ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第11話、始まります。


転生者よ、敵の襲撃に備えよ。


クラス代表戦にコヴナントが介入した結果…

 

 

一夏Side

 

 

クラス代表戦当日までの間、星矢は一夏たちの身体能力を上げるために実技に近い戦闘訓練を行った。一夏は雪片二式と修理してもらった高周波ブレードを持ち、慣れない二刀流で星矢と模擬戦を行う。(なお、模擬戦がだんだんと死合い戦になったのは秘密である)箒は訓練機である打鉄を使い、星矢の指示を受けながらISのハイパーセンサーに頼らない程の反射神経を強化させ、接近ブレードによる受け流しの技術である“パリィ”を伝授させた。そしてセシリアは、クラス代表候補戦の反省を生かしつつも一夏との模擬戦で一夏を追い込むほどの実力を発揮した。(しかしこの後、一夏の猛反撃により逆転されたそうだ)そんなこんなでクラス代表戦当日になったこの日、一夏はアリーナから出る前に出撃の準備として鈴が使う専用機IS“甲龍(シェンロン)”のスペックデータを確認していた。

 

 

「大型の青龍刀である“双天牙月”が二基に左右の非固定浮遊部位である衝撃砲“龍咆”か。武装は少なめだけど、そこは操縦者の腕次第ってところか……」

 

 

そうスペックデータを確認した後に織斑先生から声をかけられる。

 

 

「織斑、時間だ。そろそろ準備しろ」

 

「了解。……やれるとこまでやってみるさ」

 

 

そう言って一夏はピットのリニアカタパルトに乗り出撃準備を完了させる。

 

 

『リニアボルテージ上昇。射出タイミングを織斑一夏に譲渡します』

 

「了解。SPARTAN-Ⅲ 織斑一夏、出る!」

 

 

いつも通りにカタパルトから射出された一夏はPICを起動させて、相手がいる所まで飛行する様にアリーナに出撃した。そこで鈴が青龍刀を持って一夏を待ち構えていた。

 

 

「そういえば一夏、アンタがSPARTANになったからって浮かれている訳じゃないのよね?」

 

「浮かれている?冗談っ、そんな事じゃ星矢にどやされるからな」

 

「そっ……ならよかった。それじゃあ、全力で行くわよ!」

 

「あぁ…全力で来い!」

 

『それでは両者、試合を開始してください』

 

 

試合開始のブザーが鳴ったのを皮切りに一夏は雪片二式を、鈴は双天牙月を振るい、己が剣をぶつけ合う。

 

 

一夏Side out

 

 

 

星矢Side

 

 

僕たちはアリーナの観客席で一夏達の試合を見届けていた。最初は剣戟でぶつかり合い、その次に蹴りや殴りを混ぜた剣戟になり、両者一歩も引かぬ戦いをしていた。

 

 

「すごいな……一夏もそうだが、鈴もかなりの実力の様だ。あの一夏と対等に戦っている」

 

「そうですわね。一夏さんは私と模擬戦した時はまさかの猛反撃でしてやられましたわ」

 

「鈴は鈴でSPARTANに引けを取らない位に厳しい訓練を受けているのが見て取れるな。あの動きは戦闘のせの字を知っている動きだ」

 

 

そう僕たちは一夏と鈴の試合を見てそれぞれの感想を呟く。他の女子生徒たちは歓声をあげながら一夏と鈴を応援していた。そして一夏と鈴は剣をぶつけて鍔競合いに持ち込んだ。

 

 

「やるわね一夏!伊達にSPARTANの名に恥じない強さね!」

 

「まあな、この前の星矢の特訓で感覚を研ぎ澄まされたからな!」

 

「そう、けど甘いっ!!」

 

 

そう言って鈴は非固定浮遊部位である龍咆を一夏に向けて衝撃砲を放つ。しかし一夏はそれを見切ったのか見えるはずのない衝撃の砲弾を紙一重で躱す。これを避けられた鈴は驚きを隠せず表に出てしまう。

 

 

「ちょっ!?普通躱すのそこ!?」

 

「…ちょっとした事で驚いているんじゃ、隙を生むだけだ!」

 

 

そう言って一夏はM45Dタクティカルショットガンを呼び出して至近距離から8ゲージマグナムシェルを撃ち込もうとするが、鈴が左手でM45Dを掴んで一夏の腕力を上回る力で銃口を上に向けて銃弾を上に逸らした後にそのままM45Dを握りつぶした。それを見た一夏や女子生徒達は鈴のありえない腕力に驚きを隠せないでいた。

 

 

「なっ…!?マジ?!」

 

「その言葉、そのままそっちにお返しするわよ!」

 

 

そう言った後に互いに距離を取り合い、間合いを作った後に次にどう動くかを考える。この試合を見ていた箒は鈴の武装に目が入っていた。

 

 

「なんだあれは…?」

 

「あれは中国が作り上げた衝撃砲の一つ“龍咆”だ。空間自体に圧力をかけ砲身を作り、左右の翼から衝撃を砲弾として撃ち出す第三世代兵器だ。簡単にいえば、浮かぶ巨大な空気砲だと思う方が分かり易いか?」

 

「そ……そうか。それは分かったんだがなぜ一夏がその見えない攻撃を躱せたんだ?」

 

「それは恐らく、一夏さんは鈴さんが龍咆を撃つ前に撃ってくる方向を予想していたと思われますわ」

 

 

箒は星矢とセシリアの説明で何とか理解したが、それでも不安が拭いきれなかった。何せ一夏は反撃の際にショットガンを呼び出して鈴に向けたのに対して鈴は義手である左手で銃口を上に逸らした後にショットガンを握りつぶしたのだから。それでも箒が出来る事といえば、唯一夏の勝利を祈るだけであった。

 

 

「(何だろう、この胸騒ぎを起こす様な感覚は……何かこっちに向かってくる様な気配。……嫌な予感がする)」

 

 

そう思った僕は、唯の憂鬱であってほしいと願うばかりであった。しかし、その願いは叶わぬ物となる事を今の僕は知る由もなかった。そして試合の終盤まで一夏と鈴はSEを削り合い、互いは決着をつける為に最後の攻撃を行おうとしていた。

 

 

「そろそろ年貢の納め時ってところね、これで決着をつけるわよ!一夏っ!!」

 

「あぁ来いっ!!俺も本気で行くぞ!!」

 

 

互いに動こうとしたその時に、ISのハイパーセンサーから上空に重力異常を感知して一夏と鈴は上を見上げると幻想的な薄紫色の円形状のゲートが開かれていた。その幻想的なゲートを僕は知っていた。本当なら起こってほしくないほどに………。

 

 

「スリップスペース!?……まさかっ!」

 

 

そう思った僕は直ぐにアリーナのピットまで全力疾走して一夏のところに向かうのであった。

 

 

星矢Side out

 

 

 

デイジーSide

 

 

その頃、デイジー達も突然上空に現れたスリップスペースを見て星矢と同じことを考えていた。

 

 

「あれは……まさか、コヴナント!?」

 

「判らない、でも今は生徒達を安全な所に避難させましょう!」

 

「分かった、アリーナの客席にいる全生徒に告げる。避難警報発令!生徒達は教師達の指示を聞いてアリーナから退避せよ!繰り返す、生徒達は教師達の指示を聞いてアリーナから退避せよ!」

 

 

デイジーはアリーナ管制室のマイクを使い全生徒に避難警報を発令させる。それを聞いた教師達は女子生徒達をアリーナから避難させるのであった。その時に織斑先生から通信が入る。

 

 

『どういう事だデイジー、お前はあの異常現象を知っているのか?』

 

「異常現象どころではない!あそこから敵が来る!」

 

 

デイジーから“敵”という言葉に察したのか織斑先生は何処の者かを聞き出した。

 

 

『何っ?それはどこの()だ』

 

()()()()()ではない!宗教軍事国家“コヴナント”だ!悪いが通信を切る!」

 

『待てデイジー!それはどういう……』

 

 

織斑先生の問いに答えることもなく通信を切ったデイジーは、懐からペンダントを取り出す。そのペンダントは唯のペンダントではない。星矢たちと同じミョルニル・アーマーにISコアを入れたIS版ミョルニル・アーマーの待機形態なのである。カルもまた然りである。

 

 

「万が一の事がある。急いで一夏たちの所にに向かおう!」

 

「ええっ何しろ一夏はコヴナントとの戦闘はこれが初めてだからね、急がないと!」

 

 

そう言ってデイジー達は走りだし、一夏たちの所に向かった。

 

 

デイジーSide out

 

 

 

一夏Side

 

 

その頃一夏達は上空から出現したスリップスペースを見て嫌な予感を感じていた。

 

 

「鈴、かなり嫌な予感がしてくるんだが……」

 

「奇遇ね、あたしも嫌な予感がするわ……」

 

 

そう考えていると、スリップスペースからコヴナントの兵員輸送機であるファントム三機が出て来たのだ。そしてファントムからブルートチーフテンとブルートリーダー率いるブルート三個分隊が降りてIS学園に攻めて来たのだ。兵員の輸送を終えたファントムは再びスリップスペースに戻ってアリーナから去る。コヴナントを初めて見た鈴は驚きを隠せないでいたが一夏だけは違った。

 

 

「アレは……ゴリラかしら?」

 

「……鈴、お前はすぐにここから逃げろ!」

 

「はぁっ?何言ってんの!アンタを置いて行けるはず無いじゃない!!いくら相手が銃を持ったゴリラだからって……」

 

「アレはゴリラなんて生易しい者じゃない。彼奴らから尋常じゃない殺意を感じる」

 

 

一夏はジラルハネイことブルート族の殺意を感じ取って危険を察知して鈴を逃がそうとするもブルートが一夏達を見て声を上げる。

 

 

「いたぞ、例の悪魔だ!」

 

「悪魔もろとも人間を殺せ!異端者を殺せ!」

 

 

そう言ってブルート達はType-25“スパイカー”やType-51“コヴナントカービン”を一夏に向けて撃ってきたのだ。一夏と鈴は撃ってくる前にすぐ回避行動を取った為当たることはなかった。アリーナの壁にはスパイカーから放たれる金属スパイクが無数も突き刺さっていたのだ。

 

 

「ちょっ!?何なのよあのゴリラ擬きは?!喋り出した途端にあたし達を攻撃してきたよ!」

 

「少なくとも彼奴らは友好的じゃなくて敵対的な奴らだってことは分かった。それに、ハンマーっぽい物を持っている奴は相当にやばい奴だ」

 

『織斑くん、凰さん聞こえますか!今すぐアリーナから脱出して下さい!直ぐに先生達がISで制圧に行きます!』

 

「いやっ山田先生、寧ろ先生達をこっちに来させないで下さい。俺が食い止めます」

 

『え!?だ…駄目ですよ!あなた達を危険な目に合わせるわけには……』

 

 

一夏は山田先生の通信を切った後に鈴に逃げる様説得しようと考えたが無理と判断した。

 

 

「鈴、エネルギーはどの位残っている?」

 

「ギリギリね。あと一〜二発受ければ切れるわ」

 

「そうか、不味いなこいつは……だったら!」

 

 

状況が最悪な中一夏はある決断をし、IS版ミョルニル・アーマーのリミッターを解除するのであった。すると一夏のSEがオートリチャージを開始した。そしてその同時にアリーナのピットから星矢とデイジー達がやって来たのだ。

 

 

「一夏、無事か!」

 

「星矢?!お前何で…?」

 

「説明は後だ!カル、デイジー、行くぞ!」

 

「「了解!」」

 

 

星矢屋はIS版ミョルニル・アーマーを展開すると同時にリミッターを解除し、それぞれが戦闘態勢を取った。特にデイジーとカルは旧式のGEN1からGEN2に置き換えている為にSPARTANの戦闘能力を最大限に発揮出来る様にアップグレードされているのだ。デイジーが装着しているアーマーはGEN1の“CQB”からGEN2の“ウォーマスター”に変わっており、カルはGEN1初期の“Mk-Ⅳ”からGEN2の“サイファー”に変わっているのが分かる。それぞれアサルトライフルやショットガン、サブマシンガンを手に持ち、一夏達と合流する。

 

 

「一夏、もう既にリミッターを解除しているな?」

 

「ああ、もうSEは完全に回復した。戦闘続行は可能だ」

 

「はぁっ!?SEが回復?!どんだけチートじみてるのよアンタ達のISは!!」

 

「正確にはミョルニル・アーマーにISコアを入れただけなんだけど。……さて、おしゃべりはここら辺にしよう。何かコヴナントが僕たちを待っていた様だ」

 

 

そう星矢が言ってコヴナント側を見ると、それぞれのブルートが威嚇の唸り声を上げて星矢達をいつでも殺せる準備をしていた。すると青いアーマーを着たブルートチーフテンが星矢に話しかけてきた。

 

 

「悪魔ども、最後の会話をすませたか?」

 

「………」

 

 

星矢はブルートチーフテンの問いに答えず、M9手榴弾を呼び出してそのまま信管を起動させ、ブルートチーフテンの背後にいるブルートたちに向けて投げつける。星矢の行動に気を取られて回避するタイミングを逃してそのままM9手榴弾による破片と爆風によってブルートの二〜三匹は絶命する。それがコヴナントに対して星矢なりの宣戦布告であった。

 

 

「!……グォォオオオーー!!」

 

 

ブルートチーフテンの咆哮を合図にブルート達が一斉に星矢達に襲いかかる。そして、一夏を除く星矢達も対コヴナント戦闘に切り替えるのであった。

 

 

「Ⅳ、お前はブルート達から切り抜けて鈴をアリーナから脱出させろ!その後に戦闘に復帰!」

 

「了解っ!鈴、行くぞ!」

 

「わ…分かってるわよ!」

 

「カル、デイジーは僕と共にコヴナントの指揮官以外の敵を掃討するぞ!その後に、奴らから直接この地球になにしに来たのか聞く為に指揮官を捕縛するぞ!」

 

「「了解っ!」」

 

 

星矢の指示を皮切りに一夏は鈴を守りながらアリーナから退避し、星矢はM7サブマシンガン、デイジーはM45Dタクティカルショットガン、カルはMA5Dアサルトライフルを構えてそのままコヴナントのブルート達に向かって攻撃を開始するのであった。

 

 

一夏Side out

 

 

 

千冬Side

 

 

私は今、ありえない光景をモニターの前で目撃していた。山田先生も同じ気持ちであろう。何せ上空で起きた重力異常現象から我々が見たこともない兵員輸送機が出てきたのだ。デイジーが言っていたコヴナントと呼ばれる者達の事であろう。…しかし問題はそこではない。我々が今、目にしているのは人間ではない。ゴリラと似た姿をしており、しかもそのゴリラ擬きは一夏達を見た瞬間に人間が発する言葉を使っていたのだ。“悪魔”、“人間”、“異端者”。三つの内二つである悪魔と人間。これはおそらく悪魔は星矢と一夏ことSPARTANのことを言っているのであろう。そして人間は星矢達以外のことを指しているのならば、異端者というのは何なんだ?異端者というのは正統から外れた思想・信仰をもつ者のことを言うのだが………まさか、星矢達を含め我々人間の事を言っているのか?そう考えている間に一夏達はそのコヴナントとやらに攻撃されていた。その時に星矢とデイジー達のSPARTANがやって来た。デイジー達は星矢と同じ様にIS版ミョルニル・アーマーを展開して、一夏達と合流する。その時にコヴナントの隊長格らしき存在が星矢に話しかけるが星矢はその隊長格の問いに答えぬ代わりに手榴弾を投げつけて二、三匹?が手榴弾の餌食になった。星矢の行動にキレたのか咆哮を上げる事で他のコヴナントが一斉に星矢達に襲い掛かった。その時に星矢達は人が変わった様に一夏やデイジー達に指示を出して戦闘を開始したのだ。……冷静な判断力と行動力、これが超兵士SPARTAN-Ⅱの力なのか………。

 

 

「ど…どうしましょう?!織斑くんは凰さんを連れて避難しましたけど、星矢くんとデイジー先生達はあの正体不明の者達と戦闘状態に入っちゃいました!」

 

「落ち着け、織斑や凰はともかく、泉谷とデイジー先生達はあの超兵士SPARTAN-Ⅱだ。あの正体不明者(アンノウン)の出現で教頭部隊も混乱している。織斑のいう通り出撃させない方が良い。……情けない事だが、今は泉谷達に任せる他はない」

 

 

あのコヴナントと呼ばれる連中と戦闘をしている星矢達を見ている最中、セシリアと箒がアリーナのピットにやって来た。

 

 

「先生!私にISの使用許可を!すぐに出撃できますわ!」

 

「そうしたいところだが、相手はISでも何でもない正体不明の敵だ。下手をすればISを使用したとしても負ける可能性が高い」

 

「それだけじゃない、彼奴らは俺たち人間に対しての殺意が異常だ。迂闊に教頭部隊を派遣させたら確実に死者が出る」

 

 

織斑先生が説明している時に第三者の声が聞こえた。その正体は、鈴をアリーナのピットまで退避させた一夏だった。

 

 

「一夏っ!?無事だったのか!」

 

「あぁ…だが直ぐに星矢の所に戻る。ちふ……じゃなくて、織斑先生、鈴を頼みます」

 

「!待てっ織斑!勝手な判断は……」

 

 

箒の安堵を聞き、織斑先生の制止を聞かず、一夏は再びアリーナの方に戻って行った。すると鈴が織斑先生に一夏を行かせる様説得した。

 

 

「先生……一夏を行かせて下さい、アイツなら大丈夫です。アイツはアレでも……」

 

「分かっている……分かっているのだ。しかし……私とて、もう家族を失うのは嫌なんだ」

 

 

織斑先生の手には知らぬ内に力を込めすぎて血が出ていた。何もできない無力さに、唯怒りを覚えるのであった。

 

 

「織斑先生………んっ?ああーっ!!」

 

 

その時に山田先生はモニターを見てアリーナの実況用管制室に一人、逃げ遅れた生徒がいるの確認した。

 

 

「むっ?山田先生、どうした?」

 

「たっ大変です!管制室に生徒が一人逃げ遅れています!!」

 

「何だとっ!?」

 

「うそっ!?」

 

「何ですって!?」

 

「……っ!」

 

 

その逃げ遅れた生徒はデイジーが生徒達に避難指示を出した時に他の女子生徒たちとぶつかって足を捻挫してしまい、身を隠す為に管制室に隠れていたのだ。これを見た箒たちは生徒を助ける為に管制室に向かうと織斑先生達に伝え、管制室に向かおうとする。

 

 

「先生!私がその生徒を連れて避難させます!」

 

「篠ノ之さん、待って下さい!私も行きます!」

 

「待ちなさいアンタたち!あたしも行くわ!」

 

「あっ…駄目ですよ!待って下さい、篠ノ之さん!オルコットさん!凰さん!」

 

「……あの馬鹿どもが」

 

 

山田先生の制止を聞かずに箒たちは逃げ遅れた生徒を助けるために管制室に向かう。箒たちの危機感の無い行動に苛立ちを覚えながらアリーナ内で戦闘をしている星矢たちに連絡を入れるのであった。

 

 

千冬Side out

 

 

 

星矢Side

 

 

僕たちはコヴナントのブルート族と交戦している時に一夏と合流してブルートチーフテンの取り巻きであるブルート達を一掃したと同時に織斑先生から通信が入り、それを開くと織斑先生からあることを告げられた。

 

 

「何だって…!?管制室に逃げ遅れた生徒を助け出す為に箒達が!?」

 

『あぁ…最悪なことにな。お前たちの方はどうだ?』

 

「えぇ、こっちはブルートチーフテン以外のブルートはちょうど片付けたところです」

 

『そうか、ならすぐに箒達や逃げ遅れた生徒の救助を頼む』

 

「了解です!……Ⅳ、お前は先に管制室に向かい箒達や逃げ遅れた生徒を救助に迎え!」

 

「了解!」

 

 

一夏は星矢の指示で箒達の方に向かうのを見た青のブルートチーフテンは、赤と黒のアーマーを装着しているブルートチーフテンに一夏が向かった方向に向かう様に顔を振るって指示を出す。そして緑のアーマーを装着しているブルートチーフテンはType-52“プラズマキャノン・タレット”を持って星矢達に制圧射撃を行う。しかし星矢達はいち早く走り、プラズマキャノン・タレットのプラズマ弾を躱す。

 

 

「デイジー、カル。お前達はそこの青のブルートチーフテンを無力化してくれ。奴なら情報を持っているかもしれない」

 

「分かった、私とカルで何とか奴の攻撃力を奪う」

 

「その間、あなたはそっちのブルートを!」

 

「分かっている。任せろ…!」

 

 

そう言ってサブマシンガンを収納し、サブマシンガンの代わりにソード・メイスを呼び出してそのまま緑のブルートチーフテンに向かって突撃した。緑のブルートチーフテンはプラズマキャノン・タレットから放つプラズマ弾の弾幕を星矢に浴びせるが、星矢はアーマー・アビリティの一つである“硬化シールド”を左腕から展開してそのままブルートチーフテンとの距離を詰める。ブルートチーフテンは星矢が倒せないことに焦り出し、気づいた時にはプラズマキャノン・タレットがオーバーヒートを起こしてしまい、一時的に使えなくなってしまう。ブルートチーフテンは懐に装備しているスパイクグレネード取り出し、信管を入れて星矢に投げつけるより先に星矢は間合いを詰めてそのままソード・メイスをブルートチーフテンの頭に叩き付ける。その結果、ブルートチーフテンの頭部がトマトの様に潰れてそのまま絶命し、すぐに距離を取って硬化シールドを展開してスパイクグレネードの爆発とスパイクを防ぐ。ブルートチーフテンを倒した星矢は己がアーマーを見てみると、ブルートチーフテンの頭部を叩き潰した時に出た返り血を浴びていることに気づく。

 

 

「倒したのは良いものの、返り血を浴びてしまったか。これが終わったら、後でアーマーの洗浄しないと……」

 

 

そう呟くながらも星矢はデイジー達の方を見ると青のブルートチーフテンの腕と足に長槍が地面に突き刺さっており身動きができない状態に生け捕りにされている光景を見た。その時に星矢は思った。“…あの様な戦法があったっけ?僕が言えたことじゃないと思うけどアレはアレで怖いな(汗)”そして星矢は箒達の救助に向かった一夏を援護するために管制室に向かうのであった。そして管制室に到着した時には、右前腕部と首を刎ねられたブルートチーフテンの死体と背中と左腕に斬り傷を負い、箒達を守りきった一夏の姿があった。

 

 

続く……。

 





SPARTANでもある一夏と互角に戦う鈴。
試合の最中にコヴナントが介入し、一夏達へ無差別に攻撃。
星矢とデイジー達はブルートチーフテンを捕縛する為にコヴナントと戦闘開始。
星矢の指示で一夏は箒達の救助に向かう。


次回は、一夏が別の意味で覚醒します。
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