朝のHR前の一時
「もうすぐクラス対抗戦だね」
「そうだ。二組のクラス代表が変更になったって知ってる?」
俺や一夏、セシリアと他の女子数人で雑談をしているとき、ふとそんな話題がでた
「ああ、なんとかって言う転校生と変わったんだよね?」
「転校生? 今の時期に?」
「うん。中国から来た子なんだって」
「どんなやつだろう? 強いのかな?」
「今のところ専用機を持っているのは一組と四組だけだから余裕だよ」
「――――――――その情報古いよ」
廊下側から声が聞こえたので皆その方向を向くとツインテールの髪の小柄な女子が立っていった
(誰だアイツ?)
「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」
「鈴……お前鈴か?」
「そうよ! 中国代表候補生凰 鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」
その台詞に教室がざわめく
「…………鈴、なに格好つけてんだ? すげー似合わないぞ」
「なぁ!? なんてこと言うのあんたは!!」
その言葉を言った直後に後ろから来たある人物によって叩かれた
「いったぁー。なにすんのって……ハッ!?」
我らが担任であり、鬼教官であり、クラスの女子のお姉さまでもある織斑先生だった
「もうSHRの時間だぞ」
「ち、千冬さん」
「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、邪魔だ」
「す、すいません…………また後で来るからね! 逃げないでよ一夏。ふん!!」
そう言って去って行った
(騒がしい奴だな)
「ごめんね、お昼時だっていうのに」
「全然いいですよ。気にしないでください」
授業が終わりお昼に行こうとしたら山田先生に呼ばれた。どうやら授業に使った資材を戻すのを手伝ってもらいたとのことだった。先生とはいえやはり女性、結構の重さのある資材を一人で運ぶのは困難だろうと判断したので手伝うことにした。それに山田先生は優しく、いろいろと助けてもらっているのでいい機会である
資材が置いてあった教室につき
「ここでいいですか?」
「はい。本当にありがとうね」
「いえいえ。こちらもいろいろと先生に迷惑かけているし」
「そんな! 迷惑だなんて、そんなことないですよ?」
わたわたと手を振り、否定してくる
「ん? 山田君に神谷じゃないか。どうして二人で?」
「お、織斑先生!? い、いえそれはですね、神谷君に資材の片付けを手伝ってもらってですね!! その、あの」
顔を真っ赤にしながらしどろもどろ説明する山田先生
「神谷」
「はい?」
「山田君のほうは私がなんとかするから、もう行け」
「はい。失礼しました」
とりあえず若干暴走気味の山田先生をおいて食堂にむかうことにした
「その、だから私達は決してやましいことをしていたわけではなくてですね!!」
「はぁ~」
食堂につき、今日のランチを受け取り開いている席が無いか探していると
「おーい映司、こっちこっち」
一夏が呼ぶ方向へ向かうと一夏の他に篠ノ之、セシリアそして二組の専用機持ちでクラス代表の凰がいた
「山田先生に呼ばれてたけどなんだったんだ?」
「ああ、資材の片付けを手伝ってた」
「ねぇ、一夏この二人はともかくそっちの男子を紹介しなさいよ」
「「なんだって(なんですって)!!」」
凰の一言にいらっと来た篠ノ之とセシリアがドンっとテーブルを叩いたので
「おい、こっちは食事中だぞ」
「「すいません」」
「映司こいつは凰 鈴音。俺の幼馴染だ」
「幼馴染? てことは篠ノ之とも?」
「いや箒とはすれ違いの形で転校してきて、中学まで一緒だったんだ」
「云わば箒はファースト幼馴染みで鈴はセカンド幼馴染みってことだな」
「ふふん」
「ッ!」
篠ノ之はどこか誇らしげに、凰はどこか悔しそうな表情をする
「へぇ~」
「それでこっちは神谷映司。俺と同じ男でISを使える俺の数少ない理解者だな」
「ふぅ~ん、まぁよろしくね」
「了解」
などと話しているとチャイムが鳴った
「あっ、じゃあ一夏放課後に。そっちの練習が終わったころに行くから時間空けといてよね」
そう言って一足先に凰は教室へと戻って行った