目を覚ますと辺り一面真っ白な世界だった
「またここか」
不思議な空間にもかかわらずここに来るのは始めてではない。それは
「ふふ、待ってたわよ"ぼうや"」
-ゾクッ-
恐る恐る後ろを振り返るとそこにはメズールがいた
「お、おおおお久しぶりですね、メズールさん」
「怖がってるぼうやも可愛いわ♪」
そう言って抱きついてきた
「いやぁーーーーー!!」
さてなんでこんなにメズールに気に入られているかと言うと俺が修練の門で修行した時まで遡る
全グリードと戦うというのでもちろんメズールとも戦った。最初は彼女もメダルを狙いで戦っていたのだが、中々決着がつかずめんどくさくなってきたのでつい嘘で
『お前に本当の愛情ってもんを教えてやる!!』
とか言ってみたわけだ。本編でも彼女は最後まで愛情を知りたがっていたので通用するかと思いやってみたら意外と上手くいき、その場は彼女が諦める形でなんとかなったのだが去り際に
「責任は取ってもらうからね、ぼうや♪」
とだけ言い直し、それ以降からちょいちょい夢の中にだが彼女が現れるようになった
ちなみにメズールはなぜか俺をぼうや呼ばわりするのだが未だ理由はわかっていない
「ふふふ~♪」
「さっさと夢から覚めろ俺ーーーーーーー!!」
-夕方-
鈴は検査なり治療など一通りのことを済ませた後、ずっと映司のそばで看病している
「はぁ~、やっと落ち着いたか」
うなされていたので鈴は映司の頭を撫でたり、手を握ったりなどのこともしていた。そしてようやくそれも今しがた落ち着いた
「まったく、こんな美女に看病されるなんてありがたいことなんだから感謝しなさいよ」
軽くデコピンをする
そして
「ま、まぁ看病し、してあげたんだし。ちょっとくらい、いいわよね!」
顔を赤らめながら映司に近づき、鈴の唇と映司の唇までの距離あと数cmとなり
(はいはい。どうせ漫画とかでよくあるここら辺で起きるってパターンでしょ?)
若干諦めモードになりつつも近づけ、そしてその距離が
ちゅっ
0cmとなっていた
「へぇっ!?」
まさかの成功に自分自身で驚いてしまった
「な、なななななななんで!? なんで起きないのよ!!」
顔を先とは比べ物にならないくらい真っ赤にしながら映司に文句をいう鈴
「うっさいな~」
あまりの騒がしさに起きる映司だったが
「お、遅いのよ!! タイミングってもんがあんでしょうが。ば、馬鹿じゃないの!」
「……ひどくない?」
まさかの起きただけでこんなに言われることに理不尽さを感じる映司であった
「それでなんでお前はそんなに焦ってたんだよ?」
「あ、焦ってなんかないわよ! 勝手なこと言わないでよ、馬鹿!」
「はいはいっと。ところで鈴、俺が倒れた後どうなった?」
「なにも、あんたのおかげで無事に解決よ。一夏とセシリアも重症って訳でもないから安心しなさい」
「じゃああの逃げたほうのISは?」
「それはまだ。一応捜索隊とかも出しているみたいだけど見つかってないそうよ」
「…………そっか」
「なに気にしてんのよ。今回はあんたのおかげで解決できたんだからそんな顔しないの」
「わかったよ。……あっ!? 試合のほうは?」
「無効に決まってるでしょ。あんなことが起きたんだから」
「でも―――」
「あたしがいいって言ってるんだからこの話はこれでおしまい」
「鈴がそう言うならいいんだが」
「いいのいいの」
「ねぇ、映司?」
「なんだ?」
「あの時助けに来てくれてあ、ありがとね」
「あんときは間に合って良かったよ。内心ひやひやしたんだからな」
「なにそれ? あんたらしくないわね」
「うっせなー」
馬鹿なことを言いつつ二人の顔はとても良い笑顔であった
そんな二人の様子を
「ぐぬぬぬ」
セシリアが覗き見をしていた
一応二人の邪魔をしてはいけないと気をつかい我慢していたのだが
「もう我慢なりませんわ!!」
「お二人とも!!」
「「!? ってなんだセシリアか」」
「なんだとはなんですか!? 黙ってみていれば仲良さげにして。もう我慢の限界ですわ!」
「ちょっ! ちょっと待って!」
「なんですの?」
鈴が慌てながらセシリアに待ったをかける
「あ、あんたいつからそこで見ていたの?」
「? 映司さんが目を覚ましたあたりですけど」
「(ほっ)そ、そう。それならいいわ」
「ま、まさか映司さんに破廉恥なことを」
「す、するわけないでしょ!! それはあんたが妄想のなかでいつもしていることでしょうが!」
「な、なんですって!? わたくしに向かってなんてことを!!」
鈴とセシリアが言い合っているのに絡まれないよう映司はただ黙って気配を消していた
「やはり無人機ですね」
学園の中でも一部の者しか入れないとある部屋にて山田先生と織斑先生がさきほどのISを解析していた
もっとも解析していたのは山田先生一人なのだが
「登録されていないコアでした」
「そうか」
「ISのコアは467しかありません。でもこのISにはそのどれでもないコアが使用されていました」
「一体…………」
謎は深まるばかり