IS-オーズの力を使いし者-   作:コウさん

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二十五話

時は少し遡り、シャルルのパイルバンカーを連射をくらいながらラウラは過去のことを思い出していた

 

私はただ戦いのためだけに作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた

 

私は優秀であった。最高レベルを維持し続けた。しかしそれは世界最強の兵器-IS-の出現前であった。ただちに私にも適合性向上のため肉眼へのナノマシンの移植手術が施された

 

しかし私の身体は適合しきれず、その結果出来そこないの烙印をおされた

 

そんな時あの人-織斑千冬-に出会った。彼女はきわめて有能な教官であった。私はIS専門となった部隊で再び最強の座に君臨した

 

 

そんなある日に私は彼女に尋ねた

 

「どうしてそこまで強いのですか?どうすれば強くなれますか?」

 

「私には弟がいる」

 

「!?」

 

違う! どうしてそんな優しい顔をするのですか? 私の憧れる貴女は強く、凛々しく、堂々としているのに

 

だから許せない教官をそんな風に変える男を

 

認めない

 

 

-力が欲しい-

 

 

『願うか…………? より強い力を欲するか…………?』

 

誰が言ったなど関係ない。手に入るのなら

 

-よこせ! 力を、比類無き最強の力を!-

 

こうしてシュヴァルツェア・レーゲンに搭載されている何かがラウラの負の感情に反応し、シュヴァルツェア・レーゲンではない違う『何か』に変貌した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映司はラウラの豹変にすぐさま観客席から立ち去り、変身してアリーナに飛び立ち、アリーナに着くと同時にスタンド席がシャッターで覆われる

 

変身を解除して一夏達の元へ駆けつける。その時にはすでに一夏が謎の黒いISにやられ白式のシールドエネルギーを0にされ腕にも傷を負っていた。それにも関わらず一夏は無謀にも黒いISに駆けていこうとしたので

 

「おい、何してんだ!!」

 

もちろん止めに入ったのだが

 

「離せ! あいつふざけやがって! ぶっ飛ばしてやる!」

 

それでも依然と落ち着きを取り戻さない

 

「離せよ、映司! 邪魔をするならお前でも―――」

 

「おい」

 

無理やりこちらに身体を向かせ、そのまま一夏の胸元を掴む

 

「……いい加減にしろよ」

 

「え、映司……」

 

いつもと違った表情の映司に言葉を失う一夏

 

「ISの使えないお前がいったところであいつに敵うのか?」

 

「……わるかった。でもどうしても許せなくて」

 

「何がだ?」

 

「あいつ千冬姉と同じ居合いを使いやがる。あの技は千冬姉だけのものなんだよ」

 

「ボーデヴィッヒの尊敬する人物だからこそ、か」

 

「で、でもそんなんで―――」

 

「お前にとって織斑先生が特別な人であるのと同じように、いやもしかしたらそれ以上にボーデヴィッヒにとって特別な人なんだ。それでもお前はボーデヴィッヒの支えとなっているものを否定するつもりか?」

 

「……あ~! みっともないな俺は!!」

 

一夏は自分自身に一喝いれ

 

「よし、これで落ち着いた。悪かった映司」

 

「どうも。さてとどうする?」

 

「あいつは俺が止める!」

 

「かっこいいね~。でも鎮圧のための教師部隊が来たのにか? そこまでしてやらなきゃいけないことなのか?」

 

「映司、それは違うぜ。俺がやらなきゃいけないんじゃないんだよ、これは俺がやりたいからやるんだ!」

 

「で、白式のエネルギーがないお前がどうやって止めるんだ?」」

 

「あッ!?」

 

「……バカだね~」

 

「―――だったら他から持ってくればいいんだよ」

 

突如シャルルが救いの提案をしてきた

 

「シャルル! そんなこと出来るのか?」

 

「任せてよ。リヴァイヴのコア・バイパスを開放。エネルギー流出を許可」

 

ラファール・リヴァイヴからケーブルを延ばし一夏の待機状態の白式に繋げる。そして白式にエネルギーを譲渡する

 

「けど、約束して。絶対に負けないって」

 

シャルルが一夏に指を指して言う

 

「もちろんだ。負けたら男じゃねえよ」

 

「おほ~、言うね言うね~。それで駄目だったら恥ずかしいぞ」

 

「じゃあ、負けたら明日から女子の制服で通ってね?」

 

「シャルルそれいいね。おもしろ」

 

「―――勿論映司もね♪」

 

「はいッ!?」

 

笑顔でなんてことを言うんですかこの子は?!

 

「だって一夏だけじゃ可哀想だしね?」

 

「わかった。任せろ!」

 

「『任せろ』じゃねーーよ! なに一夏も勝手に話し進めてんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで完了だ」

 

そう言うとシャルルの体からリヴァイヴが消える

 

「ありがとな。白式を一極限定モードで再起動する」

 

一夏は白式を再起動するが

 

「やっぱり、武器と右腕だけで限界だね」

 

「充分さ」

 

白式に反応したようでこちらを向いてくる黒いIS

 

「一夏死ぬな、絶対に死ぬな!!」

 

篠ノ之が一夏にエールを送り

 

「信じろ! 俺を信じろよ箒。ただ信じて待っていてくれよ」

 

一夏はそれに応える

 

「零落白夜―――発動!」

 

一呼吸入れてから

 

「行くぜ偽者野郎!!」

 

エネルギーの刃を形成し黒いISと向き合う

 

さきに動いたのは黒いISで刀を振り下ろすが

 

「はああああぁ!!」

 

その刀を弾く。そしてすぐさま頭上に構え、縦に真っ直ぐ黒いISを断ち斬った

 

一夏の一閃で黒いISが真っ二つに割れる

 

そこからボーデヴィッヒが吐き出されるように出てきた

 

本来ならばそこで一夏がそれを受け止めてこの騒動を終わる

 

しかしなぜか黒い靄が受け止めようとした一夏を突き飛ばし、またもやラウラを取り込む

 

そしてまたもや黒いISが映司達の前に現れる。しかも先ほどよりかはサイズが小さくなったもののより重装備となっていた

 

 

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