ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第12話、始まります。


一夏よ、今こそ極まれる時。


一夏が戦いの最中、覚醒した結果…

 

 

 

星矢が管制室に着く五分前……

 

 

 

箒Side

 

 

私たちは逃げ遅れた生徒を救出しに管制室に到着して、逃げ遅れた生徒を探していると実況用の机の下に隠れているのを発見した。

 

 

「大丈夫か?歩けるか?」

 

「え…?助けに来たのですか?」

 

「他に何がある?それよりも、早くここから離れよう!……歩けるか?」

 

 

箒は逃げ遅れた生徒の足を見て歩けるかどうかを聞いた。

 

 

「っ……立てなくは無いけど、走るのは無理みたい」

 

「そうか……セシリア、鈴、彼女を担いでくれるか?「箒っ!」!?……一夏?」

 

 

箒は逃げ遅れた生徒をセシリア達に任せる時に一夏が星矢の命令で此処にやって来たのだ。

 

 

「良かった、全員無事か。本当なら怒って一度説教したいのは山々だけど、今は生徒を連れてすぐにここから離れるんだ!」

 

「す……すまない。今すぐに……!?」

 

「!……くっ、もう来たのか!」

 

 

箒は一夏の背後から星矢達が戦っている正体不明ことコヴナントのブルートチーフテンが一夏の後を追って来たのだ。Type-2“グラヴィティ・ハンマー”を地面に引きずらせて金属音を鳴らし、その者の恐怖を煽らせていた。セシリアはブルートチーフテンを見てもしやと思い鈴に聞き出す。

 

 

「鈴さん、アレはもしかして……!」

 

「えぇ…あたしや一夏が遭遇したゴリラ擬きよ!」

 

「くそっよりによってこんなタイミングで…!」

 

「フンッ悪魔め、女共を庇いながら戦えるか?」

 

 

ブルートチーフテンはグラヴィティ・ハンマーで一夏を威嚇する様に振るい、戦闘態勢を整える。そして一夏は箒達に逃げる様に指示をだす。

 

 

「箒、みんなを連れてここから離れてろ!出来るだけ遠くだ!」

 

「わ…分かった!一夏……無事でいてくれ!」

 

 

箒はセシリア達を連れて管制室から避難すると同時にブルートチーフテンが動き出して一夏をグラヴィティ・ハンマーで叩き潰す様に振るうが一夏は紙一重のところで躱す。私は唯、一夏の無事を祈りながらセシリア達と共に管制室から離れるのであった。……しかし、私の中の不安が拭いきる事は無かった。

 

 

箒Side out

 

 

一夏Side

 

 

一夏はブルートチーフテンのグラヴィティ・ハンマーに警戒しながらも敵の攻撃を躱しながらも振るった後の隙を狙っていた。

 

 

「わっ…と、危ねぇ!?」

 

 

一夏はブルートチーフテンがグラヴィティ・ハンマーを振るいきる隙を見て高周波ブレードと専用の鞘を呼び出して高周波ブレードを鞘に納め、居合斬りで反撃する。しかし、居合で高周波ブレードを振るったものの斬ったという感触が一切しなかったのだ。一夏はその原因を確認すべく高周波ブレードの刃を見ると、何と、ブルートチーフテンがアーマーに搭載されているSEを応用して高周波ブレードから高周波を放つ刃を左手で掴んでいたのだ。

 

 

「んなっ……!?」

 

「……フッ!」

 

 

ブルートチーフテンは残った右手に持つグラヴィティ・ハンマーの刃の部分に持ち替えてそのまま叩きつける様に振るう。その時に一夏は咄嗟に鞘を収納し、代わりに雪片二式を左手に呼び出して防御するもブルートチーフテンはそんなことも御構い無しに何度も振るい、ある程度振るった後に今度は下から一夏の高周波ブレードの柄の鵐目部分に当てると同時にハンマーから衝撃波を放ち、その反動で吹き飛ばされる一夏は管制室の壁に叩きつけられ、その衝撃で口から血を吐く。

 

 

「かはっ……!?」

 

 

その時にSEが切れると同時にオートリチャージシステムが壁との衝突で破損して使えなくなり、手から雪片二式を手放してしまう。そのまま一夏は重力に流されるがまま壁から離れ、地面に膝を着くのであった。その時にヘルメットの固定ロックシステムが逝かれてしまい、ヘルメットがそのまま下へ落下する様に外れてしまい、無防備の頭部をさらけ出してしまうのだった。一夏の頭から血が流れ出ていた。おそらく壁に激突した時、同時に頭もぶつけたと思われる。

 

 

「くそっ……どんだけ強いんだよ……こいつは……!」

 

「フンッ……存外大したことはなさそうだな、この()()()は!」

 

 

一夏は雪片二式を拾い上げ、杖の代わりにして無理やりに身体を起こす。そして高周波ブレードを再び構えてブルートチーフテンに挑まんとしたその時に……。

 

 

「一夏ぁっ!」

 

「な!ほ…箒?!」

 

「ほうっ?」

 

 

アリーナから避難した筈の箒がこっちに引き返して来たのだ。この異常事態に一夏は最悪な展開を予想してしまった。

 

 

「男なら……男ならっ、そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!」

 

「ば…馬鹿!!何で戻って来たんだっ!」

 

「フッ……戦いの中で邪魔をするメス()が一匹か、此処にいても目障りだ……俺の戦いの肥料になれっ!」

 

「…!不味いっ!?」

 

 

ブルートチーフテンが行動を起こすより先に一夏はISの瞬時加速で箒のもとへ急行し、そのまま箒を抱く様に庇い、ブルートチーフテンのグラヴィティ・ハンマーの刃部分をがら空きのアーマー越しの背中に強く撃ち込まれる。その衝撃で一夏は声を出す間もなく、箒と共に流されるがままに飛ばされてそのまま気を失う。

 

 

一夏Side out

 

 

 

箒Side

 

 

私はコヴナントが迫ってくる時に殺されるという恐怖心が走ってしまい身動きが取れなくなった時に一夏が私を庇う様に代わりに敵の攻撃を受けてしまい、一夏諸共私も一緒に飛ばされてしまう。

私は一夏が庇ってくれたお陰か気を失わずにすんだ。その時に一夏の様子を確認した時、一夏の背中には大きな傷跡が出来ていた。アーマー越しとはいえISの絶対防御が全くもって()()()()()()()()()のだ。

 

 

「…一…夏…?……っ!……一夏っ!しっかりしろ!」

 

 

私は咄嗟に一夏を起こそうと必死に揺す振らす。しかし、揺す振らしても一夏が目覚める気配が無かった。その時にコヴナントが巨大なハンマーをもってこっちにやって来たのだ。

 

 

「ハッハッハッ!存外呆気なかったな、まさか女を守る為に自ら攻撃を受けるとはな!最も、貴様という女がいなければ()()()()にはならなかっただろうな?」

 

「!……貴様ぁぁぁあああー!!」

 

 

コヴナントが言った言葉に対して癇に触れたのか、私は咄嗟に一夏が使っていた高周波ブレードを拾い上げ、無我夢中にコヴナントに斬り掛かる様に高周波ブレードを振るう。しかし、激情に身を任せた攻撃が通じる訳も無く、ハンマーで防がれた後にそのまま私の腕を掴み、力任せに一夏の方まで投げ捨てられる。その時に私は受け身をとれずそのまま地面にぶつかり身体を強打してしまう。

 

 

「あ……ぐぅ………!」

 

「フン、ISとやらがSPARTAN(悪魔)の劣化版と言えど、所詮は女。殺すのも飼いならすのも容易いものだ」

 

 

コヴナントがそういうとハンマーを構え直し、こっちに向かってくる。あれは恐らく、私を止めをさす為であろう。……すまない、一夏。お前の言う通り、ちゃんと逃げれば良かったかもしれない。……今から、そっちに向かう。そう思ったその時……。

 

 

「……ま…てっ………」

 

「っ!?……まさかっ!」

 

「ほう?まだ生きていたのか?」

 

 

箒を守らんが為に、必死に身体を起こそうとしている一夏の姿があった。

 

 

箒Side out

 

 

 

一夏Side out

 

 

何とか目を覚ました一夏は、身体の五感がうまく機能していない事を気付きもしないまま身体を動かして箒の前に立つ。

 

 

「一夏……わ………私は………」

 

「フンッ!死に損ないめ、まだ歯向かう力を残っていたか」

 

 

その時の一夏は何も返さなかった。唯右手に持つ雪片二式と左手から新たに呼び出した雪片二式専用の鞘を持ち、雪片二式をその専用の鞘に納めて居合斬りの構えを取る。その時に一夏の脳裏にある映像が流れ出す。その映像は、ブルートチーフテンがどの様に攻撃してくるのかの()()であった。脳裏に映った光景を見た一夏は、“もしや”と思いそのままブルートチーフテンに接近して鞘からブレードを抜刀してブルートチーフテンに斬りかかるが前の戦法は通じぬと言わんばかりにブルートチーフテンはアーマーのSEを応用して左手でブレードの刃を掴み、グラヴィティ・ハンマーで一夏に叩き込もうとするが、一夏はこの攻撃を利用してブルートチーフテンに駆け上る様に踏み台にして左手掴まれていたブレードを上手く外し、ブルートチーフテンから離れる様に真横に飛び跳ねると同時にグラヴィティ・ハンマーの柄部を両断して距離を取ったのだ。ブルートチーフテンは一夏の行動に少し驚きもしながらも壊れたグラヴィティ・ハンマーを投げ捨て、ある武器を取り出していた。

 

 

「むっ!ほほう、小悪魔の割には小癪な手を使う。ならこいつで伐採してくれる」

 

 

その武器はこのブルートチーフテンの趣味なのか、自作された血染めの片刃の鉄の手斧を腰から二つ取り出して持ち構えた。そして一夏は敵が如何に武器を変えようと臆することなく雪片二式を専用の鞘に納め直し、居合斬りの体勢に入る。その時に一夏は、あの脳裏に映った予知の発現方法を見つけたのか一夏はあえて目を閉じ、そのまま無心となり、五感の視覚と聴覚を封じて脳が認識する時差を狭める。

 

 

「……またその構えか、いい加減見飽きた。あの小癪な手は二度と通じん。精々俺の手斧の錆となり、いい肥料になれ!」

 

 

ブルートチーフテンは一夏の居合の構えに飽きを感じた分、一夏を始末する為にブルートチーフテンは一夏に向かって駆け出す。その時の一夏の脳裏に再び予知が見えたのだ。ブルートチーフテンが左手に持つ手斧を投擲し、そして残る右手に持つ手斧で振るう光景を。それを見た一夏は目を開け、ブルートチーフテンを見る。するとブルートチーフテンは一夏の脳裏に映った予知通りに左手の手斧を投擲して来た。一夏は鞘に納めている雪片二式の柄を逆手に持ち、そのまま抜刀して投擲して来た手斧を両断して防ぐと同時にブルートチーフテンに背を向ける。ブルートチーフテンは一夏の行動を気にせずそのまま右手に持つ手斧を一夏に向けて振るい下ろす。そして一夏は雪片二式を逆手から順手に持ち替えてそのままブルートチーフテンの右腕を払う様に雪片二式を振るう。その結果、一夏の左腕の肩から二の腕部までの肉をミョルニル・アーマーの専用スーツごと削ぎ落とされたのだ。

 

 

「っ!…一夏ぁっ!」

 

「……フッ」

 

 

ブルートチーフテンはこの時勝利を確信したのか地面に突き刺さっている手斧を引き抜こうと右腕を動かそうとしたが、右腕が全く動かなかった。その時にブルートチーフテンの右腕の二の腕部に斬り傷が浮き出ると同時に指先から二の腕までの部分がブルートチーフテンから離れる様に“ごろりっ”と落ちていった。

 

 

「!?……グォッ…オオォォオ!?」

 

 

左手で斬られた右腕を押さえ右腕の痛覚に襲われるブルートチーフテンの姿があった。あの時の一夏は、ブルートチーフテンが手斧振り下ろす時に右腕を払う様に雪片二式を振るう時にブルートチーフテンの右腕の二の腕を血痕を残さずに切断したのだ。ブルートチーフテンが斬られた事に気づかないほどに。この時の箒は一夏がどうやってブルートチーフテンの右腕を斬り落としたのかは理解できなかったが、一夏が敵の攻撃を見切っていた理由が少しだけ分かった気がした。

 

 

「……最速の……感覚?」

 

 

そう呟いた箒の言葉を気にせず一夏は左腕を斬られたのにも関わらず雪片二式を鞘に納めブルートチーフテンの方に向く。そしてブルートチーフテンは残った左腕で地面に突き刺さっている手斧を引き抜き、一夏を見てより強い殺意を抱いた。

 

 

「くっ……貴様っ……!」

 

「……煩悩は心を乱す。お前の煩悩は殺戮の欲望、恐れるのは俺たちという悪魔に命を狩られる己自身か?」

 

 

一夏はそう言いながら鞘から雪片二式を少し引き抜き、居合の構えを取る。その時にブルートチーフテンは一夏に対する憎悪と怒りが支配していた。

 

 

「(巫山戯るな…!何故、何故よりによって瀕死に追いやった小悪魔にここまでコケにされるのだ!許さん……許さんぞ!!人間風情がっ!!)……ウガァァアア!!」

 

 

ブルートチーフテンの怒りが頂点に達し、凶暴化となり、怒りと本能のままに左手に持つ手斧を一夏に向けて力任せに振るう。そして一夏は雪片二式を鞘から抜刀し、力任せに振るうブルートチーフテンの手斧の攻撃を防ぎ、それを左へと受け流す。それでもブルートチーフテンは勢いを止めずそのまま一夏へ再び攻撃を仕掛ける。

 

 

「…ゥゥウガァァアアアー!!」

 

「……フンッ!」

 

「ウガァッ……」

 

 

……勝負は一瞬だった。一夏は雪片二式をブルートチーフテンの首を狙い、振るい上げる。その時にブルートチーフテンが動かなくなったのだ。そしてしばらくすると、ブルートチーフテンの首が下に落下する様に滑り落ち、首が無くなったブルートチーフテンの首元から赤黒い血吹雪が吹き上げていた。やがて物言わぬ屍となったブルートチーフテンはそのまま地面に倒れ伏したのだ。一夏は雪片二式を下ろすと、ちょうど星矢が駆けつけて来たのだった。

 

 

「やれやれ……今回ばかりは………無理し過……ぎた………な…………」

 

 

そうつぶやくと同時に一夏は意識を手放し、ISも自動的に解除されてその場で倒れ込んでしまうのであった。

 

 

一夏Side out

 

 

 

そして、今現在に至る……。

 

 

 

星矢Side

 

 

正直言ってこれはどういう状況なのかすら理解出来なかったが、今分かることといえば一夏が重傷を負っていることは理解できた。僕は一夏達の下に向かい、箒から一夏はどういう状態なのかを聞き出した。

 

 

「箒、大丈夫か?今一夏はかなりの重傷を負っているが、何が起きたか覚えているか?」

 

「せ……星矢。……わ……私の、私の所為だ」

 

「箒の所為?それはどういう事なのかは後で聞き出すが、今は一夏の応急処置を手伝ってくれ」

 

「手伝うって……私に医療技術などは……」

 

「大丈夫、使うのはONIが作った医療キットで傷口を塞ぐ。箒、こいつのノズルを起こして一夏の傷口に向けてトリガーを引くんだ」

 

 

僕は箒に“バイオフォーム”が入ったバイオフォームボンベを渡して一夏の左肩の削ぎ後の傷と背中の斬り傷にノズルを向けてそのままトリガーを引き、バイオフォームを噴出させて一夏の傷口を塞ぐのであった。

 

 

「薄緑色の…泡?星矢、これは一体…?」

 

「それはバイオフォームと呼ばれる治療用の物だ。細かい説明は省く、今は一夏を医務室に運ぶぞ」

 

 

そう言って僕は一夏を背負い、箒と共にそのまま医務室に向かうのであった。

 

 

 

IS学園アリーナで起きた“コヴナント襲撃事件”から七日後………

 

 

 

この七日間、色々なことが起こった。先ず一つは箒達の軽率な行動に関してのこと。セシリアと鈴は無事に生徒を救助したものの、あの様な危険行動は目に余ると判断した織斑先生は一週間の謹慎処分と反省文50枚分記入を下した。そして箒はセシリア達の倍の形で処分が決まった。二つ目は一夏の治療具合のこと。一夏は人生初のコヴナント戦で負傷し、左肩の削がれた肉の部分の治療がIS学園の医務室では限界があった為に急遽ONIから治療用のナノマシン入りの液体が入ったカプセルである“メディカル・カプセル”で治療を行うのであった。また、ONIの医療班から聞いたところ、“五感が麻痺しているのにもあの傷でよく身体を動かせたな”と驚きを隠せないでいたそうで、一夏が完全復帰するまでの期間はリハビリを含めて約二週間は要する事になった。そして三つ目はコヴナントの存在である。織斑先生から詳しく説明する様に言われた僕は、ある程度の情報を織斑先生に説明した。コヴナントとは宗教的に同盟を結んだ複数の異星人の種族で構成されている銀河系のオリオン腕の大部分を支配下に置く、強大な勢力であることを。コヴナントの存在をIS委員会に公開すべきかどうかを決めようとした織斑先生に僕はストップをかける。今の世の中、女尊男卑勢の女達が支配しているが故に適当にあしらわれる可能性が高いと判断した。その結果IS委員会にコヴナントの存在を報告しない事にした。その代わり、ONIからは再びコヴナントの襲撃に備えてSPARTANをIS学園に教師という形で増員する事に決定した。その後に織斑先生から一夏がブルートチーフテンの戦闘映像を見せられて“これを見てどう思う?”と問いかけられた。

 

 

「どう……というのは?」

 

「……織斑があのブルートと呼ばれるコヴナントの攻撃をまるで予知していた様な動きをしていた。泉谷、お前はどう思う?」

 

 

そう織斑先生から言われた時に思い当たる節があった。ONI医療班が言っていた一夏の五感の一時的麻痺と一夏の戦闘映像から見た未来予知に近い先読みの行動。その結果ある答えが浮き上がってきた。

 

 

「……おそらく、一夏はあの戦いの中で“最速の感覚”を習得したかもしれません」

 

「最速の感覚……だと?」

 

「見えないものが見える仏の境地。前に医療班から聞いたのですが、あの時の一夏は五感が一時的に麻痺していた様です。その五感の一時的麻痺を利用して…」

 

「最速の感覚を習得した。……ということか」

 

「そういう事になります。僕は今から一夏の見舞いに向かいます」

 

 

そう言って僕は一夏がいる医療室に向かうのであった。そして一夏がいる医療室に到着し中に入るとベットで横たわる一夏の姿があった。

 

 

「どうだ一夏、傷の方は?」

 

「星矢か……いまのところはって感じだな。医療班から腕の治療は無事に終わったのは良いのだが、リハビリは早ければ一週間も経たずに完治するだそうだ」

 

 

“そうか…”と僕が言った時に医療室に鈴が入ってきた。

 

 

「一夏っ!アンタ大丈夫!?アンタ左肩を削がれた傷は!?「鈴、声が大きい」……ご…ごめんなさい」

 

「大丈夫さ…鈴、腕の方は一週間も有れば完治するからな」

 

 

鈴は一夏がブルートチーフテンによって左肩の肉を削がれた事に気にしていた。いくらSPARTANでも身体は人間であり、限界は存在する。一夏は腕の件は大丈夫であることを鈴に伝える。そして僕は場の空気を読んでこの部屋から退出するのであった。ああいうものは迂闊に邪魔をしてはいけないな……。

 

 

星矢Side out

 

 

 

一週間前……

 

 

 

束Side

 

 

その頃、束はクロエ達を連れてONI本社に到着したと同時にハルゼイ博士からフラッドの胞子に感染してないか確認してもらうのであった。その結果、感染はしてはいないという結果が出た。その後はONI本社に少しだけお邪魔する形で泊めさせてもらうのであった。なお、この時の束はIS以外で宇宙に行くのが初めてでもあり、無限の宇宙に旅立つ為のロマンの一つ、宇宙船の建造ステーションで停泊しているのはフェニックス級コロニー船を戦艦兼強襲揚陸艦へ改装したこの世界の“CVF-88 スピリット・オブ・ファイア”である。そのスピリットの中のある研究室で束達は外の宇宙を堪能していた。

 

 

「おぉ〜っ。やっぱり宇宙は良いね〜♪あの子達もいつかこの広い宇宙を駆け巡らせてあげたいな〜」

 

《それには貴女の妹さんも含まれているのかしら?束博士》

 

 

すると端末から女性型の姿をしたホログラムが出て来た。その正体はハルゼイ博士のクローン脳を20個生産しそれを元に彼女が作られたAI“コルタナ”である。

 

 

「もちのロンだよコルちゃん!箒ちゃんやいっくん、ちーちゃんとせーくんとクーちゃん、私の子達と一緒にいろんな宇宙を駆け巡るんだ♪」

 

「それは素晴らしい事ですね。私たちも出来る事ならお手伝いいたしますので何でも言って下さい束様」

 

「そうですね、私の場合でしたら地球と同じ濃度の惑星の座標がありますのでその惑星で空を飛ぶと言うのも良いものですよ?」

 

「私はフォアランナーや束博士を守れるならそれ以外は何も求めないのだが……」

 

《あらっセンチネルの方は欲が薄いのね?……えっ…この通信ログは?》

 

 

コルタナは会話の最中ある通信ログを傍受すると艦内のスピーカーから放送が入る。

 

 

『緊急事態発生!IS学園にてコヴナントと交戦し、殲滅に成功とのこと。されどウルフチームよりエマージェンシー!行動可能な医療班は直ちに緊急出撃。IS学園に急行せよ!』

 

 

この時に束は箒や千冬などの心配はしたが星矢達によって無事に助かったのだが、その時に一夏が初のコヴナントとの戦闘で大怪我を負ったことを始めて知るのであった。

 

 

続く……。

 





一夏は人生初のコヴナント戦でブルートチーフテンと交戦、後に苦戦。
戻ってきた箒を庇いながらも一夏は最速の感覚のコツを掴む。
ブルートチーフテンとの戦闘において辛くも勝利する一夏。
今の世の中でコヴナントの存在を明るみにすると危険と判断した星矢は、来たる時までこの情報を隠蔽。


次回は、清十郎が星矢にあるサプライズを送ります。
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