IS-オーズの力を使いし者-   作:コウさん

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十一話

とりあえず闇雲に探しても埒があかないのである程度候補を絞ってからさがすことにしたのだが、まさか一箇所目でしかも俺の部屋の前で見つかるとは

 

鈴はひざをかかえるように座っており、顔は見られないようにうずくまっていた

 

「鈴」

 

「…………え、映司」

 

「とりあえず部屋に入るか?」

 

「……ん」

 

鈴は部屋に入るなり既に定位置となってしまったベッドに腰掛ける

 

「ねぇ、映司」

 

「なんだい?」

 

「あたしさ今回は結構頑張ったと思うんだ」

 

返す言葉が中々見つからず返答出来ない

 

「いつものあたしだったら、最初から一夏に突っかかって口喧嘩に発展するところだったのを我慢できたんだよ?」

 

「それなのに…………わかってたわよ、一夏がそういう奴だってのは。それでもさ、やっぱりああいうことを言われると堪えるものがあるじゃない」

 

 

鈴は顔は天井のほうにむけていたので表情が読み取れなかったが、いつもの鈴らしからぬ弱気な発言と体を震わせていたので鈴が今どういう心理なのか嫌でも理解できた

 

「鈴。そのなんだ、一旦部屋から退出しようか?」

 

「あんたってさ、変なところで気が利くのね」

 

「ぇ、えっ!?」

 

「……ぷっ。あんた何本気で驚いたような顔してんのよ」

 

まさかの鈴の一言に自分でも情けない声を出してしまい、それを聞いた鈴は笑いながら俺を小ばかにしてくる

 

「う、うっさいな! こっちはお前のことを心配して言ってやったのになんだよ、まったく」

 

「ごめんごめんって」

 

さっきまでの重苦しい雰囲気はどこへやらか行ってしまったのか、全体的に明るい雰囲気へと変わった

 

「(ありがとね映司) じゃあお詫びに、っと」

 

「お、おい!」

 

いきなり鈴がぎゅっと抱きついてきた

 

「なによ。こんな美人に抱きついてもらえたのよ。嬉しくないわけ?」

 

伸長差があるので当然と言えば当然なのだが鈴が上目遣いでこちらを見てくるので内心はドキドキが止まらないがなんとか平静を保つふりをしながら反論しようとしたら

 

「いやね、そういうわけで「ええい、ならもっとだ~♪」だからさらにくっついくるのはやめい!!」

 

そんなくだらないやり取りを消灯時間前まで続けていた二人だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-試合当日-

 

初戦の組み合わせは、一夏vs鈴となった。噂の新入生同士の戦いとあってか、アリーナは全席満員状態

 

俺や篠ノ之、セシリアはアリーナのピットのモニターにて二人の試合を見守る

 

一夏と鈴は既にアリーナ中央で試合開始の合図を待つ

 

赤いISは鈴のでその名は-甲龍-

 

一夏と同じ近接格闘型のISらしい

 

『それでは両者、規定の位置まで移動してください』

 

アナウンスに促されて、一夏と鈴は空中で向かい合う

 

「今謝るなら少しくらい痛めつけるレベルを下げてあげるわよ」

 

「そんなのいらねぇよ。全力でこい」

 

「一応言っておくけど、ISの絶対防御も完璧じゃないのよ。シールドエネルギーを突破する攻撃力があれば、殺さない程度に痛めつけることは可能なの」

 

「わかってる」

 

『それでは両者、試合を開始してください』

 

二人はそれぞれの武器を構え

 

 

「うおおおおおおぉっ!」

 

一夏は全力で鈴に攻撃を仕掛けに出た

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