ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第18話、始まります。


転生者よ、トーナメントを勝ち抜け。


VTシステムが変異して厄介なことになった結果…

 

 

学年別トーナメント戦に向けて僕達や一夏達は特訓を行い、それぞれの個性を鍛えた。そして大会当日、僕はアリーナのピット内で各武装を最終点検していた。今回使用する武器は自分が使用している志野が製作したソード・メイスの改良+拡張品である。昨日志野が僕の所に来て渡されたのだ。そして僕はこの大会当日で使用してみようと思ったのである。

 

 

「志野が作った新しいソード・メイスか……前のやつよりも少し重さが増しているな。それに、こいつには何かしらのギミックが施されている。それらは後で確認するか」

 

「星矢、そろそろ出場の時間だよ」

 

「分かった……今向かう」

 

 

星矢はシャルの言葉を聞いてソード・メイスをしまい、そのままシャルと共にピットのリニアカタパルトに乗り出撃準備を完了させる。

 

 

『リニアボルテージ上昇。射出タイミングを泉谷星矢に譲渡します』

 

「了解。SPARTAN-Ⅱ S105、出撃する」

 

 

ピットオペレーターの指示でリニアカタパルトから射出されると同時にSPARTANの星矢がPICを起動させ、空高く飛行する様にアリーナに出撃した。続いてシャルもリニアカタパルトに乗り、出撃準備を完了させる。

 

 

『続いてシャルロット機、リニアボルテージ上昇。射出タイミングをシャルロット・デュノアに譲渡します』

 

「はい。シャルロット・デュノア、行きます!」

 

 

ピットオペレーターの指示でリニアカタパルトから射出されると同時にラファール・R・スカウトを纏うシャルがPICを起動させ、星矢の後に続く様に空高く飛行し、アリーナに出撃した。そしてアリーナ内では既に一夏とラウラのペアがいた。しかしラウラからはトラウマを克服したいが故かソロで行動しようとしていた。

 

 

「織斑一夏、此処からは私の戦いだ。貴様はそこで見ていろ。手出しは無用だ」

 

「駄目だ、お前にはまだ危うい部分がある。何と言われ様が俺は援護させてもらう」

 

 

二人の会話を聞いた僕は思った。主にラウラはまだ連携の“れ”の字を知らない様であると。一夏がなんとかラウラの行動に合わせる様に色々と対策していた様だ。

 

 

「シャル、二人を見た感じだとあまりいい感じではなさそうだけど油断はしない様にね」

 

「うん、分かった。注意に越したことはないからね」

 

 

僕はシャルと一夏とラウラの現状を警戒すると試合開始の時間が迫っていた。

 

 

「あぁ……さてっ、ここからは……」

 

「貴様は、私の手で……」

 

 

 

 

「押し通る!!」

 

「叩きのめす!!」

 

 

 

 

そう宣言すると同時に試合開始のブザーが鳴り、星矢のペアとラウラのペアが同時に動き出した。星矢はラウラを相手をし、シャルは一夏の相手をした。

 

 

星矢Side out

 

 

 

一夏Side

 

 

試合開始後に一夏は雪片二式を右手に雪片二式を、左手にはM6Hを展開してラウラが星矢に相手している間にシャルの足止めをするのであった。

 

 

「そういえば一夏、僕と対戦するのはこれが初めてだったよね?」

 

「え?あ…あぁっそうだが。一体どうしたんだ、急に?」

 

「ううん、何でもない。ちょっと確認しただけ。一夏、僕は負けないよ!」

 

「そうか……なら、俺だって負けられねえ!」

 

 

互いに負けられない思いを抱きながらも一夏は瞬時加速でシャルに一気に距離を詰める。しかしシャルは一夏が接近してくるのにも関わらず左手に近接ブレード“ブレッド・スライサー”を呼び出して冷静に一夏の初撃を防ぐ。初撃を防ぐ事を想定していた一夏はM6Hをシャルに向けて引き金を引こうとするがシャルがいち早く一夏のM6Hを空いた右手で銃口をずらし、一夏の攻撃を躱す。流石に不味いと判断した一夏は一旦シャルとは距離を取って左手に持つM6Hを収納し、代わりにM7サブマシンガンへと入れ替わる様に展開してシャルの様子を窺いながらもM7サブマシンガンの5×23mmケースレスFMJ弾を放った。そしてシャルは反撃と言わんばかりに右手に六一口径アサルトカノン“ガルム”を展開し、そのまま銃口を一夏に向けて六一口径FMJ弾の弾幕を張った。一夏とシャルは弾幕を躱し、駆け抜けながらも互いに一歩も譲れない戦いへと激化していった。

 

 

「ぐっ…!これじゃあ埒があかない!」

 

「隙ありだよっ一夏!」

 

 

一夏はこの激化した戦いに焦りを生じ、シャルはそれを狙ってのことかラファール・R・スカウトに搭載されている灰色の鱗殻を打ち込もうとするが一夏は雪片二式を使いパリィでシャルの攻撃を凌ぎきり、シャルから距離を取る。

 

 

(……このままだとじり貧だな。ここは打って出るか!)

 

 

今のままだと打開策が思いつかない一夏は左手に持つM7サブマシンガンを収納し、代わりに雪片二式専用の鞘を呼び出して右手に持つ雪片二式を鞘に納めて居合斬りの構えを取ると同時に一夏の目つきが変わる。その目は数多の戦場を駆け抜けたSPARTANの目つきそのものであった。

 

 

(あっ……これは少し厄介かも。ここは一旦っ!)

 

 

一夏の様子が変化したことに気づいたシャルはラウラと交戦している星矢に目を合わせると星矢が合図を言う。

 

 

「シャル、交代(チェンジ)だ!」

 

「星矢、お願い!」

 

 

その合図で星矢とシャルは互いに戦う相手と入れ替わる様に交代した。それでも一夏は居合斬りの構えを解くことなくそのまま星矢に接近して居合斬りの射程範囲まで詰める。そして一夏は星矢が居合斬りの射程範囲内に入ったと同時に鞘から雪片二式を抜刀して星矢に斬りつけようとするが、星矢はいち早くソード・メイスでガードして一夏の攻撃を防ぐ。だが……防御したソード・メイスに異常が起きる。それなりの厚みのある斬撃部分に亀裂が入り、砕け散る。

 

 

「……!(…ソード・メイスを?!やるな、一夏っ!)」

 

「くっ……!浅いか?!」

 

 

その時に星矢の持つソード・メイスの中身と言える部分が別の意味で姿を表す。そのソード・メイスの中身は刀の刀身があった。これは志野が作ったソード・メイスの改良+拡張品であるギミックの一つである刀身を入れ込んだものである。しかし悲しきことにその刀身は一夏の居合抜刀術で刀の刀身にも亀裂が入っており、最終的に折れてしまう。その時にアリーナのピットにいる志野はこの光景を見て“あ〜っ!!俺が作った力作である刀“流星丸”が〜!?”などと言って発狂していた。そんな事をお構いなく星矢と一夏は互いに何方が倒れるまで戦いを続けるのであった。

 

 

「これほど腕を上げるとはな……やるなっ一夏」

 

「星矢も自慢の武器を壊されても何ともしないなんてな」

 

「正直驚いてはいるよ。まさかソード・メイスを破壊される時が来るなんて想像していなかった訳だし」

 

「まあな……でもっ今回は勝ちを取らせてもらうぞ!」

 

「それはどうかな?僕とて負けられないからな「あああああっ!!」………!?今のはラウラの?」

 

「ラウラ?一体如何した……!?」

 

 

この時に星矢達は、ラウラが纏うISのシステムの中に真の敵が姿を表すことを知る由もなかった。

 

 

一夏Side out

 

 

星矢とシャルが入れ替わる三分前……

 

 

ラウラSide

 

 

試合開始後、星矢はソード・メイスと星矢専用の銃であるゼーレを呼び出し、ラウラにゼーレの50マグナムラウンド高速徹甲弾を浴びせるも、ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンのAICによって50マグナムラウンド高速徹甲弾を止められてしまう。

 

 

「フンッ!その程度の攻撃など……!?」

 

 

しかし星矢はラウラの言葉に耳を貸さずそのまま姿を消したと思った瞬間ラウラのハイパーセンサーが後方に反応があることを示し、ラウラは直感的に前へとダッシュした。その時に星矢のソード・メイスがラウラに当たることなく空振りに終わった。

 

 

「反射神経は良し、他は及第点……か」

 

「き……貴様っ!」

 

 

星矢の言葉に癇に障ったのかラウラはワイヤーブレードで星矢を拘束しようとする。しかし星矢はラウラの攻撃を読んでいたのかミョルニル・アーマーのパワー・アシストを最大限に発揮させ、ソード・メイスを力いっぱいゴルフクラブの様に振り上げる。その反動でソード・メイスを振るった後に風が起きてワイヤーブレードの軌道を無理矢理に曲げさせたのだ。それでもラウラは次の攻撃として大口径レールカノンを星矢に向けて対ISアーマー用特殊徹甲弾を放つとその時に星矢はソード・メイスを収納した後に地面に拳を叩きつけてその場でじっとすると星矢のアーマーの外回りに白いオーラらしきものが星矢を被さる様に包まれる。その瞬間ラウラの大口径レールカノンから放たれた対ISアーマー用特殊徹甲弾が直撃し、星矢の周りに煙が包まれる。

 

 

(……?何なのだ、この手応えがない様な感覚は………!?)

 

 

ラウラがそう疑問に思った瞬間星矢がいる方に向けると煙は晴れ、その場に居るのはSEを全く()()()()()()()星矢の姿があった。

 

 

「馬鹿な……!無傷…だと?!」

 

「……今のはアーマーロックを発動していなかったら流石に危なかったな。さてっと……」

 

「何っ?!待てっ………!?」

 

 

星矢は一旦シャルと一夏の方に向けると一夏の目つきが変わって居ることに気づいた。その時にラウラもペアである一夏の目つきを見た瞬間、ラウラの脳裏にあのトラウマが再び蘇る。その一夏の目つきは桂には及ばないがそれでもラウラの恐怖を思い出させる引き金になるのには十分なほどに。

 

 

(あ……あの目だ!あの目は私をしに追い遣ろうとするあの目つき……!!)

 

「さてっ、今度は僕が相手……?ラウラ?」

 

 

その時にラウラはシャルの姿、言葉すら眼中になく、唯己の頭の中で“死”という概念に囚われていた。ラウラはただひたすら何時、あの目つきをするSPARTANに殺されるのかと考えが空回りしていた。

 

 

(…違う!私はただSPARTANに恐れて……恐れているなど!)

 

 

その時にラウラの脳裏に誰かしらの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

“お前はこのまま死ぬか?”

 

 

 

 

 

 

私が……死ぬ?

 

 

 

 

 

 

“何も成せぬままただ機械の悪魔とかした者に殺されるか?”

 

 

 

 

 

 

違う………嫌だ………!死にたくない………!

 

 

 

 

 

 

“汝の存在価値を誰も気づかれないまま、この生を終わらせるか?”

 

 

 

 

 

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!

 

 

 

 

 

 

“ならば尊敬する者に見捨てられるのが怖いか?尊敬する者に忘れられて死ぬか?”

 

 

 

 

嫌だ!!

 

 

 

 

 

 

“ならば望め、より強い力を欲するか……?”

 

 

 

 

 

 

欲しい………!私の中の恐怖を────SPARTANという()()()()()()()()()!!

 

 

 

 

 

 

“汝の願い、聞き届けたり………()()()()()()()()よ!”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Damage Level……A.

 

Mind Condition……Uplift.

 

Cert`f@c¥t?o!……#l*a;.

 

《V&l#"%i0 Tr!+? S$s&e*》

 

 

 

 

*L&0$"=J`*?}|=>’j&#))0&K=!'&"%#&"!*+>+Q@:.@:[5W)&E'"(&EW(%*{=~|?<>!#$()&%#))0

 

 

 

 

System Error……

 

 

 

 

 

 

Re.Programming……

 

 

 

 

 

 

《Forerunner The Guardian System》

 

 

……boot.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やだ……」

 

「ら、ラウラ?どうしたの?」

 

「嫌だ……嫌だ!!私は教官に、あの人に見捨てられて、あの悪魔に殺されるのは嫌だ!………嫌だーー!!あああああっ!!

 

 

ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンの仕様外のシステムが起動し、ラウラの精神を蝕み、やがてラウラの意識が朦朧としていき、やがてラウラは意識を失う直前に叶わぬ願いを思いながら意識を落とす。

 

 

(教…官………クラ……リッサ………誰……か………助け……て…………)

 

 

ラウラSide out

 

 

 

星矢Side

 

 

正直言って僕はラウラのISの異常に驚きを隠せないでいた。一夏も同様にもはや試合どころではなかった。そんな時にラウラを纏っているISの仕様外のシステムに主導権を掌握されてラウラを拒絶するかのようにそのまま吐き出され、吹き飛ばされる。

 

 

「……!ラウラ!」

 

 

その時に一夏が動き出し、ラウラが地面に激突する前に抱き抱えながらも救出し、ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンから離れる。その瞬間、アリーナ全体から男性らしき声が発せられた。

 

 

“哀れな、力を欲するあまり本来生きる意味を見失うか。愚かな偽りの生命よ”

 

 

突如と声が聞こえた星矢達は警戒をした。そして星矢はその声の主が何処にいるのか周囲を確認していた。

 

 

「誰だ……?何処にいる」

 

“貴様らの直ぐ近くにいる。もっとも、偽りの生命が纏う鎧そのものと言えばいいか?”

 

 

その瞬間、シュヴァルツェア・レーゲンが突然黒い装甲を光らせるとその装甲は灰の様に散っていき、シュヴァルツェア・レーゲンに使用しているISコアを残して消え去ったのだ。星矢はこの光景を知っていた。これはフォアランナーの武器の弾薬である“ハードライト弾”によるデータ化の現象に非常に酷似していた。そしてシュヴァルツェア・レーゲンのISコアに異変が起きていた。何とISコアが同じ形を維持しながら分裂したのだ。そして二つの別れたシュヴァルツェア・レーゲンのISコアは一つは星矢達の方に返却される様に星矢の手元にゆっくりと飛んで行く。星矢は今の現状を理解できていないがこっちに向かってくるシュヴァルツェア・レーゲンのISコアを回収するのであった。そして残ったもう一つのISコアはコアの上に何かしら白い光の粒を収束し、白い球体を形成する。そしてISコアはその白い球体に吸収させる様に白い球体と同化する。その時に白い球体から橙色の光の線が脈打つ様に発光し、白い球体の中から人の形をした何か………いやっ人そのものに似た少女の姿が出てきたのだ。流石の星矢達も驚きを隠せなかった。

 

 

「なっ……!?Iあの球体から…!」

 

「アレって………僕たちと同じ人間?!」

 

 

その人そのものに似た少女は肌はアルビノ状に白く、白い球体と同様に橙色の光の線が脈打っていた。そして髪の色は白い肌とは真逆の黒に染まった色であった。そして少女は閉じてある瞳を開く。その少女の瞳は蒼く、海中の様に深い蒼い瞳だった。そして何より、その少女容姿はラウラと瓜二つであることだ。

 

 

「!?アレは……ラウラ?」

 

 

やがてそのラウラに似た存在は腕を動かすと役目を終えたと思われる白い球体が別の物質に変換させ、ラウラに似た存在の身体と合う様に調整された銀色の装甲を纏い、僕達の前に現れた。

 

 

〔我が名“エヴォル ドミナント”。この地球……強いては、全銀河に存在するガーディアンの守護を務めする者〕

 

 

先程アリーナから男性の声の主と思われるラウラに似た存在は自らを“エヴォル ドミナント”と名乗り上げた。その少女らしい姿とはあまりにも似合わないくらいの機械じみた男性の声であった。

 

 

「まさか………ガーディアンか?」

 

「ガーディアン?何か知っているのか、星矢?」

 

〔ほうっ……人間の中にも我らの存在の事を熟知しているとはな?〕

 

 

エヴォルは星矢がガーディアンの事を知っていることに感心していた。星矢は一夏の問いに答えるために説明する。

 

 

「ガーディアンは古代フォアランナーが作り上げた対惑星用の兵器としか聞いた覚えがあるけど、そのガーディアンが作られた本当の目的は平和を強制させる為に示威行動だったり惑星内にいる反乱者を確実に排除という名の弾圧の為に作られた兵器であることは父さんから聞いたことがある。要約すると……逆らう者には死を。従う者には平和を。…それをコンセプトに作られた兵器こそ……」

 

「ガーディアンか……平和を強制させ、弾圧という名の恐怖を植え付けて全銀河にいる生命の自由を完全に我がものとする……まさに支配者に相応しい暴君な守護者(ガーディアン)だな」

 

 

一夏がガーディアンについて自己解釈しているとウルフチームのメンバーである桂達とカルやデイジー、サンジのSPARTANがアリーナ内に一同集結するのであった。

 

 

「星矢に一夏、シャル、無事か!?」

 

「急いで駆けつけたけど……一体アレは何なの…?」

 

「そう言えばカル達はまだONI内の情報の一部を見ていなかったんだな?あいつはフォアランナーが作った何かだ。詳しい内容は知らんがな……」

 

「おぉーー!!フォアランナーの技術パネェッ!!?これ持って帰っていいか?!」

 

「「「駄目だ」」」

 

「駄目?!マジかよ……」orz...

 

「おいおいっ、話が脱線しているぞ」

 

〔……何かとあの人間から狙われている気がする。不愉快だな……〕

 

 

集結した時の桂達の感想がそれぞれ独特であった。特に志野、相手が未知の技術で出来たフォアランナーが相手とは言えその反応は駄目だろ…(汗)。下手をすれば志野がロリコンか少女誘拐犯になりかねない。

 

 

「……とりあえずシャル、君は一夏からラウラを受け取ったらラウラを安全な所に連れて避難してくれ。これは流石の僕でも、油断できない相手だ」

 

「わ……分かった。気をつけてね、義兄さん」

 

 

シャルは一夏が抱えているラウラを受け取ってからアリーナのピット内に退避するのであった。シャルがピット内に入ったその時にピットのカタパルトハッチが閉まり、ロックが掛かるのであった。

 

 

「……さてっエヴォルと言ったか。お前は一体何しにここに現れた?」

 

〔そうだな……私の第一の目的を語っても良かろう。我が第一の目的は、己が器の生成する為だ〕

 

「器…?そう言えばお前はラウラのことを“偽りの生命”と言っていたな。それと何か関係があるのか?」

 

〔あの偽りの生命は私の器の条件としては良き器だ。だが器を生成する為にあえて回りくどいやり方でこの器を生成させてもらった。貴様ら人間が完璧を求め、ある人間の戦闘データを強制的にトレースさせ、パイロットの生死を問わぬ、VT(ヴァルキリートレース)システムを応用してな…〕

 

 

VTシステムとはエヴォルが言う様に過去のモンド・グロッソ優勝者の戦闘方法をデータ化し、そのまま再現・実行するシステム。パイロットに「能力以上のスペック」を要求するため、肉体に莫大な負荷が掛かり、場合によっては生命が危ぶまれる。束博士曰く“不細工なシロモノ”で、現在あらゆる企業・国家での開発が禁止されている危険なOSである。……父さんが言っていたドイツの黒い噂がVTシステムとは予想もしなかったけど、問題はそこじゃない。すると志野がエヴォルが言っている言葉の意味をすぐに理解した。

 

 

「VTシステムを?……てっ、ちょっと待て!?となるとアレか?エヴォルの野郎はVTシステムを何かしらの方法でリプログラミングして、VTシステムを書き換えたのか!?」

 

〔僅かなことで理解するとはな……貴様だけはより一層警戒しておこう〕

 

「いやいやいやっ何で俺だけっ?!」

 

「てめーが変態発言が原因だろうが、この機械オタクが……」

 

〔まぁ……それは置いておくとしよう、手始めに……貴様らの力を図るとしよう〕

 

 

エヴォルがそう言うと右手からデータを集束させ、何かを生成する。エヴォルが生成したのは嘗て織斑先生が第一回モンド・グロッソで使用された初代“雪片”であった。

 

 

「あれは、千冬姉の雪片……!」

 

「一夏、分かっていると思うけど……」

 

「分かっている。迂闊に突っ込むつもりはない…!」

 

 

これを見た一夏は驚きを隠せなかったが直ぐに冷静になってエヴォルが持つ雪片の零落白夜を警戒した。

 

 

〔貴様らはこのブレードに警戒している様だな……それほどこのブレードの特性に恐れを抱いている様だな?〕

 

「…煽っているつもりか?」

 

〔なら…試してみるか?〕

 

 

星矢達に煽るエヴォルに逆に挑発する桂の言葉がきっかけになったのかエヴォルは左手にエネルギーを集束させ、その集束された左手で地面に叩きつけるとエヴォルを中心に強い衝撃波が星矢達を襲い、エヴォルとの距離を離される。

 

 

「痛っ……全く、手荒い試しなことで……!全員、全火器使用自由。戦闘態勢だ…!」

 

「…たく、コヴナントの次はフォアランナーが相手か。面倒なことになったな」

 

「えぇ。煽りどころか、完全に脅しね」

 

「今の所は織斑先生達が生徒達を安全な場所に避難させているそうだ。できるだけ早くこいつを倒さないと不味いな…」

 

 

星矢の指示で全員がそれぞれの武器を構えてエヴォルと対峙するのであった。そして一夏はエヴォルが持っている初代雪片の特性を桂達に説明する。

 

 

「皆、あの初代雪片は俺が覚えている記憶が確かなら零落白夜が備わっているはずだ!その威力はコヴナントのエナジーソードと似た性質を持っている!」

 

「なるほどな……要は奴の攻撃を受けない様に気をつければ言い訳だ」

 

「心配するな、どんな状況下でも決して諦めないのが私のいいところだ!ならばこそ、この状況を覆そうではないか!」

 

〔…ならば来るがいい。貴様らの力とやらを私に見せてみるがいい〕

 

 

こうして僕たちは、ガーディアンのと対峙するのであった。

 

 

続く……

 





星矢とシャルは各個撃破のために散開する。
一夏はトーナメント戦でもガチで星矢と死合う中、ラウラはトラウマを再発してしまう。
VTシステムが謎のリプログラミングで書き換えられる。
新たな敵である“ガーディアン”と接触する星矢達。


次回は、フォアランナーとの戦闘です。
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