更新日ズラした癖に何をやっているんだと絶望中の雪希絵です
一応ほとんど書けてはいましたが……ボタンを押さずに寝落ちするとは(^_^;
申し訳ありません
ただ、活動報告にも書きました通り、これからしばらくは毎週木曜日でやっていきたいと思います
ご理解のほどよろしくお願い致します
それでは、今回もごゆっくりどうぞ
「ちょ、ちょっとレオス!貴方、何言ってるの!?」
レオスの爆弾発言に、システィーナが顔を真っ赤にして叫ぶ。
ルイスも顔を顰め、レオスを睨むと言っても過言ではない程の目で見る。
力がこもっていることが分かるのか、ソフィアは手を握る力を強めた。
「……ありがとう、ソフィア。大丈夫だよ」
「……うん」
それでも離れはしないが、手の力を緩めた。
言い争う二人を見ながら、ソフィアはルイスを見上げる。
「あの、レオスって人……だぁれ?」
ほんの少し、遠慮したような声で、そう問う。
「……『レオス=クライトス』ってのは、このアルザーノ帝国の王家に古くから忠誠を誓ってる、有力領地貴族の出身なんだ」
追いついて来たルミアとリィエルにも説明するように、ルイスは続ける。
「過去に一度領土を手放すような事態に陥ったこともあったが……魔術学院を設立することで、その事態を回避した。今じゃ、その魔術学院もアルザーノ帝国魔術学院に次ぐ有名学院だ」
そして、とため息混じりに呟く。
心なしか、猛烈に嫌そうだ。
「レオスさん自身、凄まじく優秀な人でもある。軍用魔術に関しては、あの人は間違いなく最先端を走ってる。俺たちとは、魔術師としてのレベルが違う。おまけに人格も申し分無し。レオスさんは、許嫁としちゃ最高の人物だよ」
はははっ、と乾いた笑みを浮かべて、
「はぁー………」
直後に盛大に肩を落とした。
「お兄ちゃん……。システィーナのことも好きなんて、流石に節操がないと思うよ?」
「そ、そそそそ、そういうのじゃねぇよ!」
「小声で叫ぶとは器用だね、お兄ちゃん」
「俺は単純にシスティーナが好きでもないやつと結婚するはめになるのが気に食わないだけで……」
「この流れでそのセリフはまずいと思います、ルイスさん」
「大丈夫!私は例えお兄ちゃんが節操なしのクソ野郎でもずっとそばにいるよ!」
「いや、違うんだジャンヌ。これはそういう意味合いじゃ……っていうかお前はうるさいよソフィア!」
向こうでは口喧嘩、こちらではぎゃあぎゃあと大騒ぎ。
周りの生徒達まで注目しだし、規模も大きくなってきていた。
「あはは……」
「………?」
困り果てたルミアは終始苦笑い、何が起こっているかわからないリィエルはずっと首を傾げていた。
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どういうわけかグレンが吹き飛ばされた後、レオスが思い出したようにルイスの方を向いた。
空気を読んでジャンヌとルミア、二人に引っ張られたリィエルは下がったが、ソフィアは張り付いたままだ。
「お久しぶりですね、ルイス」
「……ご無沙汰してます、レオスさん」
懐かしむような柔らかい表情でそう言うレオスに、ルイスは曖昧な表情で答える。
「貴方の話も聞いています。何でも、
「人から習ったものが元なんで、厳密には白魔改ですけどね」
「そう卑屈にならないで下さい。貴方しか使えない、貴方だけの魔術ならば、それは間違いなく固有魔術です。私もまだまだ、研究が足りませんね」
「……ありがとう、ございます」
ルイスは昔からレオスが苦手だ。
システィーナについて行って何度も会ったことはあるが、その度にシスティーナは自分の婚約者だという話をしたり、かと思ったら明るく朗らかな笑顔で話しかけてきたり。
自分がシスティーナのことを気にしていることを知っててやっているのか、いやそんなわけはない、いやしかしと妙な勘ぐりを入れてしまう。
そんなことを幼少期から繰り返したせいなのか、ある程度の年齢になって理性的になってからも、どうにも苦手意識が抜けないのだ。
もっとも、さらに大きな理由がもう一つあるのだが。
「そうです。今度お茶でも飲みながら、固有魔術のことを聞かせてください。システィーナも招待しましょう。ね?システィーナ」
「え?あ、あぁ……そうね」
思わずぼーっとしていたのか、システィーナが慌てて肯定する。
「……まあ、いいですよ。今度時間空けておきます」
「ありがとうございます。それでは、またお会いしましょう」
紳士的に一礼しながら、レオスは馬車と一緒に学院校舎の方に向かっていった。
「……お兄ちゃん」
「ん?」
「私、あの人嫌いかも」
「そうか……奇遇だな。俺も苦手だ」
これから先一体どうなってしまうのか、先行きが不安で仕方ないルイスだった。
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だが、それでも。
(……すげぇ)
すこぶる優秀な魔術講師であるは間違いない。
その腕前は、軍の正式な魔術師でも、どれくらい理解しているか分からない軍用魔術の理論の一つ『
しばらく生徒達と話し込んだ後、やがてレオスは穏やかな表情でルイス達の元へやってきた。
「やぁ、システィーナ」
「あっ……レオス……」
「私の講義はどうでしたか?貴女の忌憚ない意見が聞きたいですね」
「え?その……とても素晴らしい講義だったわ。正直、文句のつけどころがない……」
「そうですか。それは良かった。まずは第一関門突破……といったところでしょうか?将来の伴侶すら納得させられない授業しかできないものなど、貴女の夫に相応しくないでしょうしね」
「だっ、だから!そういうことを人前で言うのは……ああ、もう!どうして貴方はそう昔から……」
いたずらっぽく笑うレオスの表情に、システィーナが顔を赤らめる。
レオスは見ただけで惚れ惚れするような美貌の持ち主だ。
そんな人に好意を向けられて、まだ恋愛の『れ』の字も知らないような少女が浮つかないわけがない。
システィーナが尻軽とかではなく、初心な少女なら誰だってこうなるのだ。
「システィーナ、一緒に外を歩きませんか?少し、貴方と話がしたいのです」
「うぅ……それは、今でないとダメなの?」
「別に今でなくても構いません。ただ、いずれは話さなくてはならないことです」
「……分かったわ。ルミア、ルイス……。ちょっと行ってくる」
「う、うん」
「………ああ」
システィーナはレオスに連れられ、ルイス達の元から去っていった。
教室から出た二人を見届けた後、ルイスとルミアは顔を見合わせる。
「ねぇ、ルイス君。たぶん、同じこと考えてると思うけど……」
「ああ、行こうか」
「んあ?どうしたお前ら」
何もわからない周りの面々をよそに、ルイスとルミアは力強く頷きあった。
お読みいただきありがとうございました
今回はあまり動きがなかったですね
原作に則って進めるとこういう回は出てくるものですが……
もう少し展開のペースを上げても良いかなと思っています
それでは、また来週お会いしましょう!