神サマ転生1パーセント!   作:放仮ごdz

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何故か続きました。


俺と神サマと宗教団体1

神サマってなんなんだろう。自然から生まれた超常の存在?いや、イエス・キリストの様に人間が崇められて神になる物もある。元々悪霊だった神だっているだろう。

 

だから結論は。信仰され、畏怖される概念。それが神なんだと思う。信じる物は救われる、そう人間が信じてやまないモノだ。・・・まあ、俺は存在自体は認めるが神サマを信仰する気は全くないがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうしたんだ新太?いきなり電話をかけて来かたかと思えばそっちは脅されたりしなかったかって・・・もしかして、何かあったのか?』

 

「いいや。何でも無い。兄貴が無事ならそれでな。糞親父共によろしく言っといてくれ」

 

『ああ、分かった・・・辛くなったらいつでも電話するんだぞ、いいな?』

 

 

そう言って電話を切り、俺はスマホをポケットに戻して伸びをする。ここは件の空地だ。さすがにこのまま部屋に連れ込む訳には行かないため、少し連絡するからと神サマに断りを入れてここで休んでいる。・・・やっぱり兄貴は何も知らなかったみたいだな。両親は無視を決め込んでいたんだろう。そうじゃないと、あの正義感の塊、根っからの善人である兄貴があんな落ち着いて居られる訳がない。

 

 

「よい兄者ではないか。ますます気に入ったぞアラタよ」

 

「うるせえ。お世辞を言ってまた信仰してもらおうとかそんな手に乗るか」

 

「いや、本心だが?(ヌシ)はもう少し人の言葉を素直に受けよ。ま、私は神だがな!」

 

「・・・ちっ」

 

 

俺が寄りかかっている土管の上からニカッと笑顔を見せて来る神サマに、どうも気が削がれてしまう。・・・そう言えば気になっている事があった。

 

 

「なあ、大日孁貴神(オホヒルメノムチ)サマよ・・・誰かと思ったが、まさか天下の天照大御神(アマテラスオオミカミ)サマだったとはな。何でそっちを名乗らない?わざわざ調べないと出て来なかったぞ」

 

「馬鹿かお前は。言ったであろう、本来の私への信仰は全て弟と妹に横取りされるとな。人の身に落とされ本体から切り離された私が力を取り戻すには別の名で信仰を集めないといかないんだ。そのおかげでお前は、私を「アマテラス」ではなく「ヒルメノ」と言う存在として認識しておるだろう?」

 

 

まあ、アマテラスと言うならテレビやらにハマったのも納得だ。彼女の神話に「天岩戸伝説」と言うのがある。洞窟に引き籠り、この世から光が失われたという奴だ。そう、神話の時点で「引き籠り」なんだ。何か納得が行ってしまうぞ。まあ、コイツは「アマテラス」ではなく「ヒルメノ」と認識して欲しい様だが・・・コイツの印象はひたすら「チビな神サマ」だからアマテラスと思う事は無いはずだ。

 

 

「卵が先か鶏が先かって話か?」

 

「全然違うな。要するに、早い者勝ちと言う奴だ」

 

「弱肉強食か、難儀だな。それで?これからどうするんだヒルメノ」

 

「だからまずはアラタの家に・・・」

 

 

ああ、泊めるって話か。・・・勢いで言ってしまったが、よく考えれば高校生が幼女を一人暮らしの部屋に連れ込むってだけで警察案件なんだよな・・・俺は犯罪者になる気はない。だから申し訳ないが。

 

 

「これからどうするんだヒルメノ」

 

「お、おう」

 

 

白を切る。断固として拒否させてもらう。高校生がボロアパートに幼女を連れ込んだりしたら警察沙汰、下手したら誘拐犯として連行される事は目に見えてる。

 

 

「まず説明しよう。神が得られる信仰と言う物には主に二種類存在する」

 

「二種類?」

 

「文字通り、我等神を信じれば救われる、と言う正の思い「信仰」と、畏れ慄く恐怖の象徴・・・負の感情「畏怖」だな、その二つだ。後はまあ、派生というかなんというか・・・とにかく、その二つを覚えておいてくれればよい」

 

「だから俺に信仰してもらって、1パーセントの力で悪さを起こして畏怖を集めるのか?」

 

「違うわ阿呆!それに、例え私がまた引き籠って光を消したとしてもそれは「アマテラス」への畏怖として奴等に力を与えるだけだから誰がするか!」

 

 

激昂し憤怒の表情を浮かべるヒルメノに俺はたじろぐ。・・・畏怖で集めた信仰に嫌な思い出もあるのか?

 

 

「だったらどうするんだよ」

 

「簡単だ。人助けで信仰を集めるのだ」

 

「馬鹿か。今にも死にそうな俺だったからよかったんだ。上手くいくはずがない」

 

「最初から信仰をもらえるとは思ってないわ。実績が信頼を生む。まずは神とは名乗らず無償で人を助ける、と言う訳だ」

 

「都市伝説にでもなろうってか?でも餓鬼だから常人は真面に相手しないぞ」

 

「馬鹿め。正義の味方とは、17歳以降の男か、若干中学生の少女達と決まっている。常識に則れば簡単に納得させれる」

 

 

ああ、世間と言うのは常識で物を考えるからな。バイオハザードとか起こっても、その元凶が街を牛耳っている大企業だとは実際に目にした者達しか夢にも思わない。善玉企業だと常識として根付いているからだ。・・・例えはともかく、この神サマは意外と考えているのか。しかしその常識は特撮とアニメなところはツッコまない方がいいか。

 

 

「・・・せめて顔は隠せよ。現実にご都合主義は無いぞ」

 

「心配してくれてありがとうな!」

 

「嫌味か。文句の一つでも言う所だろう」

 

「普通に礼だ。少しは信じろ。神のお告げだ、ありがたく授かるがいいぞアラタよ」

 

 

ふんぞり返るヒルメノにイラッと来た。殴りたいが悪態吐くだけに(とど)めてやろう。俺を助けてくれたコイツの事を、少しは信じてやる、本当に少しだけどな。

 

 

「いらねーよ。礼がお告げって馬鹿じゃないのか?」

 

「いや、お告げで礼を言ったことがいくらかある。主に我が神社の巫女たちに何時もゲームを買って来てくれてありがとうと」

 

「よくそれで信仰心失わなかったな?」

 

「何でも、邪な欲望を自ら浄化してくれるとはさすが天照様とか何とか」

 

「・・・信仰され過ぎなのも考え物だな」

 

「正直、私もそう思う。滅茶苦茶申し訳なかった」

 

 

信じれない俺が言うのも何だが、信じすぎてる奴等も駄目だな。神サマが青ざめるレベルか。・・・っと、話している場合じゃないな。

 

 

「もういいか?」

 

「へ?なにがだ?」

 

「今日はバイトが無いからいいが、俺には時間が無いんだ。お前に付き合っている暇はない」

 

「そんな殺生な!本当に、泊めてくれるだけでいいんだ!信仰も無ければ私はただの雑魚だ!いや、雑魚以下の幼児だ!食べ物一つ得るだけでも猫と喧嘩してやっとの有様だ!頼む!後生だ、私を居候させてくれ!」

 

 

俺の態度から本気だと感づいたのか、尊大な態度もプライドもかなぐり捨てて土下座してくるヒルメノ。だがな、土管の上から土下座しているから地味に上から目線だぞお前。分かってないんだろうがただただムカつくぞ。

 

 

「俺に餓鬼なんて養う余裕はない。必要最低限の仕送りとバイトで何とか食い繋いでいるんだ。・・・俺の兄貴を紹介するからそっちでやってくれ。兄貴は俺が知る限りお人好しないい奴だ。お前の言葉だって信じてくれるはずだ」

 

 

不本意だが、このままだと押し入ってくるかもしれないため最終手段だ。うちの兄貴は本気で底が無いくらいいい奴なので、問題は無いだろう。むしろ率先して手助けしてくれるはずだ。

 

 

「嫌だ。私はお前の元がいい」

 

 

そう思ったのに、あろうことかこの神サマはそれを拒否してきやがった。

 

 

「なんでだ?何で俺にこだわる!?」

 

「お前が私の信者第一号だからに決まっておろう!一度でも信仰した奴から信仰を失ったとなれば信頼ガタ落ちだ!」

 

「テメエの不始末を無かったことにしたいって事か!?」

 

「だからどうしてそんな考えになるんだ!まあそれもあるが・・・何より!・・・巫女以外で真面に話せる人間はお前だけだからだ!」

 

「・・・は?」

 

「私、意見の相違で自分の天使をクビにしたことあるし・・・あの子、怒ってるんだろうなあ・・・」

 

 

この神サマ、コミュ症かよ。しかも重度の。

 

 

「って待て。お前、日本の神だろ。何で天使がいるんだ?」

 

「一神に一人はいるに決まっておろう。呼び方とかは違うがな。私の場合、アニメやらの影響で天使と呼ぶのがしっくりくる。もう何千年も昔にクビにして生憎私の部下はもう巫女ぐらいしか居ないが」

 

「影響されてるんじゃねえよ・・・」

 

 

げんなりする。・・・その天使、コイツから離れられて幸運だったと思うぞ・・・意見の相違って事は割とその天使の方が正しいだろうし。さすがにもうこんな神様を慕ってはいないだろ。

 

 

「とにかく!養う金はねえ!俺一人で精一杯なんだ!」

 

「バイトを増やせばいいではないか!」

 

「何でお前の為にそこまで体を張る必要がある!?」

 

「私はお前の神だからだ」

 

「本気でそう思ってるなら殴るぞ」

 

「罰当りめ」

 

 

たまらず軽くポカリと殴った俺は悪くない。・・・このままじゃ埒が明かないな。

 

 

「・・・飯はもやしでいいか?」

 

「いや、タンパク質は欲しいな」

 

「図々しい奴だな。それは自分で何とかしろ。・・・とにかく、住まわせてやるだけだ。それだけなら、妥協してやる・・・」

 

「本当か!それでもありがたいぞ、ありがとうアラタ!」

 

「・・・だから何でそう素直に礼が言えるんだ」

 

「本心だからな!いやほんと、心細かったんだ。約束する、お前が信じてくれる限り、私はお前の力になろう」

 

 

頭を下げてそう言ってくるヒルメノに言葉が詰まる。・・・本当に、めんどくさくて図々しい餓鬼の癖にこういうところは、信じられると思える・・・ってちょっと待て。

 

 

「つまりそれは、常にお前を信仰しろと言う事か」

 

「・・・・・・・・・まあ、それはそれで助かるが本当に、信じてくれるだけでいいんだぞ?」

 

「だったら目を泳がせるな」

 

 

あの信じられる感は気のせいだな、間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、その後話し合ってヒルメノは「親から預かった」と言う設定で済ませる事になり、俺の1Kボロアパートに神が住みついて一週間。俺は問題なく学生生活を送っていた。

 

どうせあの糞両親は気にもしないだろうからな。寝床は俺が某猫型ロボットの様に押入れなのに対し、ヒルメノはリビングで堂々とちゃぶ台に潜ってタオルを枕と布団にしてグースカ寝てる。

神なのだから尊重しろだとか。朝起きて台所に行こうとして踏みそうになったら怒鳴られた。ボロアパートに住ませる訳にはいかないと尊重して追い出してやろうかてめえ。

 

 

「なあアラタ~」

 

「なんだ。こっちはお前の昼飯にもやし炒めを作っていて忙しいんだが」

 

「どうやったら信仰集まると思う?」

 

 

早朝、俺のTシャツを勝手に着て、服を着替えても常に身に着けている宝珠をボケーッと眺めていたヒルメノの言葉に、俺は一瞬考える。・・・答えは簡単だな。

 

 

「・・・まず、悪事が起こっても警察がいるからな」

 

「警察の手に負えない事件とは起きないかなー!」

 

「不吉な事を神のお前が言うのか」

 

 

この町は、関東にあるためそこそこ大きく、犯罪は割と毎日起こる。それでも小さな事件ばかりなためすぐ解決するのだ。探偵とか物好きがいるらしいが、そんな大事件はまるで起きない平和な町である。少なくとも、テロとか立てこもりとか起きた事は無い。誘拐は・・・俺がされたのだけだろう、多分。町はずれに金持ちの屋敷があると友人から聞いてはいるが関わりたくないため興味はない。

 

まあつまりは、ヒルメノの「人助けして信頼を集める」作戦は始まらずに終わっていた。

 

 

「一日中歩いてパトロールしたのに徒労に終わりグータラ生活をせざるを得ない私の気持ちが分かるか、アラタよ」

 

「そのグータラのせいで余分な食費が出る生活に早くも困っている哀れな信仰者の気持ちなら分かるぞヒルメノ」

 

「それより私は肉が食いたいんだが?」

 

「何時も焼き魚喰っている奴が贅沢言うな。そんなにいい飯が食いたいならキリシタンの教会の孤児院にでも戻れ、そっちの方が俺は助かる」

 

「それは断る!・・・またネコでも捜すkってちょっと待て。何故私が野良猫から焼き魚を命がけで奪い取って得ている事を知っている?」

 

「匂いが付いているからな。クリーニングが大変だからやめてくれ。あといい加減、服とかどうにかしろ」

 

「金があれば買うわ!こんなぶかぶかで我慢してやってるんだからありがたく思え!」

 

 

・・・お前がツルペタ幼女でなければ特に問題ではないんだがな。こんな光景を見られた日には俺は終わる。どうにかせねば。

 

 

「・・・ったく。兄貴に言って俺の昔の子供服でも持って来てもらうか・・・?古着屋に売るとでも言えば納得するだろうし・・・」

 

「お前、金持ちだから某小さくなった名探偵みたいな感じか?だったら嫌だぞ」

 

「贅沢言うな。てか俺もあそこまでセンス悪くねえよ。ほれ、できたぞ。昨日のスーパーで豚の細切れが安売りされていた事をありがたく思え!」

 

「うむ!アラタからの貢物だ、ありがたく頂こう!」

 

「・・・・・・」

 

 

貢物・・・なのか?餌付けにしかみえないんだが。まあ神サマに「助けてもらう」って条件で面倒見てるんだもんな、貢物でもいいか。何か変わる事も無いだろう。そんな事を考えながらエプロンを脱ぎ、学ランの上着を羽織り鞄を持って外に出る。今日も学校だ。

 

 

「じゃあ、行ってくる。・・・お願いだから警察にお世話になる事だけは起こすなよ?」

 

「おうとも。いってらっしゃいだ」

 

 

・・・なんだかんだで弁えているから、そう簡単に口出しできないんだよなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後。夕焼けに照らされた帰り道で。

 

 

「アラタ、一緒に帰ろうぜ」

 

「あ、わりぃ。今日は昨日とは別の店で特売日だ」

 

 

親友である七星礼斗(ななせ らいと)の誘いを断るのは気が引けるが、厄介なのを住まわせているせいで二人分作らないと行けないからこれは必要事項だ。バイトを増やさずに何とかするにはこれしかない。

 

 

「毎日大変ね。実家から仕送りとかないのアラタ君?」

 

「いやいや生徒会長。必要最低限の仕送りで俺は十分なんです」

 

 

模範生らしく俺の心配をしてくれる礼斗の姉、二年生で生徒会長もしている七星霧依(ななせ きりえ)先輩の言葉に素っ気なく答える俺。心配されるのはいつもの事だ、それはいい。

しかし悟られる訳にはいかない、俺の実家がそこそこ有名な金持ちだと言う事も、うちで居候しているチビ神の事も。特に霧依先輩は嘘を見透かしているような気がして油断ならない。この人も何か秘密を抱えていると見た。

 

 

「困ったことが在ったら何時でも言えよ親友?あ、勉強以外でな!」

 

「おう。だったら今度昼飯奢ってもらうわ。頼んだぞ親友」

 

「頼まれた。近くて美味い飯屋を探しといてやるよ」

 

「勉強時間を削って探していたら怒りますからね?」

 

「へい、重々承知しております」

 

「よろしい」

 

 

ギロッと、光る瞳に睨まれ、竦み上がって敬礼する礼斗。…時々本当に人間なのかと疑うよなぁこの人…趣味もピアノとチェーンソーアートっていうどこか噛み合わない物だし。…まあ変人なのはうちの兄貴もか。余計な詮索はしないでおこう。

 

 

「じゃあ俺はこれで」

 

「おう。また明日な」

 

「バイトも程々に勉強も頑張ってくださいね」

 

 

時間を無駄にする訳にもいかないので、曲がり角を曲がり二人と別れて特売をやっている店まで全力疾走し始めた、直後の事だった。目の前に、奴が現れたのは。

 

 

「うん?見付けたぞ、アラタ!」

 

「ヒルメノ!?」

 

 

慌てて急ブレーキ。何故か空から落ちて来たヒルメノをキャッチし、地面に下ろす。と同時に怒りが込み上げてきた。

 

 

「一体何の用だ?俺はこれからお前のために特売に向かう所なんだが?」

 

「最近、この町で妙な勧誘が増えていると聞いてな。その噂の根を捜し回って怪しい集会所を見付けたのだ。急ぐぞ、こうしちゃいられない」

 

「いや待て。何を見付けたのかは知らんが俺は特売に行くぞ。第一、お前一人で十分だろう」

 

「……子供は駄目だと言うのだ」

 

「はあ?」

 

 

突然真っ赤になって涙を溜めた目でこちらを睨みつけるヒルメノ。

 

 

「高校生以下の子供は!入っちゃ駄目だと言われたのだ!」

 

「…もしかして胡散臭い宗教か何かか?」

 

「そうだ!子供は一人で入っちゃ駄目だって…私だってお前なんかに頼りたくないわこの不信信者!」

 

「その不信信者に頼っているのはどこのどいつだ。………特売の予定時刻まであと一時間足らずか」

 

 

携帯の時計を見て、考える。…ごねられても困るしここはさっさと解決した方が早いな。

 

 

「さっさと終わらせるぞ。案内しろ」

 

「うむ!」

 

 

俺の返事を聞いた途端、パアアッと顔を輝かせ、笑みを浮かべて塀によじ登り、ピョンッと跳躍するヒルメノ。おい、ちょっと待て。

 

 

「では着いて来い!」

 

「屋根以外のルートを教えろ馬鹿神!」

 

「馬鹿とは何だ!最短ルートだぞ!」

 

「身体能力だけは無駄に高いのは欠点だなお前!?」

 

 

何とか屋根の上を諦めてもらい、路地裏を進んで行くヒルメノに着いて行く。前途多難ではあるが特売時刻まで時間が無い。急ぐとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…天照様?」

 

「どうした姉ちゃん?」

 

「…いいえ、何でもないわ。早く帰りましょう」

 

 

完全無欠の完璧超人と称される生徒会長、親友の姉の正体を知る事になるまで、あと十数分。




ヒルメノは日本の代表的な最高神、アマテラス様でした。知っている人は少なかった様で。

ヒルメノの、声だけを聞いて天照だと看破した謎の生徒会長にして主人公、アラタの親友の実姉、七星霧依。正体は…あまりに作り込み過ぎてもったいなくなったので登場する事になった過去作に登場したオリキャラです。

読んで下さる方がいるのであればまた続きます。

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