IS-オーズの力を使いし者-   作:コウさん

27 / 43
二期も始まり、OVAも控えているのでとても楽しい毎日です


二十七話

暗闇の中ラウラ一人さまよっていた。そんなラウラの周りにはいつくもの映像が流れていた

 

(こ、これは…………)

 

そしてその映像をラウラは知っている

 

(……神谷……映司)

 

それはこれまで映司と過ごしてきた時間であった。始めての邂逅から、衝突した時、そして映司と一緒にいて話しをしたときなど様々の場面が流れている

 

ふと後ろを振り向くと巨大な画面に

 

『助けるよ! 絶対に!!』

 

先程の救出の場面が映し出されていた

 

(なんで私なんかの為にここまで―――いや、あいつはそんなこと考えてやるような男ではなかったな……)

 

短期間とは言え映司と接しているうちに彼のことを理解した。全てではないが映司がどのような人物なのか、それはしっかりと理解できた。だから

 

(私はもう一度お前に会いたいぞ……映司)

 

そこで暗闇が一気に晴れる

 

 

「…………うぅ……はっ!!」

 

目が覚め、自分が保健室のベッドにいることを理解してから

 

「私は…一体何が起きたのですか?」

 

隣にいた人物の-千冬-に事の顛末を聞く

 

「一応重要案件である上に、機密事項なのだがな。VTシステムは知っているな?」

 

「ヴァルキリー・トレース・システム……」

 

「そう、IS条約で研究・開発・使用すべてが禁止されている。それがお前のISに積まれていた。操縦者の精神状態、機体の蓄積ダメージ、そして何より操縦者の意志…………いや、願望か。それらが揃うと発動するようになっていたらしい」

 

「私が……望んだからですね」

 

ラウラはぎゅぅっとシーツを握りしめた

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

 

「は、はい!」

 

「お前は誰だ?」

 

「私は……」

 

「誰でも無いならちょうどいい。お前はこれからラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「え?」

 

立ち上がり去ろうとしたが

 

「お前は私にはなれないぞ」

 

その一言を告げ、さらに

 

「それと神谷から頼まれ事があったな」

 

「え、映司からですか!?」

 

「ほう、下の名前で呼び合うほどの仲になったのか」

 

「!? うぅ~」

 

千冬にバレてしまったことがとても恥ずかしくなり毛布で顔全体を隠す

 

「まぁいい。それであいつからの伝言だが『ボーデヴィッヒと呼ぶのはめんどうな上に長いからラウラで呼ばせてもらう』だそうだ。まったくあいつは教師をなんだと思っているんだか」

 

といいつつも顔はまんざらでもない顔をしている。そしてそのまま保健室を去っていった

 

千冬が部屋を去ってから、

 

「ふ、ふふ…………。ははっ」

 

ラウラは一人笑っていた。その笑いはいつもとは違った、そう千冬が教官としていたころの本当の意味で楽しくて笑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、無理。つらい、眠い」

 

「だ、大丈夫か?」

 

「とりあえず食事はとったほうがいいからさ、食堂までもう少しだし頑張ろ、ね?」

 

俺は一夏とシャルルの肩を借りつつ、食堂にむかっていた。意識を失ったものの詳しい事情を聞かなければならなかったので千冬に無理やり意識を戻され、先程まで疲労困憊の中聴取していた。そしてやっとこそ終わって今に至る

 

一夏とシャルルが食事をとりにいっている間、俺は背もたれに寄りかかりながらボーっとしていると

 

「え、映司! 大丈夫だったのアンタ!!」

 

鈴が心配しに駆けつけてくれたようだ

 

「おー、鈴か。見てのとおりですよ」

 

「つらいってわけね」

 

「そそ」

 

「とりあえず持ってきたけど使う?」

 

そう言って取り出したのは氷嚢だった

 

「おぉ、サンクス」

 

それを受け取り頭に当てる

 

「どう? 一応ないよりはマシかと思って用意したけど?」

 

「ん~。さっきよりはすげー楽な感じがする。ありがとな」

 

そう言って鈴の頭を撫でる

 

「ふふ~~♪ ま、まぁ、あんたのことをよく理解できてるのはあたしくらいなもんだから当然よ!」

 

鈴もそれを嬉しそうに撫でられる。そんな甘々な空間に乱入者が

 

「鈴さん! 何しているんですか!?」

 

セシリアがやってきた

 

「チッ! いいところで」

 

「なっ!? なんですって!!」

 

そこから鈴とセシリアの口論が始まり

 

「戻ったぞって、一体どうしたんだ?」

 

「さぁー」

 

それと同時に俺の分を持ってきた一夏とシャルルが戻ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局トーナメントは中止だって」

 

「はい映司さん、あーん」

 

「ん」

 

「ただ個人データが欲しいから一回戦は全部やるそうだよ」

 

「ふーん」

 

「次はあたしの番ね。はい映司、あーん」

 

「ん」

 

なぜかセシリアと鈴は口論の結果俺に交互に夕飯を食べさすことで丸く?収まった

 

「あっ!」

 

篠ノ之がいることに気づいた一夏は席を立ち、近づいていき

 

「そういえば箒先月の約束な」

 

「えっ!?」

 

「付き合ってもいいぞ」

 

「「「「おおーーー!!」」」」

 

一夏のまさかの告白に俺らは歓声の声をあげる

 

「なに!」

 

「だから付き合っても――――――――――」

 

篠ノ之が喋っている途中で一夏の襟を掴んでひっぱり

 

「り、理由を聞こうじゃないか」

 

「お、幼馴染の頼みだからな付き合うさ」

 

「そうか♪」

 

「"買い物"くらい」

 

一夏に左ストレートがおみまいされる

 

「そんなことだろうと思ったわ!」

 

ダメ押しで鳩尾に蹴りをいれてから篠ノ之はぷんすか怒りながら去って行く

 

「一夏~。お前ってやつは女心がわかってないな~」

 

やれやれと付け加えて一夏に言うが

 

(((映司が一番わかってないくせに)))

 

セシリア、鈴、シャルルが心の中でシンクロしながらそう思った

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。