ロクでなし魔術講師と無限の剣製   作:雪希絵

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どうも皆様

最近筆が(正しくは指が)上手くのらなくて迷走中、雪希絵です

率直に言って速度が落ちました……

もうストック作っとくことにします( ˙꒳˙ )

それでは、ごゆっくりどうぞ!


どうして

「くっくっくっ……どうだ、見たか!グレン=レーダス!そして、ルイス=ハルズベルト!これが俺の力だ!俺はこの力で組織をのし上がる!このルミアとかいう部品があれば、俺はリィエルをいくらでも作れる!一匹作るのに結構な数の人間の魂が必要になるが、そんなの関係ない!作れば作るほど、俺は強くなる!無限に強くなれる!これを最強と言わずしてなんと言う!?なぁ、教えてくれよ、お前ら!あはっ、はははははははははは──────ッ!」

「う、ぁああ……ああ……。ぁあああああああああああ────ッ!」

 

勝ち誇ったように笑い転げる、自称リィエルの兄……ライネルと、目の前の現実を受け入れられず、泣き叫ぶリィエル。

 

グレンとルイスは確信した。

 

ライネルは、生かしてはいけない人種だ。

 

自分の欲望のためなら人を人とも思わない、真の邪悪。

 

放置すれば、加速度的に犠牲者は増加していくだろう。

 

ルイスはギリギリと双剣の柄を握る。

 

高笑いするライネルの首を、叩き斬ってやりたくて仕方ない。

 

だが、そのライネルを守るリィエル・レプリカの三人は、どうやら本当にリィエルと同等の力を持っているようだ。

 

こちらはグレンとの二人がかりであるにも関わらず、全く付け入る隙が見当たらない。

 

「はっ……こちとらリィエル一人でも手一杯だっつーのに、三人同じだぁ?無理ゲーってレベルじゃねぇぞ……ッ!」

「全くだよな……。だが……このままじゃ腹の虫が収まらねぇ……!」

 

激しい憤怒と同時に、誤魔化しきれない焦燥が二人の背中を凍てつかせる。

 

そして────

 

「やれ、僕の木偶人形ども!そいつらを始末しろ────!」

 

主たるライネルの命令を受け、三体のリィエル・レプリカが俊敏な獣のような動作でグレンとルイス、そしてリィエルに襲いかかる。

 

瞬時にリィエルへと肉迫した一体のリィエル・レプリカは、稲妻のごとき斬撃を振り下ろした。

 

「あ────」

 

対するリィエルは、ただ呆然と、自分を左右に割るであろう剣を見つめ続け────

 

「リィエル────ッ!」

 

そこへ飛び込んで来るルイス。

 

双剣で大剣を受け止め、腰の捻りなどの体術を駆使して弾き飛ばす。

 

「ふ────ッ!」

 

間髪入れずに、床を蹴ってグレンが踏み込む。

 

得意の古式拳闘の構えから、神速のワン・ツー。

 

さらに旋風のような回し蹴り。

 

リィエル・レプリカはそのことごとくを見事に回避し、距離を離すためにバックステップした。

 

「グレン!」

「あいよ、サポート任せろ!」

 

そして、ルイスはリィエルの膝の裏と背中に手を回し、目に止まらぬ動きで抱きかかえる。

 

「……えっ?」

 

そのまま駆け抜けて部屋の隅に辿り着くと、素早くされど優しくリィエルをその場に下ろした。

 

「悪いな、リィエル。せめて攻撃される方向を一方向にしないと、戦いにならねーんでな」

 

グレンはそう言うと、ルイスと並んでリィエル・レプリカ達の前に立ち塞がる。

 

部屋の隅という場所は、敵の攻撃範囲が自分の視野だけに限られる。

 

加えて、主武器である大剣は、狭い空間では振り回し辛く、太刀筋も読みやすくなる。

 

退路を絶たれるという致命的なデメリットこそあるが、そもそも二人の選択肢に逃走はない。

 

だが、何よりリィエルが不可解に感じたのは……何故二人が自分を部屋の隅に連れてきたのか。

 

これではまるで、自分を守っているようではないか。

 

「アホ。守ってるみたいーじゃなくて、実際に守ってんだよ」

「そういうこった。お前はそこで大人しくしてろ」

 

おどける二人は、冷静に戦況を見極める。

 

(あー……ダメだ。詰んでる)

(詰みだな……こりゃ)

 

どんな戦術を取ろうが、どんな作戦を練ろうが、戦端が開かれた瞬間に二分持てばいい方だろう。

 

そもそも、ルイスの限界が近い。

 

魔晶石で予備魔力の補給は出来ても、重傷に加えて少女を救った際の投影。

 

それに加えて、リィエルとの戦闘だ。

 

積み重なった疲労とダメージが、ルイスを確実に蝕んでいた。

 

それでも、ルイスは己の得物を構えた。

 

「……どうして?」

 

リィエルが呟くのと。

 

リィエル・レプリカ達が餓狼のごとき瞬動で、グレンとルイスに殺到するのは同時だった。

 

加えて、

 

「くっ……!まさか、こっちにも!」

 

四体目のリィエル・レプリカが現れ、ジャンヌの方に飛びかかっていった。

 

「ジャンヌ!」

「こっちは大丈夫です!ルイスさんは、とにかくリィエルさんを!」

 

ジャンヌは旗を構え、リィエル・レプリカを迎え撃つ。

 

それを見て、ルイスも視線を戻した。

 

迫り来る剛刃を片手の剣でいなし、間髪入れずにもう片方の剣を切り込む。

 

対するリィエル・レプリカは、背中を大きく仰け反らせて回避。

 

ふわりと舞った綺麗な青色の前髪が、剣風で吹き流されていく。

 

ふと、視界の端に同じ青色の髪を捉えた。

 

先程ルイスの斬撃を回避したリィエル・レプリカも、すぐに体勢を立て直す。

 

二人同時に、それぞれ胸と膝を狙った斬撃を放つ。

 

膂力のあるリィエル・レプリカの攻撃を受けるには、地に足をつけて構えなくては受けられない。

 

だが、それをして胸に向けた斬撃を受ければ脚を切り裂かれる。

 

ジャンプして脚の斬撃を避ければ、今度は胴体が真っ二つ。

 

その大きさ故に、バックステップではかわしきれない。

 

かといって、片手で受けられる程の力も余裕もない。

 

そこで、ルイスが取った手段は、

 

「『投影開始』────」

 

瞬きも経たずに、双剣を解除・償還し、

 

ギャリィィィィ────ッ!

 

赤塗りの槍を呼び出した。

 

リィエルの剣速よりも早く、槍を呼び出したその技量。

 

無限の剣製をまともに扱えるようになったのがつい最近だというのに、とてつもない成長速度だ。

 

防御が終わると、槍を瞬時に消して、双剣構える、

 

グレンがもう一人を相手にしている間、ルイスは一人の相手に徹する。

 

「……なんで……どうして……?」

 

虚しく響くリィエルの呟きが溶ける空間に、ルイスとグレンの終わりのない戦いは続く……。




時間内!ですね!

やりましたよ!

だいぶ久しぶりですね、お恥ずかしいことに……

それでは、また来週お会いしましょう!
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