IS-オーズの力を使いし者-   作:コウさん

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三十五話

「ふわぁ~……ん? 箒?」

 

翌朝、一夏は別館へ向かう通路で箒を見つけた。箒はただ一点を凝視していて、そこには地面から生えている耳のようなものと看板で『ひっぱってください』との文字が。自分の周りの人間でこのようなことをやるのはもう一人しかおらず

 

「なぁ、これって?」

 

「知らん。私に聞くな」

 

あれに関わりたくないのか放置したままどこかへと行ってしまった

 

「何してらっしゃいますの?」

 

入れ替わるように今度はセシリアがやってきた

 

「いや、ちょっとな……えい!」

 

意を決し耳を一気に引き抜く。何かが上へ通り過ぎたかと思えば上空から物音が。そしてものすごい衝撃音とともに落下してきたのは人参の形を模したものだった。中から笑い声が聞こえ、中から女性が出てきた。腰まである長い髪、ウサギ耳のカチューシャをつけ、青と白のワンピースを着た独自のセンスをもった人物が

 

「ひっかかったねいっくん。ぶぃぶぃ♪」

 

「お、おひさしぶりです。束さん」

 

「うんうんおひさだね~。本当に久しいね~。ところでいっくん箒ちゃんはどこかな?」

 

「ええっと~」

 

「まっ、私が開発した箒ちゃん探知機ですぐ見つかるよ。じゃあねいっくん。またあとでね~」

 

そういって去っていった

 

「い、一夏さん。今の方はいったい?」

 

会話にはいることのできなかったセシリアがたまらず質問してくる

 

「篠ノ之束さん。箒の姉さんだよ」

 

「えっ!?!?」

 

 

-映司Side-

 

「よし専用機持ちは全員揃ったな」

 

俺ら専用機持ちは他の生徒とは別の場所で集合がかかったのだが

 

「ちょっとまってください。箒は専用機を持っていないでしょ」

 

「そ、それは」

 

返答に困っている篠ノ之にすかさず織斑先生が入ってきた

 

「私から説明しよう。実はだな―――」

 

『やっほ~~~♪』

 

突如どこからか聞いた覚えのある声が聞こえ、それを聞いた織斑先生と篠ノ之はものすごく嫌そうな顔をする

 

「ちーーーちゃーーーーーーーん!!」

 

かけつけた人物は崖を下っている途中で織斑先生に向かって飛びつこうとしたがアイアンクローでそれを防いだ

 

「やあやあ! 会いたかったよ、ちーちゃん! さあ、ハグハグしよう!愛を確かめ―――」

 

「うるさいぞ、束」

 

「相変わらず容赦のないアイアンクローだねっ」

 

そのアイアンクローから抜け出し今度は岩場で隠れている篠ノ之のもとへむかった。そして俺はこっそりと隠れた

 

「じゃじゃーーん!! やあ!」

 

「……どうも」

 

「ひっひひ~、久しぶりだね。こうして会うのは何年ぶりかなぁ。おっきくなったね、箒ちゃん。"特におっぱいが"」

 

竹刀で一突き

 

「殴りますよ」

 

「な、殴ってから言ったぁ。箒ちゃんひど~い!! ねぇ、いっくんひどいよね~~?」

 

「は、はぁ」

 

「おい束、自己紹介くらいしろ」

 

「えー、めんどくさいなぁ。私が天才の束さんだよ、はろー。終わり~」

 

なんともまぁ変わらないマイペースぶり

 

「束って……」

 

「ISの開発者にして、天才科学者の……」

 

「篠ノ之束……」

 

「あれれ~~、いないな~~(キョロキョロ)」

 

「ん? どうした束?」

 

「ねぇねぇ、ちーちゃんえーくんは?」

 

「だからその名前で……えーくん?」

 

「そっ、えーくん♪ この束さんレーダーがえーくんが近くにいるとさっきから感じているんだけど」  

 

「なにをしているんだ神谷?」

 

なぜか速攻で織斑先生に見つかり

 

「(きゅぴーん)えーくん見っけ!!」

 

いっきに飛んでこちらに抱きついてきた

 

「にょほ~♪ えーくんだ~。え~く~ん」

 

全力で頬ずりしてくる

 

「は、放してくださいよ」

 

「え~、だってえーくんが束さんから隠れたのが悪いんじゃ~ん」

 

「じゃあ隠れてなかったら抱きついてこなかったのですか?」

 

「ううん。それはないよ♪」

 

「ああああぁあああ゛だれかー助けてー」

 

普段とは違った姿に皆茫然するばかりであった

 

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