変わりない日常、変わらない毎日
簡単には壊れない、いつもの風景・・・
僕は、一般人と変わらない日常を送っていたのだが・・・
気が付いた時、正確には目覚めた時には暗く知らぬ部屋に居て、台の上に大の字の状態で寝かされていた
されていた・・・そう暗さに慣れた目で拘束具が手首や足首に有り、身動きが取れない形である
まるで、どこかの特撮みたいに改造されそうな空気が有る・・・そんなのゴメンだ
「始めまして、被験者1234番」
パン!!とライトが自分を照らし始める
「ここは?」
眩しいので目をつぶってしまったが必死に目をこじ開けて声のした方を見る
そこには、白の手術着着た人物が居た
「君には理解できない所でしなくて良い所さ、被験者1234番
しかし君の好奇心に答えよう・・・ここは人体研究施設と言ってね
簡単に言えば、人の身体を捌いて、バラバラにして、異物を入れて観察する所と言えば分かりやすいだろう?」
「・・・僕をどうする気だ」
「ほう、気が強いな
こんな話を聞いた先輩被験者達は、失禁したり気絶したり、泣いたり、懇願するのだが・・・
君が始めてのケースだよ」
「・・・」
「ははは、黙るのかい?」
「・・・どうして、こんな事を?」
「疑問を疑問で返すのは嫌だけど・・・そうだね、言うなら私の為かな
理由?ただの知的な好奇心だよ、まぁ・・・それはともかく
君は死ぬような感覚、いや近い感覚をさせてもらうよ・・・」
死ぬような感覚?
「そうだね、麻酔なしの腹部切開なんてどうだろう
背骨にある神経をズタズタに引き裂くのも良いね・・・あぁ
考えただけでも興奮して生殖器が暴れ馬の口から出る垂れる唾液のようにあふれているよ」
うん、分かった
コイツ・・・変態だ
「さて、何か言い残す言葉は・・・有るかな?」
「死ね」
「・・・そうかい」
ブツ・・・という音が耳に残った
目が覚めると、薬品の充満している部屋だった
ただ、拘束はされていなかったし、閉められたカーテンが光を遮っていた、少なくとも・・・
あの部屋では無いのが確実だと思う
理由は分からないが、ともかく助かった・・・そういう安堵感が身体を巡っていた
「とにかくカーテンを開けよう」
シャー、と開けると自分が見たことが無い風景が広がっていた
「ここは?」
無意識に呟いていた
出身は都会だったし、気絶する前に見たいくつかの有名建築物が有ったのも覚えている
ここは・・・何処だろうか・・・
「あら、お目覚めかしら?」
「!?」
自分は後ろを向くと、奇抜的な服装を着ていて白衣を羽織っている女性が居た
ガシャン・・・と咄嗟に目に付いた花瓶を取り、割ると破片を拾い、女性に向ける
痛い、つまり現実で
手も切れて、血がポタポタと床に着く
「・・・ここは何処だ
一体、僕に何をした・・・」
「・・・まず、自己紹介しない?
私の名前は、八意(やごころ)・・・あなたは?」
「・・・八意?
僕は・・・僕は・・・」
名前が出ない?
なんで?なんで、なんで?
なんで名前が出ないんだ!!