九条四席の葬儀が終わって、数日後、私の十二番隊への移動が決まった。元々、戦闘が得意では無く、知識だけはあるという事で十二番隊に移動だと、新しい四席に言われた。
私は、九条四席のいない十番隊に未練は無く、その申し出を受ける事にした。其処からは、それなりの生活だった。謎の虚を倒したという功績から、十二番隊の第七席と席間にまで上り詰める事が出来た。しかし、そんな事は、私にとってどうでも良い事だった。
「クソォ!!!」
私は、自分に当てられた研究室でそう叫ぶ。
「いくら計測してもあの場所では、九条四席よりあの虚の霊子の方が多く観測されてしまう。これでは、彼女を蘇らす事ができない!」
私は、十二番隊に移動してから、とある研究をしていた。それは、死神のクローンを作る事だ。
元々、私のいた世界では、それは禁忌とされてきた。人の血液からDNAを採取し、それを使い当人と全く同じ人間を作る。私は、そこから死神の霊子を使って同じ事ができないかという発想に至った。しかし、肝心の九条四席の霊子が、彼処にいた虚の霊子と混ざり合ってしまっているのだ。
私は一度、その霊子を使った実験をしたが、結果は失敗。何とか霊骸を使って蘇生させたが、人格は虚のもので、最終的に虚化し、魂魄自殺をするという結果だ。
しかし、私は諦めなかった。あの人以外、私を認めてくれる者は現れない。私を理解してくれる者は現れない。私の友人は彼女一人だとそう思ったからだ。
こうして私は、50年間研究を続けた。結果、彼女を蘇生させる事は叶わなかった。しかし、思わぬ副産物が生まれた。
改造魂魄
死した肉体にこの義魂丸を入れる事で、死神に変わり、戦闘をする事が出来る。
私は、これを使う事によって、もう彼女のような犠牲が出ずに済むと考え、スピア・ヘッド計画を立て、それを立案した。
しかし、結果は散々なものだった。
死した肉体を使う事は非人道的だと…いや、そんなのは建前に過ぎない。奴ら四十六室は、私の力を恐れ、この計画を凍結した。
許せなかった。私はただ、あの様な苦しみを味わいたくないから、これを使えば、他の死神達も救える。私からしてみれば、他の連中の事なぞどうでもよかった。でも、何か出来ることがあるなら、何かしてやりたいと、そう思いこれを完成させた。
なのに奴らは、自分達の保身の為に計画を凍結、そして、私を危険分子として、蛆虫の巣へと収監すると言うのだ。
もうこいつらは駄目だ。
こいつらは救えない、救いたくない。
私は死神に絶望した。そうして、私は現世へと逃亡する事に決めた。
それは、丁度、あの事件の10年前
「はぁ…はぁ…」
なんとか、追っ手を退け、現世へと逃亡出来たが、私の身体はあちこち傷だらけだった。
「クソ…」
私はそう呟くと、倒れた。私が倒れると、空から数滴の雨粒が降ってくる。
「あなた…だいじょうぶ?」
雨の中、そんな声が私の耳に入る。私が何とか顔を上げると、そこには、子供が傘をさして立っていた。
「小娘…何者だ?何故私が見える」
私は、そう刺々しい言い方で尋ねると、彼女は笑顔で答えてくれた。
「私の名前は、黒崎真咲!
これが、私の2人目の友人…黒崎真咲との出会いだった。
なんか忙しないな…あっ、そろそろ原作に入れると思います。