みかべるもの   作:まーぼう

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ストレンジ・プラスの番外編のギャルゲーパロディ回のパロディ。これもうわかんねえな。


やはりこんなギャルゲーはまちがっている。

小町「さあ!懲りずに始まりました、作者以外誰も得しないss!」

 

八幡「初っぱなからメタいなぁ……。いや確かに作者ぐらいしか喜ばないだろうけど」

 

小町「作者の大好きな漫画家、美川べるの先生の作品を、クロスやパロディを通してさりげなく宣伝するために書かれたss!応援してくれると小町的にポイント高い!」

 

八幡「どのあたりがさりげないんだか。両先生に迷惑になってなきゃ良いけど……。それはともかく小町さんや、その浮かれた格好はなんだ?」

 

小町「ナビ妖精さんのコスプレ。どう、可愛い?」

 

八幡「可愛い可愛い世界一可愛い。んで?なんだよナビ妖精って」

 

小町「んっとね、今回の話の元になったストレンジプラスの番外編の衣装。ときメモ系ギャルゲーのパロディ回だって」

 

八幡「ただでさえあんまりに話題に出ない作品なのに、なんでわざわざ番外編を持ってきちゃうかなこの作者は……」

 

小町「お兄ちゃん、ときメモって何?」

 

八幡「ん?ああ、昔流行ったギャルゲーだな。俺も遊んだことがあるわけじゃないから詳しくは知らんが、今主流のギャルゲーとは随分システムが違うらしい」

 

小町「ふーん、そうなんだ?」

 

八幡「発売当時は相当画期的なゲームだったらしく模造品が山ほど出たんだけど、今じゃ同タイプのゲームはほとんど見かけないみたいだな」

 

小町「なんで廃れちゃったんだろ?」

 

八幡「時代の流れだろ。つうか往年の名作ゲームか……。やべ、ちょっとワクワクしてきた。小町、しっかりナビ頼むぞ」

 

小町「あいあい!小町におまかせあれ~♪あ、ちなみにあくまでもときメモ『風』ゲームであってときメモそのものではないから細かい突っ込みは禁止でーす!」

 

八幡「おう、了解だ」

 

小町「主人公の名前の設定とかは飛ばしちゃって良いよね?まずはキャラクターの紹介かな?」

 

 

 

>戸部「おいおい、またお前と一緒かよ?しゃーねぇ、また一年間よろしくな」

>クラスメイトの戸部。

>女の子のパラメーターを教えてくれる頼もしい友人だ!

 

 

 

八幡「うわあ、なんかかわいそうなキャラ付けされちゃってる……似合うけど」

 

小町「お兄ちゃん (主人公)とは中学校からの親友って設定みたいだね」

 

八幡「親……友……?ナニソレ美味しいの?」

 

海老名「親友を味わう男がいると聞いて!」

 

八幡「うっわなんか出た!?」

 

小町「ごみいちゃんが余計なこと言うから……」

 

海老名「ヒキタニくん、ホモの気配がしたんだけど何か知らない?」

 

八幡「いや、気のせいだろ。ていうかもしかして海老名さんがヒロインなのか?」

 

海老名「あ、私は攻略不能のモブだから気にしなくて良いよ?」

 

八幡「随分濃いモブキャラだな……」

 

小町「さあさあサクサク進めましょー!キャラ紹介、続けて行くよー!」

 

 

 

>葉山「俺は葉山。困った時はいつでも頼ってくれよ」

>クラスメイトの葉山。

>女の子のパラメーターを教えてくれる頼もしい友人だ!

 

>大和「なんだかお前とは長い付き合いになりそうだな……。ま、よろしく頼む」

>クラスメイトの大和。

>女の子のパラメーターを教えてくれる頼もしい友人だ!

 

>大岡「へへッ!頑張って一緒に彼女作ろ「女の子のパラメーターを教えてくれる頼もしい友人はもうええわ!!」

 

 

 

八幡「ギャルゲーだっつってんのになんでヤローばっか出てくんだよ!?さっさとヒロイン出せよ!!」

 

小町「うわあ、必死……」

 

八幡「バッ、ちょっ、違っ、違うよ!?違うからね!?」

 

小町「そんなポイント低いお兄ちゃんは置いといて、ヒロインと出会うには場所移動して自分から探すんだよ」

 

八幡「そうなのか?んじゃとりあえず廊下かな」

 

小町「およ?お兄ちゃんのことだからめんどくさいとか言うと思ってたのに」

 

八幡「バッカお前、ゲームってのは面倒を楽しむ遊びだろうが……っと、早速キャラ発見。ありゃ相模か?」

 

小町「相模さんは攻略キャラだよ!お兄ちゃん、声かけてみて!」

 

八幡「俺から声かけんの?難易度高ぇなあ……」

 

小町「最初は冷たい態度を取られるかもしれないけど、めげずに頑張ってね☆」

 

八幡「まあゲームなんだしそんな緊張はしねえか。それに冷たいっつっても雪ノ下に比べりゃなんでもねえだろ」

 

 

 

>相模「…………ウジ虫がしゃべった!?」

 

 

 

八幡「いや態度が冷たいとかそういう次元じゃねえだろこれ!?」

 

小町「スタートしたばかりだし、お兄ちゃんはパラメーターが全然育ってないクソだからね。ああいう態度取られても仕方ないよ」

 

八幡「お、おう、そうか……素の状態の俺ってクソなんだ……。パラメーターを伸ばすにはどうすんだ?」

 

小町「えっとね、四つのコマンドのどれかを選んで実行するの。勉強を選べば学力が、運動を選べば体力、芸術で魅力、アルバイトなら財力がそれぞれアップするよ」

 

八幡「なるほど。ヒロインを攻略するにはその四つをバランス良く育てていけば……」

 

小町「ううん、財力をひたすら伸ばせば全員落ちるらしいよ。新ジャンル『現実』だって」

 

八幡「嫌過ぎるだろそんなギャルゲー!ヒロイン全員金の亡者とか本気で誰得だよ!?」

 

小町「他には普通の方法では攻略できない隠しヒロインもいるけど……」

 

八幡「お、それ聞いたことあるぞ?なんか男だと思ってたら実は女の子……まさか!?」

 

小町「あはは、やっぱりお兄ちゃんは知ってたか。お家のしきたりで男の子の振りして学校に通ってるヒロインがいるんだよ♪」

 

八幡「まておいこら。その説明で入るカットがなんで材木座なんだ」

 

小町「メガネっ娘キャラで眼鏡を取ると瞳がすっごく綺麗なの!」

 

八幡「そういうのを焼け石に水って言うんだよ!!」

 

 

 

>城廻「こんにちは~。生徒会長のめぐりだよ~♪」

 

>三浦「は?ドリルってあーしのこと?」

 

>川崎「……バカじゃないの?」

 

 

 

八幡「なんだかんだで結構知り合えたな」

 

小町「攻略キャラはまだまだいるけど、とりあえず一度女の子のパラメーターを見てみる?」

 

八幡「そうだな。おーい、戸部-」

 

 

 

>戸部「お、どしたん?俺に用ある系?」

 

八幡「おう、女の子のパラメーター教えてくれ」

 

>戸部「おっけおっけ、任しとき~♪えーと、今の女の子たちのお前に対する評価は、こんな感じかな?」

 

 

>みなみ あんまり

>めぐり まあまあ

>ゆみこ そこそこ

>さき  つんつん

 

 

 

小町「こんな感じでお兄ちゃんへの好感度を教えてくれるよ☆それと攻略する時には爆弾に気を着けてね♪」

 

八幡「爆弾?」

 

小町「女の子にはストレスみたいな隠しパラメーターが設定されてるの。これが一定以上になると爆弾マークになって名前の横に表示されるよ。で、上がりすぎると爆発しちゃうよ」

 

八幡「なるほど。爆発するとどうなるんだ?」

 

小町「爆弾が爆発しちゃうとそのヒロインの好感度が一気に下がっちゃう他、他のヒロインのストレスも上がっちゃうの。ストレスは仲が良いキャラほど上がり易いから、浮気ばっかりしてると連鎖爆発して取り返しがつかなくなっちゃうよ」

 

八幡「……案外面倒だな。攻略する時はあえて知り合いを増やさないのも手か?」

 

小町「かもね☆チュートリアルはこのくらいかな?わからないことがあったら小町を呼んでくれればいつでも教えてあげるからね♪」

 

八幡「おう、サンキューな。戸部もありがとよ」

 

>戸部「気にすんなよ!俺らの仲だべ?」

 

 

 

>葉山「俺だって知ってたのに……!」ボーンッ

 

>大和「なんで戸部ばっかり……!」ボーンッ

 

>大岡「裏切り者……!」ボーンッ

 

 

 

八幡「男にも爆弾あんのかよ!?めちゃくちゃめんどくさいな!?」

 

海老名「男友達に嫉妬されるヒキタニくん……キマシタワー!!」

 

小町「まだいた!?」

 

八幡「つーかこれどうなんだ?爆弾爆発しまくったけど、なんとかなんのこれ?」

 

小町「うーん……このまま行くとバッドエンドかなぁ。リセットした方がいいかも……」

 

八幡「マジか……。ちなみにバッドエンドってどんなんだ?」

 

小町「えーと、ちょっと待って。なになに……?『ヒロインの誰からも相手にされず、一人寂しく卒業する主人公。彼を哀れに思ったナビ妖精が人間に化けて彼と一生を添い遂げ……』」

 

八幡「」

 

小町「」

 

八幡「……とりあえず、エンディングまで頑張ってみるか」

 

小町「う、うん……」///

 

 

BAD END♡


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