「すいませんでした。」
「お前はいきなり何謝っているんだ。」
織斑先生に呼び出しをくらったのでどうせ怒られると思い、いの一番に謝罪をしたのだがどうやら違ったようだ
「じゃあなんで俺を呼び出したんですか? 基本怒るじゃないですか?」
「お前は私を何だと思っているんだ。」
「あいてっ」
バシッっと教簿で軽く叩かれた
「呼び出したのはさきほどの騒動のことだ。」
「は、はぁ」
「被害はあったものの最低限ですんだのはお前のおかげだ。」
「いや、そんなこと――――――」
「そして話を本題に持っていくがなぜあのような事態が起きたんだ?」
「さあ? 俺らも途中からなので原因はわかりませんし、一応さっき本人らに聞こうとしたのですが教えてくれず。」
「そうか……」
「あのボーデヴィッヒに聞いたみたらどうですか?」
「まだ冷静さを取り戻していないあいつが真実を話すとでも?」
「でもあいつ先生絶対主義だから先生が強要すればなんとか?」
「だからお前は私を何だと思っているんだ?」
「あいてっ」
またしても叩かれた
「仕方ない、今回は諦めるとしよう。」
「いいんですか?」
「ではこれ以上どうしろと? まさかお前がなんとかするのか?」
「すんません。それだけは勘弁を」
「それともう一つ。これはお前に頼みごとなんだがな」
「なんでしょう?」
「ラウラのことだ。お前にあいつのことを任せたい」
「俺!? なんで俺なんですか?」
「実力的なことを言えば一年生の中であいつを抑えられるのがお前くらいだからだ」
「は、はぁ」
「まぁ、何にしろお前が決めろ」
たしかに引き受けるのはめんどくさい。めんどくさいのだが
「あいつをほっておくほうが危なそうだしな……わかりました。あいつのことは俺に任せてください」
「ふむ、頼んだぞ」
こうして仕方が無いがラウラのことを引き受けることになってしまった
次の日
ラウラは廊下を歩きながらとあることを考えていた
(……神谷映司。昨日の戦いで自分の持てる武器、技すべてを用いても通用しなかった。あの時は混乱のせいで気づかなかったが、あれほどの実力者であるあいつが我が軍にいてくれれば……ハッ!? わ、私は何を考えているんだ!)
顔をふるふると振り、先ほどまでの考えを消そうとする。そこへ
「あ、あ~。やぁ、ボーデヴィッヒさん」
気まずそうな感じで先ほどまで思い浮かべていた人物の映司がやってきた
「な!? ふ、ふん貴様か。一体なんのようだ?」
「ええっと~ですね、その~あの~なんというか昨日あんなことになった状態でこんなこと言うのはおかしいと思われるかもしれませんが、あの~こんな自分とですがボーデヴィッヒさんとお友達になりたいわけで……」
映司が考えたのはまずはラウラとの信頼関係を築こうとしたのだ。ただやはり昨日のようなことがあった状態でそんなことをやろうとするのは無理に等しい。それでもとりあえずと思い実行したのだが
「……ハッ!! か、勝手にしろ!」
まさかの成功に映司自身も驚いてしまった
「本当か!? それじゃあよろしくな」
「馴れ合うつもりはないが……まぁ、貴様だったらいいだろう」
こうしてラウラと一応友人になったところで
「一つ聞きたいことがあるのだが」
珍しくラウラから質問してきた
「なんだい?」
「どうして貴様はこんなところにいるんだ?」
「それってIS学園のこと?」
「うむ。貴様ほどの実力を持っているのに関わらず、なぜこのような場所にいるのだ? こんな場所で学べることなどたかが知れている」
「だったらどこならいいんだ?」
「私のところ(軍)へ来い!!」
背景に効果音がつきそうな感じで言い放つラウラ
「あ~、他の人が聞いたら勘違いするからあまりそういうことは言わないようにね。」
そんなラウラの頭に手を置き、勘違い発言を自重するように優しく諭す映司だが
「?」
当の本人は理解できていないようだった
「第一俺軍ってものが苦手なんだよね。あのガチガチな雰囲気が合わないし」
「な!? しかしこんなところに無駄に――――――」
「それを決めるのはお前じゃないだろ? 第一だったらお前はなんでここにいるんだ?」
「そ、それは……」
「(まぁ、どうせ織斑先生目当てだろうが)お前にだって理由があるんだろ? だったら俺もここにいてもおかしくないだろ?」
「うぅ……」
いつもの高圧的な感じがなく、しょげているラウラは小動物的な可愛さがあった
「じゃあ俺はそろそろこれで。またな"ボーデヴィッヒ"」
去り際に映司はもう一度ラウラの頭にポンっ手を置いていった。そしてラウラは映司が去って行ったことに寂しさを感じてしまったのであった