヴァハ・クニギン。2機撃墜で、ガンダム・アガレスのパイロットだよ」
「――大駕・コリンズ。撃墜数はまだ0で、ガンダム・グラシャラボラスのパイロット」
終了。
さて、とりあえず。
「見ての通り、こっちはパイロットが3人しかいなくてね。機体を無くした奴は、後で俺達の艦…ゲーティアに取りに来い」
「好きに持って行ってね」
11機ものガンダムを失ったのは痛いが、日本基地のメンバーが合流してくれれば戦力は多くなる。
マッドサイエンティストによれば、日本基地で建造しているバージニア級が完成するまで約2日。
それまで、親睦を深めるとしよう。
オリジナル設定解説です。
オリジナルキャラクターが大量に出ましたので、紹介を。
機体に関しては、また次回に。
カロム・イシュー。
以前書いた通りで、イシュー家初代当主。
オリジナルキャラクターになります。
「四大天使」ミカエル。
オリジナルMAになります。
詳しくは次に出て来たらと言う事で。
ドワーム・エリオン。
エリオン家初代当主で、オリジナルキャラクターとなります。
ミズガルズ・ファルク。
ファルク家初代当主で、オリジナルキャラクターとなります。
ゴドフレド・タスカー。
メイベル・タスカー。
響・コフリン。
遼真・ウェルティ。
クジナ・ウーリー。
悠矢・スパーク。
「ヘイムダル」日本基地所属のガンダムパイロットで、オリジナルキャラクターとなります。
カサンドラ・ウォーレン。
オリジナルキャラクターで、ウォーレン家初代当主となります。
次回、MAがまた襲撃を掛けて来るそうです。
オリジナルMS、オリジナルMAの紹介が大変な事になりそうな予感…。