本編執筆ではなく、他の色々な下準備を行っていた為にここまで遅くなってしまいました。
後、しばらく燃え尽きてたのも有ります。
それと、オリジナルMS、MAの案の募集を終了致しました。
私の予想の13倍くらいにもなるたくさんの案を頂き、大変助かりました。
本当にありがとうございましたm(__)m
タイトルは「
最近、特殊な読み方のサブタイが続いている気がしますけど気にしては行けません。
作者は元来、中二病なので…治らないんで…。
追記:サブタイを変更しました。
厄祭戦、最後にして最大の大規模戦闘開始です。
まあ、要するに
2018年2/17追記:気まぐれに短編を書いたので、さり気なく差し込みました。
ミカエル戦より数ヶ月経ち、ヘイムダルは地球圏と圏外圏までを繋げる特殊レーザー通信網「アリアドネ」を完成させた。
これにより、MAにより通信を断たれていた各経済圏同士の通信が回復。
各経済圏のトップが一同に介して月面のガブリエルに対する緊急対策会議が大至急開かれる事となるまで、そう時間は掛からなかった。
場所は、今までMA討伐に貢献した「ヘイムダル」ヴィーンゴールヴ基地の特別会議室。
後にヘイムダルがギャラルホルンとなった際、この特別会議室は改装されてセブンスターズの会議場とされるが――それはまた、別の話だ。
SAU第十七代総理大臣、ルーベン・ハフィントン。
アフリカンユニオン第八代大統領、リンジー・フォーサイス。
第十六回アーブラウ議会代表、モーガン・ハスケル。
オセアニア連邦第三代大統領、エセリオ・プラウドフット。
加えて、ヘイムダル代表スリーヤ・カイエルの代理としてアグニカ・カイエル。
以上の5名によって、対策会議は行われた。
後に「ヘイムダル会議」として語られる歴史的会議は、休憩すら挟まれず半日程続き。
最終的な議決は――「人類が持てる全ての戦力を持って、ガブリエルを叩き潰す」事だった。
ここでこれ以外の結論が出た場合、果たして人類の歴史がどうなっていたか――それは、誰にも分からない。
ただ事実として、人類は徹底抗戦を選んだ。
人類の戦力を結集し、天使を堕とす事を目的としたのだ。
この会議の後、人類が持つ全ての戦力は宇宙へと上げられ始める。
◇
それは、遠い記憶。
B.D.0005年。
半永久機関「エイハブ・リアクター」の利権を巡る四つの経済圏による核戦争は、戦局が拮抗状態となったまま、泥沼化と長期化の様相を呈していた。
始まってから三年が経つと言うのに、世界各地では毎日のように武力衝突が起こっている。
それらを上手く回避しつつ航行する、カイエル家の持つ移動研究所「ヴィーンゴールヴ」は現在、大西洋上に在る。
そのヴィーンゴールヴには、スリーヤ・カイエルとヴィヴァト・クニギンと言う二人の科学者が座乗している。
彼ら二人は、世界に両手で数えられる程しかいない「エイハブ・リアクター」の建造技術を持つ、「天才」が付く科学者だ。
核戦争実施中の四つの経済圏が、喉からシャイタンの腕が出るほどに欲しがっている人材。
この人材を実に二人も乗せている現在のヴィーンゴールヴは、四つの経済圏に取って「宝船」と呼んで然るべき船だろう。
そんな二人の片割れであるヴィヴァトが、今何をしてるかと言うと。
「なぁーどと、いーつまで難しーい話をしーているつもーりだ? 今日ーの勉ー強はできーたのかーね?」
「うん、出来たよ」
「俺も出来たぞ」
スリーヤ・カイエルの息子であるアグニカ・カイエルと、ヴィヴァト・クニギンの娘であるスヴァハ・クニギン。
この二人に、天才科学者たるヴィヴァトが自ら授業を行っていた。
天才科学者二人の子であるアグニカとスヴァハは、割と選択の余地無く科学者となる道を選んでいた。
ヴィヴァトが五度ほど二人を試しにシミュレーターにぶち込んだ所、彼らにはかなり高いモビルスーツパイロットとしての適性が有った為、パイロットとなる道も一応存在していた。
しかし、世界中で核戦争が行われている現在にMSパイロットになったとしても、即座に戦場に投げられて使い潰されるだけだ。
特に、希望して兵士となった者は尚更。
四つの経済圏は、その全てが徴兵制を採用している。
それ故に、自分から兵士として志願して死地に赴こうと思う者はかなり少ない。
そんな者は経済圏からすれば動かしやすいコトこの上無いので、人手不足も相まっていきなり戦場にぶち込まれる可能性が極めて高い。
要は「習うより慣れろ」と言う精神だ。
そんなコトをされた者達には、基本的に二種類の選択肢しか無い。
初戦を生き残って猛者となるか、初戦であっさり逝くかだ。
そして、言うまでもなく大半が後者である。
何故やる気の有る優秀な人材の扱いがそんなに雑かと言うと、先も言った人手不足と、前線の兵の士気の低下が著しいからだ。
世界規模の核戦争が開始されて、既に三年。
目的であるエイハブ・リアクターの建造技術を持つ天才科学者達は全員が行方をくらまして久しく、今現在も続く核戦争に意味を見いだせない兵士が殆ど。
また、人類は核兵器の乱発により、地球環境を絶望的に汚染してしまった。
もう今更、後に引けないのだ。
「うーむ。二ー人とも、課ー題は完ー璧だ。今ー日はこーこまでとしーよう。後ーは好きーにしーたまえ」
ただし過ちは侵すなよ犯したら殺すぞ、と言い残し、ヴィヴァトはアグニカとスヴァハがいる勉強部屋(講義室とも言う)から退場した。
アグニカとスヴァハは、ヴィヴァトの背中を見送りつつ肩を竦める。
ヴィヴァトはこの言葉を毎回毎回言っているので、二人は完全に聞き慣れている。
そろそろ飽きてくる頃合いだ。
それに、アグニカとスヴァハは恋人でも何でも無い、ちょっと仲がいい知り合いだと思われていると言う認識である。
なので、如何に思春期の男女とは言えそのようなコトは起こり得ないと互いに思っていたりする。
なお、実際は二人とも相手のコトが気になっているのだが――相手も自分と同じコトを思っていると気付くのは、この5,6年後となる。
「――と、言われてもなあ。いい加減、やるコトも無くなって来たぞ」
「? アグニカ、例のゲームはどうしたの?」
例のゲーム。
其は、以前さり気なくSAUの港町に寄って物資を得た時にアグニカがお小遣いで購入したモノだ。
様々なマップを駆け回り、モンスターを狩りまくるゲームである。
「ああ、モ●ハンか。この前、白海竜ラギアクルス亜種を斬り殺したからやるコト無くなったんだよ」
「双剣だけでモン●ン制覇しちゃったの?」
「オイオイ、スヴァハ。俺が誰よりも双剣を上手く使えるコトは知ってるだろ?」
「うん。双剣以外の武器の使用回数が0回なのも。でも、絶対に肉は焦がすよね」
「あれは無理だ。なんでこんがり焼けるん?」
などと談笑しつつ、二人は食堂へ向かう。
現在、19時32分。
ヴィヴァトも忙しいが、その合間を縫って二人に色々と教えている。
それ故に、講義が有る日は必然的に夕食が遅くなる。
一応シェフがいるので、食事は速やかに出て来る。
講義で疲れたアグニカとスヴァハに取っては、全く以て有り難い話だ。
核兵器が乱発により汚染された地球の大地、水、空気では作物が育たない。
そのため、食事は合成食品が主流となった。
作物を育てられる地域も残っていると言えば残っているが、その地域にもいつ核兵器が落とされるか知れたモノではない。
核兵器の放射能によって地球が汚染される以前より生きている大人達は、この合成食品を「不味い」と言い切る。
それには、アグニカとスヴァハも同意せざるを得ない。
ヴィーンゴールヴの食事はシェフの頑張りでかなり美味しく作られている為、ここで食う限りはそこまで気にならないだろうが――そのシェフも、作物を使えばもっと美味しく作れるのにと語った。
「だからね、アグニカ。こんがり肉を作るには良く見ないと。感覚だけじゃこんがり肉は作れないよ」
「――肉を焼きたいが為にモンハ●データ作った人が言うと、説得力ヤバいな」
「私のハンター生活は、肉を焼くためだけに有るからね。リオレウスにもリオレイアにも出会ってない気がするよ」
「あのクソ卵クエストやってねェのか…。卵を手に持った瞬間、リオレイアが帰って来るんだよ。あれどうすりゃ良いんだ?」
本日の話題、●ンハン。
アグニカは後にガンダム・バエルに繋がる双剣で全クリしたが、スヴァハは肉を焼いているだけである。
「リオレウス&リオレイアとか、みんな見飽きてるんだよ。時代はフルフルだ。もしくはイャンクック先生」
「イャンクック? あああの、コインゲームのジャックポッド抽選で一番ザコい?」
「イエス、そのイャンクック先生だ。コインゲームはラオシャンロン出ろよと思うよな」
ちなみに、スヴァハの得意なゲームはFPS系列だ。
拳銃二丁装備でありながら、AGI全振りなので機動性が非常に気持ち悪い。
まるで白純里緒先輩だ、と言うのがアグニカの所見となる。
この戦闘法が後のガンダム・アガレスに繋がったコトを、後世のアグニカは何となく察していたり。
「――アグニカ。明日って、講義無かったよね?」
「ん? ああ、そのハズだぞ。マッドサイエンティストは忙しいし、親父も何かするらしいしな」
明日は珍しく、講義の予定も実験の予定も無い日だ。
「何をしたモンか…モ●ハン二週目か? いやー、もう一回やるの面倒だしなあ」
などと唸っているアグニカに、スヴァハがこう切り出した。
「ねえねえ、アグニカ。暇なら明日、ちょっと付き合ってくれない?」
――あの時は、結局何をしたのだろうか。
思い出そうにも思い出せず、アグニカは唸りながら考える。
「……………ダメか」
しかし、答えは見つからない。
スヴァハと過ごした貴重かつ大切な時間だったと言うのに、何が起きたのかすっかり思い出せない。
昔のアグニカが何を想い、スヴァハとどんな時間を過ごしていたのか。
気になるコトでは有るが、そんなコトを思い出した所で何が起こる訳でも無い。
そして、同じようなコトをする可能性は絶無である。
スヴァハはもう、この世にいないのだから。
生きている者が死んだ者に出来るコトは、本当に限られている。
死を弔う。
仇を討つ。
そして――その者の分まで、自分が生きる。
だが、アグニカに取って「仇を討つ」と「自分が生きる」は対極に位置するモノだ。
スヴァハはモビルアーマーたる「四大天使」ミカエルに殺された。
そして、ミカエルはアグニカのガンダム・バエルがすんでのところで撃破した。
その結果が、バエルと繋がっていない時の全身付随だ。
アグニカの父スリーヤがバエルの「阿頼耶織」システムの設定をちょっと弄ったコトで、アグニカは遠距離でもエイハブ・ウェーブの影響を受けず無線でバエルと繋がっていられる。
この技術は、スリーヤがエイハブ・ウェーブ影響下でも無線による運動を可能としたMAの「ファンネル」を解析し、それを「阿頼耶織」に応用したモノだ。
ただ、造るには精密作業が必要。
尚且つコストが高い為に到底実用には至らず、厄祭戦後にはロストテクノロジーと化したが。
そんな理論の上では有るが、アグニカはまだ生きている。
だが、ただのほほんと生きる訳には行かない。
これより死地に向かう。
ヘイムダルの一員として、ガンダム・バエルのパイロットとして、己が責務を果たさなければならないのだ。
「ここにいたのか、アグニカ。もうすぐ『サロモニス』出航だ、移乗してくれ」
などと考えていると、アグニカの下に宙陸汎用戦艦にして「ヘイムダル」の旗艦でもあるバージニア級戦艦「サロモニス」の艦長、ドワーム・エリオンがやってきた。
今日は「サロモニス」を衛星軌道上の「グラズヘイム」に上げ、月面にいる「四大天使」ガブリエル討伐の為の部隊編成を行う日だ。
「ああ、今行く」
アグニカは胸ポケットに入れた、自分とスヴァハが写った写真に服越しで触れ――ドワームに続き、サロモニスに向かって歩き出した。
◇
宇宙へ上がった戦力の全ては、地球の衛星軌道上に在る「ヘイムダル」の基地「グラズヘイム」へ集結した。
ただし、たった1つの基地に人類の全戦力を収容する事は出来ない。
その為にグラズヘイムはもう1つ造られ、同じく地球の衛星軌道を回る事となった。
各経済圏が持っている戦力を合わせた人類の全戦力は、実に膨大だ。
MSは余裕で400機越え、ダインスレイヴは200基くらい、戦艦は40隻にも及んでいる。
また、各経済圏の中にはガンダムを保有する所やガンダムに似せて造られた機体を量産してる所なども有った。
SAUは、「ASW-G-43 ガンダム・サブナック」。
オセアニアは、「ASW-G-16 ガンダム・ゼパル」のエイハブ・リアクターを再利用して建造された「ASW-G-73 ガンダム・ミシャンドラ」と、ガンダムに似たロディ・フレームの機体「マドナッグ」を所有していた。
著作権侵害、とか言いたいが今は戦力が少しでも欲しいので許容する事としよう。
「『マドナッグ』に『ガンダム・ミシャンドラ』ねえ…よくもまあ、あそこまででっち上げたな」
各経済圏から送られて来た機体データを、小型デバイスの「ハロ」を通じて見ながら、俺はそう呟いた。
いつもはタブレットで確認するのだが、各経済圏からのデータが多すぎて容量オーバーした為に簡易AIを搭載した小型デバイス(マスコット?)のハロを通じてデータを確認している。
『アグニカ。ドウシタ、ドウシタ』
「――いや、何でも」
ハロに適当な返事をし、思案する。
今、人類が持つ戦力のほぼ全てが地球の衛星軌道上に存在するヘイムダルの基地「グラズヘイムⅠ」と「グラズヘイムⅡ」に集結している。
後は、月面の「
「確かに、よくパクっているがな。73番目の悪魔を持って来たセンスに関しては賞賛出来るが、所詮はパチモンだ。本当の力には及ばぬよ」
「――レオナルドか」
集った膨大な戦力に戦慄していると、俺の側に変態芸術家ことレオナルド・マクティアがやって来た。
「何の用だ?」
「――スヴァハ嬢については、残念だったな」
「…笑いに来たか? それとも、貶めにか」
「まさか。内心、スヴァハ嬢を守れなかったキミを恨む気持ちが無いと言えば嘘になる。だが、貶めも笑いも責めもしない。あの場にいたのが私であろうと、結末は変わらなかっただろうからな」
この変態芸術家は、スヴァハに何回か花を贈っては一蹴されていた。
本人は「美には愛でるモノだけでなく、眺めてこそ美しいモノも有る」と言っていたが――
「だが、忘れるなよアグニカ・カイエル。キミに取って、最も大切であろう者を犠牲としたのだ――此度の『
そして、変態芸術家は去って行った。
戦力を改めて確認し、拳を握り締める。
「――言われるまでもない。俺の全身全霊全力全存在に賭けて、作戦は成功させてみせる。例え、悪魔に魂まで取られるとしてもな」
もとより、その程度の代償は覚悟している。
スヴァハは笑ってと願った――なら、消え去る寸前も不敵な笑みを浮かべてやろうじゃねェか。
「さあ、大天使を殺す時だ。始めよう――人間と天使の大戦争、その最終局面をな」
◇
出撃した全ての艦隊は、月をダインスレイヴの射程圏内へ入れた。
MSも全てが展開完了し、一触即発の状態となっている。
グリニッジ標準時、午前0時0分0秒。
この時この瞬間を以て、深々と歴史に刻まれる人間と天使の殺し合い――後に「厄祭戦」と言われる戦いの最終作戦、「
『聞け! この場に集いし全ての人類よ! 俺はアグニカ・カイエル、ヘイムダルの一員である!』
この戦いの後、ヘイムダルを元に結成される組織「ギャラルホルン」の最高幕僚長を勤める者――アグニカ・カイエルの演説から、この作戦は始まる。
『諸君らの知る通り、この「
敵の数は、およそ100機越え。
数でこそこちらが勝るが、何せ基本性能が段違いなのだ。
人類は、この最大最後の会戦で多くの命と戦力を失うだろう。
『今ここに集った戦力が、人類の持てる戦力のほぼ全てである! 我らの勝敗は、それは人類の勝敗と同義だ! 我らが敗北したならば、人類は滅びる! ――俺もまた、MAによって大切な人を喪った。ここにいる者の中には、家族や友人…大切な者をMAに殺された者も少なくないだろう。それが全世界に広がるか否かは、俺達の働き如何だ。俺はもう、大切な人を喪いたくない。いや、喪わせたくない』
アグニカの声は、次第に小さくなる。
が、その声はむしろ今までよりも大きく世界に響いていた。
『その為に、ガブリエルを討伐する。そして、人類の未来を取り戻したい。全ての人類が、笑って暮らせる世界を取り戻す為に。感傷的だと、
静寂に包まれ、エイハブ・リアクターの駆動音のみが響く中で。
アグニカは、静かに月を見据えた。
『――世界を、人類を救いたい。お前らは、どうだ?』
一瞬の間を空け――世界が、揺れた。
演説を聞いていた者が皆、叫び声によってアグニカに応えたからだ。
その声の中で、アグニカは不敵な笑みを浮かべ。
『なら、世界を救う英雄になろうじゃねェか!! ここにいる者達、誰もが英雄だ!! 何せ、圧倒的な戦力差をもろともせずに突撃するバカばっかりなんだからな!! 勝算は約30%、想定損失戦力は約80%! 敢えて言おう、クソゲーであると!! がしかし、
やまぬ叫び声の中、アグニカは最後に宣言した。
『「
ダインスレイヴ隊の全員が、一斉に引き金を引く。
同時に、ガブリエルを守るMA達がビーム砲を斉射して来る。
――最大最後の総力戦が、始まった。
◇
「――始まったか」
地上のヴィーンゴールヴ、その特別会議室には四大経済圏のトップが集っていた。
数分前の作戦開始時刻から始まったアグニカ・カイエルの演説は、この会議室にも響き――全員が、静聴した。
だが、ダインスレイヴの一斉射とビーム砲の応酬が始まって以降は、全員がモニター越しに戦闘を見守っている。
「…以前、彼らがトリントンへ足を運んだ際。彼らに『根性も覚悟も足りん』と言った事がある」
「――はあ」
ふと思い出したように、オセアニア連邦のエセリオ大統領は言った。
「手厳しいご意見ですな、エセリオ大統領」
「そうかね? 私はただ、感じた事を口にしたに過ぎんよ。あの時の彼らには、『生きる覚悟』と言うモノが足りていなかった。『戦う覚悟』は有ったらしいが、そんな事ではすぐに死ぬだけだからな。どれだけ汚くとも、何が何でも生き抜く意志が無ければ、
他の経済圏のトップも、一様に噛み締める。
経済圏の首都は、例外なくMAの襲撃を受けて多大なる被害と犠牲を出している。
だが――エセリオ大統領は、笑みを浮かべた。
「最も、彼は違ったようだがな。心から守りたいと思える人を得て、それを守る為に戦った。結果としては守り切れなかったとしても、その行為を出来た者はあまりに少ない――いや、いなかったやも知れん。彼ならば、この世界を救えるだろう」
確信を持って、エセリオ大統領はそう述べた。
それに対し、他の経済圏のトップ達も笑う。
「ほほう、貴様がそこまで認めるとは。先の会議でも、奴はただならぬモノを感じさせたしな。アグニカ・カイエル――記憶に留めるに足る男か」
「ああ、是非とも記憶しておくが良いぞ。歴史に名を残す、伝説の英雄となるコトだろうさ」
「エセリオ、モーガン。話はそこまでにしておく事だ。此度の戦は、人類の総戦力を動員した文字通りの総力戦。我らには祈る事しか出来ぬが――勝とうが負けようが、その結末を最後まで見届けよう」
そして、何事もなかったかのように首脳達は視界をモニターに戻した。
聞き耳を立てていたスリーヤの頭からは、「伝説の英雄となるだろう」と言うエセリオの言葉が離れなかった。
それが誇るべき事か、はたまた嘆くべき事か――スリーヤには、
◇
初手で放たれたダインスレイヴは、MAを4機撃破するに留まった。
だが、問題ない――
『全軍、槍の構えにて吶喊! MAは、1機たりとも逃さず撃破せよ! ガンダム各機は左右、上下に展開して量産機等の援護! 泣いても笑っても最後の戦いだ、出し惜しみはするな!』
ガンダム・ベリアルで出撃したドワームが、全軍へと大まかに指示を出す。
『要するに、好き勝手やって良いけどとりあえずMAを叩けってコトね』
ガンダム・パイモンに乗るカロム・イシューが、ドワームの指示を要約。
『
ガンダム・アスモデウスを操るフェンリス・ファリドが、ドワームにツッコミを入れる。
『そう言うな。自由に動けるのはありがたい』
ガンダム・キマリスのクリウス・ボードウィンが、フェンリスの厳しい言葉を流し。
「――お前ら、真面目にやれよ。せっかく頑張って演説したんだからな」
ガンダム・バエルを駆るアグニカ・カイエルが、全軍を叱咤した。
それを受け、全軍が全身全霊を賭けMAとの交戦を始める。
72機が建造されたガンダム・フレームだが、この戦場にまで辿り着いたのは41機。
31機のガンダムは、既に天使の手で破壊された。
これにヴァルキュリア・フレーム9機と人類の所有するMSの全てを追加したものの、「四大天使」ガブリエルの居座る天使の本拠地たる「
『無謀だ。死にに行くようなモノだ』
オセアニア連邦がガンダム・ゼパルを改修した機体である「ガンダム・ミシャンドラ」が、バエルと接触する。
「――ラーペ・グラン少将、だったか。ああそうさ、通常ならば無謀極まりない愚直な愚策だよ。がしかし、戦力を小出しにした所で意味は無い。全戦力を以て強行突破するのが、この戦場での最適解になる」
『そんなコトは分かっているのだ。――「
オセアニア連邦の全MS隊を率いるその男が持ち掛けて来た話は、至極単純な確認事項だ。
「ああ。先も言っただろう――俺はこの
『――良いだろう。サイラス大佐!』
『何事だ、グラン少将』
全身の砲門を撃ち放ちながら、1機のガンダムがアグニカ達に近寄って来た。
ASW-G-43 ガンダム・サブナック――SAUのMS全隊を指揮する、サイラス・セクストン大佐の機体。
ラーペは簡潔に、サイラスに作戦変更を提案する。
『ふむ。ヘイムダルよ、汝らの先行を認めその援護をしてやろう。ただ、何機かガンダムを置いて行け。討って出て来たモノは此方で片付けるコトになる、我ら2機のガンダムのみでの戦線維持は困難だからな』
「感謝する、大佐。聞け、ヘイムダル!」
戦闘しながら、アグニカはまずヘイムダルメンバーからの報告を受ける。
「響、悠矢、レグロ。データと予測演算は?」
『終了しています。スグルドの結論としては、このまま全軍で突っ込めば戦力の約83%を損失します』
未来の戦局予測システム「スグルド」を搭載したガンダム・エリゴールのパイロットであるレグロが、そう報告。
同時に、データ収集に特化したガンダム・ヴァッサゴのパイロットの悠矢が、無言で全軍に最新の全MAデータを送信した。
戦術予測システム「プリディクション」を使うガンダム・ヴァレファールの響も、続いて報告する。
『敵はまだ、余力を残している。あの花園には、ガブリエルは勿論「天使長」ザドキエルとハシュマルがそれぞれ1機ずつ待機している。直に外へ出て、戦場へと躍り出るだろう。ザドキエルの機動性は、宇宙でこそ真価を発揮する――あれは、私達の中でもよほどでなければ抗えないだろうな』
それらの報告を受けながらも、バエルはMAを1機両断。
アグニカは、数瞬のみ考えて。
「ヴァッサゴ、グレモリー、ウヴァル、ブエル、マルコシアス、オロバス、アンドラス、バティンは残って
『了解!』
間髪入れず、全員が頷き行動を開始した。
残るメンバーは即座に散開して各機の援護に回り、突撃メンバーは長蛇の陣を組んで天使共の群れをすり抜けて行く。
そしてそれを、ラーペやサイラス達の経済圏軍が援護する。
『任せる』
『必ず、ガブリエルを倒すのだ』
「――誓おう」
彼らが交わした言葉は、ただそれだけ。
ガンダムとヴァルキュリアは月面へと突撃し、立ちはだかるモノを凪ぎ払って行く。
『サロモニス、前進せよ!』
『はっ! クラウ・ソラス照準、放て!』
ドワームの指示で最後のバージニア級汎用戦艦サロモニスが前進し、虎の子の片割れをぶっ放す。
それは、月面のミサイル発射管を破壊しながら「
その扉から――何かが幾つか、飛び出した。
『新型MAだ、気を付k――!?』
『む、あれは…』
『ほう?』
そこから飛び出したモノは、複数有った。
其は、あらゆる防御どころかビーム砲さえもかなぐり捨てて全身にバーニアを搭載したザ・高機動と言うべきMA。
其は、40mもあるであろう人型のMA。
其は、20m級に収まって剣を携えた人型のMA。
其は、腕を肩からも生やした一際大きな威圧感を放つMA。
其は、基本形を取りながらもそれを極めたMA。
メタトロン、アサエル、マスティマ、ザドキエル、ハシュマル。
前者の3種は5機ずつ、後者の「天使長」は1機ずつが出現した。
「四大天使」ガブリエルを守る最後の砦――それこそが、この5種のMAである。
『ッ!』
長蛇の陣の戦闘を進んでいたバエルが、メタトロンの攻撃を受けて月面へと落ちる。
メタトロンがバエルの背後に回り、バエルを叩き落とした――それは、バエルと肉体を同調させるアグニカさえ残像を捉えるのが精一杯な速度だった。
その場から瞬時に離脱してメタトロンの追撃をかわしたバエルは、メタトロンと打ち合い始めながら高速で飛び回る。
「『当たらなければどうと言う事は無い』を体現した機体ってコトか――ガンダム・フレームが速度をウリにするなら、それを上回るモノを造ろうって魂胆かガブリエル。随分、必死なコトだ」
バエルを駆るアグニカは、一瞬でも反応が遅れれば終わる戦いの中でそう悪態をつく。
しかし、その打ち合いは長く続かなかった。
アスモデウスとキマリスが、バエルと打ち合っていたがために隙を生んだメタトロンを叩き落としたからだ。
『これは任せろ』
『ガブリエルの下へ行くと良い、アグニカ』
アグニカはバエルの左手を2機に差し出してピースした後、MA達が出て来た穴に迷わず飛び込んだ。
メタトロンはすぐさま飛び上がり、アスモデウスとキマリスに襲い掛かった。
『ふっ!』
『はっ!』
しかし、アスモデウスの槍とキマリスのサーベルが神速で振るわれた事によって撃沈した。
『ああッ、く…!』
メタトロンの1機に、バリシア・オリファントのガンダム・ガミジンが叩き落とされる。
武器は遠い月面に落ち、一時的に動きが止まったガミジンをメタトロンが攻撃する。
ガミジンは左腕全てと右腕半分、コクピットハッチ、バックパックと両足を粉砕された。
『があああああ!!』
『バリシアさん!』
パイモンが刀を振るが、メタトロンはそれを当たり前のようにかわしてパイモンを突き飛ばす。
しかし――この隙こそが、メタトロンの致命的な隙となる。
『 』
『後少し、持ちなさいガミジン――!』
メタトロンがパイモンに気を削がれた瞬間、ガミジンは右肩からワイヤーアンカーを射出してプロトダインスレイヴこと「ユーミル」を回収。
アンカーを引き金に引っ掛け、半分失われた右腕で強引に月面へ固定した。
ガミジンのコクピットの真正面に、ユーミルの排熱口が来る。
『 』
『終わりよ!』
引き金が引かれ、超高熱の後方排熱がコクピットを焼くと同時にユーミルの弾頭が発射された。
装甲を捨て去ったメタトロンに、これを防ぐ手段は無く――身体に大穴を開けられ、爆発する。
『――バリシアさん…』
超高熱の排熱をモロに食らった剥き出しのコクピットには、パイロットの姿は見られない。
そこにはただ、天使を道連れにした悪魔の死骸のみが残されていた。
『ッ…!』
40m級のMA「アサエル」が、アスタロトを殴り飛ばす。
アスタロトが岩盤へ叩き付けられ、その隙に追撃しようとしたアサエルをヴァルキュリア・フレームの1機が攻撃した。
V02-0621 ゲルヒルデ。
ヴァルキュリア・フレームの1機にして、ヴァルキュリア・スピアーを主武装とする高機動型MSだ。
ゲルヒルデに向けて、アサエルが腕を振る。
しかし、ゲルヒルデの曲面装甲には傷程度しか付けられなかった。
ゲルヒルデの槍が突き出され、アサエルの頭部に突き刺さる。
狼狽えたアサエルを、別方向からのダインスレイヴの一撃が貫いた。
V03-0907 オルトリンデの放った、ダインスレイヴである。
『――、まだ…!』
アスタロトが飛び上がり、近くにいたダンタリオンと合流。
次々と襲い掛かるプルーマを蹴散らし、縦横無尽に飛び回る。
『「
『――了解!』
そして、彼らは敵に突撃した。
◇
「
ハニエルと言うプルーマを大型化したようなMAを1機撃破し、先へと進んで行く。
『――懐かしいモノだな、アグニカ』
「…いきなりどうした? 俺ら、こんな所に来た覚えは無いが」
『いや、そう言う意味じゃねェ。こうしてお前と並んで戦うのは、大分久しぶりだと思ってな。こんな場所で、悠長に話してるのもどうかと思うがな』
思い起こすかのように、フォカロルのパイロットであるアマディスは言う。
「ここにスヴァハがいれば、完璧だったな」
『――アグニカ』
「オイオイ、そんな声出すなよ。…死者は生き返らない。例え、現代の技術を以てしてもな。だから俺は、スヴァハみたいに殺される奴がいなくなるよう戦ってるんだ。俺はここで死ぬかも知れねェが、その先に十数億の笑顔が有るならそれで良い」
アグニカのその言葉を聞いて、アマディスは何となく感づいた。
――アグニカ・カイエルは、生きる意味を見失っている。
何せ、アグニカはスヴァハ・クニギンを絶対に守り抜きたいが為に戦うと決めたのだ。
そのスヴァハが殺されてしまえば、アグニカに戦う意味はなくなる。
そこから目を逸らして気づかぬよう、アグニカは「世界を救う為」と言う戦いの意味を掲げた。
だが――そこに、アグニカが本当に守りたかった
『アグニカ、お前――』
「ッ、来るぞ」
アマディスの次の言葉は、アグニカによって遮られた。
最後の扉が開かれ、一際広い空間が露わになる。
その中には、1機のMA。
『「四大天使」ガブリエル…!』
言わずもがな、そこにいたのは「
「四大天使」の一角、全てのMAの母たる存在。
――「
『 』
そのガブリエルの周囲には、大量のダインスレイヴが備えられている。
『やべッ!』
「かわせ!」
ダインスレイヴが、侵入者に向けて放たれる。
バエルとフォカロルはかわしたものの、ブリュンヒルデはかわしきれずに木っ端微塵に破壊された。
『テメェ…!』
「――行くぞ、アマディス!」
バエルが二振りの黄金の剣を構え、ガブリエルに突撃する。
それに並んで、フォカロルが全火砲をガブリエルの周囲に集中。
備えられたダインスレイヴを、残らず破壊する。
『 』
『うおッ!?』
ガブリエルのワイヤーブレードが振られ、フォカロルを突き飛ばして背後の壁に叩き付けられた。
「アマディス!」
『まだまだ!』
フォカロルは近接武器「バスターオール」で、ガブリエルのワイヤーブレードと打ち合う。
突撃したバエルは、ガブリエルが驚異的な速度で大量生産するプルーマに足止めされている。
「クソ、速すぎる…これが、マザーMAの得意技って訳か!」
『――ッらァ!』
ワイヤーブレードを弾き返したフォカロルは、ガトリングを撃ってバエルのサポートへ回る。
『オレが隙を作る。その間に、ガブリエルを殺せるか』
「ああ、やってみせる」
『――じゃ、後は任せたぞ』
「――任せろ」
そんな言葉を最後に、フォカロルは全武装を展開してガブリエルに肉薄した。
バエルは上下左右に回転しながら、群がるプルーマを全て残らず叩き斬る。
『 』
『食らえ、クソ野郎ォァア!!』
アマディスが引き金を引くと、フォカロルに載せられた全ての武装が一斉に火を吹いた。
それは全て、ガブリエルに直撃して行く。
『 』
弾幕の嵐を浴びながらも、ガブリエルはワイヤーブレードを振る。
1本がフォカロルの背後から突き刺さり、もう1本はフォカロルのコクピットを貫いた。
『があァアアア…!!』
『 』
胸から下を引きちぎられながらも、アマディスはフォカロルを動かす。
コクピットに刺さったワイヤーブレードのワイヤーを左手で掴み取り、右手のバスターオールで斬り落とした。
『あ』
そこで、アマディスの意識は途絶えた。
ガブリエルが頭部ビーム砲を撃ち、フォカロルのコクピットを焼き尽くしたからだ。
『 』
火器に残された弾薬に引火した事で、フォカロルは大爆発を引き起こした。
爆煙はガブリエルを覆い、その視界を奪った。
そして――それこそが、アマディスの生み出したかったガブリエルの隙。
アグニカは、決してその隙を見逃さない。
バエルがガブリエルに張り付き、その腕に黄金の剣を突き刺す。
続いて攻撃しようとしたが、ワイヤーブレードによって弾き飛ばされた。
「クソがああああ!!」
バエルの姿勢制御をしつつも、アグニカは歯噛みする。
殺せなかった。
アマディスがその命を賭けて生んだガブリエルの隙を、上手く付けなかった。
『 』
ガブリエルは、確実にバエルを捕捉した。
既に1対1――普通に考えて、バエルに勝機は無い。
同じく「四大天使」であったウリエル、ミカエルに比べればガブリエルの戦闘力は低い方である。
とは言え、ガブリエルは腐っても「四大天使」の一角。
その力は強大であり、たかがガンダム1機では及ぶべくもない程だ。
「――フッ、それがどうした」
その事実を、アグニカは鼻で笑い飛ばす。
そんなコトは百も承知だ。
今までの戦いで、敵が自分より強いなんて散々思い知らされて来た。
元より、総合的な戦力ではMAが上。
人類全ての戦力を投入したこの「
だからこそ、アグニカは
奇跡とは運命のイタズラ、神の気紛れだ。
だが、
だったら、奇跡が起こるよう自分の全てをこの一戦に賭ける――作戦前、そう決断したのだから。
「最期だ。ソロモン王の大悪魔バエル、俺の契約者よ。俺の魂を引き換えにして――俺に、あの
アグニカの言葉を聞き入れたように――いや、実際に聞き入れたのだろう。
ガンダム・バエルの双眼が赤く輝き、機体が過剰エネルギーを完全に解放した。
「ぐう、が――ハッ。そんじゃあ、殺すぞ」
『 』
ガブリエルも、完全に臨戦態勢へと入った。
戦いがガブリエルの本領だとは言い難いが、5基のエイハブ・リアクターがもたらすパワーは侮り難いモノだ。
それを些事だと嘲るように。
オリジナル設定解説のコーナー。
ルーベン・ハフィントン
SAU第十七代総理大臣。
リンジー・フォーサイス
アフリカンユニオン第八代大統領。
モーガン・ハスケル
アーブラウ議会第十六回代表。
ハロについて。
案の定、存在しています。
機能としては、OOに於けるハロに近いです。
UGR-G74 マドナッグ
全高:17.3m
本体重量:35.8t
動力源:エイハブ・リアクター×2
使用フレーム:ロディ・フレーム
武装:90mmマシンガン×1
グレイブ・シールド×1
ヒート・チョッパー×1
ハルバード×1
ダインスレイヴ×1
概要
ロディ・フレームのMS。
ガンダム・ミシャンドラと共に、オセアニア連邦が開発したガンダムに似せて造られた機体。
ガンダムの残骸を解析し、それを元に量産したパチモン。
要はにせガンダム。
エイハブ・リアクターを2基搭載しているが、これは言わば「ダブルリアクターシステム」なのでオリジナルの「ツインリアクターシステム」のように同調はしていない。
僅かな数が生産されたが、現在となってはその全てが失われている。
Astray Noirさんから頂いた案を元に、設定しました。
名前は「ガンダム(GUNDAM)」の逆さ読み「マドナッグ(MADNUG)」とのことです。
ASW-G-73 ガンダム・ミシャンドラ
全高:20.3m
本体重量:37.5t
動力源:エイハブ・リアクター×2
使用フレーム:ガンダム・フレーム
武装:ハルバード×1
90mmマシンガン×2
ダインスレイヴ×1
概要
ラーペ・グランの専用機。
京都に残されたガンダム・ゼパルを回収したオセアニア連邦によって、建造した。
これ以外の残骸は使用不可能になっていたモノが殆どだった為、武装はかろうじて原型を留めていたダインスレイヴとロディ・フレームの汎用武器が使われる。
名前の由来は、創作上で「ソロモン七十二柱」に於ける第七十三位の悪魔とされる「ミシャンドラ」から。
既にゼパルが消えた事、ミシャンドラがあくまで創作された悪魔である事から、この機体には悪魔が宿っていない。
秋津秀久郎さんより頂いた案を元に、設定しました。
ラーペ・グラン
「ガンダム・ミシャンドラ」のパイロット。
オセアニア連邦軍の少将で、オセアニア連邦MS隊の隊長。
セリフには必ず「だ」が含まれる。
ASW-G-43 ガンダム・サブナック
全高:20.2m
本体重量:55.1t
動力源:エイハブ・リアクター×2
使用フレーム:ガンダム・フレーム
武装:イチイバル×1
ライフル×1
アサルトナイフ×1
マシンガン×2
爆導索×2
ホルスターシールド×4
マイクロミサイル×8
概要
サイラス・セクストンの専用機。
全身に火砲を搭載した、制圧を得意とする機体。
イチイバルはダインスレイヴを運用可能なクロスボウで、普段は左腕に装着されている。
また、両肩や両腰など全身にミサイルポッドが取り付けられている。
6基ものサブアームによって各武器への補給を行いつつ、ホルスターシールドで防御も行う。
ただ、補給はサブアームありきな為に破壊されると補充が出来ず、重量過多になった事でガンダム・フレームの持ち味である機動性が失われた。
これにより、味方機による支援に頼る場面が多い。
名前の由来は、ソロモン王直属の使い魔「ソロモン七十二柱」に於ける序列第四十三位の悪魔「サブナック(サブナッケ、サブノック、サヴノック、サブラック、サルマクとも)」から。
サブナックは50の軍団を率いる、地獄の侯爵だとされる。
一風の陣さんより頂いた案を元に、設定しました。
サイラス・セクストン
「ガンダム・サブナック」のパイロット。
階級は大佐で、SAUのMS全隊を率いる。
メタトロン
パニックさんとorotidaさんより頂いた案を元に、設定しました。
対ガンダム・フレーム戦用MA。
ビーム砲、プルーマ生産能力、補給機能を排除して機体の軽量化が図られている。
全身はスラスターとバーニアに埋め尽くされ、4本の腕で格闘戦を行う。
また、テイルブレードの代わりとしてヒート・ロッドが取り付けられている。
普段は、ガブリエルの随伴機となっている。
アサエル
orotidaさんより頂いた案を元に、設定しました。
ガンダム・フレームに似せて作られたMA。
40m越えの巨体で有り、胸部と腰部、頭部にビーム砲を内蔵する。
背中には巨大な翼が有り、空を飛ぶ事すら可能。 ただし、プルーマの生産能力は無い。
マスティマ
N-N-Nさんより頂いた案を元に、設定しました。
アサエルを生んだ後に捕獲したガンダム・フレームを解析し、ガブリエルが建造したMA。
リアクター数は1基だが、巨大な翼を持つ為に機動力が高い。
ビーム砲を内蔵した剣と、レールガンを持つ。
当然、プルーマの生産力は無い。
V02-0621 ゲルヒルデ
全高:18.5m
本体重量:30.4t
動力源:エイハブ・リアクター×1
使用フレーム:ヴァルキュリア・フレーム
武装:ヴァルキュリア・スピアー×1
ヴァルキュリア・バックラー×1
概要
「量産型ガンダム・フレーム」をコンセプトにスリーヤ・カイエルが開発した、ヴァルキュリア・フレームの2番機。
全身で曲面装甲を採用しており、被弾した際の機体の損傷を減らす事で生存性を高めている。
ヴァルキュリア・スピアーは穂先が特殊超硬合金、柄がレアアロイで錬成されており高い強度を誇る。
ただ、曲面装甲錬成と整備の難しさからガンダム・フレーム並みにコストが高くなってしまった。
名前の由来は、ワーグナーの歌劇「ニーベルングの指環」に登場する
名前の意味は、「戦いの槍」。
クルガンさんより頂いた案を元に、設定しました。
形式番号の「0621」は、「Fate」シリーズに登場するサーヴァント「クー・フーリン」の誕生日から。
V03-0907 オルトリンデ
全高:
本体重量:
動力源:エイハブ・リアクター×1
使用フレーム:ヴァルキュリア・フレーム
武装:ヴァルキュリア・ダブルブレード×1
概要
「量産型ガンダム・フレーム」をコンセプトにスリーヤ・カイエルが開発した、ヴァルキュリア・フレームの3番機。
希少極まりないヴァルキュリア・フレームの現存する1機で、高速一撃離脱戦闘を想定している。
300年後には、ジジン家のジジル・ジジンが運用。
武装は、特殊超硬合金を採用した「ヴァルキュリア・ダブルブレード」。
2本のブレードが繋がっており、分離させる事で双剣として戦う事が可能。
また、柄と柄を繋げる際に特殊なコネクトを介し、ブレードの先から弦を展開させる事でダインスレイヴ専用弾頭を運用出来るようになる。
高速で接近してダインスレイヴを撃ち、そのまま撤退(緊急時は双剣で対応)するのが主な戦闘法。
名前の由来は、ワーグナーの歌劇「ニーベルングの指環」に登場する
名前の意味は、「剣の切っ先」。
形式番号の「0907」の由来は不明。
V01-0206 ブリュンヒルデ
全高:18.6m
本体重量:30.9t
動力源:エイハブ・リアクター×1
使用フレーム:ヴァルキュリア・フレーム
武装:ヴァルキュリア・ノートゥング×1
ヴァルキュリア・グラーネ×1
概要
「量産型ガンダム・フレーム」をコンセプトにスリーヤ・カイエルが開発した、ヴァルキュリア・フレームの1番機。
機体コンセプトは「ガンダム・ベリアル」が参考とされており、ヴァルキュリア・ノートゥングはベリアルのグラムと同じ形状である。
ヴァルキュリア・グラーネは背部に在る2枚の翼に似たウイングが特徴のバックパックで、背中から分離させて展開させれば、機動戦士ガンダムSEEDに登場するジャスティスガンダムのような戦闘も可能となる。
名前の由来は、ワーグナーの歌劇「ニーベルングの指環」に登場する
名前の意味は、「戦いの甲冑」。
形式番号の「0206」は、「Fate」シリーズに登場するサーヴァント「ブリュンヒルデ」の声優である能登麻美子さんの誕生日から。
ハニエル
daipinさんより頂いた案を元に、設定しました。
ガブリエルが侍らせる、護衛用MA。
武装はプルーマとほぼ変わり無いが、大型化と共にビーム砲が追加されている。
ガブリエルのデータは、また次回にでも載せます。
厄祭戦の最終作戦「
人がバタバタ死に、悪魔がバタバタ消えていきますね…。
ちなみに、最終作戦の名は言わずもがな北欧神話の最終戦争「
ラグナロクに於いて、光の神ヘイムダルは奸計の神ロキと相討ちになると予言されています。
つまり、作戦名は作戦に参加した全員が死ぬとしてもMAだけは殲滅してやると言う意味を持ちます。
次回「
また特殊読み…orz。