ISとHALOが混ざってしまった件について…   作:コレクトマン

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コラボ回の第6話、始まります。……危うく心の火が燃え尽きそうだったうp主です。


仮面ライダー達よ、民間人を救え。


一夏(EVOL)
「一応あらすじとして呼ばれたんだが、心の火が消えかけるって……ここのうp主は大丈夫なのか?」

スターク
「まぁここからはメタい話……ここのうp主曰く久しぶりの10000文以上に書き上げたそうで若干気力的に死にかけたそうだ」

一夏(EVOL)
「おいおい……それって大丈夫なのか?」

スターク
「大丈夫じゃないか?……そんでもってはてさてどうなる第6話?」


三つ巴の戦いの中、戦兎が暴走した結果…

 

 

一夏(EVOL)Side

 

 

白い歯車の怪物こと一秋(エンジン)が出現したと報告にあった現場に到着した戦兎たち。そこには多数の民間人達が戦兎達の方に走ってきており、戦兎達を気にせず何かから逃げる様にそのまま追い越して走っていった。民間人が逃げているその逆方向にはコヴナントのエリート達がいた。そのエリート達は無抵抗の民間人を蹂躙する様にType-33“ニードラー”やType-25プラズマライフルで逃げゆく民間人に対して無情に撃つ。ある者はプラズマライフルから放たれるプラズマ弾によって皮膚は焼き焦がされ、またある者はニードラーから放たられるクリスタルニードルが刺さりと、多数の民間人が死んでいき、次々とコヴナントによって蹂躙される地獄絵図が出来ていた。

 

 

「あれは……ONIが言っていたコヴナントっていうエイリアン野郎か?あいつら、無差別に人々を殺してやがる……!」

 

「酷い光景だ……!このまま放っておいてたらさらに多くの死傷者が出る!これ以上彼奴らをここで野放しにする訳にはいかない!」

 

「あぁ!」

 

 

戦兎はビルドドライバーを、一夏(EVOL)はスクラッシュドライバーを腰に装着し、それぞれフルボトルやドラゴンスクラッシュゼリーをそれぞれのドライバーに差し込む。

 

 

【ラビット!タンク!ベストマッチ!】

 

【ドラゴンゼリー!】

 

【Are you ready?】

 

「「変身っ!」」

 

【鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!】

 

【潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァァァ‼】

 

 

戦兎達が仮面ライダーに変身したと同時にコヴナントのエリート達に向かって攻撃を仕掛けた。戦兎達の接近に気づいたエリート達は仮面ライダーになった戦兎達を見て一瞬動きを止めてしまう。

 

 

「な……なんだアレは?「ハァッ!」グハッ!?」

 

「何だと……?悪魔とは違う奴らだと!?「ウォリャアッ!!」グホッ!」

 

 

戦兎達はエリート達に拳や蹴りをかまし、逃げそびれた民間人を逃す。

 

 

「さっ、早く逃げて!」

 

「は……はいっ!」

 

「ほらっ今のうちだ、逃げろ!グァッ!?」

 

「一夏!うわっ!?」

 

 

そんな最中でも容赦なく攻撃してくるエリート達はプラズマライフルを仕舞い、殺傷力の高い近接武器の一つType-1エナジーソードを展開して戦兎達に切りつける。しかし、戦兎が纏うワイルドチェストアーマーとパンツァーチェストアーマー、BLDアンミリテッドスーツの防御力のおかげでダメージを最小限に抑えることができた。そして一夏(EVOL)も戦兎同様にCZCヴァリアブルチェストアーマーのおかげで致命傷には至らずに済んだ。

 

 

「くっ!少し油断した!」

 

「あのエイリアンが使っている武器……プラズマを固定化した剣か?(何となく一夏の白式に搭載している雪片二式の零落白夜と似ているな。……これは単なる偶然か?)」

 

「何者かは知らぬが、人間どもに加担する者は生かして返さん。異端者め…!」

 

 

そうエリートが告げると少しづつ戦兎達の距離を詰める。戦兎達は改めてエリート達の攻撃に対していつでも対処出来る様に構え直すと、突如とワートホグがやって来てエリート達を轢き殺した。そのワートホグに乗っていたのはSPARTAN-Ⅱオメガ中隊の“レッドチーム”であった。

 

 

「こちらSPARTANレッドチーム、例の二人を発見した。どうやら民間人を避難誘導していたようだ」

 

『了解だ。SPARTANは引き続き逃げ遅れた民間人の避難誘導の為にコヴナントの注意を引いてくれ』

 

「了解です。ジェローム交信終了」

 

 

戦兎達は何故SPARTANが自分たちの場所が分かったのか気になってレッドチームのリーダー、ジェロームに問う。

 

 

「SPARTAN!?どうしてここに?」

 

「インフィニティにいる織斑女史が避難作戦に参加していた我々に君たちを探してくれと頼まれた。コヴナント相手によく無事だったな?」

 

 

どうやら千冬(HALO)さんがオレたちのことを探してくれるSPARTANに頼んだようだ。……ちょっとばかり心配をかけちまったな?そう考えていると荒れ狂いながら暴走する一秋(エンジン)と、その一秋(エンジン)と交戦しているアービターが戦兎たちの前に表す。

 

 

「いたぞ、奴だ」

 

「アイツがそうなのか?」

 

「えぇ……見たまんま歯車の怪人ね……」

 

「悪魔共か……それと、見慣れぬ者たちがいるようだな?」

 

 

ジェローム、ダグラス、アリスの順に一秋(エンジン)の姿に対してコメントする中、アービターは戦兎達が仮面ライダーに変身した姿を初めて姿を見たがあまり気にしなかった。そして戦兎達は一秋(エンジン)の様子がおかしいことに気づく。

 

 

「一秋の様子が変だ……まさか、暴走しているのか?!」

 

「一秋……お前………」

 

『一…夏?……ぅううぐ、グォォァァアアアアアッ!!』

 

 

一秋(エンジン)は一夏を見た瞬間頭を抱え、より一層に苦しみ、さらに狂いだしてより力が増していった。その狂いかたはまるでぶつけようのない怒りが具現化したようなものであった。

 

 

「一秋、未だにまだ苦しんでいるのかよ……俺はお前を許したわけじゃない……けど、せめて俺が、この俺の手で、お前とのけじめをつける!」

 

『一…夏ぁ……!……一……夏ぁ…!!………ぅぅぉぉおおおおあああ”あ”あ”ぁ”ぁぁぁっ!!』

 

 

怒り狂う一秋(エンジン)は一夏(EVOL)を見てさらに怒り狂い、ネビュラスチームガンで照準を定めずに一夏(EVOL)を攻撃する。

 

 

「戦兎!俺が一秋をやる、お前はあいつら(SPARTAN)を手伝ってやってくれ!」

 

「一夏?…大丈夫なのか?」

 

「あぁ…!今の俺は、負ける気がしねぇっ!」

 

 

そう言って一夏(EVOL)は暴走する一秋(エンジン)を止めるべく一秋(エンジン)の方に向かっていく。そして戦兎はアービター率いるコヴナントと交戦しているSPARTANを援護すべくレッドチームの方へと走るのであった。

 

 

一夏(EVOL)Side out

 

 

 

ジェロームSide

 

 

その頃レッドチームはアービター率いるコヴナント偵察中隊のエリート部隊と対峙していた。ジェロームはM45Dショットガンで8ゲージマグナムシェル弾をエリートに向けて放ち、そしてダグラスとアリスは二丁のM7サブマシンガンで5x23mm M443 ケースレス・フルメタルジャケット弾を精密にエリート達に放つ。レッドチームの正確無比の弾幕が次々とエリート達を殲滅していた。

 

 

「まさかコヴナントがおまけでやってくるとはな。よっぽどの程に暇なのか?」

 

「さあ?私でもあいつらの考えることは分からないわ」

 

「だが、向こうが攻めてくる以上俺たちがやる事は変わりない。ここで連中の数を減らすぞ…!」

 

「「了解っ!」」

 

 

ジェロームの的確な指示の下、ダグラスとアリスは残りのコヴナントを殲滅するべく行動するのであった。

 

 

ジェロームSide out

 

 

 

戦兎Side

 

 

その頃戦兎は、SPARTAN達を援護するべくコヴナント達を指揮する者を探していた。探しているその時の一つの異形の者がSPARTAN達のことを見ていた。その異形の者の正体はアービターであった。

 

 

「……やはり悪魔が存在する限り戦局を左右されるのは必然か。増援を送れ、精鋭のだ」

 

 

いささか状況が不利と判断したアービターはエリート精鋭部隊(近衛部隊用の槍装備)の増援を要請するのであった。その時にアービターは背後に人間の気配を感じ取り、後ろを振り返ると仮面ライダービルドこと戦兎がいた。

 

 

「貴様は……先ほどの見慣れぬ者か」

 

「アンタがコヴナントの指揮官か?」

 

「正確には違うが、今はそうだ……と言えばどうするのだ?」

 

 

そうアービターが問い返すと同時に専用エナジーソードを展開してそれを戦兎に向ける。その時戦兎はアービターがいった言葉の意味を考えていた。

 

 

「(正確には違う……?どういう意味なのか気になるけど)……アンタをここで退けさせればコヴナントも引くはず!」

 

 

そう言って戦兎は手に別のフルボトルを取り出してビルドドライバーに挿しているフルボトルと取り替える。

 

 

【海賊!電車!ベストマッチ!Are you ready?】

 

「ビルドアップ!」

 

【定刻の反逆者!海賊レッシャー!イェーイ!】

 

【カイゾクハッシャー!】

 

「ぬ…!姿が変わったか……」

 

 

戦兎は海賊レッシャーフォームにビルドアップし、手に“カイゾクハッシャー”を持ちアービターに向けて電車型攻撃ユニット“ビルドアロー号”を“トレインホームチャージャー”の位置まで引いてエネルギーをチャージする。

 

 

【各駅電車!急行電車!快速電車!海賊電車!発射!】

 

 

カイゾクハッシャーのチャージが完了になったと同時にビルドアロー号を放してカイゾクハッシャーからエネルギー体となったビルドアロー号を放ち、アービターの方に向かう。その時にアービターはエネルギー体となったビルドアロー号を食らうのは不味いと思い回避すると同時にステルスを起動して戦兎の前から姿を消した。

 

 

「…っ!?姿を消した?なんか嫌な予感がするけど、こいつで!」

 

【忍者!コミック!ベストマッチ!Are you ready?】

 

「ビルドアップ!」

 

【忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イェーイ!】

 

【4コマ忍法刀!】

 

 

戦兎は忍者フルボトルとコミックフルボトルをビルドドライバーに差し入れ変え、ニンニンコミックフォームにビルドアップした。そして専用武器である“4コマ忍法刀”を手にして何処かしらの攻撃に対処できるように構える。

 

 

「……姿を現さない?(より高度な光学迷彩ということか?)」

 

 

戦兎が警戒している時にシャドウチェストアーマーに内蔵されている内部センサーが後方から殺気を感知した。

 

 

「…後ろ!?ぐぁっ!?」

 

 

戦兎は咄嗟に4コマ忍法刀でガードするがそれより早くアービターのエナジーソードが戦兎を斬りつける。

 

 

「……どうやらその姿だとステルスで姿を消せても殺気を感知されるようだな?だが、所詮はその程度だ」

 

「くっ…!やっぱり他の奴とは違うのは分かっていたけど、尚更引く訳にはいかない!」

 

 

そう言って戦兎はすぐに別のフルボトルをビルドドライバーに差し入れ変えてビルドアップする。

 

 

【キリン!扇風機!ベストマッチ!Are you ready?】

 

「ビルドアップ!」

 

【嵐を呼ぶ巨塔!キリンサイクロン!イエーイ!】

 

 

戦兎はキリンサイクロンフォームにビルドアップして再びアービターに戦いを挑むのであった。

 

 

戦兎Side out

 

 

 

一夏(EVOL)Side

 

 

一夏(EVOL)は未だに怒りと本能のままに暴走する一秋(エンジン)に対してツインブレイカーのアタックモードで格闘戦を繰り出す。それに対して一秋(エンジン)は複製した雪片二式とネビュラスチームガンで応戦していた。格闘戦では一秋(エンジン)の本能が動くがままに一夏(EVOL)を圧倒していた。

 

 

『グゥッ、ゥゥォォオオオオオアアアアッ!!』

 

「ぐっ……グワァッ!?ちぃっ!……の野郎ッ!」

 

『グォォオアアッ!?』

 

 

一夏(EVOL)も一秋(エンジン)にやられ続けるにはいかないと言わんばかりに火事場のクソ力とツインブレイカーのアタックモード時のレイジングパイルで一秋(エンジン)に叩き込み、大ダメージを与える。その一撃を受けた一秋(エンジン)はコヴナントと交戦した時のダメージが蓄積されていたためか既にボロボロであった。一秋(エンジン)は次の攻撃で決めるためかネビュラスチームガンにギアエンジンを差し込み、必殺技【ファンキードライブ】の体制に入る。

 

 

【ギアエンジン!】

 

「っ!彼奴、ここで決めるつもりか……だったらよ!!」

 

【Ready go!】

 

【ビートクローザー!】 

 

【スペシャルチューン!】

 

【ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!】

 

 

それも見ていた一夏(EVOL)もエンジンブロスの必殺技に対抗する為にツインブレイカーにクローズドラゴンを差し込み、ビートクローザーを呼び出してロックフルボトルの代わりにドラゴンフルボトルを差し込み、グリップエンドを3回引いてビートクローザーとツインブレイカーの二つを合わせて発動させ、お互いに必殺の体制に入る。

 

 

「ハアアアアァァァッ………!!」

 

『グゥォオオオオッ!!』

 

 

互いに必殺技のタイミングを図っていた。そして先に動いた者は………

 

 

【ファンキードライブ!ギアエンジン!】

 

 

先に動いたのは一秋(エンジン)であった。歯車のような形状をしたエネルギー弾を発射する必殺技【ファンキードライブ】を繰り出す。

 

 

【メガスラッシュ!】

 

【レッツブレイク!】

 

「ウォオリャアァァーー!!」

 

 

そして一夏(EVOL)はビートクローザーによる必殺技【メガスラッシュ】とツインブレイカーの【レッツブレイク】で一秋(エンジン)の必殺技を相殺させる。

 

 

『グゥ……!?ォォオオ!!』

 

【スクラップブレイク!】

 

 

一夏(EVOL)は相殺させた僅かな時間にアクティベイトレンチを叩きつけ、ゼリーを潰し、本命である必殺技【スクラップブレイク】を一秋(エンジン)に叩き込む。

 

 

「どぉぉおりゃぁぁあああ!!」

 

『グォオッ……!グォォオオオアアアアッッ!!?』

 

 

その時に一秋(エンジン)は一夏(EVOL)の必殺技をまともに受けてしまい、遠く吹き飛ばされてビルの壁に激突し、めり込む。そして一夏(EVOL)は三回連続で必殺技を多用した為か少し疲弊していた。

 

 

「やった……のか?………な!?」

 

 

その時に壁にめり込んでいた一秋(エンジン)は壁から剥がれ落ち、倒れこむかと思いきや一夏(EVOL)の【スクラップブレイク】をまともに受けてダメージを蓄積できないほどに立っていられないはずが立っていた。その時に一秋(エンジン)は手にしていた複製の雪片二式とネビュラスチームガンを手放した。雪片二式は地面に着くと雪片二式が結晶が砕けるが如く砕け散り、ネビュラスチームガンもまた同じように砕け散る。その時にネビュラスチームガンに差し込んでいたギアエンジンだけが残った。そして一秋(エンジン)は最早歩く力しか無いようにゆっくりと一夏(EVOL)に近づく。

 

 

「一……秋?」

 

『………俺は……織斑………一…秋。主人公(ヒーロー)に………なる…………者……』

 

 

一秋(エンジン)は最後の力を振り絞り、拳をCZCヴァリアブルチェストアーマーにゆっくりと弱々しく一発を叩き込む。そして一秋(エンジン)の身体が限界を迎えた。一秋(エンジン)の身体から粒子が出て、徐々に身体が粒子となって崩れ散る。

 

 

「一秋……もういいんだ。お前の言うヒーローは代わりに俺がなってやる。お前みたいに道を踏み外したりせず、ちゃんとしたヒーローに……な。だから、ゆっくり休んでくれ」

 

『織斑…一夏………』

 

 

そう一秋(エンジン)が一夏(EVOL)の名を呟いた数秒後には身体は完全に崩壊し、粒子となってこの世から去った。

 

 

「一秋……本当にゆっくり休めよ。……?」

 

 

その時、一夏(EVOL)の前にワームホールが出現し、そこからエヴォル側の一秋が出て来た。そしてワームホールは独りでに消失するのであった。

 

 

「お前は……エヴォルって野郎の…!」

 

「……今回ここに来たのは、コイツを返してもらう為に来ただけだ」

 

そう言って一秋は一秋(エンジン)によって奪われたギアエンジンを回収し、一夏(EVOL)に戦兎が危うくなることを注告する。

 

 

「……貴様に注告だ。ビルドというライダーが禁断の何かを使用しようとしているようだ」

 

「何っ?!まさか……戦兎はアレを!?」

 

「注告は確かに伝えた。……また会おう」

 

 

注告を一夏(EVOL)に伝えた一秋はネビュラスチームガンのワープでその場を去る。

 

 

「まさか戦兎の奴は“ハザードトリガー”を?例えそうでなくてもやべぇ状況になった場合だったら彼奴は使うはずだ!急がねえと!」

 

 

そして一夏(EVOL)は疲労している身体を無理に動かしてでも戦兎の方に向かって行くのであった。

 

 

一夏(EVOL)Side out

 

 

 

戦兎Side

 

 

戦兎はアービターと戦闘を開始してから十分。状況は戦兎の方が劣勢であった。フルボトルの組み合わせによる戦法やラビットタンクスパークリングフォームでもアービターの一撃怒涛の攻撃には通用しなかった。

 

 

「いくらそのおかしな力で戦えようとも所詮は軟弱な種族だな。人間よ……」

 

「くっ……強すぎる!(最っ悪だ、ラビットタンクスパークリングフォームでもあのエイリアンの強力すぎる攻撃には対処が追いつかない!)……本当だったら使いたくなかったけど、使う他に奴に勝てる手段が無い!」

 

 

そこで戦兎は使いたくなかったハザードトリガーを取り出し、セキュリティクリアカバーを外してBLDハザードスイッチを押す。

 

 

【ハザードオン!】

 

 

ハザードトリガーをビルドドライバーの拡張スロットに差し込み、ラビットフルボトルとタンクフルボトルを差し入れ変えるようにビルドドライバーに差し込む。

 

 

【ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!】

 

 

ベルト前方に出現したR/Tのマークがブレ、その後歯車のようなマークを形成した。

 

 

【ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!】

 

 

戦兎がレバーを回すと戦兎の前後に、黄色と黒の警告ラインが入った鋳型『ハザードライドビルダー』が展開される。

 

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ…」

 

 

【ハザードライドビルダー】によって前後からプレスされる戦兎。その後、徐々にフレームが開いていくが……。

 

 

【アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!】

 

 

そこに立っていたのは、赤と青のアイレンズ以外が黒一色に変化した……汚染された様な姿のビルドだった……。

 

 

【ヤベーイ!】

 

 

禁断のアイテムであるハザードトリガーを使用してラビットタンクハザードフォームに変身した戦兎は、アービターに再び挑む。

 

 

戦兎Side out

 

 

 

ジェロームSide

 

 

コヴナント偵察中隊を退けたSPARTANレッドチームは戦兎合流する時にアービターが呼んだ援軍であろうエリート精鋭部隊(近衛部隊用の槍装備)を乗せたコヴナントの兵員輸送機のファントムがジェローム達の前に現れてファントムから次々とエリート達が降りて来る。

 

 

「どうやら追加のようだな」

 

「本当にしつこい連中ね?」

 

「そうだな……ここいらでご退場願おうか」

 

 

ジェローム達は各武器の弾薬数を確認した後に武器を構える。そしてエリート達は近衛部隊用の槍を構えてジェローム達に向けて走る。

 

 

「……行くぞ」

 

 

ジェロームがM45Dショットガンで先頭のエリートに8ゲージマグナムシェル弾に食らわせると同時にダグラスとアリスは突貫し、エリートに乗りかかると同時に二丁のM7サブマシンガンから放たれる5x23mm M443 ケースレス・フルメタルジャケット弾が乗りかかったエリートの喉笛を撃ち抜く。アリスは一旦M7サブマシンガンを収納し、アリスに攻撃してくるエリートの近衛部隊用の槍を掴んで攻撃を防ぐと同時にダグラスはアリスに攻撃するエリートにM7サブマシンガンで援護し、アリスはダグラスの援護で怯んだエリートの隙を逃さずに近衛部隊用の槍を奪い、そのままその槍でエリートの足を払いのける。ダグラスはエリート達の攻撃を見切って受け流してM7サブマシンガンで迎撃する。その時にエリートがダグラスの背後から槍を振るうが、ダグラスは後方の攻撃が分かっているかのように易々と片手で振るわれる槍を掴み、アリスはエリートから奪った槍でダグラスが掴んでいる槍を両断する。槍を両断されたことに驚くエリート。しかしそんな時間すら許さないが如くジェロームのM45Dショットガンから放たれる8ゲージマグナムシェル弾がそのエリートの命を絶つ。そしてダグラスとアリスは奪った槍をエリートの急所に目掛けて投擲しエリートを確実に仕留める。コヴナント精鋭部隊でもSPARTAN-Ⅱの前にただ蹂躙されるのであった。

 

 

ジェロームSide out

 

 

 

一夏(EVOL)Side

 

 

一夏(EVOL)は戦兎やSPARTANことジェローム達と合流する為に急いでいた。突如と現れた一秋の注告が気になっていたからだ。

 

 

(もし彼奴が言っていた通りに戦兎がアレを使っていたとすりゃ……かなりやべぇ!間に合うか!?)

 

 

一夏(EVOL)は駆け抜けている最中、一夏(EVOL)の足下には多数のエリートの死体があった。

 

 

「うぉっ?!何だこれ?さっきのエイリアン共の死体…か?……にしちゃ死体の数が多い……!?」

 

 

そのエリート達の死体が続く所に別の意味での地獄絵図が出来ていた。ジェローム達が仕掛けて来るエリート達を次々と返り討ちにしていたのだ。ダグラスがエリートに向けて走り、ある程度の距離になった時にダグラスが跳躍力でエリートの背より高く飛び跳ねその真上からM7サブマシンガンの弾丸の雨が降り注ぐ。エリートの背後にと飛び越えたダグラスはそのエリートを掴み、ダグラスの背後から来るエリートの攻撃を掴んだエリートで盾にして攻撃を防ぐ。ダグラスによって盾にされたエリートは同族の槍によって急所を刺されて絶命し、盾にされたエリートを刺してしまったエリートは背後のジェロームに気付かず、そのままM45Dショットガンから放たれる8ゲージマグナムシェル弾を至近距離で受けて絶命する。ジェロームはM45Dショットガンのハンドグリップを動かして次弾を装填した後に背後から来るエリートに銃口を向けるとエリートが槍を捨ててジェロームが持つM45Dショットガンを掴み、一瞬“勝利を握った”とエリートの脳裏が走ったことで動きを一瞬止めてしまう。ジェロームはその隙を逃さずにヘルメット越しでエリートの頭部に頭突きをかます。エリートはSPARTANが頭突きして来ることを予想だにしておらずそのまま倒れこむ。ジェロームは倒れ込んだエリートに情けも慈悲もなくエリートの口にM45Dショットガンの銃口を入れ込み、そのまま引き金を引いてエリートの頭部を吹き飛ばし、そのエリートの命を絶つ。これを見ていた一夏(EVOL)はSPARTANのことを頼もしくあって、恐ろしいと感じた。

 

 

(これが………SPARTANの戦い………。敵でも味方でもあんなのを見りゃ化け物か何かと思っちまいそうな強さだな………)

 

「敵を殲滅、オールクリア。………?一夏か、そっちは無事のようだな?」

 

 

ジェロームがそう確認した時にアービターとラビットタンクハザードフォームになった戦兎が戦いながらジェローム達のいる場所まで来た。一夏は戦兎が装着しているビルドドライバーを見てリモコンブロスが言った注告の意味を知った。

 

 

「あれは……因幡野女史?しかし、何だあの姿は?嫌な予感がする」

 

「(あれは……ハザードトリガー!?)おいっ戦兎!それ以上戦えばお前はっ!?」

 

「一夏っ!?そっちは無事ということは……」

 

「あぁっ!……そんなことより戦兎!それを早く外せ!!暴走するぞ!」

 

「分かっている!けど、ここで引いたらこいつが…………ぐっ!?」

 

 

その時、戦兎が突然苦しみだす。その時の戦兎の脳に破壊衝動が脳へと続く神経を辿っていた。

 

 

「げ……限界……か!」

 

 

そう言った戦兎はアービターと戦闘中に限界が来てその破壊衝動が戦兎の脳に到達し、自我が消滅して破壊衝動の赴くままの暴走状態になる。

 

 

「何だ……この殺気は?異常すぎる……!」

 

「……?何なのだ、その尋常ではない殺気は……!」

 

【マックスハザードオン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!】

 

「やべぇ…!」

 

【Ready go!オーバーフロー!ヤベーイ!】

 

 

 

暴走状態の戦兎はゆっくりと手をベルトに接続しているハザードトリガーのBLDハザードスイッチを押し、レバーを回してオーバーフローモードに移行して尋常じゃないスピードでアービターに接近する。

 

 

「何っ!?くっ……!」

 

 

アービターはエナジーソードをしまい、Type-25プラズマライフルで暴走する戦兎に撃つ。しかし暴走状態の戦兎は致命傷の被弾を“HZデットリーグローブ”で弾いて獣的な動きでアービターに急接近する。

 

 

【ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Ready go!ハザードフィニッシュ!】

 

「グォォォアアアッ!!?」

 

 

急接近しながらもビルドドライバーのレバーを回して必殺技【ハザードフィニッシュ】をアービターに叩き込む。アービターはハザードフォームの必殺技に耐えきれず吐血する。

 

 

「ゴハッ!?……想像以上に危険な奴もいたようだな………いささかこの手はやりたくはなかったが、状況が状況だ。ここは引かせてもらう……!」

 

 

そう言ってアービターはステルスを起動してその場から姿を消し、暴走状態の戦兎から逃れるが如く離脱する。その時にダグラスとアリスが疑問点が上がった。

 

 

「撤退した……?にしてはあのエリート、まるで……」

 

「えぇ……何かを私たちに押し付けて逃げたような仕草ね。本当はやりたくはないかのように………」

 

「いやっそれ以前にお前ら、戦兎に気をつけろ!」

 

 

そう一夏(EVOL)がジェローム達に警告したその時暴走状態の戦兎はレッドチームと一夏(EVOL)を見た瞬間にそのまま襲いかかり、近くにいたアリスの首を掴み上げる。その時にジェロームとダグラスは暴走状態の戦兎に銃口を向ける。

 

 

「グゥ…!?」

 

「「……!?」」

 

 

恐ろしい前の膂力で、アリスの首をへし折ろうとする。アリスのGEN2アーマーは首周りを一気に硬化させて圧殺を防ぐが、暴走状態の戦兎がそれに気が付くとアリスの身体を、アーマー込みで500キロはあろうかというそれを軽々と放り投げたのである。

 

 

「くっ……けほっごほっ…!あの因幡野女史、いきなり襲いかかってきたわ!」

 

「今の戦兎は暴走状態だ!あのハザードトリガーを取り外せば暴走を止められる!」

 

「あの赤い装置みたいなやつだな?」

 

「その名の通り災厄の引き金ってことか……止めるぞ!」

 

 

一夏(EVOL)とレッドチームは暴走する戦兎を止めようと応戦するが、ハザードトリガーによるパワーが強すぎるが故に一夏(EVOL)が苦戦するのはともかく、超兵士であるSPARTAN-Ⅱが子供扱いの様にあしらわれる。ジェロームはM45Dショットガン弾かれ、ダグラスとアリスはM7サブマシンガンを破壊された。それでもジェローム達はサイドアームとして残していたM6Hハンドガンとコンバットナイフで暴走状態の戦兎に対応したが………。

 

 

【マックスハザードオン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Ready go!オーバーフロー!ヤベーイ!】】

 

 

暴走状態の戦兎が再びオーバーフローモードに移行し、より強力な一撃を一夏(EVOL)やジェローム達SPARTAN-Ⅱレッドチームに叩き込む。この時に一夏(EVOL)はダメージが限界に達して変身が強制的に解除された。

 

 

【ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Ready go!】

 

 

暴走状態の戦兎はレバーを回して無慈悲の必殺技【ハザードフィニッシュ】をアリスに叩き込もうと跳躍したその時にダグラスがアリスを庇う。

 

 

「しまっ…!」

 

「アリス!」

 

【ハザードフィニッシュ!!】

 

 

アリスを突き飛ばしたダグラスは左肩で受け止めようとするがビルドの“ヴァニッシュエンドシューズ”の特性上接触した対象を分解・霧散させる機能を備え、必殺技発動時には攻撃対象の装甲を消滅させて剥き出しの中枢に攻撃を叩き込む。 また、戦闘が長引くほど破壊衝動が高まり、攻撃の威力が上昇している為にミョルニル・アーマーごと、ダグラスの左肩は折れた。

 

 

「ぐっ…!!?」

 

 

SPARTAN-Ⅱの骨は通常の人間のそれではない。炭化セラミックと呼ばれる先進的な素材を骨格構造に移植することで骨折の防ぐことができる。それを蹴りつぶすなどあってはならないことだったが、ビルドはそれを成し遂げ、そしてダグラスは苦痛の悲鳴をあげる前に500キロもあるミョルニル・アーマーごと吹き飛んで倒れこむ。

 

 

「ダグラスッ!」

 

「ぐ……くそっ!止めろ戦兎……!よせ!!」

 

 

一夏(EVOL)の静止を聞いている筈がなく、暴走状態の戦兎は標的をアリスからダグラスに変えてダグラスに襲いかかろうとしたその時にレッドチームのリーダーであるジェロームが戦兎の背後に回り込んで組み付いた。

 

 

「アリス!今のうちに装置をはずせ!」

 

「…!了解っ!」

 

 

アリスがハザードトリガーを取り外し、戦兎を暴走状態から助け出す。その時に戦兎は気を失っていた。何とか戦兎を助け出せたもののSPARTANのダグラスの身体は既にボロボロであった。

 

 

「こちらレッドチーム。敵の撃退に成功。しかしSPARTANや例の重要ターゲット2名負傷者発生。至急、回収部隊の派遣を」

 

 

ジェロームはONI本社を通して回収部隊を要請し、負傷しているダグラスの元に向かうのであった。

 

 

一夏(EVOL)Side out

 

 

 

エヴォルSide

 

 

その頃、一秋がギアエンジンの回収に行っている時のエヴォルはある並行世界を観察していた。

 

 

〔なるほどな……これが彼らの世界か。興味深い物もあるようだな?〕

 

 

エヴォルが観察していた並行世界は戦兎たちの世界であった。その時にエヴォルはその世界に向かおうとする時にエヴォル以外の何かに声をかける。

 

 

〔私はしばらくここを空ける。留守は任せたぞ〕

 

「うがぁっ?」

 

 

そう間抜けた声を出した何かの返事を気にせずにエヴォルは戦兎たちの世界に向かうのであった。その時にちょうど一秋が戻ってきた。

 

 

「む……エヴォルがいない?プルトン、エヴォルはどこに行った?」

 

「うがっ」

 

「“うが”じゃ判らないだろうが……」

 

 

一秋の問いに答えた何かこと“プルトン”は一体何が悪かったのか不思議と思うように首を傾げるのであった。

 

 

 

続く……

 





戦兎は初めてコヴナントと戦闘を開始。
一夏は一秋(エンジン)を倒したその時に一秋(リモコン)の注告の下、戦兎の下へ急ぐ。
SPARTANレッドチームはコヴナントのエリート部隊を圧倒し悪魔の名に恥じない戦いをする。
戦兎はハザードトリガーで強化し、アービターと交戦するも暴走し、ダグラスの左肩を負傷させる。


次回は、フォアランナーが戦兎たちにある物を渡すそうです。

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