またもや変貌した黒いISに教師部隊が鎮圧のため交戦している間に一夏を連れて距離をとる
「一夏大丈夫か?」
「ああなんとかな。だけどまたエネルギーを0にされたみたいだ」
部分展開されていた右腕と武器が消えていた
「仕方ないって。一夏はよくやったほうだよ」
一夏にフォローを入れるシャルル
「た、大変だ!」
篠ノ之がいきなり大声で叫んだので、何事かと思い指で指している方向を見ると教師部隊が全滅していた。そして次の標的がこちらになったようだ
「……はぁ~。さてとみんな頑張ったんだし今度は俺の番か」
「「え、映司!?」」
「神谷まさかあれに挑む気なのか!?」
「この中でエネルギーが残っているのは俺だけだし、完全にあちらさんはこっちをロックオンしてるんだ。助けを待っている暇なんてないだろう?」
「だ、だけど映司あぶな―――」
「無事に帰ってこられたらさっきの約束はチャラってことでいいか?」
「え?」
「んじゃ、行ってくるよ」
キョトンとしているシャルルの頭にポンと手を置いてから黒のISの元へ向かっていく
シャルルの前で意気込んだものの若干問題点があった。それはいかにしてラウラを救出するかということだった。下手にコンボを使ってしまってラウラを傷つけては意味がない。どの組み合わせで助け出せるか考えていると
(そうだ!)
ふと似たような状況を本編のオーズでもあったこと、その際の救出方法を思い出した。
「さて、やってみますか。変身!!」
『タカ! トラ! チーター!』
そう、カザリのヤミーを思い出したのだ。あれらのヤミーの特徴として十分な成長を遂げたら宿主を己の体内に取り込んでしまう点。それが今回の状況に似ていて、その際使ったフォームがこれだったのを思い出したのでタカトラーターに変身した
スタートの構えをとり、黒いISがこちらに気づくと同時に一気に駆け出し振り下ろされた刀を蹴り飛ばす。そしてそのまま黒いISに組み付いて素早い連続蹴り『リボルスピンキック』を放つ
蹴り続ける内に靄も徐々に取れていき次第にラウラの姿が現れるようになった。そして
「え、映司……た、助けて……」
とても弱々しい、がそれでもきちんと俺に助けを求めるため手を伸ばしてきたので
「助けるよ! 絶対に!!」
その手を掴むため必死にこちらも手を伸ばす。そして"その手を掴んだ"
ラウラをこちらに引き寄せ、抱きかかえたまま一夏達の元へと向かう
とりあえず安全な場所に着いたのでラウラの様子を見るとどうやら寝ているようだった
「ったく。可愛い寝顔しやがって」
軽く額を小突く
「「映司~」」
一夏、シャルル、篠ノ之が近づいてきて
「やったな一夏」
「無事でなによりだよ」
「さすが神谷だな」
「ふぅ~、まぁ無事に何とかなって良かったよ」
三人からお褒めのお言葉をいただいたところでその場を後にしようとしたが、搭乗者のいないはずの黒いISがむくりと立ち上がった
「「「!?」」」」
「な、なんで動いているんだよ!?」
「もうラウラは助けたはずなのに」
「ま、まさか前回の無人機が関係しているんじゃ……」
一夏、シャルル、篠ノ之は驚いている。さすがに俺も驚いたが
「ラウラは助けたんだ、さっさとコンボで終わらせるか。みんな少し下がっててくれ」
「「「わ、わかった」」」
ラウラを連れてシャルル達が離れてくれ、おもいっきりコンボが使える状況になったのでタカヘッドから
ライオンヘッドに変えスキャンする
『ライオン! トラ! チーター! ラ・タ・ラ・タ~! ラトラーター!!』
「はあああああぁッ!!!!」
猫系コンボの-ラトラーターコンボ-になると同時に、全身から強力な熱線『ライオディアス』を放ち黒いISにダメージを与える。そのダメージで黒いISのところどころの箇所からショートをしている
そしてトラクローで切り裂き、切り裂き、たまに突き、すれ違いに切り裂き、最後に切り裂き黒いISが倒れる
倒れている隙に再度コアメダルをスキャンし
『スキャニングチャージ!』
その音声と同時に構え、前方に3つのオーリングが出現する。黒いISが立ち上がった瞬間駆け始め
「ふっ! はあああああぁッ!!!!」
3つのオーリングを潜り抜けながら急接近し、トラクローでX字に切り裂く-ガッシュクロス-を
「セイヤーッ!!!!」
放った
「はぁ……はぁ……」
さすがの黒いISもシールドエネルギーが0になったのか元の待機状態の黒いレッグバンドになっていた
ラトラーターは高速の移動力・火力にも優れる形態だが、その反面コンボの中でも特に制御が難しいので使った後の疲労度は他に比べて相当なものだ
そして変身が強制的に解除され、そのまま近寄ってくるシャルルに倒れこんだ
「わ、悪い。もう無理、げんか……い」
「え、映司!?」
この際シャルルの胸に映司の顔が埋もれてしまったがこの時にはもう意識を失っていたので気づいていないし、覚えていない