ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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第1章の第26話、始まります。


転生者よ、銀の福音を倒せ。


福音が強すぎて、ヤバすぎる結果…

 

 

ブースターフレームで出撃した星矢達SPARTANチームは銀の福音の進行予定ルートに向かっていると目視で銀の福音を捕捉した。

 

 

「星矢、いたぞ!」

 

「あぁ……こっちでも目視で捕捉した。あれが銀の福音だ」

 

「あれが銀の福音?見た目からして天使の様な姿ね?」

 

「それに対して私たちはSPARTANという悪魔。……偶然にしても結構な皮肉だな」

 

「……全員、駄弁はそこまでだ。高機動モードに切り替えろ、仕掛けるぞ!」

 

 

星矢の合図で星矢達はブースターフレームを高機動モードに移行する。ブースターフレームの左右翼を展開し、計12個のMITVポットと二門の80mmボール搭載ロータリーキャノン、M92原理ガウスキャノンといった武装をオンラインにし、銀の福音戦に移行した。その時に銀の福音は星矢達の接近に感知したのか途中で移動を止めて、その場で静止する。

 

 

「?……星矢、福音がその場で静止したぞ」

 

「福音が……静止だと?……何かが妙だ」

 

 

するとその銀の福音が突如と発光し始めて白と橙の光が銀の福音の全身装甲から溢れ出す。その光景を見たデイジーは星矢に警告を促す。

 

 

「星矢、問題発生だ!対象が突如と発光し始めたぞ!」

 

「何?!まさか……二次移行(セカンド・シフト)……!全機距離を取れ!」

 

 

星矢の指示通りに一夏達は銀の福音から距離をとった。その瞬間、銀の福音の発光が止むと銀の鐘のウイングスラスターがより大型になり五対十羽の白い翼を展開した。さらに銀の福音の手元にはプロメシアン達の武装であるZ-130サプレッサーを両手に展開し、装備する。

 

 

「あれは……プロメシアンの武装!?」

 

「くっ…!今回の事件はエヴォルの奴が絡んでいたか!」

 

「どのみち二次移行した銀の福音を倒さなければならないのは変わらない。エヴォルの細工によって二次移行したという状況を判断すればいい。奴を倒して暴走を止める!」

 

「「「了解っ!」」」

 

 

星矢達SPARTANチームは全方位シールドを最大にして二次移行した銀の福音と交戦するのであった。

 

 

星矢Side out

 

 

 

箒Side

 

 

同時刻、箒達は星矢達の後を追って来たのはいいのだが銀の福音が全く異なる姿となって星矢達と交戦しているのを目視した。

 

 

「あれが……銀の福音?だが、衛星写真で見たものとは違う形になっている!?」

 

「もしかして……星矢たちが接触した際に二次移行したというの!?」

 

「でも、ありえませんわ!織斑先生の話によりますとあの銀の福音はまだ機動試験も行なっていないとのことでしたわ!」

 

「でもそれしか考えられないよ!今はともかく星矢たちの援護に徹しよう!」

 

 

箒たちはブリーフィングでそれぞれの役割を果たすべく近〜中距離担当である箒とシャルと鈴。遠距離担当であるセシリアとラウラで別けられ、セシリアとラウラは遠距離にてスターライトmkⅢ、大型レールカノンで超高速機動で星矢たちと交戦している銀の福音に照準を合わせる。

 

 

「くっ…!早すぎる!」

 

「ラウラさん!カウントスリーと同時に撃ちますわよ、よろしい?」

 

「わ……分かった!」

 

 

セシリアとラウラは互いに心の中でカウントし、カウントスリーのタイミングでレーザーと実弾を発砲する。しかし、銀の福音にはそのことを読んでいたのか難なく躱しきる。

 

 

「避けられた!?」

 

「ラウラさん、すぐに動きますよ!狙われてしまいます!」

 

 

セシリアはラウラと共にその場から離れようとした時には既に銀の福音がセシリア達の背後に回って進化したウイングスラスターの銀の鐘からエネルギーが収束されて、そのまま強力なエネルギー弾がセシリア達を飲み込む。

 

 

「きゃああぁぁっ!?」

 

「うわあああぁぁっ!?」

 

 

その時にセシリア達のISの絶対防御が働いてパイロットのセシリア達を守ってそのままISが解除されてそのまま海へ落ちる。この光景を星矢達も見ていた。

 

 

「セシリア、ラウラ!ちぃっ!」

 

 

デイジーはブースターフレームに搭載されている二門の80mmボール搭載ロータリーキャノンで銀の福音に対して牽制する。その隙に星矢は箒達に指示を出す。

 

 

「箒と鈴はセシリア達の回収を!シャルはその二人の援護!」

 

「わ…分かった、任せろ!」

 

「任せてちょうだい!」

 

「分かった。気をつけてね?星矢!」

 

 

そう言って箒達はセシリア達の回収をすべくセシリア達のところへ向かうのであった。

 

 

箒Side out

 

 

 

銀の福音と交戦してから二分後……

 

 

 

一夏Side

 

 

戦いは激しさを増していた。後から到着した箒達専用機持ちの内セシリアとラウラの二人が銀の福音の攻撃によってやられたのだ。俺たちSPARTANチームでもブースターフレームでなんとか銀の福音に応戦しているものの、劣勢なのは変わりない。

 

 

「星矢、そっちの残弾数は?」

 

「ミサイルは残り左右ともに三基合わせ計六基。ロータリーキャノンはまだ62パーセントと残っているがこれでは埒が明かない。そっちは?」

 

「ロータリーの方はもう40パーセント下回っていて、ミサイルの数は残り8だ」

 

 

残弾数が残りわずかになっていく中、星矢はある決断をする。

 

 

「全員、こっからは持久戦だ!福音にガウスキャノンをお見舞いするぞ!」

 

「「「了解!」」」

 

 

そう作戦をすぐ練り上げると同時に星矢達は散開して銀の福音との距離を取りつつもガウスキャノンのチャージを開始する。銀の福音は散開する星矢達を見てその行動を妨害するかの様に先ずデイジーから仕留めに向かう。

 

 

「くっ……尾けられてる!」

 

 

デイジーは何とか銀の福音から振り切ろうとするが必要以上に追尾してくる銀の福音からは逃れられなかった。そして銀の福音が持つZ-130サプレッサーから多数のハードライト弾が発射され、そのうち一発がデイジーのシールドを纏ったブースターフレームに直撃する。

 

 

「…っ!やられた!」

 

「待ってろデイジー、今援護する!」

 

 

俺はデイジーの援護に回ろうと80mmボール搭載ロータリーキャノンで牽制し、銀の福音の注意を俺の方に向けようとする。

 

 

「よせ一夏!迂闊だ!」

 

 

しかし時は既に遅く、銀の福音が一夏の接近に気づいていたのか一夏のいる方に多数のエネルギー弾が一夏に襲う。

 

 

「なっ!?しまった!」

 

 

多数のエネルギー弾を受けてしまう一夏であったが、シールドのおかげで負傷は免れたもののブースターフレームがコントロール不能になり一夏は脱出をするほかなかった。

 

 

「くそっ…!コントロール不能、もう持たない!」

 

「脱出しろ!後ろにいる!」

 

 

ちょうど一夏の背後には星矢がいたのを把握した一夏はブースターフレームから脱出し、一夏のブースターフレームは脱出された数秒後に爆発四散する。そして一夏は星矢のブースターフレームにしがみ付く。

 

 

「一夏、大丈夫か?」

 

「あぁ、ターレットを!」

 

 

星矢はすぐに一夏の要望通り“M41 ELAAGat ガトリングターレット”をブースターフレームの後方から展開し、一夏はターレットに配置して銀の福音の後方からの攻撃されないようカバーする。

 

 

「後ろは俺がカバーする!」

 

「星矢、デイジーはこっちで回収したわ!」

 

「そうか、それでガウスキャノンの方は?」

 

「こっちは46パーセント!まだ程遠いわ!」

 

「よしっ、ここからは持久戦だ。いくぞ!」

 

 

その後は銀の福音からの追撃を躱しながらもガウスキャノンのチャージが完了するまで粘る。一夏とデイジーは銀の福音が攻撃する隙を与えないようターレットで制圧射撃でカバーする。しかし、そのターレットの残弾が尽きるのも時間の問題であった。

 

 

「くそっ!これじゃあキリがない!」

 

「ガウスキャノン、チャージ70パーセント!もう少しだ……!?」

 

 

ガウスキャノンのチャージ率を確認している最中に星矢はある物を目撃する。

 

 

「船……だと?」

 

「何だって!?まさか……密漁船か!」

 

「くっ……こんな時に……!」

 

『星矢、そのことは私たちに任せてくれ!』

 

「……っ!箒か、頼む!」

 

 

その時に箒達がセシリア達を回収し終えてすぐに戦線に戻ってきたのだ。そして箒達は密漁船を安全圏まで誘導を開始する。すると銀の福音が星矢達から箒へ標的を変えてそのまま急速に接近する。

 

 

「……っ!?福音が箒達に?不味い!」

 

「なっ!?一夏、よせ!!」

 

 

その時の一夏は星矢の言葉を聞かずブースターフレームから飛び降り、銀の福音より早く箒の元に向かうべく瞬時加速で一気に降下して銀の福音より先に箒に辿り着くと同時に銀の福音から36の砲口からエネルギー弾が一夏や箒に降り注ぐ。

 

 

「箒、逃げろぉ!!」

 

「なっ……一夏!?」

 

 

その時に俺は咄嗟に箒を突き飛ばしてエネルギー弾の射線から外させると同時に多数のエネルギー弾が一夏のミョルニル・アーマーに多数直撃する。

 

 

「がはぁっ!?」

 

 

その同時にSEが切れて、ヘルメット内で一夏はダメージの大きさに耐え切れずに吐血する。そしてPICが全く機能しなくなり、そのまま意識が暗転して海の方へ落下していった。

 

 

一夏Side out

 

 

 

箒Side

 

一夏は私を庇い銀の福音の攻撃をまともに受けてしまい、そのまま海の方へ落下していくところを目撃してしまった。私と鈴は余りにもショックが大きすぎて判断ができない状態になっていた。

 

 

「い、一夏……?一夏!?一夏ぁぁぁぁぁああああ!!」

 

「嘘でしょ?嘘だといってよね一夏!?一夏ぁぁああ!!」

 

「待って二人とも!しっかりして、一夏はまだ死んではいない!僕がすぐ回収に行ってくる!」

 

 

シャルが私達に一喝した後に一夏を回収するべく海の中へと飛び込もうとするが、銀の福音が妨害する分救助が思った通りにできない現状であった。

 

 

「うわっ!?これじゃあ一夏を回収出来ない!」

 

「援護する!カル、お前はガウスキャノンのチャージを専念してくれ!」

 

「箒っ!こうなったら一夏の弔い合戦よ!あいつを絶対に落とすわよ!」

 

「……あぁ!一夏の仇、討たせてもらう!!」

 

 

星矢はカルに指示を出した後にシャルの援護に徹する。星矢は内心少し焦りを感じていた。シャルも銀の福音によって落とされるのではないか?と。星矢はシャルが援護しながらも銀の福音の注意を向けるのであった。そして私達は一夏の敵討ちすべく星矢達を援護する為に銀の福音に攻撃を仕掛けるのであった。

 

 

箒Side out

 

 

 

一夏Side

 

 

その頃、一夏は銀の福音の攻撃を受けて海に落ちた後にミョルニル・アーマーの重さで海の底まで少しずつ沈んでいた……筈だった。一夏が目を覚ました時には一夏の身体に纏っていたミョルニル・アーマーが無く、それとは全く無縁の満遍なく広がる青空が広がっていて未来的な遺跡の様なところに居た。

 

 

「っ……ここは?」

 

 

一夏は周囲を見渡しても只あるのは満遍なく広がる青い空だけだった。

 

 

「俺は確か……福音と交戦していて、その後箒を庇ってその後……?」

 

 

一夏は自身に起きた出来ごとを振り返って状況整理していると、一夏の前に遺跡の一部である建造物から明るい光が溢れ出し、そこから人と似た人物?とIS?を纏った人物が降りてきた。

 

 

「……誰だ?」

 

〔私はフォアランナーの魂。かつての名はヘミソフィア。人類をマントルに導くことが、私の使命です。……が、それは今危機に瀕しています〕

 

「フォアランナー…?エヴォルとかいう奴の仲間か?」

 

〔いえ……かつての彼はガーディアンを守護する者。ですがエヴォルをこの地球から、決して…逃してはなりません〕

 

「エヴォルを地球から逃さない…?どういう事なんだ?」

 

 

一夏はヘミソフィアから何故エヴォルを逃してはならないのか理解できなかった。するとヘミソフィアはその理由を話す。

 

 

〔彼の目的は“コンポーザー”それはフォアランナーにとって最大の敵を滅ぼすことのできる装置。つまり、人類を……〕

 

 

一夏はヘミソフィアの説明をしっかりと聞き、理解した。かつて一夏達の祖先でもある古代人類はフラッドの脅威をフォアランナー達に警告しようとしたがそのフォアランナーの船に一部フラッドに寄生されていることが判明し、古代人類はフラッドに寄生されているフォアランナーの船ごと破壊した。その行為がフォアランナー達にとって大きな勘違いを生み、そして古代人類とフォアランナーとの戦争が勃発した。

 

戦争が長く続いたが最終的にフォアランナーが戦争に勝ち、古代人類に罰を与えた。しかし、その隙を観てフラッドがやって来た。人類との戦いにおいて疲弊したフォアランナー達にフラッドを食い止めることは出来なかった。そして生き残ったフォアランナー達は最終兵器でもあるリングワールド“HALO”。それらを銀河系の七箇所に行き渡らせ、フラッドやフラッドの餌となりうる全ての生命体を消去するという行動をとった。同時に、消去し終えたその銀河系に各生命体の元いた惑星にDNA再生、蘇生装置を搭載したシップ、所謂人類でいうノアの方舟にてあらゆる生命体を蘇生させた。フォアランナー自らの犠牲と引き換えに……そしていずれ人類が進化を遂げ、銀河を継承者となるように。星矢や一夏の様な戦士SPARTANは古代フォアランナー達によって数千世代に及ぶ計画の成果でもあった。フォアランナーはこの計画を“大いなる旅立ち”と呼んだ。

 

しかし、その計画に叛く者がいた。それがエヴォルであった。エヴォルは元を辿れば古代フォアランナーの生き残りでもあった。エヴォルは全銀河に平和を脅かすであろう人類やをフラッドの脅威をなくすためにコンポーザーを使い、フラッドや人類といった者達をデータ化させ、プロメシアン達を増やしつつ再びフォアランナーを復活させようとしていた。この時に一夏はプロメシアンの正体を初めて知るのであった。

 

 

「プロメシアンは、古代人類……」

 

〔我々がコンポーザーをエヴォルから奪い、彼をこの地球に存在するガーディアンに封印しなければ人類は全てデータ化されていたでしょう〕

 

 

エヴォルの目的が分かったものの、一夏はもっと大切なことがあった。

 

 

「……それは分かった。けど、俺は戻らなければならない」

 

〔彼女の下へですね?それでしたらリクレイマー、あなたの遺伝子とリクレイマーが作りしISにはまだ眠っている能力があります。その一つがコンポーザーへの耐性、そしてもう一つはISの新たなる進化。あとは目覚めさせるだけ〕

 

「どうやるんだ?」

 

〔貴方の進化を加速させるのです〕

 

「他に、選択肢はないな……」

 

 

ヘミソフィアは一夏の遺伝子に眠りし能力が覚醒するために遺伝子を操作して進化を加速させる為の準備に入る。そして未だに喋らなかったIS?を纏った女性が一夏に問いを投げる。

 

 

〔力を欲しますか…?なんのために……〕

 

「……俺の思いはいつの時であろうと変わらない。俺は、友達───いやっ仲間を守るためにこの力を使う」

 

〔仲間を……〕

 

「あぁ…。星矢や桂、志野といったウルフチームのメンバー。そしてIS学園で過ごした箒達や千冬姉を守る。これが俺の思い……それが、俺の願い。だから俺は、この世界で一緒に戦う………仲間と共に!」

 

〔そう……なら、行かなきゃね〕

 

 

その女性との問いに答えた一夏の身体に再びミョルニル・アーマーが展開する。しかし、そのミョルニル・アーマーの形とヘルメットが変わっていた。その形はPathfinderよりもアーマーがよりシャープに洗練され、ヘルメットにはユニコーンを連想させる様な角と騎士の様な形をした物に変わっていた。そう……一夏のISは二次移行しPathfinderから“Fotus”へと進化したのだ。そしてヘミソフィアも一夏の遺伝子の進化の準備が完了する。

 

 

〔リクレイマー、準備が整いました。後は目覚めさせるだけ〕

 

「分かった…やってくれ」

 

〔備えて……そしてご武運を……〕

 

「あぁ……そして行ってくる。ヘミソフィア……そして()()()

 

 

一夏は薄々ヘミソフィアのそばにいる女性の正体に気づいていた。そう告げた後にヘミソフィアと白騎士は光となって消える一夏を見守った。

 

 

一夏Side out

 

 

 

星矢Side

 

 

銀の福音との戦闘が始まってから五分が経過した。ブースターフレームのとっておきでもあるカルの機体のガウスキャノンの初段は躱されてしまい重武装の残弾は星矢の機体を除いて空となり、かなりの苦戦を強いられていた。一夏は未だに回収できない状況の中で箒はこの戦いの中で単一仕様能力である“絢爛舞踏”を覚醒させてシャル達や星矢達のSEをフルに回復させて仕切り直しのところで星矢のモーション・トラッカーにあるシグナルが反応する。

 

 

「これは……味方のシグナル?しかもこのシグナルコードは……ウルフⅣ、一夏の?」

 

「この反応は……一夏の!?しかし、一夏は………っ!?」

 

 

その反応した方角を向くと海面下から何かが打ち上がる様に水柱が立ち、その水柱の上空に光の球体があった。その光の球体の輝きが止むとそこにはFotusに二次移行した一夏の姿があった。

 

 

「箒、星矢、それにみんな、待たせたな」

 

「……遅刻だぞ一夏。一体どれだけ眠っていたんだ?」

 

「一夏………!よかっ……よかった……本当に…………!」

 

「この馬鹿一夏!本当に心配させておいて戻ってきた言葉がそれ!?でも……本当に良かった……!」

 

「一夏……よかった。無事だったんだ」

 

 

それぞれ一夏の無事に安堵している最中、銀の福音が両手に持つZ-130サプレッサーでハードライト弾の弾幕を張る。しかし、全員はその攻撃を読んですぐに躱す。

 

 

「……さてっ後で色々と説教したいことがあるが、今は銀の福音に今度こそガウスキャノンをお見舞いするか!」

 

「だったら俺達が牽制する!その間星矢はチャージを!」

 

 

そうして行動を再開した星矢はガウスキャノンのエネルギーをチャージさせる。そして一夏達は銀の福音に対して星矢に注意を向かない様に攻撃を集中させる。箒は空裂で銀の福音の進路を妨害する様に攻撃し、シャルと鈴はそれぞれの武器で銀の福音に攻撃する。そしてブースターフレームから脱出したデイジーとカルはM247Hヘビーマシンガンで弾幕を張って銀の福音の逃げ道を塞ぐ。その同時に星矢のブースターフレームのガウスキャノンのチャージが完了し、照準を銀の福音に向けてガウスキャノンと残ったMITVポットを全て発射する。

 

 

「ミサイル発射!ガウスキャノン……FIRE!!」

 

 

ミサイルから先に発射されてその後にガウスキャノンが発射される。銀の福音は回避を試みようとするが一夏達の攻撃によって回避が困難だった為に銀の福音は多数のミサイル迎撃し、ガウスキャノンを直撃覚悟で防御する。ガウスキャノンが直撃した時に銀の福音は未だに健在であったがそれも終わりを迎える。

 

 

「これで…最後だ!」

 

 

一夏は雪片二式の単一仕様能力である“零落白夜”で銀の福音を斬り裂き、ようやく銀の福音を行動不能にすることに成功する。その時に一夏の耳元で“ありがとう…”という小さな声が聞こえた気がした。そして星矢は現在の状況を纏める。

 

 

「ブースターフレームは全滅、されどSPARTANチーム及び専用機持ち班全員生還。そして銀の福音の撃破を確認。任務完了だ」

 

「……フゥ。…なんとか終わったな」

 

「いやっ……終わってないことが一つある」

 

「終わってないこと?それは何なんだ、星矢?」

 

 

箒は星矢の言った意味が気になった。そして星矢は答える。

 

 

「寝坊助一夏の説教だ。軽率な行動や僕たちを心配させてたことを含めてだ」

 

「……勘弁してくれ星矢。俺も色々あったんだ、フォアランナーのヘミソフィアからエヴォルの目的が判明したわけだし……」

 

「……何だって?確かか、一夏?」

 

「あぁ……詳しい話は戻った時に説明する。今は千冬姉たちのところに戻ろう」

 

 

一夏のいうエヴォルの目的が判明した事には驚いたが、今の僕は色々と疲れた。そうして僕たちは織斑先生がいる花月荘に帰還するのであった。

 

 

続く……

 





星矢たちを目視した瞬間、銀の福音が二次移行。
戦闘中に一夏は箒を庇ってダメージを受け、海に落下する。
一夏はフォアランナーの魂からエヴォルの目的を知り、自身を進化させられる。
復活した一夏とともに銀の福音を撃破し、帰還する星矢。


次回は、千冬がアービターと戦います。

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