みかべるで魔法少女と言えばあれです。
いつもと変わらぬ普通の1日、そのはずだった。
「ちょ……ナニ、これ……?」
放課後の教室。
最後の授業が終わってすぐに友達と集まり、どこに遊びに行くかの相談をしていた。それだけだったはずなのだ。
なのに、気が付いたら世界が止まっていた。
何を言ってるのか分からないと思う。だけどウチにも何が起きてるのか分からない。
とにかくみんな止まっているのだ。人も、物も、なにもかも。
目の前で機嫌良く喋っていた遥は、口を半開きにしたままピクリともしない。
葉山くんとふざけあっていたウザい金髪は、童貞チビに蹴り突っ込みを入れられる直前のまま止まっている。
時計も3時50分22秒のまま動かないし、決定的、あるいは致命的なのが3つ後ろの男子の席。机から転げ落ちた消しゴムが、床に落ちることなく空中で静止していた。
「何、これ……何なのよこれ!?ゆっこ!遥!返事してよ!?」
半ば狂乱して友人の肩を揺するが、案の定反応が無い。どころかどんなに力を込めてもその場から動かすこともできない。葉山くんや他のクラスメイトも同じだ。
どうして良いか分からず助けを呼ぼうと、それ以上に逃げ出したくて教室の戸に手をかけた。がーー
「何よこれ!?何で開かないの!?」
体重をかけて思い切り引いてもビクともしない。ガンガン叩いて見ても時間の無駄だった。
途方に暮れてへたりこむ。いつの間にか涙が滲んでいたけど、それを気にする余裕もない。
「どうしたら良いのよぉ……」
思わずそんな情けない声が漏れるが、そこに意味のようなものは無かった。ただ沈黙していることに耐えられなかっただけだ。
自分が未だ泣き出してないのは、ここが教室だったからだろう。完全に静止した世界であっても、見慣れた光景が人目をはばからずに喚き散らすことを躊躇わせていた。
だから、あるはずがないと思っていた返事が聞こえた時、思わず身をすくませてしまったのは無理のないことだと思う。
「南、ボクの声が聞こえるかい?」
「ヒッ!?」
やや高目の、子供のような声。慌てて見回すけど声の主らしき相手は見当たらない。
「こっちだよ」
再び聞こえた声は足元からだった。視線を落とすと見たことのない動物がいた。
白い、丸っこくて柔らかそうなフォルム。
猫より少し大きめの身体には、短くてモコモコした手足と星形の尻尾。
身体の半分ほどもありそうな大きな頭の上からはウサギみたいな長い耳が半ばで折れて垂れ下がり、顔の真ん中に大きな口と、クリクリしたつぶらな眼が付いている。それが後ろ足で立ってこちらを見上げていた。
ハッキリ言って可愛い。こんな状況でなければ持ち上げて抱き締めていたかもしれない。
ウチはまさかと思いながら、おそるおそる口を開いた。
「今の、もしかしてキミ……?」
白い動物はピョンと机に飛び乗ると、こちらに向き直ってから改めて頷いた。
「良かった。ちゃんと聞こえるみたいだね」
やっぱり……!
「キミ、何なの?何か知ってるの?なんでみんな止まってるの!?」
「落ち着いて南。順番に説明するから」
詰め寄るウチを片手を上げて制し、白いのは落ち着いた口調で話しだした。
「まずは自己紹介だね。ボクはチーポ。南に会いにきたんだ」
「ウチに?」
「うん。世界が止まっているのは南と落ち着いて話がしたかったから。かなり大事な話だからね」
「これ、あなたがやってるの……!?」
「ボクの力、というかボクの世界の技術だけどね。止まってるみんなも健康とかに影響はないから心配しなくて良いよ」
ウチは唖然とした。
正直このチーポとかいう毛玉が何を言ってるのかさっぱり分からない。だけどこいつが人間の常識の当てはまらない生き物なのは間違いない。
そんなのが、ウチに名指しで会いにきた?
そんなウチを見て、チーポは小さく首を振って続けた。
「驚かせたみたいだね、無理もないけど。でもどうか聞いてほしいんだ、南。この世界を守るために」
世界を、守る?何言ってるの、コイツ……?
呆れるとか以前に状況が呑み込めない。だけどチーポは構わずに後を続ける。
「この世界は狙われている。ボクたちの敵、魔幻獣たちに。
ボクたちの世界と魔幻獣の世界は、ずっと昔から争っていた。
二つの世界の力は拮抗していて決着が着くことは無いのではないかとも言われていた。
だけど最近、二つの世界のパワーバランスを崩しかねない大発見があったんだ」
「それって、もしかして……」
「飲み込みが早くて助かるよ。そう、まったく手付かずの異世界、地球が発見されたんだ。
魔幻獣界はこの世界を手に入れて、その力をボクたちとの決戦に充てるつもりでいる。
完全に未知の世界だからどんな力が眠っているか分からない。でも仮に新たな発見が無かったとしても、世界丸々一つ分のエネルギーがあればボクたちの世界を滅ぼすのは容易だろう」
「ちょっ、なんか想像以上に大事なんだけど!?」
「実際大事だからね。このまま魔幻獣界の思惑通りに事が運べば、ボクの世界もこの世界も破滅するだろう。
ボクはそれを阻止するために人間の協力者を探していた。そして見付けたのがキミだったんだ」
……いや、いやいやいや。ないでしょそれ。
「意味わかんないんだけど。ていうか今まで自分らでなんとかしてたんでしょ?今さらウチらの力借りる必要なくない?」
「ボクたち聖幻獣は見ての通り非力なんだ。技術はともかく肉体の力は魔幻獣には敵わない。
今までは自分を守るだけだからなんとかなってたけど、人間の世界を魔幻獣の侵略から守るのは不可能だよ。だから代わりに戦える人間を探していたんだ」
「仮に言ってることが全部本当だとしても、なんでウチなわけ?」
「どうしてキミなのか、それはボクにも分からない。だけどキミにならできるということだけはハッキリしてるんだ。だから……」
チーポはそこで言葉を区切ると、ウチを真っ直ぐに見て言った。
「だから南、ボクと契約して、魔法少女になってよ」
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「ま、魔法少女?」
そのメルヘンな響きに、しかしウチの記憶の片隅は何故か警鐘を鳴らしていた。えーと、なんだっけ。なんか似たようなフレーズどっかで聞いた覚えがあるんだけど。
だけどウチは結局そのアラートに気付くことはできなかった。そして日曜朝の、自分が大分昔に卒業したアニメを思い浮かべる。
えーと、何コレ。いや、確かにチーポはそれっぽい動物だけど。ていうかマジで?そりゃウチも小学生の頃はプリキュアになりたいとか思ってたけど、この歳でああいう格好はキッツいっていうか……
ウチが逡巡してると、足元が細かく揺れ出した。
「いけない、見付かった!」
チーポが慌てたようにキョロキョロと頭を振る。ウチもつられて辺りを見回すけど何も分からない。ただの地震じゃないの?
ウチのそんな感想とは裏腹に、チーポは強く契約を迫ってきた。
「南!もうすぐここに魔幻獣が現れる!急いで契約して!」
「ええ!?」
「もう悩んでいる時間はない!このままだとキミも、キミの友達も大変なことになってしまう!」
チーポはどこからかハートをモチーフにしたステッキを取りだしウチに突き付ける。ていうかマジにそれ系の展開なわけ?ちょっとかんべんしてほしいんだけど……
「南!なんとかできるのはキミだけなんだ!だから……」
「あーもう!分かったわよ!」
ウチはチーポからヤケクソ気味にステッキをふんだくった。途端、頭の中に妙なフレーズが流れる。
「心のウチから溢れる呪文を口にして!」
チーポの言葉に従い、ウチはその呪文を唱える。
「リリカル!マジカル!」
ていうかヤバい。なんかセリフがスラスラ出てくる。ステッキクルクル回してポーズとか取ってるし。
「トランスマジカル!」
コレ、マジで魔法少女に?
ヤバい、ちょっとときめくかも。
卒業したって言ったって、昔憧れててたのは間違いないもん……!
「転、神……!」
「超空転神!トランセイザー!」
説明しよう!
相模南は転神ステッキに[[rb:合言葉 > キーワード]]を入力することで、空気中の聖幻物質を収束しトランセイザーに
チーポ「おっしゃ-!」
相模「おっしゃ-じゃね-!」メゴシ
相模「どういうこっちゃワレ-!?6行前まで魔法少女もののノリだったろが-!なんでいきなりパワードスーツの変身ヒーローになっとんじゃ-!?」ミシミシ
チーポ「苦しい苦しいトランスナックル苦しい」パンパン
相模「特撮っぽい技名をつけるな-!文体までわざわざ台本形式に変えやがって!」
チーポ「……まあ聞いてほしいっチ」
相模「っチ!?」
チーポ「どうもお互いの理解に齟齬があるみたいっチけど、さっきの説明にウソは無いっチよ?」
相模「……その取って付けたような語尾は?」
チーポ「コレはサービスだっチ。現地人を騙して無理矢理協力させるんだから、せめて相手の『良い歳こいて魔法少女に本気で憧れてる』という願望に合わせてやろうという上の気遣いだっチ」
相模「やっぱ騙してんじゃね-か!つうかウチそんなキャラだと思われてたの!?要らないわよそんな気遣い!標準語で喋りなさいよ!」
チーポ「いーえ、貫かせて頂きます。38でこの口調はキツイですけど、この歳でクビになったりしたら再就職もできませんし」
相模「あんた38なの!?ていうか最初普通に喋ってたでしょ!あれは何よ!?」
チーポ「いや、魔法少女って言ったらやっぱこれかなと思って」
相模「それオタじゃね-と拾えね-から!あとさっきからこの若様ヴォイスは何!?」(CV.若本則夫)
チーポ「正体を特定させないためのボイスチェンジャーだっチ。ていうかしっかり拾えてるっチよね?」
相模「やかましいわ!あんたホントに聖なる幻獣!?」
チーポ「失礼な!チーポくんは正真正銘聖幻獣界の出身だっチ!」
相模「だからそれが信用できないって言ってんでしょうが」
チーポ「聖幻獣のチ〇ポくんだっチ!」
相模「伏せんな!?」
チーポ「特技は変形!最大で20倍まで巨大化できるっチよ!」
相模「続けんな!」
チーポ「とにかく!今回だけでも戦ってほしいっチ!戦ってくれたらお礼として……!」
相模「お礼として?」
チーポ「元の格好に戻してあげるから!」
相模「これ元に戻んないの!?」
チーポ「元素レベルで組み換えられちゃってるっチからね」
相模「うおー!?ウチの制服-!」orz
チーポ「とかなんとかやってるウチに敵が来たっチよ!準備は良いっチか、トランセイザー!」
相模「クッ……ことここに至っては仕方ない……!だが見ていろ。これが済んだら、次はキサマだ!」
チーポ「マスコットキャラ惨殺宣言!?」
???「ククク……。相変わらず騒がしいな、チーポ?」ズモモモモ
チーポ「お前は、魔幻四天王コーラル!」
コーラル「久しいな、チーポ。まさか我らに先んじて地球に手を伸ばしているとは思わなかったぞ……それが、貴様の協力者か?」
相模「あらやだイケメン♡」(CV.若本則夫)
コーラル(おいおい、オカマのヒーローかよ。かんべんしてくれよ)
チーポ「何ときめいてるっチか!あれは敵っチよ!?」
相模「うっさい!最初に言ってたような魔法少女の衣装だったらロマンスもあったかもしれないのに!」(CV.若本則夫)
コーラル(敵が魔法少女に憧れる変身ヒーロー。どうしよう、本格的に関わりたくない)
コーラル「とはいえ敵は敵!ここは様式美にのっとり名を聞こうではないか!」
相模「転神魔女っ娘トラン☆さがみん」
コーラル「ウソこけ」
相模「じゃあいいわよ!騙され戦士クソバカウンコーで!」
コーラル「なんで切れてんの!?」
チーポ「超空転神トランセイザーだっチ」
コーラル「なんだよ、ちゃんとかっこいい名前あるじゃんか……。着いていきづらいよ、お前らのノリ……」
チーポ「なんか知らんけど敵はパワーダウンしてるっチ!今の内に後ろからこっそり近付いてバールのような物でガツンといくっチ!」
相模「それじゃウチが悪役じゃね-か!?」
チーポ「知ったこっちゃないっチ!言っておくけど手段を選んでる場合じゃないっチよ!戦うっチ、トランセイザー!世界の平和とポクの時給アップのために!」
相模「なんであんたの給料のために犯罪に手を染めなきゃなんないのよ!?」
チーポ「ええい、ここまで来てガタガタ言うなっチ!怖いのは最初だけ、ヤってみれば案外平気なもんっチよ!」
相模「うっさい!ディレクターかお前は!」
コーラル「30過ぎて時給計算のバイトみたいな仕事はどうかと思う」
チーポ「うるせ-!冷静に大人のアドバイスしてんじゃね-!俺には俺の都合ってもんがあるんだよ!」
コーラル「フン!いつまでも付き合ってられんな。さっさと終わらせてもらうぞ!」グニャリ
相模「な、何あれ!?」
チーポ「コーラルの得意とする召喚術っチ!魔幻獣を出してくるっチよ!」
相模「うえ!?せめて魔法少女系の可愛い敵でありますように……!」
コーラル「出でよ!魔幻獣ヘドゲルガー!」
ヘドゲルガー「ゲ~ルガ~」ズルベチャ
相模「言い訳不可能なほどに特撮系クリーチャー!」
コーラル「やれ!ヘドゲルガー!」
ヘドゲルガー「ゲルガー!」バシュウ
相模「きゃあ!?」ビシャア
相模「な……何コレ!?」ジュゥゥ
チーポ「溶解液だっチ!食らったらひとたまりもないっチよ!」ドロドロ
相模「食らってる食らってる」
コーラル「フハハハハ!逃げ場など無いぞ、トランセイザー!」デロデロ
相模「巻き込まれてる巻き込まれてる」
ヘドゲルガー「ゲ~ルガ~!(液を出した口が溶ける~!)」ゴロンゴロン
相模「誰1人幸せになれない技だー!」
相模「ちょっとチーポ、ガチでヤバい敵じゃない!なんか武器とか無いの!?」
チーポ「武器ならその転神ステッキが使えるっチ!ちょっと振ってみるっチ!」
相模「こう!?」ヴン
相模「魔法少女がライトセーバーを使うか!」ヴンヴン
チーポ「いや最近じゃそこまでおかしくもないっチよ!?」スパンスパン
コーラル「戦闘中に漫才とは余裕かましおって……!こうなれば切り札、特撮名物怪人巨大化光線だ!」ビビビビ
相模「うそマジ!?」
チーポ「ヤバいっチ!コーラルの奴そんな大技を……!」
ヘドゲルガー「ゲ~ルガ~」ミッシリ
コーラル「ゼェ……つ……疲れ……!」
相模「中途半端-!」
チーポ「チャンスだっチトランセイザー!敵はミッシリして動けないっチ!今の内に必殺技っチよ!」
相模「必殺技?」
チーポ「マジカルプリフィアスターライト!トランセイザーの最強の一撃だっチ!」
相模「おっ、なんか可愛い名前。よし!最後くらいは魔法少女っぽく……!」
コーラル「い、いかん!戻れ、ヘドゲルガー!」ビビビビ
相模「逃がさないわよ!マジカル!プリフィア!」クルクルクルリ
コーラル「あわわわわ」
相模「スターライトォ!ってどっからどう見ても特撮系のゴッツイ決め技-!」チュドーン
相模「テメー!可愛いのは名前だけじゃね-か!?」
チーポ「ええい、まだ夢見てるっチかその銀色ボディで!」
相模「うるせ-!わざわざセリフ2つに別けてまで舞ったウチはなんなんだ!?」
チーポ「気持ち悪い人?」
相模「うおお-ん!?」
???「こら、チーポ!」
チーポ「あ、心愛」
相模「え……隣のクラスの篠原さん……?」
心愛「あんた何やってんの!空間凍結までして!」
チーポ「いや違うっチよ心愛、これにはちゃんと事情が……」
コーラル「おいチーポ、どういうことだ?」
心愛「あ、コーラルさん、お久しぶりです」ペコリ
コーラル「久しぶり、心愛ちゃん」
相模「あれ!?」
心愛「ヘドゲルガーさんもお久しぶり」
ヘドゲルガー「ゲルガ~」アクシュ
相模「仲良し!?」
相模「ちょちょちょっと待って!あんた一体なんなわけ!?」
心愛「あ、どうも。その……初代トランセイザーの篠原心愛と言います」
相模「初代!?」
心愛「……格好いいですね。似合ってますよ」メソラシ
相模「気遣わなくていいです。ってそうじゃなくて。何がどうなってんの、これ?」
コーラル「おいチーポ。まさかと思うが何も説明してないのか?」
チーポ「違うっチよ!やっぱやるからには臨場感が大事だと思って必要最低限の」
心愛「私も何も聞いてないんだけど」
チーポ「……テヘペロ☆」
心愛「トランスマジカル角切り!」スパパパン
相模「必殺技!?」
相模「つまり……チーポが言ってたことは本当だけど、それは篠原さんがとっくに解決してたってこと?」
コーラル「その結果魔幻獣界と聖幻獣界の戦いも終わってね。共存の道を歩み始めることになったんだ。
2つの世界は地球とも交流を考えていて、もう各国首脳とも話は着いている。今は発表のタイミングを計っているところなんだ」
チーポ「ポクたちの仕事は広報だっチ。
地球人は自分の知らないものを受け入れられないっチからね。そのくせやたら攻撃的で始末に終えないっチ。
だからポクたちがわざわざ骨を折って受け入れ易い下地を」プチッ
心愛「ともかく今回のことはただのアトラクションだったみたいね。安心したわ」
相模「あの、チーポを潰した返り血が……」
心愛「ん?」ニッコリ
相模「いえ、なんでもないです」ゾクリ
コーラル「チーポが言ったように、我々の任務は地球人が我々を受け入れる下地を整えることだ。
その一環として和平の立役者、トランセイザーの活躍を追体験してもらうという企画を考えたんだが……」
心愛「チーポが勝手なことしてポシャッたわけね」
コーラル「申し訳ない」
相模「ああ、いえ。結構楽しかったです」
コーラル「そうか?ならこの企画はこのまま詰めてくか」
相模「でも、なんでウチだったんですか?たまたまなんでしょうか?」
コーラル「人選はチーポに一任してたんでなんとも……。おいチーポ、どうなんだ?」
チーポ「いや、俺ガイルキャラで酷い目に逢わせるならやっぱキミかなって」
相模「どういう選考基準だヴォゲー!」
心愛「ああ、このノリ懐かしいなぁ……」
コーラル「とにかくご協力感謝します。そろそろ世界が動き出すので相模さんは元の位置に戻ってください。お礼と詳しい話はまた後日」
チーポ「ホラホラ、早く戻らないとお友だちに怪しまれるっチよ?」ププー
相模「クッ、後で絶対殺す……!」
ウニョオン
遥「それでそんときの男子がさー」
相模「へー、それで?」(CV.若本則夫)
………………
「さがみんのいたところにスーツアクターが!?」
相模「こういうのは世界が動き出すと同時に服も元に戻るだろ普通!」
心愛「ああ、私もやったなぁ、あれ……」