「……寒いんだが」
思ったことを脳内で変換やら、処理しないでそのまま口に出してしまった。
「あはははは。ほら女性の支度には時間がかかるもんなんだからぼやくなって」
愛想笑いからのたまらず未だここに来ていない面々のフォローを入れる一夏。
前に話で出た大晦日から年が明けるまでみんなで過ごそうという約束。それを果たすべく今日12月31日大晦日の夜に俺らは集合場所である篠ノ之の神社に来ている。ちなみに海外勢は日本で年末年始過ごすらしく、篠ノ之も最初こそ神社のほうにいなければいけないらしいが途中からだったらバイトさんに任せられるらしいのでその時に合流する流れとなっている。
そして現在俺らが何をしているかと言うと女子勢が来るのを待っているところだ。女性の支度は時間がかかるものという常識はあるものの待たされる身から言えば知ったことか
「しかしあれだな、まさか千冬姉からのお許しがでるなんてな」
気を紛らわそうとしたのか一夏から話をふってきた。確かにあのお堅い先生がこんな状況許すはずもないだろう
しかし意外と快く承諾を得ることが出来た。
「有事の際のIS使用の届けも先生が全部手配してくれたしな。先生のご厚意に甘えるとするかね」
「だな」
などと話していると
「おっまたせ~♪」
待っている人物の一人の声が聞こえてきた。こちとらこんな寒い夜頃に待たされたのに、それをこんな陽気な声で
来るとは
一言文句言おう声のする方へ振り向くと
「ごめんごめん。ラウラ達の着付けに少し時間かかちゃってさ~」
振袖姿の鈴がいた。
「……なぁ、鈴?」
「ん? どうかしたの?」
「もしかしてこのために……」
「当たり前でしょ! まったく着る機会滅多にないんだから、ありがたく思いなさいよ」
なぜか勝気な表情をうかべる鈴の手をとり
「ありがとう……本当にありがとな」
心の底から感謝の言葉を述べる。そりゃ、男子としてはかわいい女子の振袖姿を見れるなんて感動以外の何物でもないでしょう?
「ななななぁっ!? ふ、ふん! それでいいのよ!!」
鈴も唐突にそんなことをされたもんだから焦るものの、すぐさまツンをだすことで持ち直す
「ごめんごめん、待った?」
鈴から少し遅れてシャル、セシリア、ラウラがやってきた。彼女らも勿論振り袖姿なのだが、彼女らの西洋風な容姿はミスマッチすることなく、むしろ絵になるほど似合っているとなると言えよう。
くいくいと袖を引くものがいるので誰かと思えばラウラだった。
「そ、その……嫁よ。初めて着たのだがその……」
水着の時といい、自分の格好にどこか自信なさげにするラウラ。しかし
「前も言ったけど、よく似合っているだから自信もてって」
ラウラと同じ位置の視線までしゃがみ
ポンッ
と軽く手を置く。
「うむ♪」
その言葉に満面の笑みを浮かべてくれる。
「こほん!」
わざとらしい咳をしてくるのはセシリア。
彼女の『どうです? 褒めてください』と言わんばかりの余裕の笑み。そんなことをするなら
「もう少し抑え目に―――――――」
「―――――うううぅぅう」
いやそんな本気でうるんだ目をしないでくれよ
「……ごめんて」
いたずらごころで女性に接しない方がいいな勉強させてもらいました。少しの間セシリアが腕に抱きつくことを許可することでなんとかお許しを得た
「来年から映司は本当に女性について勉強した方がいいよ」
やれやれといった感じのシャル。言われっぱなしもしゃくなので、少しばかり言葉を考えてから
「シャルの振り袖姿を見ながら年を越せるなんて幸せだね(にっこり)」
「ふぇ……ふぇぇぇぇぇぇ!?」
シャルの顔がみるみる真っ赤になっていくのがはっきりとわかる。中々シャルに対して優位に立てたことがなかったから優越感に浸る。
「うううううぅぅぅぅ」
顔を真っ赤にさせながらぽかぽかと叩いてくるが全然痛くない。可愛いものである
みんなで甘酒をいただいているところに篠ノ之が終わったらしく巫女姿のままやってきた。
「遅れてすまなかった」
「こっちこそ忙しい中来て、すまなかったな」
「じゃあみんなそろったことだし移動しますか」
この場所はさすがに人がごった返しているのでもう少しスペースの空いている場所へと移った。
『年明けまで10秒前!』
どこかの誰かがそんなことを報告し、年明けのカウントダウンが始まる。
俺らも声をそろえてカウントダウン
「「「「「「「3・2・1……あけましておめでとう!!」」」」」」」
カウントダウン終了と共に周りが一気にしてさわぎ、はしゃいでいる状態となっている。
普段ならうるさいと嫌な気分になるかもしれないが、今日みたいなおめでたい日くらいは少しはめをはずしてもいいだろう
「いやー、あけたね」
「ですね」
「今回はみんなで過ごすことができてよかったよ」
「これが日本の年明けというものなのか。なんだか楽しい気分になるものだな」
「ふふ、だね。とりあえず」
「ああ、来年もよろしくな」
笑顔のみんなはこちらを見て
「「「「「「こちらこそよろしくお願いします(わ)」」」」」」
去年は様々な事件が起きた。今年もなにがおきるかわからない
でも今くらいはこの楽しい時間を大切にしていこうと思いつつその日を過ごしていった
-ちょっとしたお話-
みんなとの年越しをした後、自宅へと戻ってきた。
このまま次の場所でもいいじゃないかという意見もあったがさすがに睡眠は必要と言う意見と偶にはの機会なんだから家族と過ごした方がいいという意見から解散となった。
そして帰宅した後布団にもぐり、しばしの間の睡眠
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むくりと起きた。親が色々と準備しているであろうリビングへと向かうと
「あけましておめでとう。今年もよろしくね、ぼうや♪」
折り目正しく新年の挨拶してくるメズール。もちろん前回と同じ容姿で(今後の話に登場するので詳しいことはまた今度)振袖姿だった。
「な、なんでこっちに……」
「あら? いいじゃない。おめでたい日なのだから」
すでにこちらの世界にきたときに散々驚いたので少しは耐性はある。
「それでうちの親が見当たらないんだがメズールだけか?」
「ええ、あなたの親御さんは買い物と言う名の時間稼ぎをしてくれてるわ」
「時間稼ぎ? なんのだ?」
「それはもちろん――」
くすりと一笑いしてから俺の腕にしがみついてくる
「お、おい!?」
「ふふ、2人きりの時間のためのね♪」
「ああ、勿論私が脅したわけじゃないわ。あなたの親御さんが楽しそうにしながら出て行ったわ」
「なんて親だ! いや、ちょっと待とうかな、めず―――」
「駄目♪」
こうして両親が帰ってくるまで彼女のおもちゃにされたとさ
というわけですこしばかり修正してみました