鉄華団のメンバーが1人増えました《完結》   作:アグニ会幹部

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これは、作品を執筆し終えた私こと作者が、作品を振り返って行く全体の後書きのような何かです。

別に、読まなくても問題は有りません。

完結した状態でこの作品ページを開いた物好きな皆様の中で「後書きから読む派」な方は、ネタバレ過多の為、全てを読み終えてから閲覧される事をお薦めします。


30,000字超えました、草バエル。
まあ、書き忘れた余談とか有りそうですけどね。
検閲とかは全くしてません、一気に書ききりました。


おわりに
後書き


おはようございます/こんにちは/こんばんは。

 

私、本作を書きましたぐだぐだ凡夫のNT(ニュータイプ)oz(オズ)と申します。

こんな名前を名乗っていますが、空間認識能力は著しく低いし敗者になりたい訳でも有りません。

あくまで、何となくで名乗っております。

 

――と、下らなくどうでも良い私の名前の理由は差し置いて。

まず、私がこの作品を書こうと思った経緯につきましてを記そうと思います。

 

 

時は2017年、4月2日。

本作の原作となります「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期の最終回である「#50 彼等の居場所」が放映されました。

 

放映後に於ける作品の評価は賛否両論。

「これはこれで」と言う人もいれば「クソだった」などと口汚く批判する人も少なく有りませんでした。

ただ、私の印象としては批判意見の方が多かったと感じています。

 

私がリアルタイムで見終わった後、真っ先に出たのは「成る程」と言う感想でした。

この成る程、と言う感想はあの終劇に対して「脚本家は、こう言う感じに風呂敷を畳んだのかー」と言う所を見て出たと記憶しています。

しかしながら、見終わった時に私の胸中に残ったのは大団円を迎えた後のやり切った感ではなく――消化不良感、言うなれば物足りなさでした。

 

放送終了後に2chやTwitter、まとめサイトを漁り――それから、私はこのハーメルンを開きました。

するとどうでしょう、もう最終回を待ちわびていたかのように鉄血の二次創作作品が増える増える。

数話で終わる短編から、今なお連載中の長編まであらゆる作品が立て続けに連載開始されていました。

 

その時の私は、鉄血の二次創作を書きたいと思っていたのです。

ネタが思いついたのは、ちょうど原作がMA戦をやっていた時でした。

初めに考えついたネタは書く意義を感じない脳内での陳腐な妄想に過ぎませんでしたが、原作の話が進むに連れて陳腐な妄想は肥大化して行きました。

 

私が注目したのは、アグニカ・カイエル。

 

第2期になって初めて語られた、ギャラルホルンの創設者。

ガンダム・バエルを駆り、圧倒的な力でMAを倒しまくったらしい伝説の英雄。

その名前は私以外の多くの人も気になったらしく、このハーメルンにも様々なアグニカの登場する作品が有るとか。

 

私は「バエルゼロズ」以外にアグニカの登場する作品を把握出来ていませんので、知っている方は教えて下さい。

ソッコー読破したいんで、是非ともお願いします。

アグみをもっと感じねばならないので。

 是 非 と も 。

 

…話を戻しましょう。

原作は進み、鉄華団は追い詰められて行きます。

オルガが倒れ、もはや全滅エンドしか見えなくなって来た時に私はこう思いました。

 

「アグニカが鉄華団に入ったらどうなるんだろう」と。

 

どうやら宇宙世紀で言うアムロ並みに強いらしいアグニカを、鉄華団に入れてしまえば。

全滅エンドを変えられるのでは、とぶっ飛びすぎた鉄華団救済案を脳内で描いたりしていた訳です。

そして原作の最終話が放送され、鉄血の二次創作作品が溢れかえりました。

 

「これはもう流れにノるしかねェ!!」とニュータイプ的直感を感じ、その時連載中だった(今も連載中、一時更新停止中)作品の執筆を捨て置いて筆がノるがままに第1話を書き進め。

 

最初に投稿したのが2017年、4月3日。

原作最終回放映から僅か1日と少しで、何となくのプロットと設定を固め執筆し投稿しました。

 

我ながら恐ろしい行動の速さです。

今、過去の自分にビックリしております。

そして、ここまで言えばもうお分かりでしょう。

 

 

この作品、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!

 

 

無計画にも程が有ります、これは完全にバカの所業としか言えない!

バカですね私、ハハハハハハ!!!

 

そんな訳で、実はぐだぐだのまま書き進めていました。

最初期はアグニカ…もといアラズのキャラクター性が固まっていなかったので、言動や思想は後に繋がらないモノも多いです。

後、名前だけ出てるキャラと言うコトで「オリ主」タグを付けるか否かで迷いましたが、最初はアグニカと名乗ってなかったしキャラ性は自作なので付きました。

何というぐだぐださでしょう、誉め(罵倒し)て頂いても結構ですよ?

 

とまあ、こんな感じで始まりました。

執筆する経緯についてはこの程度で述べ終わるとして、これからは細かく補足や余談、反省を交えつつ作品を振り返って行きたいと思います。

 

その前に、1つだけ。

今作は大前提として、主人公であるアグニカ・カイエルを主軸として物語が展開しています。

この後書きでもそれを重視して、振り返ります。

 

 

 

 

まずは「CGS編」。

アグニカ・カイエルがアラズ・アフトルとしてCGSに加入し、鉄華団が結成される物語のスタート地点になります。

 

ここで、アグニカは「アラズ・アフトル」と言う名前を名乗ります。

アグニカは「アグニカ叙事詩」のせいで名が知れている為、怪しまれず働くには偽名を使うのが手っ取り早かったのです。

 

では、この偽名の由来について。

この名は、私が頭を捻らせて付けた名前です。

勿論、意味が有ります。

偽名を考える前に、まず「アグニカ・カイエル」と言う名の意味について考えました。

偽名は本名に結び付く名前にしたい、と。

 

そして、由来をこう考察しました。

アグニカ→インド神話の火神「アグニ」から。

カイエル→「皇帝」を表す「カイザー」と「カエサル」の造語。

「皇帝」としたのはギャラルホルンのトップだったからで、火神アグニの名を冠したのは熱血漢である(長井監督談)事とアグニの炎が「浄化」を司るコト(返り血に濡れた天使を浄化する?)を表すのでは、と。

 

余談ですが…この「アグニ」の名は、なかなか面白いです。

Pixivからの引用となりますが、アグニは「天則(リタ)を犯す者、悪魔を容赦なく焼き払う神でもある」とされています。

そして、鉄血で「悪魔」と言えば――そう、「ガンダム・フレーム」です。

悪魔と契約して戦ったハズの者に、何故悪魔を浄化するとされる神の名を与えたのか――ここで妄想を膨らませれば、1つの二次創作作品が書けそう。

アグニカは実はMA側だったのでは、とか。

MAを造らせたのはアグニカで、出来レースでアグニカは世界に影響を与えられるギャラルホルンのトップになったのでは、とか。

 

まあ、書きませんけどね。

もう私は疲れたんだ…。

 

それはともかく、この裏が有りまくりそうな「アグニカ・カイエル」の名を意識させられつつバレない程度の上手い名前を考えようと。

そして持って来たのが、「アラズ」と「アフトル」でした。

 

「アラズ」はテュルク神話に於ける火神の名前であり、メソポタミア神話(バビロニア神話)に在る「エヌマ・エリシュ(エアによる創造物語)」でも同名の神が登場します。

神話こそ違えどアラズは火神なので、火神アグニと関連付けさせられます。

また、バビロニア神話での「アラズ」は「祈り」を司るとされます(資料が余りにも少なく、詳細は一切不明ですが)。

よって、アラズの名は「アグニカと共通点を持つ」「ギャラルホルンが正しく機能していると祈る者」と言う2点を踏まえて付けました。

 

「アフトル」は簡単で、ロシア語で「皇帝」を表す「アフトクラトル」を短縮したモノです。

これで、「カイエル」の名と共通点を持たせられました。

 

つまり――名前こそが、最大のネタばらし。

 

アグニカ・カイエル→「火神・皇帝」

アラズ・アフトル→「火神/祈り・皇帝」

上手く訳せば、一発で正体判明って寸法です。

いつぞや感想で「『アラズ・アフトル』は『祈りの皇帝』って意味では?」と言われた我が同胞(アグニ会会員)がおられましたが、正解でございました。

500アグニカポイント進呈。

 

 

このCGS編では、アラズ(しばらくこう表現します)は脇役に徹します。

結果こそ変わるとは言え、アラズがいなくても物語は成り立ちますので、まだ主人公と言う感じはしません。

とりあえず、アラズのいる鉄華団の空気に慣れて頂けないかなあと思って書いておりました。

 

 

 

 

続いて「鉄血編」。

鉄華団が結成され、アラズ(アグニカ)がギャラルホルンの中枢たるセブンスターズの2人に直接接触すると言う、重要ポイントの1つとなります。

 

原作と違うのは、この時点でマクギリスが「アグニカ・カイエル」について言及したコトです。

ここで、マクギリスの内に潜む狂気が垣間見えますね。

そして、ファリド家とボードウィン家の初代当主の名をガエリオが口にしています。

 

フェンリス・ファリド、クリウス・ボードウィン。

後の過去編でも出て来る方々となります。

この名前も、私が頭を捻らせました。

 

フェンリスは、ファリド家の家紋である北欧神話の魔獣「フェンリル」の別名「フェンリス狼」から。

クリウスは、ボードウィン家の家紋である北欧神話の主神オーディンの愛馬「スレイプニル」より、オーディン関連の方面で名付けられました。

ローマ神話に於いて、オーディンと同じく疾行の神であったとされる神「メリクリウス(ギリシャ神話ではヘルメスと呼ばれ、オリュンポス12神の1神として数えられる)」からです。

 

メリクリウスと言われて、プラネイトディフェンサーとか持った赤い機体が思い浮かんだのは私だけではないと信じて疑いません。

 

そんな彼らの子孫達と邂逅しつつ、鉄華団は宇宙へと飛び出して行きました。

アラズがバルバトスに乗ってマクギリスとガエリオを軽くあしらっていますが、原作で三日月が苦戦した相手を一蹴するコトでアラズ(アグニカ)の異常なまでの強さの片鱗を見せられていればと思います。

 

そしてこの辺りで、皆様が感づき始めました。

私は覚えてます、6話辺りで気付いて感想欄で言って撃たれた人がいた事を。

アナタの勇姿、この眼に焼き付けられております。

 

 

 

 

続く「テイワズ編」。

戦闘が消えて「物足りない」と思われた方もいらっしゃると思いますが、そこは流れ的にアレだったので許して下さい。

 

ここもアラズがいなくても物語は成り立ちますが、親父ことマクマードとの会話が在ります。

この会話により、アラズがどのような思想を持っているのかを少し見せたいと思って書きました。

 

 

 

 

原作でも盛り上がった「ブルワーズ編」。

しかし、ここには本作最大と言ってもいい反省点が有ります。

 

――そう、ジャスレイの殺害です。

ここでアラズは、ジャスレイを一瞥して胡散臭いと見抜き、殺しています。

しかしながら、今でこそ私は昔の自分にこう言えますよ。

 

()()()」と。

 

2期分でテイワズの内輪もめやるのが面倒だったから取った措置ですが、いくら何でも短絡的過ぎます。

面倒臭がらず大人しく内輪もめもやるか、やらないにせよもっとマシな理由つけろと。

 

そんなアホな昔の自分の所業をカバーすべく、必死こいて考えた苦し過ぎる言い訳が有ります。

それがこちら。

 

アラズはCGSに入ってから、現在の世界について調べ上げていた。

その中でテイワズについても調べて、ジャスレイが裏で暗躍してテイワズ内で急激に勢力を伸ばしていた企業を陥れていた事を知っていた。

世界の命運を左右するクーデリアの護衛を引き受けている鉄華団が、その二の舞になる事を危惧した。

速やかにジャスレイを殺害した。

 

苦し過ぎますね。

本当になんで、あんなクソみたいな理由で殺したのやら。

バイツァ・ダストで戻って、改変させたいくらいですよ全く。

 

 

そんな反省点も有りましたが、勿論良い方向で書ける事も有ります。

 

まずは何と言っても、アラズ(として)初めての専用機「テルギア・グレイズ」の御披露目。

急造品にも程が有りますが、まあ一応それなりに戦える機体となっております。

戦闘ではブルワーズのマン・ロディ相手に無双し、ここでもそのチート振りを発揮しました。

 

後、件のジャスレイ殺害時にも「アラズは銃が苦手である」と言うのを意識しています。

至近距離で撃ってますからね。

 

昭弘と昌弘の最期の会話は、原作に比べてかなり短くなっています。

書くのが面倒だった訳ではなく、名無しのマン・ロディパイロット達との差を少なくするコトで「名有りだろうが名無しだろうが、命の価値に差は無い」と言うコトを表せればと思い、こうしました。

 

最後にはオークを成敗し、鉄華団の旅路はなおも続きます。

 

 

 

 

原作では評価低めらしい、コロニー編。

ここでは、フミタン・アドモスの生死がアラズによって左右されています。

それから、クーデリアの演説が見所ですね。

 

クーデリアとアラズがギャラルホルンの腐敗を間近で見て、改革への意志を強めます。

アラズがクーデリアを庇ったコトでフミタン死亡は避けられ、なんやかんや有ってビスケットのお兄さんが生存しています。

 

また、ここでもアラズが無双。

今度の相手は、ガエリオの操るガンダム・キマリスです。

アラズ(アグニカ)はキマリスの特性を完全理解してるので、キマリスでアラズとやり合いたい場合はクリウスを乗せる必要が有ります。

クリウスさんヤバすぎますね、と言うか初代当主どもは何かがおかしい。

 

原作からの変更点が、ラスタル・エリオンとイオク・クジャンの顔見せです。

これは、2期分を見据えての変更となります。

アリアンロッドの旗艦であるスキップジャック級大型戦艦「ファフニール」も、名前こそ出ないものの出撃していますね。

 

そして、この辺りからマッキーが壊れ始めます。

 

「武力では無く、言葉こそが最大の武器である」を、主題として据えています。

手を出す前に口を出せ、と言うコトですね。

 

 

 

 

恐らく一番短い、地球降下編。

モンタークと鉄華団が接触し、カルタ様が鉄華団と遭遇する重要な所となります。

 

アラズはここで、グレイズ・リッターから「剣」をもぎ取ります。

そして鉄華団はガエリオとアインを一蹴して、アラズはシュヴァルベ・グレイズを手に入れます。

ついでにグングニールも入手しますが、大気圏に突入しても追ってきたグレイズ・リッターにブン投げて損失。

 

そのグングニールが刺さったグレイズ・リッターがディジェ・バクラザン率いる部隊のキャンプ地に落ちて何人かが怪我したコトで、ディジェはブチ切れてエドモントンへ向かうコトとなります。

 

三日月(・オーガス)はここで、三日月を目撃。

それについて解説するアラズ(アグニカ)は、かなり複雑な気持ちでしょう。

霞んだ三日月を見たアラズが、それでもなお「綺麗」だと思える――そんな自然の情景を通して、アラズはチートながらもマトモな感性の持ち主であるコトを表せていた…ならいいなあ。

 

 

 

 

1期分のクライマックス、地球編。

この辺りから、オリジナル機体が増えて行きます。

 

まずはガンダム・パイモン。

セブンスターズ第一席「イシュー家」に伝わる、サムライガンダムでございます。

これを出した理由は、原作で決闘を挑むカルタ様に疑問を感じたからです。

 

どんな疑問かと言うと、真正面から戦えば負けると分かっているのに何故愚直に仕掛けたのか。

 

カルタ様はイオク様と違って有能なので、何の勝算も無しに挑むハズが無いと。

その為、過去編に向けての顔出しも含めてガンダムを連れ出しました。

 

しかし、ガンダムを持って行ったは言いもののその程度ではアラズとは渡り合えません。

黄金の刀にも大きなバックパックにも恐れず、性能の劣るテルギア・グレイズで完封しやがりました。

パイモンの装備上、バエルと同じくパイロットの技量がそのまま戦闘力に反映されますので――カルタ様も上手く動かせているんですが、やはりアグニカやカロムと比べると…。

 

なお、この戦闘にも反省点有りです。

カルタの救いを求める声を接触通信で聞いたアラズが、一瞬攻撃を躊躇う描写。

あれは過去編でスヴァハに「助けて、アグニカ…!」と言わせるコトを前提とした伏線だったのですが、過去編ではそのシーンを入れられませんでした。

あの描写の解釈は、「心から縋る弱った声を聞いて、死にかけたスヴァハの声がチラついた」と言う感じでお願いします。

 

 

続きまして、ガンダム・ヴィネとディジェ・バクラザン。

セブンスターズ第六席「バクラザン家」に伝わるロマン機体と、その次期当主です。

ここでバクラザン家のガンダムを出したのは、原作43話での描写から。

 

バクラザン家のガンダムに、何が有ったの?

 

原作43話では、バエル宮殿で戦闘が有ります。

そこで、バクラザン家の扉が開いており――在るハズのガンダムが消えています。

これが何の意味を持つのか、当時はあらゆる推測が飛び交ったりしました。

結局原作では回収されませんでしたが、今も続いている「鉄血のオルフェンズ 月鋼」への伏線である可能性も有る為、結論を出すのは早計だとは思いますが――せっかくなので、サプライズを含めて拾おうと思いまして。

 

そんな訳で登場しましたヴィネは、正統派であったパイモンと違って変な武器を持っています。

超巨大な鎖鎌と言う、ある意味ロマンながらも実用性の低い武器がコイツの主武装です。

これを扱うには相当な訓練が必要で、ディジェは学生時代に士官学校のプログラム+初代当主リック・バクラザン謹製の鎖鎌を操る為のプログラムを二本立てでこなしておりました。

本人、死にかけてて同期のトリク・ファルクに気にかけられたとか。

 

また、もう1つの武装であるレールガンは設定が甘かったなあと反省しています。

 

ディジェ・バクラザンは、アラズを除けば初めてのオリジナルキャラクター。

名前の由来は言わずもがな、父親「ネモ・バクラザン」から流れで(?)「機動戦士Zガンダム」に登場するMS「MSK-008 ディジェ」から取っています。

なお、劇場版ではイラナイコに…。

 

ツンデレでひねくれた奴ですが、良い奴です。

宇宙ネズミやヒューマンデブリの問題を深刻に捉えており、それ故にアグニカのギャラルホルン再編と同時にヒューマンデブリ禁止条約の締結に一役買っています。

しかし、男のツンデレに価値は無い。

今すぐ去勢してCV:釘宮理恵になってから出直して来い。

 

一応設定画は作ってたりしてまして、ムキムキかつ金髪のオールバックです。

ディアッカとかギルガメッシュに酷似してますね(オイ)

 

 

後はVSグレイズ・アインがバルバトスとグシオンの2対1で行われた事、カルタ様が生存した事、ヴィネがテルギアと戦ってテルギアが撃破された事くらいでしょうか。

それ以外は原作と相違有りません。

ただ、ラストにマクギリスがグリムゲルデをアラズに献上しています。

 

それから、アグニカがギャラルホルンに対して憤り始めます。

直接的にキレたのは、この時が初めてです。

 

 

 

 

2期分は、夜明けの地平線団編をすっ飛ばして地球降下編からとなりました。

何故そうなったかは、その当時の後書きを見て頂ければ分かるかと思います。

 

アラズは、鉄華団地球支部支部長に就任。

頭特殊超硬合金のラディーチェを怪しみつつアーブラウ防衛軍を鍛え上げたり、通信で火星本部のオルガをからかったりしました。

火星のオルガも、アラズがいれば大丈夫と安心していたようですが。

 

ここで反省点。

ラディーチェの扱い、雑過ぎ。

あっさりぶち殺してますが、これには私もドン引きです。

時間を巻き戻して書き直したい…ですがもう遅いので、諦めます。

ラディーチェさんの中の人がプラモのランドマン・ロディを組んでたと知った時、少し感動しました。

 

最終的に、ガランは自爆しました。

ここは、原作と変わり有りません。

 

そして、この騒動を受けて火星本部のオルガ達が地球へやって来ます。

アラズは同時に、地球支部を解散して火星本部に戻っています。

 

マクギリスはオルガに「火星の王」の話を持ちかけますが、今作ではオルガが拒否しました。

その後も鉄華団とマクギリスの協力体制は見受けられるものの、あくまで仕事としてマクギリスの依頼を請け負っているだけです。

仕事の度に報酬は貰っているので、「鉄華団はギャラルホルンもひいきにしている」と噂が立ったりもしています。

 

 

 

 

火星に戻り、厄祭編開始です。

大体の流れは原作と変わりませんが、本作でのオリジナル設定がドッサリ出て来ています。

 

 

ではまず、セブンスターズ関連について。

セブンスターズ初代当主達と、その乗機であったガンダムの名前がここで出揃いました。

セブンスターズ初代当主の名前と乗機の設定については、私がひねり出しております。

セブンスターズのガンダムは、元ネタで位が「王」となっている悪魔を中心に選びました。

 

カロム・イシューは、ガンダム・パイモン。

名前は、日本の伝統遊戯の1つ「キャロム」から来ています。

「かるた」関連から名付けました。

 

フェンリス・ファリドは、ガンダム・アスモデウス。

クリウス・ボードウィンは、ガンダム・キマリス。

 

ドワーム・エリオンは、ガンダム・ベリアル。

名前は北欧神話に登場する人間より少し小柄な伝説的種族「ドワーフ」と、竜や蛇を表す「ワーム」を合わせたモノです。

ベリアルは大剣を携えた、割と王道の武装。

パイロットの技量が問われる、シンプルながらも強力な機体となっております。

 

ケニング・クジャンは、ガンダム・プルソン。

名前は北欧神話に登場するワタリカラス「フギン」と「ムニン」を使役するオーディンを、「鴉神」と間接的に表す際に用いられる迂言法の古ノルド語、アイルランド語の「ケニング」から取りました。

プルソンの戦闘方法は、とりあえず叩いて殴って蹴ると言う脳筋振り。

イオク様と違うのは、ケニングさんは愛すべきバカなだけで普通に有能って所ですね。

 

リック・バクラザンは、ガンダム・ヴィネ。

名前は、「機動戦士Zガンダム」に登場するMS「RMS-099/MSA-099 リック・ディアス」から取られました。

ただ、出してから「リック・ドム」と被ってんじゃねーか! と気づいたりもしました。

「ディアス・バクラザン」にしとけば良かった、と猛省中。

 

ミズガルズ・ファルクは、ガンダム・アモン。

名前は、北欧神話に登場する大蛇「ヨルムンガンド」の別名「ミズガルズの蛇」からです。

アモンは、狙撃も格闘も行ける万能型となります。

これもまた、パイロットの狙撃スキルが問われる機体です。

スヴァハが乗っても強くなりますが、アグニカが乗ると格闘武器しか使わなくなると言う。

 

 

続きまして、モビルアーマーについての設定。

これは、かなりのオリジナル設定を作りました。

原作ではハシュマル以外のMAは出ておらず、その誕生理由や厄祭戦での事情なども全く語られなかったので是非もなし。

 

一番大きなオリジナル設定は、何と言っても「位階」でしょう。

軍で言う階級と同じく、その高低によって性能や価値や機体数が決まります。

「天使王」が最高位で、ルシフェル1機以外にはおらずオンリーワン。

「四大天使」が二番手で、ガブリエル、ウリエル、ミカエル、ラファエルがそれぞれ1機ずつ。

「天使長」が三番手で、ザドキエルとハシュマルが3機ずつ。

最後に、有象無象の「天使」が5機ずつです。

 

オリジナル設定集では、MAの関係を「機動武闘伝Gガンダム」に登場する「デビルガンダム」とその周囲の関係に例えました。

大体あんな感じ、と言うかガブリエルは「鉄血版デビルガンダム」を目指していたり。

人類を想って造られたコトや、人を脅かすコトはまんまデビルガンダムですねこれ。

 

また、七星十字勲章についても「トドメを刺した者に与えられる」「討伐対象の位階によって個数が変わる」と言うオリジナル設定を追加。

これに伴い、MAの総数を391機と決定。

貰える数も天使王が10、四大天使は5、天使長は2、天使は1。

七星勲章の総数は422個としました。

総数を割り出す為にMAの種類数を決定し、この時に全てのMAに名を付けていたりします。

あの時は死ぬかと思いましたよ。

フォーウ! モビルアーマーシスベシフォーウ!

 

ここで余談。

最初は、ラスボスを「四大天使」ミカエルとするつもりだったのです。

つまり、当初の初期設定で「天使王」ルシフェルは存在していませんでした。

最強の天使であり「神の如き者」と言う名を持つミカエルは、ラスボスに相応しいだろうと。

私はそんな事を考えていた時に、1つの鉄血の二次創作作品に出会ったのです。

その作品では、ガンダム・バエルと「ルシファー」が戦っていました。

 

そこで、作者に雷走るッ!!

 

「ただ『四大天使』を素直にラスボスにするのはつまらないから、これを越えるのを出してやらァ! でも名前が被るのはアレだから、~エルに揃える形でルシフェルにしよう」

大体こんな感じで、ルシフェル爆誕。

ミカエルは弱体化したものの、中ボスとして猛威を振るい――アグニカの人生を、大いに狂わせましたとさ。めでたしめでたし、さっさとくたばれ。

甘兎庵看板姉妹☆爆☆誕☆並みの(`0言0́*)ヴェアアアアアを作り出したルシフェル爆誕事件なのでした。

そして我が同胞、アグニカを奉ずる者よ――勝手にアイデアを頂いておりました、事後承諾となりますがお許しあれ。

すいません許して下さい、何でもしますから。

 

後もう1つ、MAの叫びについての余談も。

ルシフェルとラファエルは普通に喋ってますが、それ以外は『          !』と叫びが表現されています。

原作を見れば分かる通りで、獣の咆哮のような感じです。

実はこれ、天使長以上のモノに限っては普通に喋らせたのを全て空白に置き換えて打ち込んでいたり。

何を書いたかは私も覚えていませんが、例えば天使長とか四大天使が『       !』と言った場合、これを文字にすると『おのれ、小癪な!』となります。

実は色々喋ってた、MAの皆様なのでした。

 

 

ここでは、アラズのグリム・パウリナがハシュマルと相打ちになりました。

嗚呼、貴重なヴァルキュリア・フレームが…。

 

そして、この戦いの後の雪之丞との会話では、スヴァハの存在とその恩恵を匂わせつつもアラズの決意が見て取れます。

ここで、アラズ・アフトルからアグニカ・カイエルとなる決意が固まりました。

 

 

 

 

問題の革命編(未遂)。

この辺りから、本格的にマクギリスがおかしくなって来ます。

マクギリスに関しては、ギャグ方面に振りすぎたかなと反省しておりますが。

最初は真面目にやるつもりだったんですが、私は書いてるといつの間にかギャグ方面に走ると言う謎現象が発生する――全く持って解せません。

 

この革命は、1ファンクラブであるハズのアグニ会が蜂起したが故に発生致しました。

アメリカで言うなれば、J.ワシントンのファンクラブがクーデター起こしてるような感じ。

酷すぎて草バエ散らかしてる場合ではございませんので、ラスタルはヴィダールことガエリオを派遣していたり。

 

ちなみに「アグニ会」と打つ時は、とりあえず「あぐにか」と打って変換。

それから「カ」を消して、「かい」と打ち込んで変換するコトで「アグニ会」と言う字は書かれております。

あ、これは勿論リアルガチですよ。

 

鉄華団はあくまで仕事として、マクギリスの依頼を受けています。

当然マクマードや名瀬のアニキは渋い顔をしましたが、報酬の提示額が恐ろしいコトになっていて数分固まった末に許可したとか。

「仕事で来た雇われなんで、巻き込まないでくれ」と言って逃げる事も出来たりしましたよ。

 

そして、ここには本作に於ける神回らしい「#32 伝説の英雄」が含まれております。

ちなみに、この判断は話数別UAを見たが故。

この回だけ、ヤケにアクセス数が多いんですよね。

 

内容はと言えば、アラズがバエルに乗ってヴィダールを一蹴し、全世界に通信を繋げた上で「アグニカ・カイエル」の名を名乗ると言うモノ。

ぶっちゃけ言おう――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と!!

この回は本作で最高と言える程に筆がノりまして、1時間も掛からずに書き上がってしまいました。

やったぜ。成し遂げたぜ。

 

しかし、私は知っていますよ。

この回で初めてアラズ=アグニカだと知ったのは、リハクさんくらいだと!

勘の良い人は6話で気付いてて、大体の人も1期分が終わる頃には気付いてて、みんなはここで確証を得ただけだと!

――キミのような勘の良いガキは嫌いだよ。

 

ハガレンは名作、とりあえず大総統閣下に敬礼。

自分の城に入るのに、裏口から入らねばならぬ理由が有るのかね?

 

 

ここで、アグニカ・カイエルはアラズ・アフトルでいると言う安寧をかなぐり捨てました。

使命を抱き、立場に囚われながら世界全体を見据えて行動する道へと戻ったのです。

守るべき人は守れずに数百年前に死んでるので、そう言ったアグニカ個人の願望も考えずに済むようになっていますし。

世界を動かす英雄として、彼は蘇ったのです。

 

 

 

 

問題の、問題の過去編(厄祭戦編)。

その総数は21話と、本作の3分の1を占めてしまった問題の編。

かなりカットして1話あたりの字数をそれまでより倍増させ、なおこうなっています。

1話あたりの字数をそれまでと同じくし、カットせず書いた場合の長さがどんなモノになるかは想像に難くありません。

間違い無く、それだけで1つの二次創作作品が成立してしまいます。

これだけ長くなるなら別作品としてしまえば良かったんじゃね、と思ったのは私だけではなかったようですし。

 

この過去編では、皆様にもご協力を頂きました。

そう、膨大なMSとMAの案でございます。

最初募集をかけた時は、多くても5件くらいだと思ってました。

そんな時期が私にも有りました。

 

しかし何というコトでしょう、もうドッシドシガッポガッポですよ。

最終的には70件以上と、私の予想の約14倍にまで達しました。

一時期、私の頂いた案を使える設定に落とし込む作業が追い付かなくなる程度には大量に送られて来て凄く忙しくなった程に。

お陰で色々な所にたくさん登場させるハメになって戦闘が長大化してしまい、嬉しい悲鳴を上げるコトとなりました。あ、私はSです。攻める方が好き。

 

とにかく、皆様の底力をナメ腐ってたら盛大にしっぺ返しを食らって無事KOされました。

 

すいません、本当にありがとうございました。

 

とっても助かりました――いえ、集まり過ぎて別の意味で追い詰められましたけど…。

皆様の案を見るのはとても楽しく、こうして送って頂けるのは素直に嬉しかったです。

ただ、全てを利用出来た訳でも無ければ全てを十分に活躍されられた訳でも有りませんでした。

その点については、深くお詫び申し上げます。

 

この過去編での重要キャラは、言うまでもないでしょう。

スヴァハ・クニギン、アグニカ・カイエルの幼なじみ兼同僚兼パートナー兼恋人兼嫁でございます。

アグニカ&(×)スヴァハ、略してアグスヴァ。

名前はインド神話の火神アグニの妻「スヴァーハー」をもじったモノと、王妃を意味する「クィーン」と「ケーニギン」の造語。

アグニカ・カイエル→アラズ・アフトルと同じく、名前が最大のネタバレになってるタイプです。

 

重要キャラその2、プラージャ・カイエル&エイハブ・バーラエナ。

マザーMA「ガブリエル」を建造した、人類に嫌気の差した人類LOVE科学者のお二人。

彼らがいないと、そもそも厄祭戦が始まらない。

――それならいなくても良かったんじゃ、と思ったり。

 

重要キャラその3、スリーヤ・カイエルとヴィヴァト・クニギン。

主人公とヒロイン、それぞれの父親。

ぐう有能な奴らです。

スリーヤの名前は、アグニの父とも言われる太陽神スーリヤから取られています。

ヴィヴァトさんはザ・マッドサイエンティストでございます。

イメージは「灼眼のシャナ」のダンタリオン教授。

セリフのどこを伸ばすかは、とりあえず普通に書いてからその時のノリで決めておりました。

この2人がどう関わってるかと言うと――とりあえず、色々やってますねこの人達…。

 

アグニカを主人公、スヴァハを最重要人物(ヒロイン)としてその血縁やセブンスターズ、ヘイムダルの仲間達を巻き込みながらこの過去編は展開しております。

と、ここからはそれぞれの話数で区切りながら気長に振り返りたいと思います。

今現在の字数は12,000を越えてますけど、お気になさらず(爆)

 

 

「#33 天使を造りし人間達」は導入部。

現代での導入と、MAの誕生について触れております。

それと、アグニカとスヴァハの運命の出会い。

 

 

「#34 厄祭戦、開幕」は、アグニカとスヴァハのパイロットへの転向と「四大天使」ガブリエルの起動。

 

ガブリエルは「マザーMA」と言う、ラファエルを除く全てのMAを生み出した存在となります。

この配役は、元ネタとなる大天使「ガブリエル」の逸話から。

ガブリエルは聖母マリアに「受胎告知」をした天使となるので…「だったらテメェがママになるんだよ!!」と言う怒られそうなノリでマザーMA役を押し付けました。

キリスト教徒の皆様、ごめんなさい。

 

 

「#35 ヘイムダル、結成」では、タイトル通りギャラルホルンの前身組織たるヘイムダルが結成されます。

ガンダム・フレームについても、悪魔を宿した天使を狩るモノだと言う説明をぶち込みました。

 

 

「#36 初陣」では、文字通りアグニカとスヴァハが初陣致します。

敵は「天使長」ザドキエル。

ハードル高めでしたが、何とか奇跡的に撃破出来ております。

これはザドキエルの本領が元々宇宙であることと、データ不足からなる対応の遅延を突いてです。

厄祭編で鉄華団が戦った「天使長」ハシュマルとはそもそもの経験値が違うので、この時のアグスヴァでは厄祭編のハシュマルには勝てません。

 

 

「#37 出航」では、アグスヴァがマッドサイエンティストと共にヴィーンゴールヴを飛び出します。

この時に乗り込んだ「バージニア級汎用戦艦 ゲーティア」は、戦場が宇宙になるコトを想定して出しました。

鉄血にはホワイトベースやアークエンジェルのような汎用戦艦が出てなかったので、出してやろうと言う魂胆も含まれております。

 

 

「#38 邂逅」では、何と言っても鉄血に無かった水中戦が行われました。

やっぱり、ガンダムには水泳部が必要なのです。

水泳部員はズゴックが至高、異論は認める。

そしてこの回からは、頂いた案から作った機体達が登場しています。

 

オーストラリアの穴についても、少し言及してターンタイプの存在を匂わせたりもしました。

皆様、結構看破してましたけどね…。

こわひ…さてはニュータイプだなオメー、と叫びたくなっておりましたよ。

 

この頃はアグニカもチートまで至っておらず、結構苦戦を強いられているんだ!(集中線)

ぶっちゃけ、援護が無かったら厳しかったです。

 

バキシムさんご提案の「天使」サキエルは水中戦に長けた機体で、OOの「トリロバイト」を参考になされたと。

OOは私に取って結構お気に入りの作品なので、ノリノリで設定しましたよ。

鉄血水泳部の一員ですね、間違いない。

 

お野菜さんご提案の「天使」ガギエルも、鉄血水泳部の一員。

魚雷とミサイルを盛りまくっており、ネオ・ジオングがお気に入りな程度には火力厨の私に取って、ドストライクでした。

 

逸般Peopleさんご提案のガンダム・フォカロルも、水中戦に長けた局地戦用の機体。

武装の名前はポセイドン関連から取ってると見ますが、如何なるやら。

ガンダム系で完全なる水中戦特化の機体はなかなか無い(と言うか、パッとは思い付きません)ので、稀有な存在かもと思います。

良かったねアクア・ジムさん、お仲間にガンダムが増えたよ!

 

フォカロルパイロットの「アマディス・クアーク」は、悪友キャラをイメージしております。

アグニカとの連携プレーは、スヴァハの次に得意。

名前はパパッと考えてますけど…名前なんて些細な問題ですよね(開き直り)

 

 

「#39 トリントンでの戦闘」では、舞台がトリントンへ移ります。

トリントンは0083と言いUCと言い、戦場になりまくってますね…呪われてるんですかね?(適当)

 

胡散臭いオセアニア連邦の大統領、エリセオ・プラウドフットさんも初登場。

この人、裏では色々暗いことやってますよ…。

 

バキシムさんご提案の「天使」サハクィエルは、運搬用MAだそうで。

奪った兵器の回収やMAの移動など、地味ながらも重大な役割を果たしております。

イメージはエヴァの第十使徒で固定されてますけどね…。

あれは強敵でしたわ。

 

バキシムさんご提案の「天使」スイエル。

8本脚の陸戦用MAと言うコトで、個人的にはエヴァの第九使徒や「ヘヴィーオブジェクト」に出て来るオブジェクトの1機「ウォーターストライダー」とか「イグザクトジャベリン」みたいなのを想像しました。

 

pakuyasaさんご提案の「天使」バラキエルは、プルーマを生みまくります。

有る意味、最優先撃破対象となるMAですね。

プルーマがメインなので、本体は活躍してませんが…。

 

 

「#40 天使への復讐者」は、アグニカの転換点の1つともなっております。

 

それに影響を与えているのが、復讐者の大駕・コリンズくん。

これが「Fate」シリーズだった場合、間違いなくアヴェンジャー適性を得るかと。

 

そんな大駕くん復讐者設定を作らなくてはならなくなった要因が、VOLTEXさんご提案のガンダム・グラシャラボラス。

力に対する対価や負担が半端ではなく、殺人鬼や復讐者にしか扱えないらしいのでこうなりました。

まあ、グラシャラボラス自体が殺戮の悪魔らしいので是非も無かったのでしょう。

戦闘方法は、まんま原作50話のバルバトスをイメージしています。

ステルス機能付きですが、あまり生かせませんでした…orz。

 

そんな大駕くんを拾い、やべー機体に乗ることを認可したアグニカにスヴァハが問い詰めます。

スヴァハの前では理論武装したアグニカでしたが、納得はしておらず――むしろ、そうしなければならない自分を責める。

終わり無い戦いを前にして苦悩しますが、それでもスヴァハと助け合いながら前へと進んで行きます。

 

 

「#41 日本基地の惨状」で、アグニカ達は日本基地へ。

この時点で、ミカエルの影が見えていますね。

そして、オリジナルキャラが溢れかえりました。

セブンスターズからはイシューとエリオンとファルク、名家からはウォーレンが出ております。

 

 

「#42 脱出」で、早くも日本基地より脱出。

オリジナル機体の数がエグゼイドになってます(訳:エグいコトになってます)。

 

カンツウツボさんご提案の「天使」サリエルは、蝶のような形をした狙撃特化のMA。

さしずめ、死の蝶とでも言うべきですかね?

毒ガス兵器持ちですが、使用はされなかったです…orz。

 

オストラヴァさんご提案の「天使」ザフィエルは、傘のような形をした爆撃機。

こういう斬新な形の機体は、新鮮で面白いですね。

ミサイルの雨を降り注がせると言う、一斉殲滅するタイプ。

 

お野菜さんご提案の「天使」マルティエルは、ビームをばらまいて焼き尽くすMA。

完全に市街地を焦土に変える為の機体ですね、間違いない。

一瞬で焼き払われるなら、苦しまず死ねそう。

 

-wind-さんご提案の「天使」アズライルは、水陸両用のプラズマ・リーダー装備(ここポイント高し)のMA。

私としては「アズライル」とか言われると、某ソシャゲのグランドアサシンが頭を過ぎります。

これでイルの間が伸びてたら、出る度に延々とジョージボイスが脳内再生されていたコトでしょう。

 

pakuyasaさんご提案の「天使」ケルビムは、スタンダードなバランスタイプのMA。

私としては「ケルビム」とか言われると、OOのケルディムガンダムが思い浮かびますね。

「ガンダムビルドファイターズ バトローグ」の第4話は、派生機体の「ケルディムガンダムサーガ」が動いているので必見です。

あの回の作画は、PGエクシアが見本のようにバリっててニヤニヤが止まりませんでした。

大張さんが仕事しながら遊んでましたよ(歓喜)

 

カサンドラ・ウォーレンくん。

ウォーレン家の初代当主となる、アスタロトのパイロット。

ウォーレン家に取ってアスタロトは月面での拾い物だそうですが、ガブリエル戦で機体を月面に放棄してそれを後世で回収したと言うコトで。

 

N-N-Nさんご提案のガンダム・ヴァレフォール。

パイロットは響・コフリンくん。

エイハブ・ウェーブのジャミング機能付きで、サポートタイプですね。

チャフ配合煙弾は使ってなかったです、orz。

 

オストラヴァさんご提案のガンダム・ゼパル。

パイロットは遼真・ウェルティくん。

ソードアックス、剣内蔵のシールド(とか言われると、どうしてもSAOのヒースクリフが思い浮かぶ私…)に特殊機能までお持ちで、私としては結構お気に入り。

ただ、出落ちになってしまい…申し訳無く思います。

 

N-N-Nさんご提案のガンダム・ヴァッサゴ。

パイロットは悠矢・スパークくん。

Xのガンダムヴァサーゴチェストブレイクが参考になってますが、ガンダム顔にボリノーク・サマーンのようなレドームが付いた奴を想像しています。

3連装バスターアンカーは反動が無いようですが、それでもクローアームで機体を固定するのは100%私の趣味。

 

ガンダム・アモンは、みっつ―さん、N-N-Nさん、ヨフカシさんからご提案された人気機体。

アモンって、何でこんなに人気なんでしょう?

ただ、私が作っていた設定に増設する形となったために案はあまり生かせませんでした。

申し訳ございません。

 

パニックさんご提案のガンダム・グレモリー。

ただ、この機体については連載中に公式が出してくると言う異常事態が発生。

本作ではこのまま突き進もうかと思いましたが、公式のグレモリーがあまりに格好良かった為に揺るがされてしまいました。

そのせいで、パイロットはクジナ・ウーリーさんからイシュメル・ナディラさんに移行する事態となりました。

頂いた案に有ったスナイパーライフルは、デュナメスっぽいのを想像しました。

 

N-N-Nさんご提案の「天使」アザゼル。

光学迷彩持ちの、厄介なMAですね。

多くのMSが守る市街地の攻撃とかに使われたのかと思うと、ゾッとします。

ブリッツガンダム的な使い方もされるのかな? と思ったり。

 

 

「#43 乱戦」では、遂にターンXことルシフェルとガブリエルが接触しています。

また、今回もオリジナル機体が大量生産されちゃってて大惨事に…。

 

トラクシオンさんご提案の「天使」シャクジエル。

小型プルーマを生みまくると言う、ただ強い「四大天使」とは別の意味で厄介なMAです。

小型の奴が工作を仕掛けると言われると、ビルドファイターズのジムスナイパーK9が出て来る私は確実に末期ー。

 

Crow・Hrasvelgrさんご提案の「天使」カマエル。

レールガン搭載とか言う、私のストライクゾーンを攻めるMA。

このレールガンは、フラウロスのとは違ってダインスレイヴ弾頭は運用出来ません。

ダインスレイヴは「四大天使」以上しか持たない、と言うこだわりが有りますので…。

 

お野菜さんご提案の「天使」イスラフィル。

音波攻撃をする、水の中ではかなり厄介であろうMA。

イスラフィルのスピーカー使えば、あの曲を爆音で聴ける?(オイ)

 

DOBONさん、ヨフカシさんご提案の「天使」ゼルエル。

エヴァの影響を受けた人は強そうと思われるでしょうが、元ネタの天使にはそこまで多くの逸話は有りません。

ただ、戦闘に関してはかなりのモノだったようですが。

拡散ビームとミサイルを大量装備した、更地製造用MA。

 

一風の陣さん(一部で名前の表記に間違いがございました、申し訳ございません)ご提案のガンダム・アムドゥスキアス。

変形機は男のロマン。

アムドゥスキアスのデザインには、変人芸術家が関わっているという裏設定有り。

パイロットについてもある程度の設定を下さったので、利用させて頂きました。

出番こそあまりあげられませんでしたが、こういう設定は私の好物です。

 

カラドボルグとか言う、ダインスレイヴの上位互換なやべー兵器も登場。

小型化しないまま禁止兵器になってくれて良かったです、いやマジで。

 

ガンダム・アスモデウスには、変わったモノも仕込みました。

長槍とカギ爪とダインスレイヴで無双します。

このカギ爪は、回転させて展開するモノではなく引き出して展開するモノとなっております。

 

ガンダム・キマリスとは、曲がれるダインスレイヴである。

やっぱり厄祭戦時代の発想はおかしい。

ちなみにこの「キマリス=曲がるダインスレイヴ」理論は、とあるアグニ会同胞が作品の感想欄かどこかで言っていたので勝手に使わせて頂きました。

事後承諾n(ry

 

ガンダム・バルバトスのパイロットは、クレイグ・オーガスくん。

名字に既視感有りますが、実際どうなのかは敢えて明言しとかずに置きます。

 

ガンダム・グシオンについては、N-N-Nさんの案も参考に改修前のオリジン姿を設定。

パイロットは和弘・アルトランド。

名字に既視感g(ry

 

 

「#44 秘匿都市ベルファスト」は、日常回。

ですが、アグニカはまた孤児達を引き入れます。

そろそろSAN値がマズくなって来てますね。

しかし幕間では、∀のビームがMAを破壊し――∀がスリーヤと接触しています。

 

お野菜さんご提案の「天使」アラエルは、通りすがりに核爆弾をほっぽりだして消えていくピンポンダッシュならぬヌクウェラーウェポンダッシュを専門とするMA。

タチが悪すぎる(誉め言葉)

 

 

「#45 ハシュマルの逆襲」は、スヴァハの心理描写から始まります。

幼なじみは負けフラグ? んなモンぶち壊せ。

今作に於いて、そんな定石は適応されないッ!

イチャラブシーンも有りであるッ!

 

そして、火星行きのゲーティアがマスドライバーで宇宙へ上がる最中には「天使長」ハシュマル戦が行われております。

 

飛鳥さんと赤くて3倍な彗星さんご提案の、ガンダム・フェニクス。

アームド・アーマーVNと槍、ダインスレイヴを持った機体です。

強力な装備をお持ちでいらっしゃいますね。

黄金では有りません、白と赤のツートンカラーなので。

 

飛鳥さんご提案の、ガンダム・ハルファス。

Gジェネのハルファスガンダムとは、また別物でございます。

バックパックのウイングバインダーは巨大でワイヤーブレード付きと言う、プラモにしたら自立出来ない or 翼を支え代わりにすれば立つ奴になりそう。

 

フェニクスとハルファスは同時運用が想定されており、パイロットも双子となっています。

 

N-N-Nさんご提案のガンダム・ブエル。

パイロットはオーウェン・フレッチャーくん。

技能がチャドさんと似通ってる方。

えげつない能力持ちですね。

「天使長」以上には効果無しであり、一応同時に操作出来るのは1機までと言う制約付き。

それでも強力な機体なので、厳重管理は欠かせません。

武装もサブアームが大量に生えていて、運用法次第では面白くなりそう。

 

ツチノコさん、Astray Noirさんご提案のガンダム・マルコシアス。

マルコシアスと言われると、私は「灼眼のシャナ」に出て来た「蹂躙の爪牙」マルコシアスが出て来ますがそれはさておき。

とりあえず、武器がデカい。

ついでにインコムも持っています(ここポイント高し)

パイロットはツチノコさんからの名前案「マルコ・金元」をもじって「金元・カーゾン」としました。

枕までデカいかは知りません。

 

鮭ふりかけさんご提案のガンダム・ストラス。

剣→弓になる武器はかなり好きです。

FGO、プロトギル実装はまだなの?

中村さんが待ってるよ?

…それはともかく、この武装はヴァルキュリア・フレーム3番機のオルトリンデの武装のモデルになったという裏設定有り。

色々な所でダインスレイヴ弾頭を運用出来る、割と恐ろしい機体ですね。

 

パニックさんご提案のガンダム・オロバス。

宿ってる悪魔がかなり良い奴なので、対価とかは特に取られない安心安全なリミッター解除が可能と言うチート機体。

排熱用の排気口が全身に有り、一斉にそれを使った場合は滅茶苦茶カッコ良くなること請け合い。

武装はガンダムサンドロックのを想像しています。

 

一風の陣さんご提案のガンダム・マルバス。

ダインスレイヴを更に速く出来ると言う、MS相手ならかなり有効に機能しそうな機体。

MAの破片利用を想定した点で、厄祭戦に於ける人類のギリギリ感が有って良い感じですね。

 

ドラゴンノーツさんご提案のガンダム・フォルネウス。

フォカロルと同じく、鉄血水泳部の一員。

チェーンマインはとてもポイントが高いです。

敢えて言おう、チェーンマインを使う機体に格好悪いモノなど無いと!

 

 

「#46 アーレス奪還作戦」では、この時代特有の忌むべき存在とも言うべき「煽動屋」の皆様が登場致しました。

この「フヴェズルング」はまだ良心的な方で、中には人が蹂躙される光景を見て愉しむ者もいるのでタチが悪い。

 

ガンダム・アンドロマリウスのパイロットであるロブ・ダリモアは初めて煽動する仕事をしましたが、仲間思いなので仲間になると頼もしい。

このアンドロマリウスは、私が勝手に設定致しました。

ビーム・マント、左利き、バスターソードに4つ目&4本角と、結構盛ったと思います。

 

ダラク・ニンジャさんご提案のガンダム・レラージェは、一撃離脱戦法を得意とする機体です。

この理論は、オルトリンデにも生かされていると言う裏設定付き。

ワイヤーブレードを左腕に装備しているのは、他にはなくてかなりお気に入り。

 

クルガンさんご提案のガンダム・カイム。

これも武装はシンプルで、パイロットの技量が問われる機体となります。

こういう潔い奴、私はかなり好きです。

パイロットのピラール・ハーディングは、流暢なルー語を操って話します。

元々男だったんですけど、ロブの側近と言う立ち位置になると決めた際にTSされたと言う…。

 

逸般Peopleさんご提案のガンダム・フォカロルテンペスト。

ああ、鉄血水泳部が過剰火力持ちの範囲攻撃機に…止めろォ!(建前) ナイスゥ!(本音)

主力装備のバスターオールは扱いが難しそうですが、汎用性高そうですね。

 

ザルムフォート家の初代当主、シプリアノ・ザルムフォートも登場。

この方はアグニカ達が火星に来るより前から、火星戦線の維持に多大な貢献をしています。

それを讃えられ、彼はザルムフォートと言う名字を得た形です。

 

この回では、ようやくアグスヴァがカップル成立。

互いにファーストキスだったそうですよ?

そして最後には、遂に「四大天使」ウリエルが登場しています。

 

 

「#47 神の炎(ウリエル)」では、初めての対「四大天使」戦が開幕。

火星にある人類の総戦力を前にして、ウリエルは猛威を振るいまくっております。

 

ガンダム・ウヴァルは、厄祭戦時代の姿が不明であるため私が設定しました。

γエイハブビームソードと言う、オリジナルの特殊武装持ち。

これはツッコまれると思いましたが、そんなコトは特になく安心したような悲しくなったような。

 

トラクシオンさんご提案のガンダム・デカラビア。

デカラビアと言われると、私は「灼眼のシャナ」に出て来る「仮装舞踏会(バル・マスケ)」所属の「淼渺吏(びょうびょうり)」デカラビアが頭を過ぎります。

もう私はダメかも知れない。

散弾型ダインスレイヴとか言う、厄介な武器をお持ちです。

イメージは土管とのコトで…ジャイアンが座ってるアレとか、神がCONTINUEする時のアレを思い浮かべて頂ければおkかと。

 

音無紫聖さんご提案のガンダム・エリゴール。

排熱の際は極薄の金属板が靡くとのコトで、アニメで見たりすればかなり美麗な機体になるのは想像に難くありません。

今の所、靡くとか言われると私は「Fate」シリーズのジャンヌの旗しか思い浮かびませんが。

なんでさ。

機体のシステムを脳とリンクさせると言う、割と恐ろしい機能を搭載しちゃっています。

 

ドラゴンノーツさんご提案のガンダム・ナベリウス。

ナベリウスの別名はケルベロスと言い、3つ首の地獄の番犬と言われれば知っている方も多いハズ。

私は「聖闘士星矢」で知りましたし。

両肩の装甲を頭部状にすると言う、気持ち悪くならず尚且つガンダム・フレーム素体を崩さず済む素晴らしいアイデアでございました。

 

一風の陣さんご提案のガンダム・アンドレアルフス。

ハイパージャマー搭載の隠密機ですが、何よりアトミック・バズーカ持ちの機体。

アトミック・バズーカ持ちの機体ッ!

ソロモンよ、私は帰って来た!!!(これが言いたかっただけ)

 

このアンドレアルフスのパイロットであるアーヴィング・リーコックくんは、元々は「ヘイムダル」のメンバーでは有りません。

傭兵団「バルドル」の団長ですが、ヘイムダルに雇われたのでウリエル戦にも引きずり出されました。

 

一風の陣さんご提案のガンダム・イポス。

ハルバード、大剣、両手両足の爪と格闘武器が充実しています。

こういう武器持ちまくりは私の大好物。

このイポス、場合によっては未来を見るコトが出来るとか。

 

イポスのパイロットであるレオナルド・マクティアは、変人芸術家(親は政治家)です。

名前は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」から取られていたり。

フゥゥゥゥ~… 私は、子供の頃…レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」って有りますよn(ry

――モナ・リザの手を見て勃起した少年、吉良吉影は捨て置くとして。

変人と言われた時にはハム仮面しか出てこなかったので、この方にはグラハム成分が含まれています。

また「アグニカ叙事詩」の挿絵を描いたり、イポスを通して見たクーデリアの姿を絵にして「革命の乙女」と言う作品を残していたりもします。

 

この回では、ゲーティアが撃沈。

マッドサイエンティストもろとも、宇宙のチリとなりました。

最後にヴィヴァトが普通の喋りになるのは、科学者としてではなくただ1人の父親として話したからです。

それを見たスヴァハの悲痛な声を耳にし、アグニカは初めてバエルのリミッターを解除しました。

――それがスヴァハを守る力ではないコトに、気付いていたのかは分かりませんが。

 

 

「#48 新たなる脅威」で、ウリエルとの戦闘が決着。

ヘイムダルは火星を回り、各地でMAを殲滅しました。

ちなみに、この時はまだ火星に「天使長」ハシュマルは来ていませんでした。

ヘイムダルが地球へ帰り、ミカエルが撃破された頃にハシュマルは火星に隠匿しています。

 

しかし、地球に戻った彼らはすぐに「四大天使」ミカエル撃破の為に動き出す。

まさしくクソゲー。

休ませてやれよと、憐憫の目を向けざるを得ない。

 

カンツウツボさんからは、量産機の案を多数頂きました。

棺桶型の盾を持ったグレイヴ・ロディ。

新宿のアーチャーかな?(すっとぼけ)

シンプルな武装で纏められたフラム・ロディ。

ガンダムAGEのキャラを思い出しますね。

ダインスレイヴを搭載したユーゴー。

機体を固定する為のワイヤーアンカーにロマンを感じます。

 

 

「#49 神の如き者(ミカエル)」では、二度目の「四大天使」戦。

「四大天使」最強のMAであるミカエルに、ヘイムダルは大苦戦を強いられているんだ!(集中線)

 

ガルダっぽい輸送機とかも出したりしていますが、あっさり撃墜されると言う。

個人的にはバージニア級より好きかも知れない…それはそれとして落とされます。

 

kanakutoさんご提案のガンダム・ガミジンは、プロトダインスレイヴ搭載の機体。

それ以外にも、パイロットの脳内信号伝達速度を増大させるとか言う危なげも有りますね。

 

パイロットのバリシア・オリファントは、人材不足の為に乗ることになってしまった不幸なお方。

システム(悪魔ガミジン)と会話出来るようになってしまい、周りからは変わった人だと思われていました。

 

ガンダム・シトリーは、N-N-Nさんから分散的に頂いた案を折衷して設定しました。

コイツが持ってる試作型ダインスレイヴは、ガミジンとはまた別の物。

このダインスレイヴが、改良されて正式版へとなっています。

 

Crow・Hraesvelgrさんご提案のガンダム・ボティスは、近接戦特化型の機体。

ガンダム・ヴィダールと同じような武装を持っており、ヴィダールの武装はコイツが基になってるのかなあと思ったり。

特殊装備は、数秒後の未来を予測出来る「Fate」シリーズで言う「直感」スキルから反射的行動を抜いたような効果かなと。

 

一風の陣さんご提案のガンダム・バティンも、かなりシンプルに仕上がっております。

全身にナノラミネートコートを採用し、ガンダム・グレモリーの参考となった機体と言う裏設定。

加速力と防御力が高いのは、分かりやすくも強力ですね。

 

パイロットのウィルフレッド・ランドルくんについても、一風の陣さんからは案を頂いておりました。

新聞記者やってたらガンダム拾って、ヘイムダルに合流して一安心したかと思ったらミカエル戦に引きずり出された哀れなお方。

でも厄祭戦を生き残り、アグニカ叙事詩の執筆を行ったりしています。

セリフは――無かったです、すみません。

 

みっつ―さんご提案のガンダム・アンドラスは、アイギスのプロトタイプも装備した操作系が異様にピーキーな機体。

ダインスレイヴ装備の、強力な機体となりました。

 

そして、こんなガンダム達やMAが入り乱れる戦場の中――スヴァハの駆るガンダム・アガレスは、致命傷を食らうコトとなりました。

 

 

「#50 別離(わかれ)」は、タイトル通りアグニカとスヴァハの決別がメインとなります。

アグニ会同胞命名、通称「スヴァハショック」。

アクシズショックじゃないんですから、とツッコミを入れておきます。

今までこういった死亡シーンは長くならないようにしていましたが、スヴァハの死亡シーンは少し長めに取っています。

この場所がアグニカに取って最大の転機なので、喋らせてあげても良いかなと。

 

この回は、今作最高の鬱回。

しばらく「アナタ虚淵作品見過ぎよ!」的なコトを感想欄で言われました。

いや、あなた方は虚淵を何だと…あの人、ハッピーエンドも書けますからね?

虚淵作品は良い文明、視聴は止めない。

 

「四大天使」ミカエルも倒れました。

撃破したバエルも損傷は甚大であり、これとザドキエルを倒す為にリミッターを解除して暴走したグラシャラボラスもバエルに沈黙させられました。

子供を自分で招き入れ、託した機体が暴走し、それを自ら粛正する。

スヴァハの死と重なって、アグニカは一気に追い詰められます。

 

アグニカのSAN値はここで直葬。

これ以降、アグニカはMAの殲滅にのみ全力を注ぐコトとなります。

それまではMAを倒した後のコトも想定していましたが、これ以降はそんなコトを考える余裕が無くなっています。

スリーヤとの会話で分かる通り、スヴァハの死がどうにもならないコトは理解しています。

しかし、理屈では理解出来ても心では納得出来ていない。

故にこの後のガブリエル戦で全力全霊を掛け過ぎて行動不能になり、戦後のギャラルホルン組織に関わるコトが出来なくなってしまったのです。

 

最後には、∀もといガンダム・ソロモンもとい「四大天使」ラファエルが登場。

この時の地の文では、何が有ったか全く説明してませんでしたが。

 

 

「#51 神の人(ガブリエル)」では、厄祭戦の最終決戦が始まります。

MA大量発生。

一斉在庫処分と言わんばかりに出まくっておりますね。

 

Astray Noirさんご提案のマドナッグ。

にせガンダムの意志を継ぐ、パチモンですね。

ネーミングセンスの良さを感じます。

 

秋津秀久郎さんご提案のガンダム・ミシャンドラは、ガンダム・ゼパルの残骸を利用して建造されています。

やだよぅ…とゼパらずには済みました。

さり気ないダインスレイヴ持ち。

 

一風の陣さんご提案のガンダム・サブナック。

機動性こそ失われましたが、フォカロルテンペストと並ぶ最強の火力厨に。

やったぜ。

6基のサブアームがポイントですね。

 

パイロットに関しても案を頂いていましたが、元SAU軍人から現SAU軍人になりました。

 

パニックさんとorotidaさんご提案の「天使」メタトロンは、ステータスを機動力に極振りしたガンダムに対応する為のMA。

個人的にはヒート・ロッドのポイントがかなり高いです。

 

orotidaさんご提案の「天使」アサエルは、ガンダム・フレームを模したMA。

サイコ・ガンダム的な物を想像して頂ければと。

これ、空飛べるんだぜ…。

 

N-N-Nさんご提案の「天使」マスティマは、アサエルを造った後にガンダム・フレームを捕獲したガブリエルがガンダムを踏襲して造ったMA。

サイズもガンダムサイズになり、リアクター1基積みながらも厄介な敵となりました。

 

クルガンさんご提案のゲルヒルデ。

「戦いの槍」と言う名に相応しく、槍が主武装となっています。

全身が曲面装甲だとか言われると、どことなくアッガイに似たかわいさを感じますね。

グリムゲルデのうさぎ耳と言い、ヴァルキュリア・フレームは萌え要素多め?

 

オルトリンデは「月鋼」で出た物とほぼ同じですが、ダインスレイヴが使用可能となっています。

 

ブリュンヒルデは、大剣を武器とする機体。

元ネタとなるヴァルキリーの中でもブリュンヒルデは逸話が豊富な為、武器の名前には事欠きませんでした。

 

daipinさんご提案のハニエルは、言わばプルーマの強化版。

ビーム砲が増え、ちょこちょこ飛び回る厄介なMAとなっております。

 

 

「#52 天使の王」では、いよいよ「天使王」ルシフェルが動きました。

奇怪な言動をするルシフェルについては、かなり胡散臭く――しかして絶望的に書いたつもりではいます。

 

GORISANさんご提案の「天使」シャティエルは、ブエルと同じように電子戦特化のMAとなります。

各経済圏が協力出来なかったのは、大体コイツのせい。

アリアドネはどうにも出来なかったようですが。

 

お野菜さんご提案の「天使」アルミサエルは、プルーマ生産特化型MA(宇宙版)。

ただ、エヴァの第十六使徒的な見た目ではないのでご安心(?)あれ。

 

ムリエルさんご提案の「天使」マルキダエル。

宇宙防衛用MAと言うコトで、ずっと月の近くにおりました。

ガブリエルは引きこもりですね、間違いない。

 

お野菜さんご提案の「天使」サンダルフォン。

射撃能力特化のMAとなります。

エヴァの第八使徒との関わりはございません、恐らくは。

 

お野菜さんご提案の「天使」レリエル。

光学迷彩持ちの、奇襲速攻専門のMA。

これもエヴァの第十二使徒との関わりはない…ハズです。

 

pakuyasaさんご提案の「天使」ラグエル。

亀っぽい形をした地上戦特化のMA。

装甲が分厚いので、撃破には一苦労します。

何となくかわいい感じが…。

 

ツチノコさんご提案の「天使」オファニエル。

ビーム砲を360°に発射出来る、UFO型のMAです。

え? ufotable?(乱視)

 

トラクシオンさんご提案の「天使」タブリス。

ガブリエルがルシフェルから提供されたナノマシン技術を使って造られた、ナノマシンが本体のMA。

カヲル君とは関係ございません。

 

Astray noirさんご提案の「天使」シャムシャエル。

定形を持たないタブリスを除けば、最小のMA。

タブリスと同時期に造られており、ナノマシンウイルスをバラまきます。

元ネタの天使シャムシャエルは別名に「シャムシエル」と言うのが有りますが、これもエヴァの第四使徒との関わりはございません。

 

Astray Noirさんご提案の「天使」ザフキエルは、ビームランチャーを装備した狙撃専門MAです。

また、サハクィエルと同業でも有ります。

個人的に、本体よりデカい武器とかはなかなかどうして響きますね。

 

N-N-Nさんご提案の「天使」ラムエル。

このMAは頭がデカいので、そこに付けられたビーム砲もデカい。

ビームは曲がるモノ。

かの盟主王、ムルタ・アズラエル氏もそう言っているんだ。

 

N-N-Nさんご提案の「天使」ラメエル。

ラムエルと名前が似てますが、別物のMAです。

拡散ビーム砲を搭載した翼を分離させて攻撃する、悪く言えばルシフェルの劣化版。

何にせよ、厄介なコトに変わりは無いですが。

 

赤くて3倍な彗星さん(さてはシャアだなオメー、とツッコんで良いのか)ご提案の「天使」イロウエル。

バスターアンカー内蔵の、火力タイプのMA。

火力厨、良いですね。すごく良い。

 

ヴァルトラウテは、レールガンとアックスを持ったバランスタイプ。

 

シュヴェルトライテは、剣とライフルを持ったスタンダードタイプ。

 

ジークルーネは、馬上槍といい感じな盾を持った近接戦特化タイプ。

 

ロスヴァイセも同じく、剣にビームマント持った近接戦特化タイプとなっております。

 

VOLTEXさんご提案の「天使」セラフィムは、高機動高火力のMA。

OOのセラフィムガンダムが思い浮かぶのは私だけではない、と信じて疑っておりません。

 

この回ら核爆弾がバラまかれたり、ルシフェルがビームを撃ちまくったりとカオスを極めました。

ただ、ルシフェルのせいで人類の艦隊はほぼ壊滅状態に追い込まれましたが。

 

 

「#53 厄祭戦、終結」で、ようやく厄祭戦が終わります。

バエルVSガブリエルでは、バエルがリミッターを解除して暴れました。

 

ですがこのガブリエル戦で、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

何故なら、バエルはミカエルを倒しているから。

ミカエルを倒せるのなら、ガブリエルを倒せない事など無いです。

それに、ミカエル戦でのバエルとの同調でアグニカの技量は数段アップしています。

素でも勝てたのにリミッターを解除してしまったのは、目の前でブリュンヒルデとフォカロルが撃墜されたコトだけではなく――アグニカからあらゆるモノを奪ったMAへの憎悪も、確かに存在していたからでしょう。

 

しかし、ガブリエルは最期にルシフェルのビームでその機能を停止します。

何故、ここでルシフェルがガブリエルを撃ったかといいますと――ルシフェルに取って、ガブリエルが用済みになったからです。

 

ガブリエルが機能停止すると同時に、各経済圏から巻き上げられていた核爆弾約1,000発を巻き込んだ「百合の花園(ヘブンズフィア)」の自爆シークエンスがスタート。

抜かり無さ過ぎますね、ガブリエル。

 

バエルの救出に参加したガンダム・オセは、パニックさんのご提案。

フラウロスと同様の変形をし、獣状態で戦う機体。

イメージはガイアガンダムらしいですが、私としてはどうしても「アクセル・ワールド」に出て来る「ブラッド・レパード」ことパドさんが頭を過ぎると言う…やはり私はもうダメかも知れない。

 

最終的にバエル救出には成功していますが、人類側はアグニカが意識不明で作戦参加者の大半は行方不明と言う大損害を被っております。

軍縮成功ですね!(爆)

大体ルシフェルのせい。

がしかし、月光蝶使ってないだけ良心的と言う…。

やっぱりターンタイプは何かがおかしい。

 

ギャラルホルンの体制について、ターミネーターになったアグニカはボロクソに非難しております。

これは別に、世襲制と権力集中制そのものを否定しているワケでは有りません。

実際、王制で国が活発に回った時代も有ります。

しかし、技術革新が起きてグローバルになり、国ならぬ経済圏同士の利害関係が複雑に入り乱れた時代には、時に主君が無能になり、独裁も起こり得る世襲制と権力集中制が向いていないと言う考えです。

かと言って分立して法による制限を付けても、ナチスのように独裁は起こるので難しい限りですが。

 

このギャラルホルンの支配体制の結果がヒューマンデブリや宇宙ネズミなどの存在ですので、これを問題視するかによってもこの体制が是か非かの結論が変わりますし。

結局は完璧な支配体制など無いので、初代セブンスターズは権力集中制を取ったがアグニカは権力分立制を志した、と言うだけです。

 

 

過去編最後の話は「#54 天使の残党」で、ここでようやく物語は「#01 謎の男」に繋がります。

 

禁止条約が調印された場所としてアデレードを選んだ理由は、「閃光のハサウェイ」をご存知の方ならばお分かりかと思います。

知らない方は今すぐ原作小説読んで、どうぞ(販促)

 

カンツウツボさんご提案のヘリヤルにも、少しだけ触れました。

ヴァルキュリア・フレームとゲイレール・フレームの間にある機体なので、厄祭戦には出せませんでしたが。

ギャラルホルンのMS開拓史の1ページを飾ってくれる機体にはなっている、と勝手に思っております。

 

カイエル家のハーフビーク級戦艦「ヴァイシュヴァーナラ」も少しだけ登場。

名前の由来は火神アグニの別名「ヴァイシュヴァーナラ」で、意味は「普遍的なもの」となります。

 

この回では「天使王」ルシフェルが再登場し、アグニカと接触しました。

全身が分離すると言うルシフェルのギミックが初披露され、これをターンXに繋げる人も少なく有りませんでした。

普通にアグニカを圧倒しましたが、メイス投擲攻撃と言うしっぺ返しを食らいました。

 

この時のアグニカは24歳。学生では有りません。

目覚めた時には、323歳。

長生きですね(白目)

 

 

振り返るのにもかなりの字数を要しましたが、過去編(厄祭戦編)はアラズ・アフトル/アグニカ・カイエルの謎や伏線を一気に解明/回収出来ました。

ただ、逆にルシフェルとラファエル関連で謎が増えた気もしますが…。

それらの謎は、完結編へと持ち越されました。

 

 

 

 

問題の編その2、完結編。

文字通り、物語の終局へ向けてのラストスパート。

――なのですが、最後までの大体のプロットが決まったのは過去編が終わって完結編を書き始める前。

ギリギリ過ぎですね…やはり見切り発車は良くないので、皆様は全体のプロット組み終わってから書くことをお薦めしますよ(半面教師?)

 

ついでに言うなら、私は物語を広げるコトはともかく畳むのはとても苦手なのです。

そんななので、後半へ向かうに連れて物語が失速するのは自明の理でした。

やっぱり、最後に向けて最高に盛り上げながらもキッチリと物語を畳みきる作家の方は凄いんだなぁ、と憧憬の念を抱きます。

私程度では、そんな事は永遠に出来そうにないですしね。

 

 

それはともかく。

この完結編では、アグニカを主軸としつつもマクギリスを中心としたセブンスターズにも焦点を当てています。

 

ただ、マクギリスによる「新アグニ会組織宣言」の辺りは久々のマクギリス登場と言うコトで遊ばせ過ぎてしまいました。

同じ場所にアグニカがいると言うコトでハイテンションになっておりますが、結果として100%ギャグのおまけコーナーでもないのにキャラ崩壊を引き起こしただけとなったので、あそこは反省点となります。

今度はキャラ崩壊に気を付けねば…いや、今度と言うべき作品が有ればの話ですけどね。

 

 

マクギリスとガエリオの確執と、アグニカの不在からなるグウィディオン艦隊とアリアンロッド艦隊の正面衝突。

因縁なんてそう簡単には消えません。

両者とも艦隊の全戦力を展開させて衝突しています。

 

ガンダム・レラージュリアは、土壇場でポンと登場させるコトが決定した機体。

過去編で宇宙に放り出されたままになっていたレラージェを、せっかくなので出そうと思いました。

この後出て来るルシフェル対策の為にも、戦力増強は必須なのでした。

 

さり気なく出した「ラスタルMSパイロット説」は、ラスタルが他の二次作品でそう言うコトしまくってるせいかツッコミとかはされず、私もあまり違和感無く書いていました。

ラスタルはMSに乗る宿命。諦めよう。

 

この全面衝突の際にマクギリスとガエリオに決着を付けさせなかったのは、ルシフェル戦が控えていたからです。

 

 

そして、ルシフェルはカイラスギリーのビッグ・キャノンを発射。

艦隊を蹂躙しております。

この時の挿絵は引き絵でも爆発が多く見られる鉄血らしくないモノとなっていますが、ターンXの仕業なので敢えて鉄血の作風から逸脱させ、異質感と非常識感を出したいと思ったが故のコトです。

 

これを確認してからヴィーンゴールヴに隠匿されていた最後の「四大天使」ラファエルが動き、外装を解除して「ガンダム・ソロモン」となってから空間転移してルシフェルへの狙撃体制を整えています。

 

ソロモンのコトは最初から∀と呼ばせても良かったんですが、やっぱり偽装させておきたいなと。

作品内で一番に「∀」と呼ぶのは、お兄さんであるターンXであるべきだと思って「ガンダム・ソロモン」と言う名を冠させています。

 

∀が最初からターンXに全力を以て仕掛ける、あるいはアグニカを∀に乗せてしまうと言う案も有りましたが、ボツとなりました。

理由はただ1つ――「月光蝶を呼ぶから」です。

 

「∀ガンダム」の最終話では、∀とターンXが打ち合った時に月光蝶が発生しています(これを「呼ぶ」と表現する富野監督のセンスには脱帽ですが)。

今作での∀はGジェネの∀(黒歴史)より性能を発揮出来るので、同じように「∀ガンダム」の時より性能を発揮出来るターンXと打ち合えば、月光蝶が広域にバラまかれて地球文明埋葬なんて事態が起きかねない。

よって、∀はターンXへの攻撃を長距離からのビーム・ライフルに留めています(このビームがコロニーレーザー並みの破壊力なのは気にしては行けない)。

また、アグニカはラファエル状態の∀しか見ていないので、乗れると思ってなかったようです。

 

バエルはアガレスの武装も持ち、出撃。

ルシフェルとギャラルホルンの戦いは、ルシフェルの慢心も有ってギャラルホルンが有利に進めます。

ここでは、イオク様がカッコ良く見える…のかも?

 

しかし、マクギリスが負傷。

ルシフェルもターンX状態に戻った為、アグニカは全軍に撤退命令を出した後に殿としてターンXの前に立ちはだかります。

 

 

そして――月光蝶に呑まれ、アグニカはその激動の人生を終えるコトとなります。

アグニカの死亡は、見切り発車した当初から決定していました。

いえ、決定こそしていなかったもののそう言う前提で書いていました。

 

P.D.0325――即ち厄祭戦の300年後と言う時代では、アグニカは過去の英雄に過ぎません。

ギャラルホルンの組織再編を主導したりはしましたが、それは過去やり損ねた仕事をしただけ。

無事終わり次第、ギャラルホルンの制服を脱ぎ捨てて鉄華団で好き勝手やるつもりでもいました。

 

しかし、ルシフェルと言う厄祭戦の遺物が在るなら命を賭して止めるコトがアグニカの務めです。

チートの権化であるルシフェル…もといターンXには、例えアグニカであろうと敵わない。

ならば、倒す為ではなく今を生きる人々を生かす為に命を投げ出すのがアグニカと言う「英雄」の信念でした。

300年の月日を経て、未来を考える余裕が生まれていますね。

 

ちなみに。

ルシフェルは完結編をやる為だけの存在なので、過去編自体はコイツがいなくても成立します。

と言うか、いない方が人類は大被害を被らずに済みます。

 

 

アグニカを屠ったターンXは、次にギャラルホルン艦隊を狙います。

そこで介入して来た∀と共に天王星まで飛ばされ、消息不明となって終わっていますが――両方とも破壊されてはいない、と言う事は想像に難く有りません。

 

その後、ギャラルホルンは無事民主化に成功。

鉄華団も存続し、世界は平和へと歩み始めます。

かくして鉄華団は滅びの運命から逃れ、世界は続いて行く――となった所で、本作は完結です。

 

締め方がなってない?

私にキッチリ物語を畳むような力、有るハズが無いでしょう?

 

 

 

 

狂いまくった問題の蛇足コーナー、アグニカポイント獲得状況。

やろうと思った理由は最初の概要説明の際に書きましたので、今回はやった結果思ったコト。

 

感想欄では、報告をした際に多くの反応を頂きました。

ドン引きする方が殆どだったようですが――「やっぱりアンタ頭おかしいよ」など、私を誉めてるのか貶してるのか分からない(恐らく後者)感想も頂きました。

いや、ホント――

 

 

よくお分かりでいらっしゃる!!

最ッ高の誉め言葉、ありやとございやあーっす!!!

 

 

おまけコーナーについて言いたいコトは以上です、お疲れ様でした。

 

後、ついでに過去編の後書きで漫画として入れました「アグニ会結成まで」では、さり気なくアグニカやスヴァハ、セブンスターズ達のキャラデザをしていたりも。

そのデザインが良いかどうかは言われなくても悪いと分かるので触れずにおきますが、あの漫画を作る際はとりあえず小説として下書きしてから描いたりしてました。

誰も得しないにも関わらず、無駄な労力が注ぎ込まれていた無駄なお話でした。

 

 

 

 

ここからは、本作に込められた祈り――言わば「主題(テーマ)」につきまして。

見切り発車した当初は鉄華団をハッピーエンドに導くコトが目標でしたが、厄祭戦を書くに当たっては「描きたいモノ」を決めてから臨みました。

ので、一応書いておきます。

 

 

アグニカ・カイエルを生まれついた時からの英雄だとして描く人が多い中、本作のアグニカ・カイエルは狂った世界に放り込まれたただの人間が、やがて英雄となった存在です。

過去編に於いてアグニカの境遇を決定する際、初めは凡人から始めようと思ったからです。

 

何故そう思ったかは、後述するとして――過去編は、そう強くなかった主人公が最後に英雄となる物語です。

何番煎じなんですかね、この手の話。

王道とも言いますが。

 

後の本人は自分の事を「英雄」だとは思わない――何故なら、彼は歴史に名を残す英雄のように人々の為に戦ったのではなく、スヴァハと言う自分の愛する者の為に戦ったから。

自分のエゴの為に戦いながら、結局はその愛する者さえ守れなかったから。

端から見ればMAを倒すべく奔走した英雄でしょうが、本人から見ればただの弱者――全てを取りこぼした哀れな人間、その脱け殻でしかないからです。

 

そんなアグニカの生きた時代である厄祭戦に於いて描写したかったのは、以下のコトとなります。

十分に出来ていたかは知りませんけれども。

 

 

厄祭戦と言う狂った時代の中において、他人を死地へと引き込み、盾にしてでも生き延びたいと願ってしまう臆病さや愚かしさ。

そう言った、人間の持つ弱さ。

 

しかし、その弱さを知るコト。

他者を愛し、大切に想うコト。

それを守り抜きたいと願ったが故に、自分よりはるかに強大なモノに立ち向かえる。

そう言った、人間の持てる強さ。

 

弱く脆い人間でも抱ける愛の美しさと、その美しいモノを守ると誓える人間の強さ。

その大切なモノを守らせない、世界の無慈悲さと理不尽さ。

 

それらを心から信じられる内に、一度くらいは描いておきたくなった。

本作に込められた祈りは、ただそれだけ。

ただそれだけを込めた、愚直で単純な作品です。

 

 

狂った時代の中で他者と共に狂い、ひたすらに殺戮を楽しむ鬼畜主人公にするコトも出来ます。

そちらの方が面白いでしょうし、そのような作品も有ります。

そう言うのは私の好きなモノで、人間にはそのような狂気も確かに存在しています。

それを否定しようとは全く思いませんし、むしろ私は「もっとやれ」と言いたくなります。

 

そう言った人間の一面も、描くに相応しい人間の本性であり人間の真実。

人間が誰しも抱ける狂気を否定するコトは、人間の真実から目を背けるのと変わらない。

 

人間の狂気に正面から向き合い描かれるそのような作品は、勇気の有る作品であり素晴らしい作品だと私は思っています。

それに比べれば、私の駄作など取るに足らぬモノ。

 

 

しかし、私は人間の「愛」を信じたかった。

支え合いながら前へと進んで行ける人間の姿を、描いておきたかった。

 

そう言ったモノを描く為には、初めから「強者」であり己の弱さで苦悩出来ない生まれついてのチートキャラなど必要無く。

最初は「弱者」である方がそれを描きやすかった、と言うだけでございます。

 

 

とまあ、綺麗事を並び立てる偽善者が私です。

私自身に前述したような強さや美しさが有るかは分かりませんが、こんな事を祈って書いてました。

単なる自己満ですけどね。

 

「鉄華団のメンバーが1人増えました」と言う題は、二次創作作品とするに当たっての原作からの変更点を、ただ一文で分かりやすく表しただけです。

「アラズの存在が鉄華団の運命を変える」と言うのも、エピローグで達成したかなとは思ってはおりますが――あの状態だと、オルガやユージンには希望の花が咲く可能性有りますね…。

 

ここからはただの偶然。

これを考えると「アラズ」と言う名前って、幾らでも拡大解釈可能ですよね。

当初は後書き前半で書いた通り「ギャラルホルンが正しく機能していると祈る」意で付けたんですけど――「鉄華団が存続すると祈る」「人間が美しさや強さを持ち続けられるようにと祈る」とかになりますよね。

ここまでは意識して付けてないので、これを作品内のアグニカが想定してたのならちょっと恐くなりますよ…。

とりあえずアレですね、アグニカ万歳!!

 

 

 

 

前半で述べた通り、原作最終話放送の翌日である西暦2017年4月3日から連載を始めました本作「鉄華団のメンバーが1人増えました」は、本日西暦2017年12月11日を持ちまして更新終了となります。

 

およそ8ヶ月と一週間の連載中期間には、多くの皆様から助力を頂きました。

MS、MAの案を下さった皆様の事だけではございません。

 

感想を書いて下さった皆様、ありがとうございました。

皆様の感想は大いに励みとなり、毎度楽しく返信させて頂きました。

 

評価を下さった皆様、ありがとうございました。

厳しいご指摘も有りましたが、そのお陰で反省点などにも気付くことが出来ました。

 

お気に入り登録をして下さった皆様、ありがとうございました。

「見てくれてる人がいる以上、頑張らねば」と志気の向上に繋がりました。

 

そして、その全てを含めまして本作を読んで下さった皆様。

本当に、ありがとうございました!!

 

私は今ちょっと更新停止しちゃってる別作品を完結させ次第、読み専門へと移りますが。

感想欄とかには出没するかも知れませんので、その際は生暖かーい目でご覧下さいませ。

 

 

 

 

最後に、感想欄で何故か希望されてたIF短編を。

スヴァハが生存したまま厄祭戦が集結し、アグスヴァが結婚して子供が産まれました優しい世界となります。

本編とは一切関係有りませんので、読まれる場合はその前提を持ってから。

 

もう一度言います、本編とは()()関係有りません。

 

 

 

 

厄祭戦。

それは、プラージャ・カイエルとエイハブ・バーラエナの絶望が生み出した大量殺戮破壊兵器「モビルアーマー」と、殺戮の天使に対抗する悪魔「ガンダム・フレーム」によって行われた血で血を洗う闘争劇。

災厄を齎した祭りとして、いつしかあの戦いは「厄祭戦」と呼ばれるようになっていた。

 

しかし、それは最早8年前に終結した。

「四大天使」にして全てのMAを生んだマザーMA、ガブリエルを討伐したコトで血塗られた戦いには終止符が打たれたのだ。

 

俺はガンダム・バエルで、スヴァハのガンダム・アガレスと共に戦場を駆けた。

宇宙で、火星、地球で、果てには月でも。

戦って戦って、戦い抜いて――スヴァハと共に、あの呪われた戦いを生き延びた。

 

ヘイムダル改め「ギャラルホルン」が組織されたP.D.0001年に、俺とスヴァハは結婚した。

セブンスターズどもからはヤジを飛ばされ、ヘイムダルの仲間達からは祝福され――うん、やっぱりセブンスターズどもは殴っとこう。

 

「――…カ」

 

その後子供を授かり、無事に出産。

それから約7年足らず、スヴァハと共に愛すべき息子と向き合い――厄祭戦の頃には想像さえ出来なかった平穏、安寧、幸福を享受している。

 

「――…ニカ」

 

息子は6歳にまで成長し、どこからか手に入れてきたバエル・ソードの形をしたバルーンを振り回し始めた。

将来、アグニ会のやべーやつらに取り込まれないか心配になるが――父親のファンクラブに入るほど、酔狂でも無いだろう。

 

いや、そうだと信じさせてくれ。

あれはガチでやべーやつらなんだ、あんなのには絶対に入れさせない。

と言うか、あれはそもそも存在そのものが在ってはならない気がする。

そうだ、アグニ会とはきっと人類悪なのだそうだそうでなくてはあの狂気に説明が――

 

「もう、アーグーニーカー!!」

「うおおお!?」

 

耳元で叫ばれ、思わず飛び起きてしまった。

 

…弛んでる。

どうやら、ソファーでうたた寝してしまっていたらしい。

そんな俺の視界には、最愛の妻であるスヴァハの姿が有る。

 

「フフ。おはよう、アグニカ。さあ、寝起きっぽいけど行くよ」

「――ああ、おはようスヴァハ。…行くってどこにだ? ッ、が!?」

 

ボケたまま間延びした声で問うた俺に、スヴァハは軽いデコピンをぶちかましてからこう言った。

 

「まだ寝ぼけてるの? 困ったなあ…スカンダ、アグニカに今日の予定を教えてあげて」

「うん、わかった!」

 

俺の息子であるスカンダ・カイエルが、近づいて来てこう教えてくれた。

 

「今日はやくそくの日だよ! セブンスターズの人たちもいっしょに、カロムおねえさんのいえでお花みするんだ! さくらって言う花がさいたらしいんだ!」

 

――ああそうだ、思い出した。

今日はカロムのイシュー邸に乗り込み、日本では有名な桜の木を見ながら花見(と言う名目の飲み会)をやる予定になっていた。

セブンスターズも元ヘイムダルの生き残り達も全員が参加する、テメェら仕事はどうしたとツッコミたくなる飲み会が有るのだ。

 

「もう出発しないと、間に合わないからね! 着替えて出発するよ!」

「おかあさん、たのしみ!」

「うん、私もだよ。――ほら、早く早く!」

 

手早く側に有ったパーカーを手に取り、スカンダを肩車してから家の外に出る。

春の海はとても美しく、空の太陽に負けない程に輝いている。

 

「それ、しゅつげきー!」

「よーし、行くぞ! バエル並みの高機動目指してやる!」

「ああ!? 待ってよー!」

 

スカンダの出撃命令通りに、俺はイシュー邸へと走り出した。

それに追いすがるように、スヴァハも走って来る。

 

そんな感じで、すぐ近くのイシュー邸に到着した。

門番にパスを取って、開けられた門から歩いて中に入る。

 

流石のイシュー邸は、完全な日本邸宅の様相となっている。

完全にカロムの趣味だが、桜にはこういう場所が似合うだろう。

 

「遅いわよ、アナタ達」

「あ、カロムおねえさん! おーい!」

 

スカンダが、俺の頭上でカロムに手を振る。

その手にバエル・ソード・バルーンが在るのは、奴らの差し金かもしれないが。

 

俺は横を見て、バルーンが当たらない距離にいるスヴァハと目を合わせる。

 

「――行こう、アグニカ」

「ああ」

 

頷き返し、俺達はもう既に騒がしい宴会の場へと歩みを進める。

春の風が頬を撫で、パーカーが靡く。

空はまごうことなき晴天であり、明るい未来を柔らかく照らしていた。

 

 

これは、厄祭戦後のハッピーエンド。

アグニカ・カイエルが夢と見ながらも辿り着けなかった、尊くも届かぬ幻想(ゆめ)――。

 

 

 

―GOOD END―


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